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多元化する決済手段への対応

五大陸30カ国を覆う銀聯カードは中国の第二のパスポート

 「銀聯カードは中国人の第二のパスポートになっている」
 現時点で銀聯カードの使用可能な国は五大陸30カ国に及び、使用可能な地点が
爆発的に増加している。1、2年以内には銀聯カードの使用範囲は中国人がよく行
き来する99%以上の国と地区にまで及ぶようになり、「中国人の行く所には必ず銀
聯カードがある」が実現される。
 26日、中国銀聯が誕生して満5年を迎える。巨大な国内市場によって、中国唯一
の銀聯カードブランドは急速に知名度を伸ばしている。統計によると、銀行カー
ドによる支払いが中国国内商品小売販売総額の支出を占める割合は、2001年の2.1%
から2006年には16%に上昇、今では、ゴールデンウイークのカード払い取引額は休
日の消費の温度をはかる上での大切なバロメーターとなっている。
 中国銀聯責任者は、国外市場に関しては、銀聯は2004年2月に初めて正式に国際
化の道を歩み出したが、現在の速度と効率からいうと、銀聯ネットワークの発展
は今後5年間で、ある国際的な銀行カード会社が数十年かけてつくり上げた規模を
追い越すほどであると語っている。
 今月23日、ロシア外貿銀行との合作を経て、銀聯カードのロシアにおけるATM受
理業務が正式に開通し、モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストックな
どの地区では既に1400台近くのATMで銀聯カードの使用が可能となった。
 中国銀聯は26日、近日中にデンマーク最大のカード決済会社であるPBS社や南ア
フリカのファーストナショナル銀行と合作協議の提携を結んだ。銀聯カードは北
欧と南アフリカで使用可能となった。
 PBS社のデンマーク、スイス、ノルウェー、アイスランドの4カ国にあるPOSと
ATMネットワークが今年の国慶節黄金周や年末までには銀聯カード所有者に開放さ
れる。そうなると、2万もの特約店と3000台のATMで銀聯カードの使用が可能とな
り、中国人旅行客の北欧4カ国での旅行、観光、消費の際のカードによる支払いと
いう需要を満たすことできる。
 今年の6月末までにはファーストナショナル銀行のもとにある商店は銀聯カード
所有者に開放され、今年の年末までには、銀聯カードは同銀行のATMでの引き出し
と業務調査が可能となる。2007年末には南アフリカの商店2.4万軒で銀聯カードの
使用が可能となる見込みだ。
 幾つかの外国の金融機構は既に銀聯標準のクレジットカードを発行済みか、発
行する予定である。
 香港では匯豊、恒生、中銀など多くの銀行がシステムの改造し、もともと発行
していた非銀聯標準カードから銀聯標準カードに切りかえる。
 日本では、三井住友銀行が初の銀聯標準のクレジットカードを出す計画もある。
〔解放日報3月27日〕

商務部 インターネットのチャット記録、取引紛争処理の証拠へ

 インターネットで本や服装などを購入することは既にサラリーマンにはよく使
われる買い物方法である。ただし、インターネット取引の安全性、信用等につい
ては依然として消費者からよくクレームが集まる。
 国家商務部が最近発表した「インターネット取引に関する指導意見(暫定)」
に基づき、インターネットで契約する際、取引双方は電子メールやチャットなど
方法を用い、みずから保存した各種取引記録を紛争処理時の証拠とすることがで
きることになった。
 電子商取引に関する法律専門家である高俊氏は、この文書はインターネット取
引紛争の解決ための指導的意見であるとし、インターネット上のQQやMSNチャット
の記録は権威のある機構の認定を受けるという前提で、紛争解決時の証拠にする
ことができるとした。
 国家の関連部門がインターネットのチャット記録等を徐々に認め、インターネ
ット取引市場がさらに規範化される。
 ただし、「指導意見」では、消費者がインターネットで大口商品、貴重な商品、
重要サービス取引をする際には、取引記録を保存するほか、必要書類をつくるか
その他合理的方法で取引記録を残す必要があると強調している。
 国内最大の第三者支払いサービスを行っている淘宝網の関連責任者は、インタ
ーネット取引の双方は主にインターネット上のチャットや電子メールなど方法で
やり取りをするため、直接のやり取りより理解の偏差や取引紛争が発生しやすく
なるため、取引記録はネット取引では非常に重要となるとしている。
 また、消費者がインターネット取引時にいかにして自己の権益を保護するかに
ついては、この文書で有効な指導及び提案が出されている。
 例えば、売買双方が取引の際、相手側の実態的な身分を知ること、最良の安全
な支払い方法を選択し、支払い情報を保存すること、取引双方がネット以外で支
払いをする、つまり代金引きかえ、前払い等の特徴に十分考慮し、お金の安全に
注意することである。〔新聞晨報3月29日〕

