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富の集中度と偏在の拡大

アジア太平洋のミリオネア 1位が香港、2位が中国

 メリルリンチグループとキャップジェミニ社が共同で発表した「アジア太平洋
地域資産報告」によると、中国大陸の2005年のミリオネア(100万米ドル長者)
は2004年と比べて6.8%増、32万人に達し、アジア太平洋地域の大富豪総数の13.5%
を占めることがわかった。そして、「超」富豪ともいえる3000万米ドルを上回る
資産を持つ人数はアジア太平洋地域で29.1%を占めた。
 香港のミリオネアは前年比で増加している。香港の大富豪は最も高い平均資産
を保有している。香港の大富豪7.72万人のうち、資産額が3000万米ドルを上回る
超富豪は1158人と1.5%を占めた。
 香港で不動産以外の100万米ドル以上の資産を持っている大富豪は2005年末7.72
万人おり、2004年に比べて14.4%増加した。大富豪が成人人口全体に占める割合
は1.3%、つまり1000人の成人のうち13人は「金持ち」である。なお、シンガポー
ルはそれに次ぐ14.8名おり、アジア太平洋地区の第2位となっている。
 メリルリンチ国際個人営業部CMOの陳凱氏によると、中国大陸部では、2005年
の大富豪は2004年よりも6.8%増、32万人に達し、アジア太平洋の大富豪総数の
13.5%を占め、平均資産でも、中国大陸部は香港に次ぐ順位で、しかも超富豪の
人数はアジア太平洋の超富豪総数の29.1%を占めている。
 また、中国大陸部の昨年の実質GDP成長率は9.9%であり、成長率は緩やかにな
ったが、アジア太平洋地域のその他の市場よりも高くなっている。そのことで、
個人消費が刺激され、大富豪数がふえている。
 さらに、中国大陸部の為替レート改革が市場の高い注目を集め、さらなる人民
元切り上げ圧力に直面することが見込まれ、あるいは、今年上半期の中国大陸部
資本市場の実質GDPの成長の成果が徐々にあらわれ始めており、中国大陸部の大
富豪は投資機会がふえ、利益を得られるだろうとしている。
 陳凱氏は、香港の富豪人数が持続的に増加している主要な原因は、中国大陸部
との経済の統合、失業率減少、報酬上昇が関係しているとしている。不動産市場
が復活し株式市場が理想的な状況になれば、投資の見返りが多くなり、成長にプ
ラスの影響を与える。しかし、今年成長率を維持できるかどうかについては、近
隣諸国の市況、香港及び中国大陸部の経済成長の状況も見る必要があり、しばら
くは成長率を予想することは難しいと示している。
〈中国と香港のミリオネア〉
 今回発表した報告は主に香港の資産状況についてのものであり、12日に北京で
記者会見を開く際に中国大陸部の具体的な資産ランキング等は発表される。
 今回の報告は、メリルリンチグループとキャップジェミニ社が、中国大陸部、
香港、台湾、インド、インドネシア、日本、シンガポール、韓国の8つのアジア
太平洋の主要市場を研究対象にし、総合評価したものである。
 ミリオネアとは、キャップジェミニコンサルティング社とメリルリンチ投資銀
行が調査において「高資産保有」層として設定した基準である。少なくとも100
万米ドルの金融資産を保有し、不動産資産を含まない。ミリオネアランキングの
由来はここから来ている。
▼昨年の富豪平均一人当たりの資産額と資産総額
中国大陸部――500万米ドル  1.59兆米ドル
香港――530万米ドル  4100億米ドル
▼香港のミリオネア数
2005年  7.72万人
2004年  6.7万人
2003年  5.7万人
〔法制晩報10月10日〕

中国は富が集中する国家 150万の家庭で70%の富を持つ

 ある最新の報告によると、中国大陸部の150万の家庭が中国全国の富の70%を占
めている。しかし、先進国では一般的には5%の世帯が50%から60%の富を持つ構造
になっており、中国は富が最も高く集中する国家の一つとなっている。
 10月17日、ボストンコンサルティング社の「2006世界資産報告」が発表された。
 この報告では、アジアの一部の国及び地域は裕福な世帯が集中しているとして
いる。2005年、台湾の富を持つ家庭の総資産額は1471兆米ドルで、中国大陸部の
1335兆ドルがその次に続いた。
 「これは2005年のデータであり、我々の試算のよれば、2006年のある段階で、
中国大陸は台湾を抜いてアジア太平洋地域第1位(日本を除く)になる」とボス
トンコンサルティング北京事務所の副総裁兼理事の〓俊豪氏は示している。
 報告によると、2005年の中国大陸部における裕福な家庭の資産額は2004年に比
べて18%ふえ、0.4%(約150万)の家庭が70%の富を持つことがわかった。〓俊豪
氏は「このデータは単に預金残高や株式等の試算を考慮しただけであり、やみ収
入を計算に入れているわけではないが、基本的に正確である」と述べた。
 中国の90%の富豪は企業を経営しており、主に東南の沿海部及び幾つかの大都
市に分布している。
 研究報告では、裕福な家庭とは、年間資産額が10万米ドル以上の家庭を指す。
 報告では、全世界的には、ミリオネア(100万米ドル長者)の家庭の数は720万
世帯に達しており、これらが握る富は全世界の28.6%を占めている。そのうち、
約300万戸がアメリカに集中し、第2位は日本で82.5万戸で、イギリス、ドイツ、
フランスがその後に続く。中国で資産額が100万米ドルを超える家庭は25万戸で、
世界第6位である。〔中国青年報10月18日〕
注)〓は「登」におおざと

