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SARS時期でも活況続く中国経済

SARS時期でも撤退なし 米企業が400億ドルを投資

 アメリカ対中貿易委員会のカップ会長によると、現在アメリカ企業による中国投
資金額は400億ドルに達しているが、SARSが原因で撤退することはないと発表した。
 同氏は、中国は突発的危機に対する緩衝力や消化能力にすぐれており、中国経済
のSARSによる相対的損害程度は低いと見られると述べた。アメリカ資本は中国政府
のSARS蔓延防止能力に信頼を寄せており、中国経済の成長展望は依然として良好だ
と説明している。
 一部の経済学者は、SARSは中国経済があらゆる面での良好な状況下にあらわれた
初めての衝撃であり、現時点で中国政府は既に厳格な措置が急務であることに気づ
いているので、SARSの中国に対する影響は一時的なものであると楽観視している。
 クレディ・リヨネ証券のアナリストによると、中国経済はSARS危機を克服する能
力を持っており、中国経済の急速な成長に対する大きな脅威ではない。外国投資契
約は延期されているものはあるが、キャンセルにはなっていない。同時に、2003年
の初めと同様に世界の対中輸出の需要は増加し続けていると述べている。
〔5月10日〕

外国投資企業は上海の発展展望に十分な自信

 上海の2万9000社以上の外資企業のうち、SARSの襲来によって上海から撤退した
企業は1社もなかった。今年の4月も520社もの企業が上海で新規外資企業の申請を
している。
 先日上海市政府で行われた外国人ビジネスマンとの座談会で、26社の外国投資企
業とビジネス機構の代表は、上海に危機解決能力があることを信じており、上海と
運命をともにする覚悟であると発表している。
 韓正上海市長はこの座談会の席上で、SARS感染者の発覚後、上海市は外国人の健
康と安全に対し十分に配慮していると述べた。また、SARSによって何らかの影響を
受けた企業に対し、上海市は政策補助と経済補償を実施すると発表した。
 上海GMのフィリップ会長は、「GMは上海市民と互いに助け合い、手を携え、とも
に闘い、この困難に打ちかつことを願っている」と述べた。上海アルカテル製品発
展部総監督はドイツから上海に帰って来たばかりだが、会社との契約を継続し、引
き続き上海で働くつもりである。
 これらの多国籍企業の100名近くの海外従業員は一人も離職していないという。
シーメンス移動通信株式会社のボガー総裁は、会社の経営戦略はいささかもSARSの
影響を受けていないと述べている。会社は主要な営業業務を携帯電話から交通施設、
医療設備などの分野まで拡大する予定で、今年度は上海技術発展センターにさらに
1500万ユーロを追加投資している。
 上海クルップステンレス会社のマイヤーホファー総経理は外資投資企業に対して
「上海市政府のSARS予防の各規定を理解し、企業の生産経営の維持に全力を尽くそ
う」というメッセージを出した。
〔中新社上海5月10日〕