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黄金周熱狂に秋風

黄金周旅行人気都市ランキング 上海がトップ

 10月1日の黄金周の人気都市の上位10都市は、上海、北京、杭州、成都、深セン、
武漢、青島、西安、重慶、南京だった。
 携程旅行網が7日に発表した2007年10月1日黄金周における全国人気都市ランキ
ングでは、男性、女性の観光客に人気の観光地ランキングも初めて発表された。
〈大都市市民には旅行が人気〉
 黄金周期間における、携程旅行網に掲載されているホテル、チケット及び余暇
を過ごすための商品の予約情報及び人気観光地のウエブサイトの閲覧状況を参考
にして、中国40の主要観光都市から選出された旅行が人気のある都市上位10都市
は、上海、北京、広州、深セン、成都、杭州、武漢、重慶、青島、アモイだった。
 専門家の分析によると、上海、北京、広州、深センは強力な消費能力を持って
いることや、ここ2年では黄金周の旅行が人気のある都市であり、トップグループ
に位置する。今年の10月1日もそのようであった。
 成都、広州市民は、生活を楽しむことで有名で、付近の豊富な観光資源がある
ことも、市民を旅行へと駆り出している。
 武漢、重慶は、交通の要衝であることや便利な都市機能を持つことで、見事に
上位10都市に躍り出た。
 青島、アモイの旅行業の迅速な発展は、市民の旅行への熱い思いを刺激している。
〈観光重要都市が上位に〉
 「旅行先人気都市ランキング」上位10都市は、観光重要都市である上海、北京、
杭州、成都、香港、深セン、青島、南京、西安、大連だった。
 これらの都市はどれも自然景観が美しく、文化の薫り高く、交通の便がよく、
観光施設が整ってからの期間が長く成熟していることが特徴であり、その中で、
上海が最も人気の高い都市となった。
 10月1日という時期は北京で最もよい観光シーズンである秋で、北京周辺の名所、
景観区もベストシーズンに入ることから、間接的に北京の旅行人気をもたらして
いる。
 杭州は、遊び、レジャー、アミューズメント、ショッピングを一つに集めた総
合観光都市へと変貌しており、10月1日のホテル予約件数はランキング第1位の上
海と比べわずかに少ないだけであった。
 成都はレジャー都市の代表格で、西部地域の観光地への交通の要衝であり、さ
まざまな観光客を引き寄せている。
 香港は、既に中国の大都市のホワイトカラーが必死に買い物をするようなショ
ッピングに最も選択される都市の一つであり、また、深センの人気は、一定程度
これらの影響を受けている。
 青島、大連、南京、西安は特徴がはっきりしている観光都市であり、黄金周の
ホテル稼動率も全体の動きに従って上昇傾向にある。
 黄金周期間の旅行行動、旅行先等の人気度を総合すると、携程旅行網による黄
金周の人気都市ランキングは、上海、北京、杭州、成都、深セン、武漢、青島、
西安、重慶、南京となった。
〈男女旅行先の好み〉
 旅行先に滞在、観光した男女の観光客数にもとに、携程旅行網は初めて「男性
に人気の旅行先ランキング」「女性に人気の旅行先ランキング」を発表した。
 「男性に人気の旅行先ランキング」は、アモイ、蘭州、西寧、ハルビン、太原、
武漢、フフホト、西安、ウルムチ、北京だった。男性は北方の都市を多く選択し
ており、それが男性が大人気の旅行先の特徴となっている。
 「女性に人気の旅行先ランキング」は、麗江、九寨溝、桂林、三亜、威海、大
連、青島、昆明、アモイ、成都だった。これらの旅行先はどれも「小金持ち」が
行くところで、滞在して過ごす都市で、観光施設が整備されている。
 携程旅行網度假業務総監の唐一波氏は、「上海、北京、広州等の大都市では女
性のホワイトカラー、ホワイトカラーよりも所得を得ているゴールドカラーの多
くがますます滞在、観光の消費の主力になっているし、例えばエジプト旅行のよ
うな値段が高い路線の多くは、女性が主体になっている」と話す。
〔北京商報10月8日〕

