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熱狂と冷静――中国の最近の報道から

中央テレビの戦争生放送で視聴率は驚きの28倍

 3月27日の北京現代商報の報道によると、最近の中央テレビのイラク戦争の生放
送で、視聴率が驚異の28倍、25日までの広告収入は約1200万の損失になった。
 3月20日、イラク現地時間で早朝5時35分、北京時間の20日午前10時35分(日本時
間11時35分)にアメリカとイギリスはイラク首都バグダッドに空襲を開始した。新
華社通信は他の世界通信社より10秒早くこのニュースを報道した。
 2分後に中央テレビ局も、1チャンネル、4チャンネル、9チャンネルで「イラク戦
争特別報道」を開始した。連続20時間生放送し、中央テレビはニュースの醍醐味を
味わっただけでなく、常に視聴率と収益を考えなければならないことを痛感した。
 北京時間3月20日午前10時35分、アメリカとイギリスがイラク首都バグダッドに
対して空襲を開始した際、前日に「司会者、編集者、記者の特別班」によるリハー
サルが行われていたため、中央テレビでは十分な準備ができていた。
 しかし、特別班の人たちも、この後すべての中央テレビ海外センターが昼夜分か
たず、この遠方の戦争に合わせて毎日連続20時間の生放送をするとは思ってはいな
かった。スタッフが増員されるにつれ、中央テレビの廊下までもがオフィスとなり、
ゲストもまるで出番待ちの役者のように、廊下に並ばされた。
〈視聴率は驚異の28倍〉
 3月20日のイラク戦争が始まった後と19日とを比較すると、中央1チャンネルの番
組視聴率は平均100%に増加し、4チャンネルの番組視聴率は平均500%増加した。
 戦争開始後の4日間、3月20日から23日までの間、中央テレビ1チャンネル、4チャ
ンネル、9チャンネルの番組平均視聴時間は58分間に達し、いつもより45分もふえ
ている。中でも中央テレビ4チャンネルで生放送された「注目 イラク戦争」とい
う番組の最高視聴率は28倍近くになった。
 数日の徹夜の後の3月24日、中央テレビ海外センターニュース部の楊剛毅主任の
声は単調でかすれ始め、興奮と緊張は感じられるものの、疲労も隠し切れなくなっ
ていた。
 理論的には、中央テレビは世界各主要テレビ機構とニュース送信体制が整ってお
り、世界各地で起こったニュースの関連情報をすぐに得ることができる。しかし、
「今まではこのような突発事件では、一般的にすぐに生放送することはできなかっ
た」あるマスメディア関係の教授はこのように述べ、突発事件の生放送で、すぐに
その評論することは、メディアにとっては一定のリスクが伴うと指摘した。
〈2000人が報道に携わる〉
 「部門には全部で170人いるが、既にすべての人員を投入しており、3月23日の午
後には中央テレビ海外センターに中国報道部の国際ニュース記者、編集者、司会者
が応援に入った。3月24日には台湾部の4人も合流した」
 中央テレビの海外センターニュース部の楊剛毅主任が強い口調で記者に語ったと
ころによると、ニュースチームはさらに拡大しており、外部職員を含めると、海外
センターで合計2000人がイラク戦争の報道にかかわっている。〔3月27日中新網〕

中国国内の現在のSARS感染者は1190人、死亡46人

 中国衛生部の張文康部長がテレビ局を通じて明らかにしたところによると、目下、
中国国内でSARSに感染した人数は1190人で、そのうち46人が死亡したという。
 張文康部長が中国中央電視台の番組の取材で明らかにしたところによると、3月31
日までの中国国内のSARS発病者は1190人で、入院者は934例、死亡は46人である。
 さらに、罹患者は主に広東に集中している。発病した1190人のうち広東での罹患
が1153を占めている。死亡46人中、広東が40を占めている。また、現在退院した934
人中広東が911を占めていると指摘した。
〔中新網4月2日〕