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拡大続ける上海経済

WTO加盟後、上海の外資導入1日平均1220万ドル

 上海の外資導入は、昨年末の世界貿易機関(WTO)加盟以来増加を続け、1日
当たり1220万ドル、導入先は102カ国・地域に達した。市外国投資工作委員会が9
日明らかにした。
 統計によると、今年1~6月、新規に認可した外資事業は、前年同期比8.31%増
の1342件、外資利用契約が30.33%増の52億1700万ドル、利用実績が12.24%増の
23億3000万ドルだった。うち投資総額1000万ドル以上の大型プロジェクトは103
件で、外資利用契約全体の3分の2を占めた。
 上海市外国投資工作委員会劉副主任は、「外資は上海の不動産業に集中しており、
これはWTO加盟後の中国と上海の経済に対する期待を十分示している。不動産が引っ
張る金融、商業・貿易、観光、コンベンションなどのサービス貿易が外資の上海投
資の焦点となる」と述べた。
 劉副主任によると、中国経済の持続的、安定的成長で、上海の外資系企業は業
績が一層好調であり、このため外資の進出が増えている。今年1~5月は前年同期
に比べ、売上高が46.8%、利益が11.5%、納税額が20.5%増となった。

初のプロ経営者国家資格取得 上海の企業責任者46人

 上海市の企業責任者46人は9日、市労働・社会保障局が発給するプロ経営者と
しての国家職業資格証書を受領し、中国で初の資格証書を取得したプロ経営者と
なった。
 プロ経営者とは、経営管理の知識と豊富な経験をもち、一つの経営組織あるい
は部門で経営管理を行う者を指す。
 46人は、大学・専門学校卒業以上の学歴があり、平均年齢が40歳前後。大多数
は上海の中小企業の中高級経営管理者で、150人余りの職業訓練参加申請者の中
から選ばれ、認定された管理者養成センターで半年間、財務管理、生産管理、物
流、プロ経営者制度などを学び、市の職業技能検定センターによるプロ経営者国
家職業検定を受けた合格者。
 上海市労働・社会保障局は、全国に先駆けてプロ経営者職業基準を打ち出した
のに続き、上海財経大学工商管理学院、上海工商職業訓練センターなど6つの研
修機関を認定し、プロ経営者の養成研修を行っている。これまでに上海は5期、
383人の研修が行われた。

海外籍の240人に上海居住証 帰国留学生が9割

 上海市政府は6月15日から内外の有能な人材に居住証を発給する制度を実施し
ており、この半月間に240人余りが発給を受けた。
 発給者のうち、帰国留学生が90%を占め、帰国留学生の多くは米国で「グリー
ンカード」を取得している。そのほかの発給者は外国人や台湾人、香港人。居住
証の取得者の国籍・戸籍は異なるが、親しみを込めて「新上海人」と呼ばれてい
る。配偶者、子供は、居住証の「副証」を申請できる。
 市人事局国際協力課の陳錦田副課長によると、この制度に当初から海外の人々
から広く関心が寄せられた。市人事局が問い合わせ先を設けたところ、初日だけ
で500本以上の電話が殺到。また、これまでに人事局を訪れた人は1200人余り
に上り、930人が申請書を提出した。
 居住証を取得すると、国籍、戸籍を変えることなく、上海市民として扱われる。
居住証は身分証明書になるだけでなく、上海での起業、研究、子女の就学、租税
などの面で優遇が受けられる。居住証は電子カードになっており、医療保険、社
会保険の納付や出入国検査にも使用できる。来年6月までに1000人以上が居住証
を取得すると予想されている。

台湾最大手の種子種苗会社、上海に拠点を開設

 台湾最大の種子種苗会社農友公司が、上海郊外の青浦に展示、訓練、育種育苗
と経営を一体化した拠点を開設した。
 青浦の華新鎮に開設された同拠点は「農友種苗公司上海科学技術パーク」と呼
ばれ、教育と実験用地のほか、モデル農場、育苗場が開設されている。モデル農
場では、品種栽培モデルと主に長江流域以北の地域に適した新品種を選別、育成
する。
 農友公司は今後、従業員と上海周辺の農民、農業技術者のための技術訓練、育
苗に関する技術研究と開発、新品種のモデル栽培、ハイテクとバイオテクノロジ
ーを利用した新品種の育成といった事業を展開する。
 中国の世界貿易機関(WTO)加盟に合わせ、上海は農業経済構造の調整を加
速している。郊外の農業は今後、科学技術型のモデル農業、サービス農業、農産
品物物流センター、農産物加工など新しい形態の農業へと方向転換する。中でも、
技術的価値、付加価値が高く、シェアの多い種子・種苗産業は、農業界から有望
視されている。