広東 「事前予約」が次第にブーム

 「2カ月前に申し込めば1000元お得」「1カ月前に申し込めば800元お得」……こ
の種のことがここ2年で出現し、広東旅行市場の「事前予約」は今年の国慶節黄金
周においても上昇傾向だった。
 広東中旅の関係者によると、事前予約は海外でははやっているという。海外の
旅行客の観光旅行や滞在は、一般的に計画性が強く、往々にして半年前には予約
し、申し込み変更やキャンセルはそれほど発生しない。欧米の旅行客は年間所得
の10%を旅行支出として充てており、また、事前予約して旅行することは、欧米人
の相当多くの人たちの中での習慣となっている。
 それに比べて、中国国内の旅行客は「いきなり申し込んで旅行する」ことにな
れており、広東省外への旅行は、通常であれば1、2週間前に申し込み、広東省内
への旅行は、通常であれば2、3日前に申し込んでいる。さらに、きょう申し込ん
であした出発、午前申し込んで午後出発というのもある。
 ここ2年では、広東における事前予約は海外旅行の長距離旅行に集中しており、
1カ月前の申し込みも消費者に受け入れられている。2―4カ月前の申し込みも、例
えば15―20日間の欧米クルーズ旅行商品には一部の高額消費者層から予約が集中
している。
 業界専門家によると、現在、中国国内向けの事前予約を念頭に置いた旅行商品
は数に限りがあり、多くの旅行会社では手探りで進めているという。リスクコン
トロールが難しいことをひどく恐れているためだ。
 通常、事前予約は、例えばクルーズ旅行のような高額商品や、黄金周で出され
る欧州旅行のようなごくわずかな長距離旅行でなされるだけだ。
 事前予約による事前の申し込みは、参加募集期間を延長し、集客数をふやすこ
とができて、規模の利益をもたらし、旅行会社の主催旅行の、例えば交通や宿泊
といったコストもさらに下げることができるが、一たん主催できなかったり、最
低催行人数が予定を下回るときは、損失も大きくなってしまう。
 中国国内の事前予約には現在、申し込みにも一定の制約がある。例えば、予約
時に全額払い込みが必要であったり、海外長距離旅行では保証金が必要であった
りする。
 このほか、旅行先、航空券にかかわらず、消費者は一般的にキャンセルや航空
会社を変更することはできない。これは、旅行客が正式にエントリーされる前に
あらかじめ計画ができ上がっており、一定額の違約金を払わなければならないか
らだ。これも旅行会社がリスクを下げるのには仕方のないことである。
〔中国証券報10月10日〕

