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交通のインフラ整備の質的向上

長江デルタ 5つの都市間軌道を建設予定

 18日に行われた「2005中国都市間軌道交通国際サミット」において、同済大学
の孫章教授は、3月の国務院常務委員会議で通過した「北京・天津・山東、長江
デルタ、珠海デルタ都市間軌道交通ネットワーク計画」に従い、北京・天津都市
間鉄道は6月30日に着工が開始され、長江デルタ都市間鉄道の概要は既に確定し
ているなど、中国の地方都市間軌道交通は全面的に実行開始されていることを明
らかにした。
 今後10年―20年以内に、中国の地方軌道交通は大きく発展する。
 長江デルタ地域都市間軌道交通の発展目標は、上海を中心に、上海―南京、上
海―杭州―寧波を両翼の翼に仕立てた都市間軌道交通を中心に据え、地域内の主
要都市をカバーし、上海、南京、杭州を中心として「1―2時間交通圏」を形成す
る。
 2020年の都市間鉄道は延べ4458億人を引き受け、公共交通として営業し、列車
の最短間隔を3分とする。列車の時速は250から300キロとし、上海から南京まで
わずか80分で結ぶ。
 長江デルタ地域都市間鉄道公司準備チームの提出した計画によると、長江デル
タ高速鉄道は5路線あり、南京―鎮江―常州―無錫―蘇州―上海、上海―嘉興―
杭州、杭州―紹興―寧波、常州―江陰―常熟―蘇州、蘇州―嘉興となっている。
 専門家によると、長江デルタ都市軌道は、短中距離を主体とする高速旅客輸送
専門路線で、主に都市密集地域である江蘇、浙江、上海地域の短中距離の高速旅
客列車とする。そして、地域をまたがる長距離旅客列車を考慮し、地域内の高効
率、大型運送能力のある旅客運送専門ネットワークを形成する。
 2010年、長江デルタ地域内の旅客輸送量は延べ30.5億人、2020年には延べ55億
人に達すると予測されている。このほか、上海は世界博覧会の期間中には上海に
押し寄せる延べ7000万人の交通問題が予想される。
 これに対して、孫章教授は、すべての高速旅客専用線の都市間交通を旅客と貨
物に分け、目下の長江デルタ地域交通輸送量が輸送能力を上回っている矛盾を解
決することを提案している。
 現在、長江デルタ都市間軌道交通は、上海―南京、上海―杭州、杭州―寧波と
いった数路線の旅客、貨物混合の既存の鉄道に頼るのみである。地域全体の一人
当たりの鉄道の長さはわずか3センチメートルで、たばこ1本の長さにも及ばない。
かつ、現在の鉄道輸送能力利用率は既に100%に達している。
 孫章教授は、長江デルタ都市間鉄道建設において、国家は有力な施策を強力に
講じ、縦割りの弊害を打ち破り、交通資源の全面統合を行い、地方と鉄道の両方
を積極的に連携を図り、軌道交通発展における融資のボトルネックを解決するこ
とを提言している。〔東方早報4月19日〕

長江の運搬能力は20本の京広鉄道に相当

 交通部の役員は武漢で、長江の航路の整備と船舶の改善に伴い、長江航路の通
過能力は倍に成長し、少なくとも20本の京広鉄道に相当すると述べた。
 交通部長江航務管理局の黄強局長は17日、長江フォーラムで、現在の長江黄金
水道の輸送量は9本の京広鉄道に相当する。そして、長江航路の条件の改善と船
舶の標準化と大型化の発展に伴い、その通過能力は倍に成長し、少なくとも20本
の京広鉄道に相当するだろう、その発展の潜在能力は巨大なものだと述べた。
 長江幹線航路は2838キロメートルで、嘉陵江、岷江、烏江、漢江、湘江、カン
江及び長江デルタ航路等の主要な支流は長江流域の対岸地域を結ぶ天然の水運網
であり、輸送量の大きさとコストの低さを利用して、長江沿岸総合輸送体系の核
心的構成部分になっている。2004年には、長江水系の水運貨物輸送量は流域で輸
送量全体の20%以上を、貨物取扱量は60%を占めた。
 黄強局長は現在のエネルギーの欠乏、陸路輸送のコスト上昇、運搬能力の逼迫、
全流域の外向型経済の急速な成長、沿海から内陸への産業移転という情勢のもと
で、長江航路の需要は持続して急速に成長するだろうと分析する。
 現在、長江流域で鋼鉄生産量は全国の36%、石油化学生産量は28%、自動車生産
量は47%、火力発電の電気出力は16%を占めており、中でも長江航路は長江沿岸の
大企業が製造に必要とする鉄鉱石の80%と、原油の72%、発電燃料である石炭の83%
の輸送を担っている。
 長江流域は引き続き21世紀における我が国の経済成長で最も早い成長軸の一つ
になるだろう。
 2000―2010年は、長江流域で国内総生産は年平均9―10%の成長速度を保持し、
また2010―2020年では、年平均7―8%の成長で共に全国の平均を上回ることが予
測されている。
 黄強局長はまた、経済の急成長は、必然的に、エネルギーと原材料と生産品の
輸送に対して巨大な需要や交通インフラ整備の素早い建設の要求、輸送能力の向
上をもたらし、総合輸送ネットワークを完全にすると述べる。
 さらに、大まかな予測によれば、2010年と2020年の長江幹線(江海直行)貨物
輸送量はそれぞれ5.8億トン、8億トン以上に達し、中でもコンテナ物量は360万
TEUと800万TEUに達するだろうと述べた。

青蔵鉄道 今年55億元を投資予定 10月全線開通

 青蔵鉄道の今年10月全線貫通を確保するため、来年7月1日の試運転を目標に、
中国は今年青蔵鉄道に55億元を投じる計画。
 劉志軍部長によると、今年は青蔵鉄道にとっては勝負の年であり、プロジェク
ト建設の任務は非常に過酷であるという。
 今年、南山口からタングラ山方向への鉄道敷設は全線海抜が最も高いタングラ
山の峠に差しかかり、運行距離は400キロメートル以上で、作業はとても困難と
なる。そのため、高い安全が要求され、作業の難度も高い。さらにプロジェクト
の質の向上を求められることから、品質管理を強化する。
 このほか、鉄道部門は、長年の凍土プロジェクトを取りまとめ、冬場のテスト
で判明した病害問題について、安全性のある補強措置を講じ、凍土線路変型、線
路ヒーター亀裂といった難題を解決する。
 昨年末までに青蔵鉄道全線の線路、橋梁、トンネルといった主要プロジェクト
はおおむね完成し、鉄道路線全体のうち32カ所の難度の高いか重点プロジェクト
は29カ所完成した。残りの3プロジェクトは、ラサ河の特大橋、レールと架線の
敷設、ラサ駅舎工事で、順調に進捗している。
 青蔵鉄道は初めてGSM-Rデジタル無線通信を採用し、既にネットワーク機能と
ターミナル施設実験を済ませている。
 昨年、青蔵鉄道は396キロメートルのレールを敷設し、計68億元投資された。
〔中国網旅遊4月13日〕