CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

大衆消費の高まり

中国食品工業協会 食品業売り上げ1兆元を突破

 国家統計局、中国食品工業協会は1月13日の中国食品工業経営発表会で、2003年
の中国食品工業市場売り上げ規模は物すごい勢いで上昇しており、1―11月の製品
売り上げ収入は1兆1007.68億元、前年同期比20.52%増と初めて1兆元を突破したこ
とを発表した。

 1―11月、食品工業の累計工業生産額は1兆1595.38億元に達し、前年同期比19.08%
増、予想工業総生産額は1兆2390.85億元で、前年同期比2割の成長となり、食品業
界における第十次5カ年計画の発展計画の同期目標を上回る見通し。

 中国食品工業協会の王文哲会長は、消費市場の需要に引っ張られ、2003年の中
国の主要食品製品、生産量は大幅にふえ、その中でも、液体乳加工製品が5割増、
乳加工製品、ビスケット製品がそれぞれ3割増、米、小麦、食用油、肉加工品、水
産加工品がそれぞれ2割増となっていると語った。

 中国食品工業の収益は安定的に上昇しており、2003年利潤総額は690.8億元に達
し、前年同期比30.13%増、粗利は2298.03億元に達し、18.15%増になっている。
〔中国工業報1月18日〕

飲食業売り上げ額6000億を突破 13年間連続で成長

 中国ホテル協会は14日、2003年の飲食業売り上げ額が6060億元を突破し、前年
同期比11.5%増加したことを発表した。中国の飲食業売り上げ額は13年間連続2け
たの速い速度で成長している。

〈2003年の飲食市場の主な特徴〉
1) 大衆化消費が主体
 便利なコミュニティー内での飲食、レジャーとしての飲食が増加の傾向にあり、
年越しディナー、テイクアウトが急速に上昇している。特色がある飲食やファー
ストフードが経営業態の主体となっている。
 また、ファーストフード、出前、総菜が一般の家庭に入り込んでいる。

2) 飲食業界内の構造調整が活発化
 チェーン店経営を初めとする近代的な飲食業が、伝統的な飲食業の特徴である
手づくり受注生産、ファミリー経営、経験に頼る経営から急速に取ってかわり、
産業化、チェーン化、グループ化、近代化に向かっている。
 中国飲食業ベスト100企業のうち、79社がチェーン経営を行っている。

3) 安全、健康、衛生的な場所を好む消費者志向
 SARSによって、飲食市場は、伝統的な色・香りを強調し味を重視したものから、
衛生的で、健康によく、栄養価のある飲食へとさま変わりしている。
 国が「緑色飯店」の創設と普及を行い始めたことに伴い、飲食企業と市民が安
全で健康な飲食を求めるようになっている。

4) 飲食業の職業マネージャー制度による飲食市場の秩序構築
 現在、全国3000人余りの高級管理者が資格認定され、飲食企業経営者としての
行為規範となり、飲食業の調和と持続的発展を促進し、飲食業界の質の向上を図
っている。

5) 中国の飲食業界の国際的発展が速まる
 対外との往来がますます頻繁になり、中国の国力全体が向上し続けることによ
って、世界の飲食業と中国の伝統飲食業の融合がさらに深まっている。
 国際飲食業界のトップが中国への投資と拡張を引き続き強めており、ケンタッ
キーは中国で1000軒近くのチェーン店を持つようになった。

 中国ホテル協会の韓明会長は、2003年、中国飲食業がSARSの影響を受けたが、
業界1700万人が努力し、商業部全国飲食業、宿泊業新興計画を積極的に実施し、
飲食業の構造調整を進め、飲食業のチェーン経営と技術革新を促進し、「安全、
衛生、健康」な「緑色飯店」の設立に努めたことで、飲食業売り上げ額損失を最
小に食いとめたと語った。
 中国飯店協会の予想では、2004年飲食業は引き続き成長を見せ、年間売り上げ
額が7000億元を突破するものと見ている。〔商務部1月14日〕


中産階級が2003年消費の成長を牽引

 中国商業聯合会、中華全国商業情報センターは、12日に発表した「2003年消費
品市場と物価運営の特徴並びに2004年成長展望分析」で、2003年の消費品市場は
中産階級による消費成長の牽引等、5つの特徴を明らかにした。

〈5つの特徴〉
1) 都市住民の消費が強まり、都市住民の消費経済の基礎がさらに安定的に固ま
っている。
 主に分譲住宅、旅行など都市住民の消費支出が急速に成長する中、消費財の小
売総額の伸びも一定のレベルを保っているか、比較的早い成長を見せており、成
長速度が速まっている。
 自動車、通信など電子商品、分譲住宅など人気のある消費財は、これからも上
昇が続くものと見られる。

