旺盛な観光消費と観光多様化の波
「純粋観光ツアー」2年で3割に 上海
謝瑞麟氏が逮捕されたことに端を発する観光業のショッピングのリベート問題
で、「純粋観光ツアー」といったような旅行形態のシェア増加を推し進めること
ができるのだろうか?
上海観光業協会の専門家によると、無秩序なショッピングのリベートは、多く
の観光客を「純粋観光ツアー」に向かわせているという。上海の「純粋観光ツア
ー」は今年と来年の2年で市場全体の3割を占めることになるだろう。
数年前、「純粋観光ツアー」が市場に出たとき、価格が高くて量が少なかった。
上海の幾つかの旅行会社の海南島ツアーの募集価格を例にすると、「純粋観光
ツアー」の四ツ星ランク往復航空機利用の価格は2890元が一般的だった。しかし、
一般的な三ツ星ランクの特価往復航空機利用の6日間ツアーはわずか799元で、6
日間のバケーション豪華ツアーは1790元だった。
観光客にしてみれば、団体ツアーでのショッピングは買うことを脅迫されるこ
とはないし、買わなくても済む。ショッピングのために浪費する時間も大したこ
とがないから、そんな多くのお金を使って「純粋観光ツアー」に参加する必要も
ないと考えるのだ。
しかし、上海観光業協会の専門家は24日、ショッピングのリベートはますます
激しさを増し、多くの観光客を、いかなる強制的なショッピングスケジュールも
ない「純粋観光ツアー」に向かわせていると指摘する。
2002年1月5日に「純粋観光ツアー」が発売されて以降、春秋上海旅行社の「純
粋観光ツアー」の観光客が海南行きの観光客に占める割合は、もともと10%にも
満たなかったのが、現在は50%にまで上昇している。
海外旅行客のショッピング消費は香港観光旅行総費用の半分以上を占めている。
上海旅行業協会の専門家は、「純粋観光ツアー」は、リベート問題を回避でき
るものの、観光客が行きたいと思っているショッピングスポットに行くことがで
きなくしており、観光客の買いたいと思っているものを買えなくしているという。
したがって、ショッピングを回避することは根本的に問題を解決するわけでは
なく、目下最も重要なことは、ショッピングの規範化の問題を解決することであ
ると提案している。〔毎日経済新聞4月25日〕
昨年の中国人の海外の観光消費は160億ドル
第1回中国国際休暇観光展覧会が、三十数国家、115社の国際観光企業を集めて、
3日間の日程で開催された。
現在までで中国の観光客の観光目的地の国家は既に90以上になっている。
関連市場調査報告の概算によると、昨年の中国の海外観光出国者数は延べ2850
万人に達し、海外における観光消費は160億米ドルを超えた。
また、今年上半期における海外観光出国者数の概算は延べ1740人に達している
という。〔解放日報4月21日〕
中国は観光で世界で最も活力を持つ
国家観光局の顧朝曦局長は19日、PATA第50回年次総会「中国の窓」討論会の席
上で、中国は既に世界において最も成長速度が速く、最も活力のある観光先であ
ると述べた。
中国海外観光業は一昨年のSARSの影響から全面的に回復した。昨年の入国者数
は述べ1.09億人であり、1978年の60倍となり、旅行外貨収入は257億米ドルに達
する。
以前、TTG Asia誌が中国を2004年度世界最良観光先に選んでいる。
また、顧朝曦局長は、中国は目下世界で最も規模の大きい国内観光市場を持っ
ていると述べた。
2004年、中国国内観光者数は述べ11億人、国内観光収入は567億米ドル、国内
観光収入は中国観光総収入の67%を占めている。国内観光業が振興し、有効需要
が動き出し、消費を促進し、関連企業の発展をもたらしている。
さらに、顧朝曦局長は、中国はまた世界において最も急速に振興している新興
観光客供給国であると述べた。
中国が正式に国民の海外観光を開始したのは1997年で、当時の出国者数は述べ
532万人で、正式に出国観光が開放された旅行先は、タイ、シンガポール、マレ
ーシア、フィリピン、香港、アモイだけだった。
今年の4月1日現在、正式に中国国民の海外団体旅行を行っている国及び地域は
64にも達し、アジアだけでなく、アフリカ、欧米、アメリカ、オセアニア地域に
も及ぶ。
顧朝曦局長は、2008年北京オリンピックは中国観光業の千載一遇の発展のチャ
ンスであると考えている。
2005年、中国国家観光局は引き続き「オリンピック―観光」宣伝活動を大がか
りに展開し、観光を通じてオリンピックを宣伝し、オリンピックを通じて、観光
を促進する。
今後数年、「環境、文化、科学技術」といったオリンピックの3大理念をもと
に、観光資源を統合し、観光商品を開発して、多方面、多分野な展示ができるよ
うに、中国にある自然文化観光、民族、リゾート、特定の旅行といった豊富な観
光資源と膨大な観光文化といった各種の有名な観光商品を国際市場に紹介してい
くという。〔中国網旅遊4月21日〕
国内主要観光地値上げ暫定停止
4月24日、記者が広州旅行社に取材をしたところによると、張家界の入場券が
値上げされたほかは、北京、九寨溝、武当山、鼓浪嶋、少林寺などの幾つかの値
上げがうわさされていた観光地は、いずれも現在の入場料金を維持しており、値
上げすることはあり得ないという。
旅行会社によると、以前値上げがうわさされた幾つかの観光地は、ゴールデン
ウイークの人出が激しい場所で、入場料金がツアー費用に占める割合は大きくな
く、平均で値上げはほんの5%にすぎない。しかし、多かれ少なかれ、ゴールデン
ウイーク中のそのコース利用者にはマイナスの影響がある。
旅行会社のコース別価格の中では、16日に張家界の入場料金が値上げされ、コ
ース価格は既に調整に入っている。入場料の値上げ幅は、直接観光客の旅行費用
に反映される。
業界関係者によると、例年4月中旬は、珠江デルタ国内旅行申し込みのピーク
であるが、今年の動向は緩慢である。「広州市民が申し込みをおくらせているム
ードが珠江デルタに影響したようだ」。
ゴールデンウイーク旅行は春節旅行、夏期休暇とも近接しており、多くの旅行
会社は今年のゴールデンウイーク旅行をそれほどよく見ていない。
〔新快報4月25日〕
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