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SARS後を見越した市場戦略

SARSの影響で北京は半数以上の組織が通常業務を行えず

 北京市統計局が北京市の2200余りの企業を対象に事業、組織単位で調査をしたと
ころ、4月20日から6月初めまで、約53%の組織がSARSの影響を受けて正常の業務が
行えなかった。
 そのうち、影響を受けた最大の業種は、ホテル及び飲食業で、8割近くが通常業
務を行えなかった。次は、情報、運輸、パソコンサービス及びソフトウエア業で、
7割が正常の業務を行えなかった。第3位が教育で、66%が正常な業務を行えなかった。
 SARS流行期間は比較的長く、北京市統計局は流行を4つの時期に分けて調査を進
めた。
 第一段階は、爆発的流行期(4月20日~5月16日)で、大体半分の組織が通常の出
勤体制をとっていない。
 第二段階は、流行抑制調整期(5月6日~5月16日)で、通常の出勤体制をとれな
い組織がさらに下がって44%になった。
 第三段階は、流行漸減期(5月19日~5月31日)で、通常の出勤体制をとれない組
織は3分の1のみになった。
 第四段階は、6月の初めで、5分の4が通常の出勤体制に戻った。
 大体4分の3の組織がSARSによる企業経営に影響を受けている。
 調査によると、SARSによって企業経営に影響を受けたとする単位は41%である。
経営に一定の影響を受けたとする単位は34%である。経営に影響があったかどうか
不明の企業は23%である。
 そのうち、SARSによって単位の経営状況に大きな影響を受けた業種であるホテル
及び飲食業は94%が影響があったとしている。その次に住民サービス業及びその他
サービス業、教育も影響を受けたと認識する単位はそれぞれ59%、58%を占めた。
〔中新網6月23日〕

SARS支払い 生命保険会社で計支出金額400万

 保監会の情報によると、6月23日午前9時までで全国生命保険会社のSARSの総給付
金額は403.23万元となった。
 全国生命保険会社が受け取ったSARSに関する申請は488例、給付済み258例、総給
付金額は403.23万元となっている。そのうち、身体給付が302.32万元、入院医療給
付が100.91万元である。
 給付金額の上位3社は、中国人寿、平安、太平洋の順となっている。支払いをし
た生命保険会社は、泰康、新華、信誠、友邦広州、友邦佛山、中意人寿などである。
〔中新網6月24日〕

ハイジャック、航空機爆破防止のため「空中警察」を同乗

 17日、国家民航総局、公安部、人事部、財政部の4つの部門共同でテレビ電話会
議を開き、中国民航空中警察の設立作業を始めた。
 中国民航空中警察の設立作業は既に始まっており、任命された警官は厳格な訓練
を経て、試験に合格後、近日飛行機に搭乗し、安全保安業務に就く予定。
 新たに設立した中国民航空中警察は、現職の安全員と現職の人民警察の中から厳
格な試験で選抜された優秀な職員から構成されている。
 中国民用航空総局公安局は空中警察総隊を設け、各輸送航空会社へ駐在支隊、大
隊、中隊を派遣する。
 民航総局局長の楊元元氏は、中国民航空中警察は法律に従い、ハイジャック、航
空機爆破を防止し、安全な飛行を守り、乗客の生命と財産を守ると語った。
〔中新網6月17日〕

上海、各種会議、展示会、大型のイベントの開催再開

 SARS流行の鎮静化を受け、上海の関係部門は現在各業界に対し、SARSがなくなっ
た後正常な発展ができるように、積極的に措置を取っている。
 上海市政府スポークスマン焦揚氏は、17日の記者会見において上記の発言を行った。
 SARS撲滅の動きとして重要なのは、いち早く海外との往来を回復することである。
5月下旬以来、上海から20余りの経済貿易団が各国に赴き、誘致活動を行っており、
かなりの効果が得られている。上海は、サウジアラビア、インドネシア、日本など
で経済貿易展覧会を行う予定であり、さらに近く、国外で旅行宣伝活動を展開する
予定でもある。
 焦揚氏は、上海企業の海外駐在事務所を十分に活用し、海外の顧客と業務連絡を
取り、海外市場の情報の獲得を考えていること、上海企業へ情報提供と業務の促進
のため、上海の外資企業に海外業務連絡を委託することを語った。
 上海市政府は近く、事前準備とSARS防止措置が取られることを条件に、各種会議、
展示、大型活動の開催を再開する決定を出す。大型のイベント活動が行われること
によって、本来の上海のにぎやかさが戻り、多くの業界の発展に活力を与えること
ができると見られる。
 このほか、上海として海外からの展示会が再開することを待ち望んでいる。焦揚
氏は、8月の初めから年末までに、20余りの大型国際展示会が上海で開催されるこ
とを明かした。
 観光業の再開については、焦揚氏は、上海では既に6月上旬より市内観光が再開
されていること、全国のSARSの状況によって、7月から国内旅行、海外からツアー
受け入れ、中国出発の国外旅行が再開するものと見ていることを語った。
〔中新上海網6月17日〕