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中国の結婚式50年間の変遷

中国の結婚式50年間の変遷

 50年代はベッド1台、60年代は飴1袋、70年代は毛沢東語録、80年代は自転車、ミ
シン、ラジオの家財道具のお披露目、90年代は星つきのホテルで大宴会――そして、
21世紀に入ってから披露宴には個性を求められるようになってきた。
 中華人民共和国建国から改革開放まで、中国人のライフスタイルは「温飽」から
「小康」へと向上してきていることから、結婚も一生に一度のセレモニーとして、
そのホスピタリティーも時代とともにバージョンアップしている。

 50年代、60年代の革命世代のカップルは結婚休暇も取れず、2つの布団を一つに
合わせることで「家庭」とした。当時の結婚式はとても簡素なもので、一般に友人
にフルーツ飴とピーナッツ少しを引き出物として配るだけだった。職場の上司に対
してさえ、食堂でちょっとした料理と手づくり餃子でもてなすだけだった。
 70年代、結婚式に使う豪華な車は荷台付き三輪車だった。披露宴は俗っぽいが、
親戚、友人が心から祝福してくれるものだった。当時の結婚式は、新婦が来客者の
タバコに火をつけて回り、来客者の前で新郎新婦がリンゴをかじり、親戚、友人が
初夜に新婚カップルの部屋のそばではやし立てるというものだった。
 80年代後期になると、親戚、友人の中から選ばれた標準語がうまく話せる人か、
雰囲気づくりがうまい人が司会となり、本当の意味での披露宴となった。

 業界関係者の話では、披露宴が営業の中心だったレストランは今や過去ほどはや
らなくなり、かわって星つきのホテルが披露宴会場として人気が出てきた。
 ある調査では、90%以上の都市の若者が挙式を予定しており、自分たちが求めて
いるのは自分たちのための結婚式で、格調やクラスについて高いものを求めている。
 設備のよい4つ星、5つ星ホテルは最高の立地条件にあり、新婚カップルたちが最
初に選ぶところだ。星つきホテルでは披露宴は主要業務ではないが、1テーブル500
~600元のミドルクラスの披露宴メニューが提案されて以降、多くの都市で新婚カ
ップルが飛びついている。

 披露宴が高級なところで行われるようになり、婚礼の品位も上がってきた。現在
はプランニングからセッティングまでをウエディング専門会社が行うようになり、
若いカップルの嗜好に合わせた各種余興で招待客を飽きさせないよう、またよき記
念日になるようプランをしている。
 市場開拓のため、ウエディング専門会社はホテルと提携して、婚礼で消費が高ま
るよう努めている。現在は、カスタマイズできる披露宴が婚礼消費を高める主要な
原動力となっている。
 新婚カップルの要望に応じて、ウエディング専門会社も数多くの特色のある披露
宴をプランしてきた。中国の古典的な楽隊の演奏とともに籠に乗って披露宴会場ま
で行くもの、郊外の空気のよいところにあるリゾートで行う山の中での披露宴、ヨ
ーロッパ式の庭園で行うビュッフェスタイルの披露宴、郊外で厳粛な儀式を行い、
結婚記念樹を植えるものが人気がある。

〈今どきの若者が好む4つの披露宴方式〉
1) 最高級披露宴
 北京王府飯店など豪華なホテルを選んで、人生最大のセレモニーを行う。費用は
もちろん高いが、これ以上ないサービスに友人たちのため息が漏れる。隅々にわた
るサービス、一流の料理に、皆が100%満足し、あたかも人生の一ページが永遠と化
すようだ。

2) 夜から始めるダンスパーティ式披露宴
 このような夜に行われる披露宴は西洋化され、優雅で、とても楽しめる。ビュッ
フェ、軽音楽にダンス、上品な雰囲気が思い出として一生残る。

3) 夜から始めるろうそくの光の下での披露宴
 結婚式は必ずしも光がこうこうとしている中で行うものではない。ろうそくを用
意し、ホテルの中で客人が恐縮したり、また騒いだりしないよう、暖かでほんのり
とした雰囲気をつくる。ロマンチックな思い出づくりには最高である。

4) ビュッフェ式披露宴
 このビュッフェは普通のビュッフェと違い、完全に二人のためにある。「あなた
に」「私に」と互いに譲り合いをすることによって、仲むつまじく二人の初めての
共同作業が完成する。
〔大公報9月30日〕

婚姻登録所に長蛇の列 天津のカップルはこぞって国慶節を選んで入籍

 天津市河西区に住む蘇杭さんと邵立華さんは今年10月1日に新しい婚姻登録条例
に基づいて河西区で入籍を行った初めてのカップルである。忘れることができない
のは、彼らの入籍証明書は区長をみずから渡したことだ。

 10月1日、新婚姻登録条例が施行開始した日である。天津市の1000余りのカップ
ルが条例施行に伴い、手続が簡便になったこの第一日目に入籍手続を行い、入籍証
明書を受け取った。
 天津民政部門は、これまで国慶節は入籍手続のオフシーズンであったが、今年10
月1日から施行された新婚姻登録条例により、職場が発行する婚姻状況証明、婚前
身体検査証明などの手続きが不要となったため、多くのカップルがこの日を選んで
入籍をしたものと分析している。

 10月1日早朝、天津市内各区民政局婚姻登録処の門前は長蛇の列だった。何組か
のカップルは早朝3時に来て、新しい条例による入籍者の一番乗りを競っていた。

 統計によると、10月1日18時までに天津市18の区・県で1038組が入籍し、入籍証
明を受け取った。1日でこれだけのカップルが入籍したのは天津市始まって以来の
ことである。
 残念なのは、この日なお200組以上のカップルが、新しい条例が求めているとお
りに準備ができておらず、入籍を済ませられなかったことだ。手続きが簡素化され
たとはいえ、まだそれなりの厳格さが求められている。〔中新社天津10月2日〕