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WTO加盟5周年後の中国の変化

中国GDP加盟5年 GDP2兆米ドル 世界第4位

 商務部ホームページの情報によると、12月11日、WTO加盟5周年に当たり、商務
部の易小准副部長は中央電視台の「中国WTO加盟5周年特別報道」の開幕式に出席
し、5年来で中国経済社会が大きく発展したとの演説を行った。
 中国のGDPは2兆米ドルを上回り、2005年には2兆2257億米ドルと世界第4位にな
った。輸出貿易額は1兆米ドルを上回り、2005年には1兆4221億米ドルと世界第3位
になり、世界貿易でのシェアは2001年の3.9%から2005年の6.7%に増加した。海外
直接投資(実質ベース)は毎年平均550億米ドルとなり、累計で2741億米ドルとな
った。
 貿易の成長と同時に、産業の構造調整も加速し、輸出製品の構造も著しい改善
を見せた。機電製品の輸出シェアに占める割合は56%、ハイテク製品は28%となり、
加工製品の輸出全体に占めるシェアは既に94%に達している。
 人々は多方面での恩恵を受けた。生活水準と生活の質は著しく向上した。この
5年間で中国では新規に4100万人の雇用機会が生まれ、都市の一人当たり可処分所
得は58%増加し、農村の一人当たり純収入は29%増加し、農村貧困人口は3209万人
から2365万人に減少した。
 ここ5年来、中国の対外開放には3つの大きく目立った転換があった。
 一つ目は、地域的な対外開放から全面的な対外開放への転換。
 二つ目は、開放分野が伝統的な貨物貿易からサービス貿易にまで拡大。
 三つ目は、市場参入条件のさらなる法制度整備、透明化、規範化。
 WTOの理念は中国でも徐々に浸透し、「透明度」「無差別」等のWTOの原則は中
国の立法の原則ともなっている。世界的な視野に立ち、イノベーション、競争、
発展、法治、知的財産という考え方も人々に深く浸透し、近代的な企業制度や会
計制度も徐々につくられ、企業や国民もよりレベルアップし、上昇している。
 5年来、中国はWTO規則を遵守し、各種の義務及び承諾事項を履行している。輸
入関税を大幅に削減し、平均関税水準は5年前の15.3%から9.9%に下がった。関税
措置の廃止、貿易経営権の開放、サービス貿易市場の開放を行い、世界で最も開
かれた市場の一つになった。
 知的財産権保護を強め、同時に貿易に関係する法律法規を大幅に整備して、統
一的で、透明性のある、WTOの要求に合致した法律体系をつくり上げた。
 このほか、中国の発展は周辺国家の繁栄に影響を与えただけではなく、東アジ
ア全体の競争力と発展潜在力の上昇を促進し、その上で世界各国に広範な市場を
提供し、投資者により多くの機会をもたらした。
 5年来、中国は合わせて2兆ドル以上の商品を輸入した。外国投資者が中国から
579億米ドルの利潤を稼いだ。中国の世界経済成長に対する平均貢献率は10%前後
である。
 易小准副部長は、5年来、中国は世界経済の成長に貢献したと同時に、平和を繁
栄し、調和のとれた世界の建設を進めてきたと述べた。中国は積極的にドーハ・
ラウンド交渉や国際的な新しい貿易ルール制定に参画し、世界範囲での貿易、投
資自由化の流れを推し進め、正義を貫き、発展途上国の利益を守り、WTO規則を積
極的に利用し、対外交渉力を高め、貿易摩擦に的確に対応し、中国の広大な企業
の合法的な権益を守ることで、貿易自由化の重要性を堅持したとしている。
 同時に、目下中国は既に経済大国になったとはいえ、経済強国ではなく、一人
当たりGDPは1702米ドルにすぎず、世界で110位である。
 分散型の経済成長方式から転換が図れておらず、競争の優位性は主に労働集約
型産業に依存していること、産業競争力も強くなく、自主イノベーション能力も
弱く、自主ブランドの輸出は少ないこと、輸出入がアンバランスであることなど、
経済成長の質、環境、将来の発展方向に影響を与える課題もあると指摘している。
〔中新網12月11日〕

中国フランチャイズ上位100企業の年間平均売上高はWTO加盟5年で3倍増

 5年前、中国フランチャイズチェーン経営協会が「中国フランチャイズチェーン
上位100企業」リストを初めて発表し、聯華超市が年間売上高140億元でランキン
グトップとなった。そして5年後、リスト上には年間売上高が140億元を超える企
業が13社もある。
 協会の統計によると、目下、フランチャイズチェーン経営が中国社会消費財小
売総額に占める割合は既に10%を超えている。2001年に比べて「中国フランチャイ
ズチェーン上位100企業」の年間平均売上高は16億元から70億元へと増加し、3倍
増となった。
 WTO加盟の承諾に基づき、中国は外資商業企業に対して、地域、株式持ち分、数
量等の規制を撤廃した。2005年の1年だけで、中国商務部が承認のもと設立された
外資商業企業は1027社に上る。
 全国的にいえば、外資商業企業の売上高が社会消費財小売総額に占める比率は
わずか3%前後にすぎないが、上海、北京、広州、アモイ、大連等の都市では、外
資商業企業が急激に成長している。
 上海を例にとると、目下外資商業企業は大型総合スーパー、ショッピングセン
ター、コンビニ、レストランに広範に参入している。今年10月末現在、外資の消
費品小売市場におけるシェアは既に14.4%に達している。
 中南財経政法大学工商管理学院の黄漫宇博士は、開放は必然的に競争をもたら
すとし、WTO加盟5年来、中国大陸の商業の発展には2つの特徴があると述べ、一つ
は規模の急激な拡大、もう一つは速度の著しい加速であり、この2つはいずれも競
争によってもたらされたものだと示している。〔新華網12月7日〕
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