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波乱含みの貿易政策

人民元為替レートの形成メカニズムのさらなる整備を模索

 中国人民銀行は、11日に発布された「貨幣政策レポート」の中で、今後引き続き
人民元レートの基本的な安定を保持し、同時に人民元レートの形成メカニズムをさ
らに模索、整備すると発表した。
 中国人民銀行はこのレポートの中で、今後も引き続き安定した貨幣政策を実行し、
貨幣政策の安定性と持続性、通貨供給量の調節を保持していくと発表している。
 8月未の人民元レートは1ドル=8.2771元で、引き続き安定を保っている。
 中国人民銀行は以前の政策レポートで、人民元レートの基本的な安定の保持を何
度も発表している。
 中国人民銀行の周小川総裁は先般のマスコミ取材に対し、中国の現時点での外国
為替管理体制は「市場の需給を基礎とした単一の管理された変動為替相場制度」で
あり、1997年のアジア金融危機時の変動幅を考慮し、これを基礎に為替レートの形
成メカニズムを改善しなければならないと指摘している。
 同時にまた、中国は引き続き1993年の第14回三中全会で決定された「徐々に人民
元を兌換貨幣にする」という方向に向かって努力するが、もう一段の長期的な努力
が必要になるとも述べている。〔中新網9月12日〕

8月分の中国一般貿易輸入のスピードが突然減少

 中国税関が10日発表した新データでは、今年8月までの中国の対外一般貿易輸入
は大幅に増加しているが、8月分は明らかに減少し、貿易黒字はわずかにとどまった。
 統計によると、1月から8月まで中国の一般貿易輸出入は約2300億ドルで、昨年比
40%増。そのうち、輸出が1129.3億ドル、輸入が1195.2億ドルであった。輸入は昨
年比49.3%増、輸出は15.6%増で、一般貿易では65.9億ドルの貿易赤字となっている。
 しかし、8月分の一般貿易の輸出入の増加スピードは明らかに緩慢になっている。
輸出は156.2億ドルで24.9%増、輸入は155.7億ドルで27.3%増、8月分の一般貿易で
は0.5億ドルとわずかな貿易黒字にとどまっている。
 中国輸出入の半分以上を占める加工貿易は長期的に安定しており、勢いは減少し
ておらず、一般貿易の加速の突然の衰えは、今年の8月が4月、7月に次ぐ、月間の
輸出入額が700億ドルを超える3つ目の月となったことを妨げてはいない。
 統計によると、8月の中国対外貿易輸出入総額は720.4億ドルで、昨年比で27.2%
増加しており、貿易黒字は280億ドルであった。
 1―8月全体では、対外貿易輸出入総額は5200億ドル以上で、昨年比で36.3%の上
昇となっており、累計貿易黒字は88億6000万ドルとなっている。
〔中新社北京9月10日〕

来年元旦から新しい薬品輸入管理弁法が施行

 国家食品薬品監督管理局と中華人民共和国税関総署は、新しい薬品輸入管理弁法
に共同署名した。新弁法は来年1月1日から正式に実施され、現行の薬品輸入管理弁
法が廃止される。
 中央電視台国際頻道の情報によると、新弁法では、輸入薬品はすべて国務院薬品
監督管理部門が組織する審査を経なければならず、基準に合った、安全で有効なも
のにだけ輸入の許可が降り、輸入薬品登録証が発給される。
 しかし、この登録証は、中国で販売されている国外の薬品が偽薬であるかどうか
を論ずるものではないという。〔中新網9月9日〕

中国知的所有権絡みの訴訟に5つの特徴

 1990年から最近まで、中国各級裁判所が受理した知的所有権に関する訴訟は4万
件余りである――最高人民法院知識所有権法廷の羅東川副庭長は13日夜、第6回中
国北京国際科技産業博覧会で行われた2003年規格と特許北京国際フォーラムでこの
ように述べ、知的所有権に絡む訴訟には5つの特徴があると語った。
〈知的所有権訴訟の特徴〉
1) 案件受理数が増加を続けている
 ここ数年来の知識所有権の案件数は増加の一途であり、例えば、2001年に審理さ
れた各種知識所有権にかかわる案件は5041件で、2002年に新しく受理された一審の
案件は6201件である。
 現在、特に北京、上海、江蘇、広東、浙江など地方法院が受理した知識所有権案
件は大きな数字でふえており、前述の地方法院が審理した知識所有権案件数は、全
国の法院が審理した知識所有権の案件の半分以上を占めている。
2) 経済、文化と科学技術が比較的発達した地域において、知識所有権案件が日増
しにふえており、特許権、著作権が占める割合が比較的大きい
 2003年に全国で審理された知識所有権案件において、著作権に関する案件が第1
位であり、その次が特許権に関する案件である。
3) 情報技術、バイオテクノロジーなどハイテク技術の発展により、ハイテク技術
の発展と応用に関する案件並びに新しいタイプの案件が出続けている
 近年来、かなりの数の商業上の秘密、コンピューターソフト、コンピューターネ
ットワーク、データバンク、ドメインや植物の新品種の紛糾等の案件が法院に持ち
込まれ、知識所有権審判に関する挑戦が絶えず続いている。
 羅氏はそのほか、現在知識所有権訴訟に関する特徴として、絶対多数の知的所有
権案件が権利の抵触による紛糾であること、外国絡みの案件が一定の比率を占めて
いることの2つを指摘した。〔中国中央電視台9月14日〕