アンケート結果 ネットユーザーの半数は黄金周休暇制度調整に賛成

〈新しい休暇プランが早ければ来年春節より実施〉
 8日、あるメディアの報道によると、国家は休暇制度を調整し、5月1日の黄金節
を取り消し、伝統的に祝日と言われる日を法定休日とするようだ。これに対し、
国家観光局広報室は8日、これを否定しなかった。国務院は既に国家発展改革委員
会に委託して休日調整プランを調査研究させており、最終プランは人民代表大会
で許可された後に実施されるとしている。
〈黄金周制度は調整必至〉
 報道によると、国家観光局の職員は、関連部門では現行の休暇制度について調
整がされ、各部門の調査研究を経て出された具体的なプランは既に最終的な詰め
の段階にあり、法律の手続に基づいて全国人民代表大会に上程されるのを待つだ
けであることを明らかにした。
 また、消息筋によると、今後中国では5月1日の黄金周を取り消し、これまでの
休日は、端午、中秋等の伝統的な祝日へと割り当てていくとしている。
 以上の情報について、国家観光局広報室に事実確認を行った。広報室の担当者
は否定はしなかった。
 別の広報室の職員は、国務院は既に国家発展改革委員会にプラン立案、休暇制
度の調整を委託しているとした。「5月1日の黄金周を取り消し、伝統的な祝日を
法定休日にする」というのは、このプランの中にあるものである。
 このプランは、全国人民代表大会の許可を得てから発効されるもので、目下具
体的なタイムスケジュールが確定しているわけではないという。
 北京市観光局のオフィシャルサイトには、上記報道が全文転載されている。
〈回答者の61%が改革に賛成〉
 上記の報道によると、「黄金周」が実施されて9年、持続的に上昇していく統計
データを見れば、長期休暇が押し上げる内需浮揚効果はだれの目にも明らかであ
る。しかし、国民の休暇日が大変集中すれば、観光地及び関連公共施設にかかる
過剰な負荷及びそれに派生する問題もはっきりと顕在化してきている。
 中国のメディアが今年黄金周制度について行った調査によると、「黄金周とい
う休暇方法は改革をする必要があるかどうか」という問題に対し、3071名の回答
者のうち61.46%の人が黄金周という休暇方法を改革するのに賛成の意をあらわした。
〈ネットユーザーの意見〉
 新浪網の調査によると、8日午後8時現在、11万人を超えるネットユーザーが投
票に参加し、そのうち51%以上のネットユーザーが黄金周の取り消しに賛成した。
1) 黄金周の取り消しに賛成するか
賛成――6336
反対――44160
わからない――59544
2) どのような伝統的な祝日を休日にすべきか?
端午節――15.77%
清明節――18.62%
中秋節――25.09%
元宵節――16.78%
除夕――23.74%
〈旅行会社の意見〉
 8日、中国旅行社市場部担当者の頓継東氏は、黄金周を取り消すことは旅行市場
の発展にとってはよいことであり、また、現在の状況では、黄金周旅行は大変過
熱しているが、その前後は非常に不景気で、さらなるサービスや旅行商品を打ち
出すのが難しくなっているとした。また、業界も、このような「落差の激しい」
状況があらわれず、旅行市場のバランスのとれた発展を期待しているという。
 頓継東氏は、黄金周制度によって、国民が旅行をするという意識や習慣を身に
つけたことは認めている。また、旅行というような商品を購入する場合、時間が
保障されていることが必要であり、黄金周が取り消されれば、短期的には海外旅
行といったような長距離路線の旅行商品にはとても大きな影響があることは間違
いないと考えている。しかし、国家が強制的に有給休暇を実施することができれ
ば、旅行業にとっては朗報になるとした。
 「目下多くの従業員には有給休暇があるが、休暇を取ろうとしても、雰囲気や
時間の問題で休みが取れない。国家が政策として打ち出し、従業員に休暇を取得
する権利を保障しない単位に対して罰則を与えれば、みんな自信を持って休暇を
取ることができるだろう」
〈専門家の視点〉
 黄金周が取り消されるかもしれないという情報に対し、専門家は、国民の休暇
を取得する権利を保障すべきであり、有給休暇の実現は理想的な方法であるが、
真に実現するにはまだ長い時間を要するとしている。
 今年の両会において、第10期全国政協委員でもある清華大学の蔡継明教授は、
黄金周廃止を提案していた。
 8日、蔡継明教授は、黄金周制度の事のあらましは内需を押し上げることであっ
たが、ブログで発表した研究報告でも示したように、2000年から2006年の6年間、
黄金周が実施された5月及び10月の消費品小売総額に消費のピークがあらわれたこ
とはなく、黄金周は販売店の短期的コストの増大、消費者のサービスの質の明ら
かな低下、政府の公共管理費用の増加をもたらし、観光地及び文化遺産を破壊し
ているとした。
 蔡継明教授は、有給休暇を進めることは最も理想的な方法であることは間違い
ないが、「これは恐らく一つの長期的なプロセスを必要とするものだ」と考えて
いる。
 蔡継明教授は、目下中国国民の年間休暇は毎年111日であり、もし有給休暇を加
えると、年間120日前後まで増加し、年間3分の1が休暇になり、国民経済に対する
影響があるかもしれないとして心配している。
〔新京報10月9日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
 日本人には言えない
   中┃国┃人┃の┃価┃値┃観┃  中国人とつきあう68の法則
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―――――――――――ISBN 4311603290 四六判 216頁 本体1680円 学生社
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