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発展の影に外来者の貢献

1人当たりGDPの計算は戸籍人口から常住人口へ

 中国の各大都市では現在、経済統計手法の改革を進めている。
 最近発表された経済運営統計では、しばしば、これまでの戸籍人口にかわり、常
住人口が1人当たりGDP計算時の基礎とされるようになってきている。常住人口によ
って算出されると数字は減ることとはなるが、その地域での実際の経済発展水準を
よりよく反映するものとなり、政策決定者の科学的論拠ともなる。
 中国では、都市での戸籍人口とは、当該地域の戸籍を持ち、かつ居住するものを
対象とする。一方、これに半年以上居住する外来人口を加えたものが常住人口とな
る。
 経済発展が最も進む上海では、2008年の市政府報告によれば、今後5年後の上海
市のGDPは2兆元を超え、これを常住人口で計算すると、1人当たりGDPは10万元を超
える。これは上海市政府報告で初めてとなる常住人口に依拠する1人当たりGDPの数
字である。
 北京でも、今年発表した経済運営統計で常住人口を用いている。2007年の北京市
GDPは9006億元、常住人口1633万人で計算すると、1人当たりGDPは5.6万元となる。
 このほか、天津、重慶、深セン、広州等がこの間公表した1人当たりGDPも、同様
に常住人口を分母とするものであった。
 上海市統計局の潘建新局長は、近年、統計部門は戸籍人口と常住人口双方による
経済データを作成してきた。常住人口をもととした1人当たりGDPの数字は、当面の
発展水準や今後の努力目標をより客観的に知るためには有益であると語った。
 また、上海社会科学院社会発展研究院の盧漢龍院長は次のように述べた。もし戸
籍人口に基づき計算すれば、北京、上海、広州といった大都市の経済発展水準は既
に先進国並みの水準に達していることとなる。これは政策決定者を興奮させるだけ
ではなく、誤ったおごりを生む。また彼らにこれら都市の発展は外来の人々の大き
な貢献があることを無視させることにもなる。〔新京報2月2日〕

上海の輸出入総額の68.3%は外商投資企業によるもの

 2007年の上海の輸出入総額は2829.7億米ドルに達し、そのうち68.3%が外商投資
企業によるものであり、この割合は2006年に比べて0.8ポイント上昇し、史上最高
値となった。
 上海市対外経済貿易委員会の統計によると、2007年の上海の外商投資企業の年間
輸出入額は1932.69億米ドル(前年比25.93%増)、そのうち輸出が978.15億米ドル
(前年比28.8%増)、輸入が954.54億米ドル(前年比23.12%増)だった。
 2007年、上海の外資企業による輸出入総額、輸出、輸入の3指標の増加幅は上海
市全体の平均水準を大きく上回るもので、それぞれ輸出入総額1.53ポイント、輸出
2.1ポイント、輸入1.12ポイント上回った。このことは、外資企業の上海の対外貿
易の最も主力的な地位が日増しに強くなっているということだ。
 輸出志向が強いことにより、2007年の上海の外資企業の貿易黒字は23.61億米ド
ルとなった。2006年は年間15.81億米ドルの貿易赤字だった。
 商品構造では、2007年の上海の外資企業ハイテク製品の輸出入が初めて1000億米
ドルを突破し、1020.21億米ドル(前年比26.24%増)に達した。そのうち、輸出が
537.38億米ドル(前年比28.5%増)、輸入が482.82億米ドル(前年比23.82%増)だ
った。
 高汚染・高エネルギー消費・資源依存製品といった「両高一資」製品は上海の外
資企業の輸出入のうちでさらに調整されてきており、2007年のこの種の製品の輸出
は前年よりも20.07%増加したものの、その増加幅は月を追うごとに減少し、2006年
の32.12%増に比べて12ポイント減少している。
 同時に、上海の外資企業の高汚染・高エネルギー消費・資源依存製品の輸入は増
加傾向にあり、2007年の輸入は26.38%増で、2006年よりも2.79ポイント増加してい
る。
 貿易形態では、加工貿易が依然として上海外資企業の対外貿易の主力である。
2007年の上海外資企業の加工貿易輸出額は742.81億米ドルで26.27%増、増加幅は
2006年比で3.58ポイント増だった。加工貿易輸入額は372.18億米ドルで10.68%増、
増加幅は2006年比で5.57ポイント減だった。〔新華網2月11日〕

中国の昨年の輸入完成車は国内シェアの4%足らず

 中国国産自動車の生産販売規模が拡大し続けるに従って、輸入自動車の占める割
合はますます少なくなってきている。
 税関統計によると、2007年の中国の輸入完成車は31.42万台に達しているが、中
国国内自動車市場のシェアの4%にも満たない。
 中国自動車工業協会の統計によると、2007年の国産自動車販売台数は879万台に
達し、61万台強の輸出を差し引くと、国産新車の国内販売台数は約818万台である。
 完成輸入車は国内自動車市場シェアの約3.7%で、WTO加盟当初の6%を大きく下回
っている。
 税関統計では、昨年の中国自動車輸入台数は前年比8.62万台増加した。輸入累計
額は100億ドルを超える106.80億米ドルに達し、前年比41.40%増、輸入額は前年比3
1.27億ドル増加し、すべての自動車商品の輸入総額の41%を占めた。
 自動車の主要な輸入品目では、乗用車及びオフロード車の輸入が前年同期に比べ
て持続的に速い成長を維持しており、それぞれ乗用車13.99万台(前年比25.13%
増)、オフロード車14.22万台(同64.91%増)だった。小型乗用車は前年比で減少
し、輸入が1.91万で前年比5.29%減だった。
 2007年は上記3品目で計30.12万台が輸入され、自動車輸入総台数の96%を占めた。
〔新華網2月7日〕

日本は中国の自動車製品の最大の輸入相手国

 税関の最新統計によると、2007年の中国の自動車完成車及び自動車部品の輸入額
は259.82億米ドルで、98%が先進国及び地域から輸入されている。日本が最大の輸
入相手国である。
 統計によると、2007年の自動車製品輸入額は1億米ドルを超える国及び地域は18
あり、輸入額は累計で253.85億米ドルで、自動車製品輸入総額の98%を占めている。
 そのうち、輸入額の高い上位10国及び地域は、日本(88.33億米ドル)、ドイツ
(72.23億米ドル)、韓国(25.40億米ドル)、アメリカ(20.44億米ドル)、イギ
リス(7.14億米ドル)、フランス(6.77億米ドル)、スロバキア(5.80億米ドル)、
ハンガリー(5.71億米ドル)、スウェーデン(4.23億米ドル)、メキシコ(2.77億
米ドル)である。
 前年に比べて、韓国、フランスの輸入額は減少し、ほかの国は増加、そのうちス
ロバキアとハンガリーの増加幅は大きくなっている。〔新華網2月10日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
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