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企業をめぐる経済の変化

今年上海の新規契約外資導入プロジェクト 独資が9割

 今年1月から5月まで、上海の新規契約された外資導入プロジェクトは1471件に上
った。そのうち、外資独資企業が1320社となり、全体の89.7%を占めた。
 上海市外国投資工作委員会の統計によると、1月から5月まで、上海に導入された
外資の契約ベースは前年同期比24.2%増の68.7億米ドルである。その中で、外資単
独企業による外資導入は契約ベースで57.72億米ドルとなり、1月から5月までの外
資導入総額の84%を占めた。
 外資独資企業が今年1月から5月まで新規契約した合弁プロジェクトの数は136件
であり、それによって導入された外資は契約ベースで9.03億米ドルである。それぞ
れ全体の9.25%と13.14%を占めた。
 統計によると、第三次産業は既に外資導入のホットスポットであり、その中で現
代サービス業が投資の重点となっている。
 1月から5月までの第三次産業における新規プロジェクトは1262件に上り、契約ベ
ースの外資投資額は50.13億米ドルに達し、同期契約ベース投資額全体の73%を占め、
前年同期比66.9%増であった。
 1月から5月まで、上海金融サービス業に導入された外資は契約ベースで前年同期
比63.8%増の2.22億米ドル、交通運輸と倉庫保管業は契約ベースで前年同期比1.3倍
増の3.73億米ドル、情報伝送、コンピューターサービス及びソフトウエアは前年同
期比1.6倍の4.26億米ドル、卸小売業は前年同期比42.4%増の7.47億米ドル、賃借と
ビジネスサービス業は前年同期比36.2%増の11.67億米ドルであった。
 これに対し、1月から5月まで、上海の第二次産業が新規契約した外資導入プロジ
ェクトは208件であり、契約ベースは18.49億米ドルとなった。
 1月から5月まで、上海で新規契約された1000万米ドル規模以上の大型外資導入プ
ロジェクトは92件あり、契約ベースは52.68億米ドルであった。そのうち第二次産
業は23件で、残りのすべては第三次産業であった。〔新華網7月2日〕

珠江デルタ 靴輸出企業 半分まで低減

 輸出戻し税の引き下げ、加工貿易政策の調整、人民元の連続値上げ、労働コスト
の急上昇などさまざまな影響によって、一部「力不足」の靴企業は競争で営業停止
となった。
 広州税関の統計によると、今年1月から5月まで、珠江デルタの靴輸出企業は2428
社で、前年同期と比べて2331社も消えた。半分近くの企業は今年、輸出の業務がま
だない。
 輸出企業数は半分まで減少したが、靴輸出量に大きな影響を与えてはいない。1
月から5月まで、広東省の靴輸出量は前年同期比15.5%減の13.5億足であり、輸出額
は9.4%増の39.7億米ドルであった。
 靴生産が最も盛んな地域である珠江デルタは、今年1月から5月までの各種靴の輸
出は9.4億足にとどまり、下げ幅はやや大きい25.7%であった。しかし、輸出額は8%
増の34.6億米ドルであった。
 この「増加」と「減少」は、珠江デルタにおける靴企業の産業構造に喜ばしい変
化を遂げている。輸出企業は大型化及び集中化し、輸出価格も大いに高まっている。
〔新華網6月30日〕

ベトナムの「中国語ブーム」絶えず過熱

 ホーチミン市師範大学中国語学科を卒業したばかりの阮文康さんは目下、ベトナ
ムの金融機関とベトナムにある中国資本の企業のために、中国語あるいはベトナム
語のホームページを専門にデザインするネット翻訳会社を開きたいと考えている。
ここに巨大な商機が潜んでいることを意識してのことだ。
 事実、阮文康さんのように中国語が話せるベトナム人大学生は仕事探しも全く心
配がない。彼らは、学校へ行けば中国語教師、翻訳会社へ行けば中国語翻訳者、中
国資本の企業へ行けば仕事につくことができるし、選択の余地は随分多く、給料も
ほかの専攻の卒業生に比べてかなり高いのだ。
 ホーチミン市師範大学中国語学科教師、阮亥航さん(音訳)は記者にこう語る。
TCLなど多くの中国企業は、毎年自分たちの学校から卒業生を大量採用している。
言うなれば、卒業生は供給が需要に追いつかないほどで、卒業したばかりの2008期
中国語学科4クラスの約300人は皆職を得た。
 阮亥航さんは「たとえ実習期間でも、6、700人民元相当の報酬を得ることができ
る。正式採用の後、待遇はさらによくなる」と話す。この給料水準はベトナムの普
通労働者より随分高い。ベトナムの一般労働者の給料は毎月80万ベトナムドンで、
400人民元にもならない。
 阮亥航さんは北京師範大学に5年間留学し、2004年に帰国後ずっとホーチミン市
師範大学中国語学科で教員を勤めているベトナム教師だ。
 阮亥航さんによると、中国語ができることは卒業生が仕事を探す最良のアピール
手段になっており、「中国語ブーム」はベトナムで過熱している。この学校には中
国語学科4回生がわずか1000名余いるだけだが、中国語学科を開設した大学はホー
チミン市だけで5、6カ所あり、ほかに各種中国語補習クラスがある。
 ここ2年の間に多くの欧米企業がベトナムに進出し、ベトナムの英語ブームが改
めて盛り上がった。幾人かの中国語学科の学生は阮亥航さんに、中国語を学ぶ前途
が好調かどうか心配を示すが、必ず「ベトナムでは英語より中国語ができる方が競
争力は強い」と話すという。
 現在、場所と人に優位性を持つ中国資本の企業がベトナムに工場をどんどん建設
しており、中国語が話せるベトナム大学生はこれらの企業の最適候補者になっている。
 駐ベトナム中国大使館経済商務参事処の最新統計データによると、目下、ベトナ
ムで独資、合資、連合経営する中国企業は既に200社を超えている。
 中国銀行ホーチミン支店長で中国ベトナム商工会議所会頭の王慶波さんは、幾つ
かの企業はまだ大使館に登録していないことから、ベトナムにおける中国資本企業
の数はさらに多い可能性があると述べる。
 現在、ベトナムに重大な経済危機が生じていると外部が認識しているとの見方に
対して、対談中、阮亥航さんは決して同意せず、中国資本企業が撤退し始めている
というある報道に対してはさらに疑いを表明する。
 阮亥航さんは「私たちは状況が決してそうではないと感じている」と話し、ほか
にも、台湾資本の銀行が最近ホーチミン市に支店を設立する準備をしており、自分
たちの学科から卒業生を2名採用すると指定してきたことを明らかにした。
 台湾最大の企業である鴻海科技集団も大挙してベトナムに進出する準備をしてお
り、50億米ドルの資金を出してハイテク電子加工業を発展させるつもりで、学科で
は既に雇用者育成の通知を受け取っているという。
 記者はベトナムでのインタビューの間、街の広告看板やレストランのメニューな
どベトナム市街地の至るところで中国語を見かけた。〔中国証券報6月19日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
 日本人には言えない
   中┃国┃人┃の┃価┃値┃観┃  中国人とつきあう68の法則
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―――――――――――ISBN 4311603290 四六判 216頁 本体1680円 学生社
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