旧来の制度的な弊害打破
職務犯罪6つの特徴 公司・企業による贈賄
検察機構が2006年に起訴した職務犯罪のうち、省・部クラスの幹部による汚職
事件は8件で、一部の企業が贈賄側に回る「公賄」という現象が見られる――。最
高人民検察院公訴庁の担当者は9月7日、中国の全国上位100県（市）の検察長フォ
ーラムで明らかにした。
職務犯罪は依然として楽観できない状態にあり、国家公務員による犯罪の増加
傾向は衰えていないという。
昨今の職務犯罪事件には6つの特徴が見られる。
1) 贈収賄額の上昇
職務犯罪では、1件当たりの金額が億元以上に達する事件が2004年以降次第に増
加し、2006年には2003年の倍に達した。国有企業の市場における優位性や地方政
府の経済意識の高まりに伴い、一部の企業など社会組織による贈賄が見られるよ
うになり、贈収賄事件の中で急増している。
2) 体制転換による職務犯罪の焦点の変化
経済の急速な発展に伴って資源需給バランスの不均衡が拡大したため、経済の
発展と密接に関係する領域を、贈賄側は集中的にターゲットとしている。資金や
プロジェクトの承認・立案、割り当ての決定、会社の上場申請の審査、交通管理、
不動産市場、プロジェクト建設の請負、証券・先物市場などが、贈収賄事件の集
中する領域になっている。
3) 職務犯罪領域の多角化による共犯事件の増加
制度が徐々に健全化し権限が分散されたため、贈賄側は1つの事柄についてさま
ざまな関係者へ手を回す必要があり、共犯事件が増加している。
4) 表面的な合法手段による犯罪事実の隠ぺい、実質的収賄の隠ぺい
表面的には貸借の形態をとって実際には返済しない場合や、在職時に受託して
処理し、退職後に金銭を収受するケースもある。このような現職にない時期の賄
賂が新たな現象となり、共産党中央紀律検査委員会は最近、関連規定を発表した。
また、最高人民法院と最高人民検察院は関連の司法解釈を発表している。
5) 犯罪者の中央化
全国の検察機構により摘発された県レベルの公務員の汚職・収賄事件の件数は
1980年代後半以降、際立って増加した。だが、ここ数年は省・部レベル以上の幹
部による犯罪の増加が目立っており、2003年は5件、2004年は6件、2005年は9件、
2006年は8件だった。
6) 贈収賄事件の国際化
贈収賄は全世界的な問題で、多国籍企業が暴利をむさぼろうと投資先の国家公
務員に賄賂を贈る例が見られる。賄賂を収受した官僚が国外へ逃亡した場合は国
の財産が流出し、影響も大きい。中国と刑事司法協力援助協定を締結していない
国もあるため、職務犯罪全体の処罰効果に影響するだけでなく、国家財産に損失
を与えている。
〔検察日報9月13日〕
重慶 会議を規格化 指導者の演説は90分を超えてはならない
14日、重慶市委員会、市政府は「機関における会議、文章をさらに一歩進歩さ
せる規定」を打ち出し、会議の規格、規模、時間の制限、発出する文章数の調整
等の具体的な規定を明確にし、制度上から文書や会議が多過ぎることを解決する。
この規定では、法定の会議を除き、重慶市の重要会議の会期は2日を上回らない、
市委員会、市政府が招集する工作会議の会期は1日を上回らない、テレビ電話会議
は一般的には1.5時間を上回らないようにすることを明確にしている。
規定では、重慶市の重要会議における指導者の演説及び報告は原則として90分
間以内にする、重慶市の特別課題会議における演説は70分間を上回らないように
する、テレビ電話会議の演説は60分間を上回らないようにする、一般会議の演説
は40分間を上回らないようにする、会議の発言は8分間を上間らないようにすると
している。
さらに、上級機関に送る文書や同等のレベルの機関に送る公文書は一般に3000
字を上回らないようにする、下級機関への政策的な公文書は一般に5000字を上回
らないようにする。
市指導者の演説の報告は原則的には要旨を印刷配付することにし、5000字を上
回らないようにする、2人以上の指導者の演説の報告は一般に8000字を上回らない
ようにする。簡略な報告は1500字を上回らないようにする、情報は一般に500字を
上回らないようにする。
〔四川オンライン―華西都市報9月16日〕
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