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医療費負担の軽減への試み

2006年中国1人当たり入院費用が初のマイナス

 国家発展改革委員会が13日に発表した報告によると、2006年、中国の1人当たり
医薬品費の過剰な上昇の勢いは抑制された。
 患者1人当たりの外来診療費用はゼロ成長で、1人当たり入院費用は初めてマイ
ナス成長、医薬品の医療費に占める割合は持続的に下落している。
 統計によると、2006年、衛生部門所属医療機関の1人当たり外来診療費用は
94.8元で、前年比1.9%上昇し、増加幅は前年比2.8ポイント減少した。1人当たり
入院費用は3383.5元で前年比1.1%減少し、前年同期より10.9%上昇した。
 物価要素を除くと、外来診療費用は初めてゼロ成長に近づき、入院費用は初め
てマイナス成長となった。
 このほか、医薬品費の医療費に占める割合が減少傾向を見せた。
 2006年と2005年とを比較すると、外来診療患者の医薬品費は54.7%から53.2%に
減少し、入院患者の医薬品費は43.4%から42.2%に減少した。
〔中国証券報6月14日〕

児童、高齢者も北京大病医療保険の範囲に

 北京は市民皆保険までまた一歩近づいた。
 21日、北京市労働社会保障局から得た情報によると、今年9月1日から、北京市
の150万人の学生、児童は、大病医療保険を享受できる。10月1日から、北京市の
30万都市の医療保障のない高齢者も保険に加入することになる。これによって、
北京市医療保険は都市戸籍人口の95%をカバーすることになる。これは、北京市
都市職員医療保険制度が都市住民向け保険制度へと転換し始めたことを意味する。
 都市高齢者の費用納入基準は一人当たり毎年300元で、財政補助は1100元である。
学生児童個人あるいは家庭が50元納め、財政補助は50元である。北京市政府は毎
年4億元ものお金を拠出して、大病医療保険を補助する。〔北京商報6月22日〕

大多数のネット市民は現在の医療改革に大いに期待

 近日提出される医療改革プランとは何か?、一般市民は医療改革にどの程度の
期待を持っているのか?。中国経済週刊、老百姓大薬房、数字100などが医療改革
についてのアンケート調査を行った。
 今回の調査には数十万ものネット利用者が参加した。そのうち8割以上のネット
利用者が、医薬品費は依然として高いとしつつも、大多数は現在の医療改革に大
いに期待を寄せている。
 また、政府主導で進める医療改革は「病院へは行きづらい、医療費は高い」と
いう一般市民の現状を確実に変えることができる、また医者と患者のぎくしゃく
した関係を打開してくれると答えた。
〈民衆は医療改革にある程度期待〉
 医療改革が社会の各界各層から大きな注目を受け、民衆は医療改革にある程度
の期待を寄せている。医療改革に注目をしている人は、医療改革に積極的な態度
と行動をとっている。しかし、現在民衆が医療改革に参画する割合はまだまだ低
い。現在の医療改革の動向を正確に理解している人は少なく、民意を伝えるルー
トには限りがある。
 調査によると、医療改革が幅広く注目を集めている。83.8%の回答者が医療改革
についてそれぞれ違ったレベルで注目を示している。そのうち、医療改革は一般
市民に実利をもたらすが31.4%、半信半疑が55%、否定的が13.1%である。
 医療改革が早急に解決しなければならないことは、薬の価格を下げること、検
査、治療のサービス費用を下げることである。医薬品費格の値下げを切実に希望
が63.9%、検査、治療のサービス費用の値下げに希望が55.6%である。
〈「病院には行きづらい」問題が存在〉
 今回の調査結果を見ると、目下「病院には行きづらい」3つの突出した原因があ
らわれた。つまり、病院の薬代が高過ぎる(60.7%)、医者、看護婦の態度が悪い
(35.6%)、入院費の高過ぎる(27.4%)であった。
 また、7割の人は、大きな病気にかかったら大型病院に行く、小さい病気であれ
ば自分で薬を買うとしているが、病気にかかっても病院に行かないという人、ど
んな病気だろうと必ず病院に行くという人もいる。
 3分の1は公立病院は安心できるとし、次に、業界でランクの高い病院(17.9%)
や規模が大きい病院(17.2%)に安心感を覚えている。また、専門医を比較的信頼
(12.5%)、民間医院(9.2%)、知り合いの病院(8.2%)と続いた。そしてごくわ
ずかがコミュニティーの医院と小規模診療所を選ぶとした。
〈医薬品費は依然高く 大型薬局に人気集中〉
 調査結果が示すように、一般市民が薬品を購入する際、6割以上が大型薬局、次
に病院内の薬局(13.7%)、最寄りの薬局(22.5%)が続いた。一般市民のほとん
どは薬が依然として高過ぎると考えている。約3割は現在の医薬品費は受け入れら
れない、半数以上が医薬品費は受け入れられる、残りは受け入れられないと回答
している。
〔中国証券報6月14日〕
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