中国内需の変化、回復の潮目
中国の消費者に節約の風潮
経済危機の影響で、消費行動を変える中国の消費者がふえ、新たな消費行動や消
費傾向がはやり始めている。
某マーケットリサーチ会社の調査によると、経済危機のさなかで、中国では、次
のような9つの消費傾向が見受けられるという。
1) 新節約主義の流行
失業や減給で、消費者は生活スタイルの見直しを迫られ、できる限り支出を抑え、
節約方法を模索している。
2) さらなる節約生活の提唱
過度の包装や不要な機能がついた製品を避ける消費者がふえている。
3) 口紅効果の出現
経済危機のさなかで、消費者は消費による支出を大幅に抑えようと、自分の欲求
を満たす低い価格の代替品を求めている。その典型例が口紅。不況下では、人々の
消費はより廉価な商品に向かう。
4) 娯楽費の増加
経済危機下で、多くの人が強いストレスを感じるため、娯楽費用はかえって増加
している。映画、テレビドラマ、アニメ、ネットゲームなどが娯楽の主対象となっ
ている。
5) 国産ブームの勃興
多くの消費者は、中国の国産ブランドが外国ブランドと同程度の質を備えている
のに、価格がかなり低いととらえている。国際ブランドの人気が変化しつつある。
6) ディスカウント、直販店、ネットショッピングの流行
経済危機で、消費者の廉価ブランドの志向が高まり、買い物に行く場所も大型ス
ーパー、ディスカウントショップ、直販店などへと徐々に移行している。
7) 商品パッケージの二極化
経済危機で、財布のひもがかたくなっている。家庭向けの大量パックと単身者向
けの少量パックが消費者の人気を集めている。
8) DIY（do it your own）派の増加
友人を自宅へ食事に招く、自分で車を磨く、靴墨を買って自分で靴を磨くなどの
ほか、自宅の改装まで手がける例もある。
9) 「宅生活」（在宅生活）によるインターネットの発展の推進
外出を控えて自宅で過ごす男女がふえ、ゲームサイト、ブログ、掲示板、ネット
ストリーミングなどへの訪問数が増加している。インターネットにとっては未曾有
の発展の好機到来となっている。
〔早報道読2009年4月3日〕
中国の住宅販売が回復する兆しが見えた
中国経済の重要部分をなしている中国住宅市場には初歩的な好転があらわれてい
る。住宅価格の下落により、再び低迷の不動産市場に購買者たちが引き付けられて
いる。
政府側のデータによると、今年1―2月の全国住宅販売量は前年同期比で1.1%増加
したが、2008年年間販売量は20.3%減少した。不動産コンサルタントの捜房網（SouFun.com）
からのデータによると、過去数週間、中国の北京、重慶、上海と杭州などを含む各
地主要都市の住宅取引量は引き続き伸びている。
北京長江商学院金融学教授の梅建平氏は、中国の住宅市場が初めて実質上の回復
が見られる住宅市場となる可能性がとても高いと述べた。
建築活動は中国の就労市場と経済活動の推進力であるが、住宅販売量の初期の上
昇はまだ建築活動の再開に転化していない。
アナリストは、アメリカとスペインの状況と異なり、中国の住宅市場ブームは、
ローンの緩和にそれほど深刻に依存していないこと、そして中国が都市化し続けて
いることで実際の住宅需要を求める人口がまだあることを指摘している。今年2月、
中国の平均住宅価格は前年同期比で1.2%下落したが、アメリカの住宅価格の下げ幅
はそれより随分大きかった。〔ウォールストリートジャーナル2009年4月2日〕
航空会社 一部線路の燃油サーチャージ5割以上下げ
4月3日、航空部門から得た情報によると、南方航空、上海航空、キャセイパシフ
ィック航空など多数の航空会社は、一部国際線及び中国大陸、香港、マカオ線路の
燃油サーチャージを値下げし、一部線路の下げ幅が5割以上となった。そのうち、
中国―日本線路の燃油サーチャージは各フライトごと400元から35元に下げた。
携程旅行網の航空券業務の高級総監の張偉さんによると、2009年4月1日（発券日）
より、南方航空、上海航空などの航空会社は一部国際線の燃油サーチャージ徴収基
準を下げた。
うち、中国からヨーロッパ、アメリカ大陸間の燃油サーチャージは、フライトご
とに900元から500元に、中国と東南アジア各地間の燃油サーチャージは、フライト
ごとに400元から200元に下げた。
南方航空、上海航空は中韓、中日間線路の燃油サーチャージも下げた。うち、中
韓間線路は、フライトごとに400元から200元に下げた。〔現代快報2009年4月4日〕
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