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中国貿易パートナーの変化

第1四半期 アンゴラが中国最大の原油供給国となる

 税関総署が22日発表したデータによると、アンゴラがサウジアラビアにかわって
中国最大の原油供給国となった。2008年第1四半期のアンゴラからの原油輸入量は
サウジアラビアよりも3.7%多かった。
 しかし、今年の貿易の特徴は例年と変化なく、2008年年間の供給量ではサウジア
ラビアが依然として中国最大の原油供給国となる可能性が高い。サウジアラビアが
中国に供給している原油量は下半期に増加するからだ。
 このほか、サウジアラビアは既に、今年後半に中国への原油供給を増加させる協
議を中国と結んでいる。
 税関データでは、今年第1四半期、アンゴラは中国へ848万トンの原油を輸出し、
それは1日平均68万3059バレル(前年同期比55.1%増)であった。そして、サウジア
ラビアの原油輸出は818万トンで、1日平均65万8895バレル(前年同期比37.7%増)
であった。
 新華海外財経報道によると、ある北京の石油取引を行う関係者の話として、アン
ゴラからの原油輸入増は、サウジアラビア産の原油の硫黄含有量がやや多く、アン
ゴラ産の多くは硫黄含有量がやや少なく、中国国内の石油精製所から支持を受けて
いるからだとしている。
 そして、アンゴラ原油価格はやや低目である。第1四半期の平均輸入CIF価格は1
バレル当たり91.8米ドルであるが、サウジアラビアから輸入された原油平均価格は
1バレル当たり92米ドルである。この取引関係者は、アンゴラ原油の硫黄含有量が
低目だとはいっても、これ以外の部分の品質においてはサウジアラビア産原油には
及ばないから価格が低くなっていると話している。
 過去6年間で、サウジアラビアは一貫して中国最大の原油供給国である。2007年、
サウジアラビアの中国への原油輸出は1日当たり2633万トン、52万8000バレルであ
った。サウジアラビアは既に2008年中国石油及び中国石化に対して原油を1日当た
り20万バレル増加させることに同意した。中国が2007年にアンゴラから輸入した原
油は2500万トンで、2006年より6.5%増加した。
 中国は米国に次ぐ世界最大のエネルギー消費国であるが、中国で国内生産される
石炭の需要が高いことにより、原油は中国エネルギー需要の20%にすぎない。
〔東方早報4月23日〕

EUが日本にかわり河北省農産品の最大の輸出先

 今年第1四半期、EUが日本にかわり、河北省最大の農産品輸出先になり、農産品
での日本輸出のみが多いという局面を打破した。
 以前は、日本がずっと河北省最大の農産品輸出先であり、河北省全体の農産品の
3分の1以上の輸出シェアを持っていた。しかし、今年第1四半期、河北省の農産品
の対日輸出は大幅に下落した。
 統計データによると、第1四半期、河北省の対日輸出は4446万米ドルで、前年比
35.2%減、河北省の農産品のシェアは5分の1まで減少した。
 分析では、牧畜業の発展に伴い、第1四半期、中国国内飼料価格は大幅上昇とな
り、飼料原料である大豆かすの輸出は大幅減となった。河北省の大豆かすの主要な
輸出先は日本であり、第1四半期、河北省の対日大豆かす輸出はわずか7730トン、
前年比84.4%減となった。
 同時に、国家食料輸出政策の調整で、河北省の対日食料類輸出は大幅減となり、
そのうちトウモロコシ、米の粉の輸出量は前年比それぞれ83.6%、96.4%減となった。
 そのほか、中国国内の肉類等農業加工品価格の持続的上昇等の影響で、河北省の
野菜及び肉類食品輸出はそれぞれ減少している。そのうち、鶏、牛、豚の肉及び内
臓物の輸出量はそれぞれ18%、42.2%、88.3%減少した。野菜類の輸出量は31.6%減少
した。
 一方、河北省農産品のEU輸出は引き続き増加傾向にあり、第1四半期、河北省のEU
輸出農産品は4963万米ドルで前年比18.7%増、そのうちスペイン、オランダ、イタ
リアへの輸出はそれぞれ180%増、120%増、84.5%増となった。〔4月22日新華網〕

香港の商品輸出10年間で8割増

 香港統計処が21日発表したところによると、香港全体の商品輸出額は10年連続で
増加しており、既に1997年の1兆4559億香港ドルから昨年の2兆6875億香港ドルへと
84.6%上昇している。商品輸入額は1兆6151億香港ドルから2兆8680億香港ドルへと
77.6%上昇している。
 香港統計処の最新の「香港統計月刊」によると、香港には外向型経済としての非
常にはっきりした特徴があるという。昨年の商品輸出額全体が香港GDPに占める比
率は1.67で、商品輸入額では1.78であった。
 香港の輸入貨物の一部は再輸出入用であり、残りは香港での消費である。この残
りのものを留用輸入と呼んでいる。過去10年、留用輸入額は1997年の5921億香港ド
ルから2007年の7279億香港ドルへと上昇し、その増加幅は22.9%であった。
 データによると、1997―2007年においては、中国大陸部が香港輸入の最大の供給
地であった。中国大陸部からの輸入額が倍増し、1997年の6084億香港ドルから昨年
の1兆3297億香港ドルへと上昇した。昨年の中国大陸部からの輸入商品は香港の輸
入額の46.4%を占め、1997年の37.7%に比べ8.7ポイント上昇した。
 統計によると、供給地とは、貨物が最初に託送された国または地域で、どのよう
な輸送方式を問わず、当該貨物が香港に至るまでの途中ではいかなる商取引も行わ
れない。託送された国または地域が該当貨物の原産、生産地、積載地であるとは限
らない。〔中国証券報4月22日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
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