分紙幣が4月1日で流通停止 53年発行の分紙幣に数百元の売値

 中国人民銀行の公告によると、人民元貨幣第2分券(1分、2分、5分を含む)の
流通は2007年4月1日で停止され、完全なコレクター品に変わる。
 1955年に発行されて登場して以来、第2分券が使用された年数は中国で最も長い
ものとなったが、既に歴史の記憶の一部になってしまうときがやってきた。人民
元貨幣第2券の1分、2分、5分紙幣の券面は、おなじみの自動車、飛行機、汽船だ
った。
〈分紙幣は過去のものに〉
 中国人民銀行(中央銀行)が設立された1948年12月1日から今に至るまで、5つ
の券面の人民元貨幣が発行されている。第3券、第4券、第5券では分紙幣が発行さ
れなかったため、第2分券が市場から姿を消すということは、分紙幣が人民元の流
通から完全になくなるということを意味している。
 中央銀行は昨年9月に公告を発表した。
 それによると、中国国民経済の発展や国民生活水準の向上に伴い、分の使用領
域は縮小し続け、使用量も低下し、貨幣の流通での分紙幣の存在意義が徐々に減
退してきた。今回の分紙幣の流通停止で、中小額人民元貨幣の流通での決済力の
向上や小額紙幣の硬貨化の加速化を促すという。
 だが、銀行、スーパー、医院、納税、通信部門などでは、まだある程度、分紙
幣の需要があるという客観的な事情は考慮されている。中央銀行は発表の当初、
人民元貨幣第2分券の硬貨については引き続き流通させるとともに、分硬貨の割り
当てを引き上げ、投入量をふやすとしていた。
 中央銀行のスケジュールに従って、昨年10月1日から今年3月31日までが分紙幣
の集中交換期間とされた。期間中、銀行では営業拠点に専用窓口を設置し、交換
作業に当たらなければならなかった。
 ただ、4月1日以降でも、国民が手元の分紙幣を交換する必要があれば、金融機
関の指定営業拠点に行けば引き続き交換処理はしてもらえるので、注意が必要だ。
 実際には、分紙幣はずっと前から国民の経済生活での存在は薄れていた。
 ここ数年は、銀行で分紙幣を「受け取っても支払いに使わない」という方針を
とっていたため、流通面での分紙幣の影響が、より明白だった。
〈コレクター市場の新しい「レアもの」〉
 だが、分紙幣はこうしているうちにひっそりと「レアもの」への転身を遂げ、
コレクター市場へと躍り出た。特に4月1日の停止が近づくにつれ、分紙幣の市場
価格はさらに暴騰していった。
 だが、専門家は「第2分券は2つに分類される。大部分の分紙幣はコレクター品
として大した価値はない」と注意を喚起する。国民が希少価値のある紙幣だった
のではと交換を悔やむ必要はないようだ。
 2つのうち一つは、1955年3月1日に発行が始まった1953年の原版の分紙幣。券面
に3つのローマ字の頭文字と7桁の数字の通し番号が振られている。
 この分紙幣の発行期間は長くはなく、その後間もなく大量に発行されたアルミ
の分硬貨に取ってかわられていて、目にすることは珍しい。この券には数百元以
上の価格がつくという。
 二つ目は、1980年代に中国でアルミ材が一時的に逼迫しアルミ分硬貨の生産が
制限されたときに、分の供給不足を解消するため、中央銀行が1953年の版を使っ
て再び発行した分紙幣だ。
 1950年代の原版と区別するため、券面には数字の通し番号が印刷されておらず、
3つか2つのローマ字の頭文字のみが印字されている。この再版された分紙幣は現
存量が多いためコレクション価値が高くなく、この券の市場価格は数元程度だと
いう。
〔東方早報4月2日〕