2) 都市部と農村部の発展がアンバランスで、地域発展のアンバランスが突出し
てあらわれている。
 1―11月、農村消費財小売額は消費財小売総額の34.9%を占め、前年より1.8%下
落した。農村消費財小売額は前年同期比6%の伸びを見せているものの、都市部の
3.4%におくれをとっている。

3) 人気消費財は消費財小売総額の増加に貢献している。
 1―11月、乗用車(輸入車は含めない)は173.17万台販売され、前年同期比69.95%
増となった。
 中華全国商業情報センターが全国重点大型小売企業に対して調査を行い、統計
をとった50品目の商品の中で、1―10月、通信機器の小売額は前年同期比80.4%増、
統計を行った企業小売額増加額の総計に占める小売額増加額は7.5%となった。

4) 飲食業の増加傾向が高い。
 1―11月、飲食業小売額は前年同期比11%増となり、消費財小売総額を1.4ポイ
ント押し上げた。

5) 中産階級が消費成長の重要な牽引役となっている。
 現在、中国都市住民の収入格差は拡大し続けている。国家統計局の調査では、
2003年第3四半期のデータを5つのランクに分けた全体の上位20%の都市住民の高収
入家庭の一人当たり平均収入は1万3120元、前年同期比12.4%増となった。
 都市住民の収入格差の拡大は、社会の安定を脅かすだけでなく、消費の成長に
対しても大きな足かせとなっている。
〔商務部1月12日〕

2003年農村都市間物流 軽トラックが増加

 2003年1―11月、自動車企業の自動車生産総数は400万5321台(前年同期比35.04%
増)、自動車販売台数は391万7546台(前年同期比31.25%増)であった。
 そのうち、トラックの生産は112万8574台(前年同期累計8.43%増)、販売は110万
4930台(前年同期累計8.44%増)であった。そして、軽トラックの生産は62万2386台
(前年同期比21.67%増)、販売は61万5197台(前年同期比23.06%増)で、全トラック
市場の55.68%を占め、2003年のトラック市場での注目点となった。
 軽トラックの成長速度は自動車業界全体の伸び幅に比べれば緩やかではあるが、
今年の大型トラック市場が停滞し、中・小型トラックの市場が引き続き縮小して
いる状況を見ると、やはりトラック業界全体の成長維持に決定的な作用を及ぼし
ていると言える。

 2003年1―11月は、軽トラック会社の北京汽車工業輸出入公司(BAIEC) 、東
風汽車公司(DFM)、安徽江淮汽車股ブン有限公司(JAC)、江鈴汽車股ブン有限公
司(JMC)、南京汽車集団有限公司、一汽紅塔雲南汽車制造有限公司、中国第一汽
車集団公司(FAW)の7企業で45万6706台を販売しており、軽トラック市場の74.24%
を占めている。
 1位の北京汽車の販売台数は第2位の東風汽車の3倍以上であった。軽トラック
販売数の上位7社の中で東風汽車1社のみが販売数を減少させているが、北京汽車、
安徽江淮汽車、第一汽車の販売台数は自動車業界全体の伸び幅の10%以上であった。

 ここ数年、農村・都市間物流の2大市場は急激に発展しており、軽トラックの
生産企業の成長の主な牽引役となっている。

 農村経済レベルの向上と農村の都市化の進展が加速するにつれ、都市・農村間
の流通は日増しに活発化している。中国農村地域は広大であり、農民の購買力は
さらに強くなっており、輸送手段のニーズは次第に高まっている。
 また、国家が農業用車と乗用車を同一管理に組み入れ始めてから、多くの農民
が乗用車、農業用車を中・低級軽トラックへに買いかえ始めている。農村は中・
低級軽トラックの巨大な潜在的市場であり、各軽トラック会社の競争目標になっ
ている。この市場は軽トラック市場の70%以上を占めている。
 軽トラック会社同士の残酷な市場競争の中で先行チャンスをつかむためには、
この市場を軽視することはできない。農村市場をつかんだ会社が、軽トラック市
場の天下を勝ち取ることになるからだ。

 同時に、都市経済の発展が物流業の巨大なビジネスチャンスであることは、だ
れの目にも明白である。現代の物流ニーズと標準的な輸送手段が合わさって、巨
大な市場空間が生じている。
 この市場需要の中心は、中・高級の軽トラックを改装したバンタイプの貨物ト
ラックで、およそ全軽トラック市場の20%である。しかも、毎年25%のスピード
で徐々に増加しており、この市場は比較的高利潤でもある。
 軽トラック会社にとってみれば、よいタイミングで都市の現代の物流ニーズに
適応した専用の配送用車を生産できれば、非常に大きな市場展望を持てるだろう。
 さらに重要なことは、多くの都市のハイエンド市場を占領することができれば、
高品質のブランドイメージを確立することができる。このことは、軽トラック会
社が各市場の地位を強固にするためにはとりわけ重要である。
〔中国交通報1月16日〕