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食卓を囲む豊かさと消費生活

中国人は1年間6000億元 GDPの20分の1を食べ尽くす

 中国商業連合会、中国調理協会、中華全国商業情報センターは17日、最新の調
査データとして、2003年全国飲食業営業額が6000億元を突破し、前年比11.6%の
増となったことを公表した。

 データによると、2003年の全国大型飲食企業100社の中で、営業額10億元を超
えた企業は8社あった。しゃぶしゃぶレストランの営業額は既にベスト100企業の
うち4分の1以上を占め、ファーストフードは3分の1の市場シェアを占めている。

 大型飲食企業の成長速度は西部が東部や中部よりも速く、西部地区の大型飲食
企業の営業額は既に全国大型飲食企業100社の営業額の3割近くを占めている。
 現在のところ、北京や上海が全国飲食企業数の一番多い都市となっている。
 業界内では、今年の飲食業販売額が7500億元を達成することを見込んでいる。
〔3月17日北京晩報〕

北京市民の消費レベルは裕福型

 北京市農委は、北京都市住民農産品消費需要及び投資意向アンケート調査報告
の中で、北京都市住民1000世帯の食品消費状況の家計調査データについて、北京
都市住民の食品消費レベルは裕福型となっており、エンゲル係数はここ5年間の
平均は0.37と、先進国並みとなっていると分析している。

 エンゲル係数とは、消費性支出に占める食品支出の比率を指し、その比率が低
ければ低いほど市民の裕福度はより高くなる。
 エンゲル係数の評価は、59%を貧困型、50―59%をやや貧困(温飽型)、40―49%
をやや裕福(小康型)、40%以下は先進国並み(裕福型)ととらえ、20%以下は最
も発達した先進国(超裕福型)と定義している。

 統計では、2002年の北京都市住民の一人当たりの平均年収をもとに、低所得、
中の下、中所得、中の上、高所得の5段階に分けている。
 北京市都市農村経済情報センターはネット調査で家計収入別に、1世帯の年収
5万元以下49.3%、5―10万元37.5%、10―30万元9.4%、30万元以上3.8%に分類した。

 北京都市住民の消費傾向は全体的に見て急速に上昇しているが、最近の実情を
見ると、収入が異なる各層の消費傾向はそれぞればらついている。収入が低いほ
ど消費傾向は高いが、収入が高い層の消費傾向はとても低い。
 2002年の統計データでは、5つの収入層の消費傾向は、低収入層から高収入層
へとだんだんに下がっている。低所得は1.13、中の下は0.92、中所得は0.86、中
の上は0.85、高所得は0.66で、このことから、高収入者は消費傾向が低く、投資
傾向が高くなっていることがわかるという。
 なお、エンゲル係数から見ると、北京市民の消費傾向は途上国並みとなってい
る。〔新華ネット3月18日〕

食材が30%値上げ 北京のレストランに寒波

 鳥インフルエンザが完全に終息しておらず、販売不振な鶏類食品にかわり、魚、
鶏以外の肉類、野菜の食材価格が値上がりし、経営に寒波が押し寄せている。
 15日の取材では、北京ではソウギョを含む多くの魚が値上がりしており、市場
にも魚が少なく、鳥インフルエンザの影響から回復していない北京の飲食業経営
者に難題がまた降りかかっている。

 記者が15日、紅橋水産品卸売市場を取材した際には、かなりの種類の水産物が
販売されていたが、ソウギョは少なく、ティラピアと呼ばれる魚の札が貼られた
水槽にはティラピアの影はなかった。
 卸売業者の話によると、ソウギョの数はとても少なくなっており、単価は1元
余り値上がりして、500グラム7元にもなっている。
 仕入れ先が少ないのは、卸売業者がもうからないと考え、仕入れをとりやめて
いるためである。

 実のところ、卸売業者がもうからないと思っているソウギョは、多くの飲食経
営者にとっては宝の食材である。多くの消費者が煮魚などの料理にソウギョを好
んで選んでいるからだ。それだけに、市場での数の不足は飲食経営者にとって頭
痛の種である。

 青年レストランの責任者によると、魚、肉などの食材が全体的に30%値上がり
しており、仕入先も探しにくくなっているという。
 そのほか、魚、肉料理を主力としている〓街レストランも、ソウギョの値上が
りでショックを受けている。「〓街しゃぶしゃぶ魚」を販売している阿公阿婆の
マネージャーによると、ソウギョの値上げの影響は大きく、コスト増になってい
るが、売り手として簡単に値上げすることもできないため、利幅を小さくするし
かないという。

 ソウギョとティラピアの仕入れ先は少なく、レストランも仕入れ困難となって
いる。
 沸騰魚郷の責任者は、沸騰魚郷の各店舗で毎日消費されるソウギョは数百グラ
ムに上り、値上げはまさにレストランの利益に影響を与えるという。しかし、大
手の水産会社と提携して仕入れを確保しているので、料理の価格には影響しない。

 2月から江西、湖北、広東など水産物産地での魚の価格も値上がりし始め、ハ
クレンは30%の値上がり、コクレンは50%の値上がり、ソウギョは13%の値上がり
した。
 業界関係者によると、中国南部では昨年干ばつにより水量が減り、魚の生息量
が減少したこと、また、今年農産品が値上がりしていることが、水産品価格上昇
の主な原因と分析している。
 そのほか、鳥インフルエンザの影響もあり、消費者の注目が水産物に移ったこ
とも魚の需要の増加につながっているものと見ている。

 業界関係者は、飲食業経営者ができるだけ多くの大手サプライヤーと提携して、
市場に仕入れ不足が発生したとしても、仕入れを確保するよう提案している。
〔北京現代商報3月16日〕
注)〓は、くさかんむりに、こん(艮)の下にさら(皿)