2006胡潤富豪ランキング 富豪のうち共産党員35%

 2006年胡潤富豪上位100が11日、発表された。
 張茵氏が資産270億元で中国でトップの女性富豪となり、世界的にも無一文か
ら最も富裕な女性となった。今回のランキングの中での中国共産党員の比率が3
分の1以上を占めた。
 胡潤氏によると、党員と富豪の関係についてはまさに中国国外では最も問われ
る問題であることから、今回のランキングではこのことに対しての調査を行った
という。胡潤氏が昨年この割合について大まかな分析を行ったところでは「10%
から20%の間」であったという。
 富豪に占める共産党員の割合が35%に達しているだけでなく、今年の上位100人
の富豪のうち、全国人民代表及び政協委員は19人で、昨年の比べて大幅に増加し
た。
 ランキングを発表した復旦大学中国経済研究センターの張軍主任は、目下経済
学会の調査研究の結果によると、党員は事実上中国の労働力市場において優位性
を持つ存在ではなく、「党員だから、非党員よりもさらに多くの財を稼げだり、
多くのチャンスがあったりするから、富豪になったということではない」として
いる。「現在、党員はすべて能力が比較的高い人であり、多くの優秀な人が入党
しているのだ」〔東方早報10月12日〕

上位1000鎮の鎮財政は2.41億元 全国小都市の半分

 国家統計局が14日杭州で開かれた全国強鎮発展フォーラムで、第2回全国小都
市総合発展水準上位1000の上位20位のランキングが発表された。
 国家統計局の鄭京平シニアエコノミストは、統計データから見ると、「上位
1000強鎮」の多くは既に全面的な小康水準に達していると述べた。
〈鎮全体の財政収入は2.41億元〉
 行政区域面積では、全国小都市総面積の2.3%を占めるにすぎない上位1000強鎮
の2005年の財政収入は全国小都市財政総収入を半分を上回った。国家統計局の張
為民副局長が全国強鎮発展フォーラムで紹介した。
 2005年「上位1000強鎮」の財政収入は全国2万近い小都市の財政総収入の54.1%
を占め、2.41億元に達した。これは全国小都市の平均水準の11倍に当たる。一人
当たり財政収入は3021元であり、これは全国小都市平均水準の5.2倍に当たる。
住民の預金残高は全国小都市の37%を占めている。
 2005年末現在、今回評価された「上位1000強鎮」の鎮当たりの平均面積は1053
ヘクタールである。鎮当たり平均企業数は1626社で、3.1万人の労働力を吸収し
ている。
〈長江デルタと珠江デルタに集中〉
 今回の「上位1000強鎮」のうち、江蘇省の275鎮、浙江省の266鎮がランクイン
し、それぞれランキングの4分の1を占めた。そして、長江デルタと珠江デルタに
ある江蘇、浙江、上海、広東の4省に属する鎮は全体の74.6%を占めた。
 鄭京平シニアエコノミストによると、今回評価された「上位1000強鎮」は主に
長江デルタと珠江デルタ地域に集中しているが、「上位1000強鎮」の具体的な構
成は明らかに変化しているという。山東と北京等の省市に属する鎮のランクイン
数が急速に増加しており、上位10位に北方地域の鎮がランクインしている。
 統計データによると、前回の上位100位の分布地域を見ると、「上位1000強
鎮」は5省の鎮で占められていたが、今回の結果ではそれが拡大して8省の鎮で占
められるようになった。
〈農民一人当たり収入7735元に達する〉
 第2回全国「上位1000強鎮」の住民の生活水準はますます向上している。2005
年「上位1000強鎮」の農民一人当たり純収入は7735元と、初めて「上位1000強
鎮」平均水準より1303元高く、20%成長となった。
 目下、中国には2万近い小都市があり、「上位1000強鎮」は全国小都市の総合
発展水準の高い上位1000鎮のことである。
 統計データによると、2005年、「上位1000強鎮」の農民一人当たり純収入は全
国小都市平均水準の2.2倍である。一人当たり住民の貯蓄残高は1.5万元で、前回
の「上位1000強鎮」の平均水準に比べて29.5%増加、全国小都市平均水準の3.5倍
となった。基本医療保険加入者数も初めてランキングを制作した前回に比べて
66.7%増加している。
 張為民副局長は、「上位1000強鎮」は経済建設に力をつけると同時に、インフ
ラ建設もますます好調で、経済と環境のよい関係を形成しつつあり、比較的高い
発展潜在力があると述べた。
 「上位1000強鎮」は2003年から始まり、2年ごとに1度評価することになってい
る。第2回全国小都市総合発展水準上位1000は、公表手順に基づいて社会に広く
公開されているものである。
〈第2回「上位1000強鎮」上位20位〉
1) 江蘇省昆山市玉山鎮        11) 広東省番禺区新造鎮
2) 広東省東莞市虎門鎮        12) 浙江省諸〓(*4)市大唐鎮
3) 江蘇省常熟市虞山鎮        13) 上海市閔行区梅隴鎮
4) 上海市閔行区〓(*1)庄鎮      14) 浙江省楽清市柳市鎮
5) 江蘇省蘇州園区婁〓(*2)鎮     15) 広東省南海区大瀝鎮
6) 浙江省蕭山区寧圍鎮        16) 上海市宝山区高境鎮
7) 江蘇省張家港市楊舍鎮       17) 上海市閔行区七宝鎮
8) 浙江省紹興県楊〓(*3)橋鎮     18) 浙江省諸〓(*4)市店口鎮
9) 広東省東莞市長安鎮        19) 広東省東莞市石龍鎮
10) 河北省豊南区豊南鎮        20) 広東省中山市火炬区
注)〓(*1)はくさかんむりに「辛」 〓(*2)はくさかんむりに「封」 〓(*3)は
「訊」のごんべんがさんずいになったもの 〓(*4)は「既」の下に「旦」
〔中国証券網10月16日〕
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