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中国の農業・水産業貿易の規模

中国は既に世界4番目の農産品輸入国

 農業部の牛盾副部長は21日、中国は現在、既に世界第4番目の農産品輸入国、世
界第5番目の農産品輸出国となっており、世界農産品貿易の中で局面を左右する立
場にあることを明らかにした。
 牛盾副部長は全国水産品国際貿易発展座談会の席上、改革開放30年来、中国の国
民経済社会の発展は急速で、総合的な国力は大幅に向上し、人民の生活も著しく改
善、国家の状況も歴史的な変化を見せていると示した。
 農産品貿易は中国の対外貿易で重要な部分を占め、持続的な成長と全面的な発展
を実現している。貿易額は1978年の61億米ドルから2007年には781億米ドルに増加
し、年平均9.2%増、中国は既に世界第4の農産品輸入国及び第5の農産品輸出国とな
っている。
 「昨年以降、世界経済の展望には幾つかの重要な変化が発生している。原油、穀
物価格が持続的に上昇し、各国は農産品貿易政策を調整しており、中国の農産品生
産及び貿易においても大きい影響を与えている。今年初め、中国の南方地域では歴
史上まれに見る低温雨雪氷凍災害が発生し、今年の農業及び農村経済への新たな挑
戦をもたらし、農産品の国際貿易の発展に不利な要素が増している。目下、国内外
の経済展望及び農産品貿易の展望を分析、問題を探し、中国の農産品の国際貿易は
持続的に健全で安定的な発展を推進することが必要である」牛盾副部長はこのよう
に述べている。〔新華網3月22日〕

中国水産品輸出6年連続世界一

 水産品国際貿易発展座談会の席上、2007年の中国の水産品の輸出額は97.4億米ド
ルに達し、中国の水産品輸出は既に6年連続世界一で、世界水産品貿易総額の10分
の1を占めていることがわかった。
 農業部の牛盾副部長によると、改革開放30年で、中国の漁業の発展における重要
な特徴と成果の一つとして、外向型漁業が急激に発展し、国際化が著しく、国内と
国外の2つの市場を有効利用し、2種類の資源力を増強し続けているという。遠洋漁
業は当初から世界でも上位に位置し、外向型漁業は急速に発展している。水産品輸
出も、改革開放初期の年平均4、5000万米ドルから2007年には97.4億米ドルへと上
昇し、年間平均輸出額の増加は、同時期の農産品輸出額の増加よりも5ポイントも
高くなっている。
 2002年から、中国の水産品輸出は世界一に位置し、おおよそ世界における水産品
貿易総額の10%を占めている。水産品輸入量は5.8万トンから346.4万トンに増加し、
59倍、年平均17%成長した。
 特に、中国がWTOに加盟してからは、水産品の輸出貿易はさらに急速に発展し、
国内での水産品生産の輸出を中心に、原材料の輸入と加工を結びつけた水産品の国
際貿易構造を形成、さらに漁業生産が発展及び構造高度化し、産業の質が向上し、
国際競争力が上昇している。
 「先進国、地域間貿易を通じて、ここ数年来、我々は経営理念、標準規則、管理
方式等において大きな進展を得て、徐々に国際市場と近づきつつある」牛盾副部長
はこのように述べ、中国は既に技術の先進性、基準の規範化、管理の厳格さ、誠実
な経営といった世界水準の水産品加工輸出企業及び標準化した一定規模のある養殖
基地を形成したとした。
 昨年末現在、国家認監委に登録された水産品加工輸出企業は既に1500社以上に達
し、年間輸出額が1000万米ドルを上回る水産品輸出企業が400社以上ある。
 同時に、中国は「農産品品質安全法」「獣薬管理条例」「水産養殖品質安全規
定」等の法律法規及び部門の規定の制定・改訂、施行や、EU、米国等の規定を参照
して「植物動物禁用獣薬及びその他化合物リスト」を作成、200項目以上の国際的
な基準に沿った水産品安全国家基準及び業界基準を施行しており、漁業環境、病害
予防、水産品品質安全検査測定システムを徐々に整備している。
 出入国検査検疫、工商、衛生、食品薬品等各監督部門も、きちんとした水産品品
質監視システムと管理制度を整備している。〔新華網3月22日〕

天津市 32億元を投じて生態漁業区建設

 天津市は、濱海生態漁業科技養殖モデル地区――海洋生物サイエンスパークを建
設する。塘沽区海浜浴場の南西側を中心に、土地面積406平方キロメートル、漢沽
区と大港区の8万ムーの海水養殖基地をモデル地区とする。
 サイエンスパークは、総投資32億元、建設後は販売収入30億元、環渤海地域の最
大規模の海水養殖産業地帯となる。漁業の効率向上、増収や、冷蔵、加工、運送、
旅行、サービス等関連産業の発展や、地域の環境改善を図り、濱海新区の「住みよ
い環境市街区」建設を促進する。
 当サイエンスパークの中心には、科学技術研究及び管理サービス区、高級水産
物・海洋生物工場化養殖区、海洋生物商品加工区、濱海レクリエーション旅行レジ
ャー区の4エリアを建設する。
 モデル地区は、18万立方メートルの水を用いた水産物の稚魚・種の繁殖モデル地
区と、8万ムーの養殖池生態繁殖モデル地区を建設する。循環的な水産養殖技術、
高品質の飼料研究及び普及技術、生態養殖技術、稚魚・種繁殖技術、海洋プランク
トン開発利用技術、水産物病害防止技術を重点的に発展させる。
 今年より、天津市水産科学技術部門は健康で、高効率で、資源節約型の水産養殖
技術を積極的に探求している。生態養殖及び集約養殖モデルを革新し、工場の循環
水養殖及び養殖池の集約養殖という中核技術の集積及びシステムの突破を目指す。
〔経済参考報3月21日〕

台湾企業2社が武漢黄陂台湾農民創業園に進出

 中国中部地域で初めての台湾農民創業園――武漢黄陂台湾農民創業園が近く批准
され、設立する。現在、既に台湾資本の企業2社が進出することになっている。総
投資額は2億円弱。多くの台湾企業が創業園と緊密な商談を行い、ビジネスチャン
スを探している。
 中国大陸で設立された8つの台湾農民創業園の1つである黄陂区武湖農場の台湾農
民創業園は、計画面積約240平方キロメートル、総投資額は5億元。
 武漢市黄陂区台湾事務室からの情報によると、目下園内には既に台湾兆豊集団、
台湾富聖集団の台湾企業2社が進出している。
 兆豊集団は台湾農業グループと合資でイチゴ生産プロジェクトを行う。土地面積
は700ムー、1.1億元を投じる。当該プロジェクト実施後、生鮮イチゴの年間生産は
1000トン、イチゴ加工製品が1.2万トン、周辺4万ムーのイチゴ栽培をし、年間加工
額は1億元に達する見込み。3月末にはイチゴ栽培のための棚を設置し、4月から加
工工場を建設する。
 台湾豊聖集団は武漢花卉開発センターと合作し、8000万元を投じて520ムーの花
卉産業模範基地を建設し、コチョウラン等台湾で有名な花卉栽培を行う。目下、イ
ンフラ工事が既に終わっており、今月より生産に入る計画。
 このほか、台湾亜細亜食品有限公司も創業園との協議に調印し、6000万元を投じ
て園内に冷凍野菜食品加工工場を建設することを計画している。
〔経済参考報3月21日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
 日本人には言えない
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