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沿海部の民間活力

上海 毎日平均170社の私営企業開業 3人に1人は私営企業勤務

 最新統計によると、上海では今年初めから毎日平均170社の私営企業が開業され
ている。
 上海市工商局によると、今年度上半期の上海において新規開業申請をした私営
企業は3万社以上で、史上最高値となった。現在、上海の私営企業数は21万社に
迫る勢いで、従業員は230万にのぼる。上海で職を得ている人のうち3人に1人は
私営企業に勤務している。
 今年新規に増加した大量の私営企業は初めて上海各種企業数の半数を超え、53%
に達した。今年度上半期の上海私営企業の資産価値と営業額の合計は1570億元以
上、納税額は73億元で、上海市総税収の10%以上となった。
 専門家は、昨年末に発表された対内開放新政策が今年の上海私営企業の急激な
増加の原因であると分析している。また、上海が最近発表した十数件の私営企業
経済発展の促進政策により、都市建設、教育、病院など以前は投資が禁止されて
いた分野にも私営企業へ徐々に開放されている。
 外国経済貿易でも年々「敷居」が低くなっており、今年6月末までに上海の外国
貿易経営権を取得した私営企業は140社以上になっている。今年度上半期の輸出は
5400万ドル以上で2倍以上の増加となった。
 資料によると、上海私営企業の開業資本金総額は2100億元で史上最高額となっ
た。資本金が1000万元以上の私営企業は1800社を突破し、そのうち1億元以上の資
本金を持つ私営企業は121社で2000年度の2倍となった。今年度上半期の私営企業
の納税額の増加率は56.1%で、上海市全市平均の8.9%を大幅に上回っている。
 14年間の上海私営企業の発展過程を見ると3つの特徴がわかる。
1) 広い業界に私営企業が開業されている。金融、採掘といった国家が禁止してい
る業界以外はすべての業界に私営企業が開業されている。
2) 科学技術関連の企業が多い。197社の私営企業が上海市のハイテク企業として
認定されている。張江ハイテク技術産業開発区にあるハイテク企業中私営企業は
半分近くを占めている。
3) 求人数が多い。上海私営企業は再就職の主要な受け皿となっている。
 今後数年間で上海私営企業の開業は審査許可から直接登記制に移行する見込み
で、政府の企業に対する管理は「開業は易く、管理は厳しい」という方針に転換
する。
 業種についても、外資企業が参入できる業種には私営企業の参入を許可し、各
業界の協会も営業資格を認め、私営企業を国有経済の退いた競争が発生している
領域に引き入れ、私営企業が情報、生物、新素材などのハイテクノロジー産業と、
社会の基幹産業に参入することを奨励している。〔10月14日 新華網〕

北京で新税収細則実施 最高責任者が納税重点対象

 新「税徴収管理法実施細則」が10月15日から正式に実施された。中国青年報の
報道によると、北京市地方税務局は、大学校長、新聞社社長、各企業事業単位の
最高責任者及び年収10万元以上の者を重点納税者とする。
 報道によると、重点納税者該当者は来年1月から毎月インターネットで個人所得
税を申告し、同時に収入項目を詳細に提出しなければならない。
 北京市地方税務局の王紀平局長の話によると、「北京地方税」のホームページ
に「個人所得税インターネット申請」の専門情報システムが設けられている。こ
れは以前の企業のインターネット納税とは別物である。
 また、今回から徴収方法が新しくなった。現在ほとんどの該当者は単位に属し
ており、そこから毎月一枚の集計表を税務局に提出してもらっている。その表を
見れば納税額総額と納税者総数は把握できたが、これまでは各個人の納税金額、
ましてや最高責任者が一体どれだけ払っているのかわからなかった。
 北京市の地方税務局の発表した重点的納税者該当要件は以下のとおり。
1) 所得税の源泉徴収義務のある法人代表者、社長、主要責任者。
2) 一カ月に2箇所以上から賃金、給与所得のある者で、源泉徴収義務のある者。
3) 所得税対象地域外(香港、マカオ、台湾を含む)での所得を得た者。
4) 税法規定で納税義務を持つ外国人
5) 主要管理税務機関が納税申請を義務づけた者。
6) 年収10万元以上の者。
[中新網 10月15日〕

国際線と香港・マカオの離発着便が浦東空港へ移転

 上海市政府広報事務所が14日行った発表会によると、今年10月27日零時より、
上海虹橋空港を離発着していた国際線と香港・マカオ線と国内線の一部が浦東空
港離発着便になり、浦東空港が総合優位に立つ。
 今回の離発着便の移転は、国際線と香港・マカオ線以外にも国内線の一部が含
まれている。上海から東北地方の各都市、中南地区の三亜、海口、広州、深セン、
珠海、華東地区の青島、煙台、威海、イ坊等の都市に向かう便である。この結果、
浦東空港は毎週2621便の離発着便になり、虹橋空港は1859便になり、総量比でそ
れぞれ58.5%、41.5%になる。2つの空港の役割は、虹橋空港に国内線、浦東空港に
国際線というふうに明確に位置づけられる。
 離発着便の再配分と移転に伴い、上海2大空港の陸上交通が完備される。環状
線は大改修を終えている。また、民航は専用自動車道路をつくり、大型乗用車で
時速80~100キロで走れるようにし、自動車の料金徴収を廃止した。浦東空港へ
のリニアモーターカーは来年の上半期までに開通し、地下鉄2号線は浦東空港ま
で延伸する前期工事の準備作業を一段と進めているなど、公共交通の整備も十分
に進行している。〔中新網 10月14日〕