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中国女性を取り巻く社会環境

3割の家庭で家庭内暴力 9割が男性による暴力

 中国全国婦女連合の2002年度の調査によると、中国2億7千万の家庭のうち約30%
が家庭内暴力があると答えており、その9割が男性によるものであった。
 浙江、湖南、甘粛の三省での「女性への家庭内暴力調査報告」によると、夫婦
間で衝突のあった際の男性の行動として、「(妻の)相手にしない」(65%)、
「(妻を)罵る」(28%)、「(妻を)蹴飛ばす」(12.1%)、「(妻を)物で殴
る」(9.7%)、「(妻と)強制的に性生活を迫る」(5.8%)と回答している。
 2001年に「婚姻法」の修正案が可決され、「家庭内暴力の禁止」の条項が追加
され、家庭内暴力は明確な犯罪行為であり、詳細な処罰方法が制定されている。
既に14の省、区、市において、家庭内暴力の予防、制止の法律が制定されている。
〔11月25日〕

中国は女性の自殺率が男性より高い世界唯一の国家

 中国と海外の心理医師連合会の実施した調査によると、中国は女性の自殺率が
男性より高い世界唯一の国家であることがわかった。中国女性の自殺率は男性よ
り25%も高かった。
 また、中国農村部の自殺率は都市部の2倍で、過半数が農薬服毒による自殺であ
ること、15才から34歳の青少年の死亡原因の中で自殺が一番高いことも注目を集
めている。
 北京精神専科病院の回龍観医院の医師である、ミッシェル・フィリップ、李献
雲、張艶萍の3名は、中国政府の公表した1995年から1999年の自殺者の数字から、
中国の年平均自殺率は10万人当たり23人、年平均28万7000人と算出した。
 中国の自殺は、脳血管疾病、気管支炎及び肺気腫と喘息、肝臓癌、肺炎に続く
5大死因の1つで、死亡原因の3.6%を占めている。
 しかし、回龍観医院の医師の計算は1999年にWHOが発表したものよりかなり低か
った。WHOの当時のデータによると、中国の1998年の自殺死亡率は10万人当たり
32.9人である。この数字から計算すると、中国の自殺率は世界平均の倍以上にな
り、全世界の自殺者の100人中55.8人が中国女性ということになる。
 李献雲医師は、回龍観医院での数値は中国衛生部発表のデータで、サンプルと
正確性に欠けると認めており、数字が多く発表されたり、少なく発表されている
可能性もあると述べている。
 回龍観医院の計算によると、中国農村女性の年平均自殺率は10万人当たり30.5
人であり、農村男性の同23.67人、都市男性の同6.45人、都市女性の同7.03人に比
べて明らかに高くなっている。
 李献雲医師は、この原因は農村文化にあるのではないかと指摘している。中国
社会は自殺に対して寛容で、福建省惠安の若い女性が集団入水自殺を図る「伝統」
や、雲南省大理付近の少数民族では恋人が山に登って服毒自殺を図る「民俗文化」
が見られる。〔聯合早報11月27日〕