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北京を中心にした高速鉄道1―8時間交通圏建設

鉄道部 3年後に北京を中心にした1―8時間交通圏建設

 北京―天津が29分、北京―石家荘が1時間、北京―上海が4.5時間、北京―広州が
8時間前後……
 3年後、飛行機の速度に匹敵するほどに、乗車時間が大幅に短縮され、乗りおり
がさらに便利で快適になり、かつ旅客輸送量がより多い高速列車が全国に張りめぐ
らせれば、北京を中心として圧倒的大多数の省都まで1―8時間交通圏が形成され、
人々の外出がさらに便利になる。
 目下開催されている「新中国成立60周年鉄道発展成就」記者会見の席上、鉄道部
の王志国副部長は、2012年までに、中国では1.3万キロメートルの旅客専用鉄道及
び都市間鉄道が営業を始め、「四縦四横」の骨格となる全国高速旅客網、及び長江
デルタ、珠江デルタ、環渤海地域、その他都市密集地域の都市間鉄道システムが基
本的に建設されると示した。
 1876年に中国初の鉄道である上海呉淞鉄路ができてから1949年までの73年間、全
国鉄道営業距離は2.2万キロで、鉄道の発展速度は非常に緩やかであった。新中国
成立後、旧中国鉄道修復の基盤の上に、西南、西北への交通に重点を置き、大量の
鉄道及び鉄道ハブを建設し、ネットワークの規模と質は著しく向上した。
 鉄道部の関連統計データによると、2003年―2008年、中国鉄道は世界の鉄道の6%
の営業距離で世界の鉄道の25%の業務量をこなしており、輸送効率は世界トップで
ある。
 「今年年末までで、中国の鉄道営業距離は8.6万キロメートルに達し、ロシアを
追い抜き米国にわずかに次ぐ世界第2位となる」
 王志国副部長によると、60年間の中国鉄道建設は飛躍的な発展を遂げており、そ
のうち、旅客専用鉄道の建設及び在来線のスピードアップ技術には重要な進展があ
ったという。
 2007年に実施された第6次の広範囲でのスピードアップでは、中国鉄道は時速200
キロメートル以上を出せる線路の設計、施工、維持、牽引電力供給、通信信号、列
車コントロール等セットで技術を掌握し、世界鉄道の在来線のスピードアップ技術
の先端に位置することになった。
 高速鉄道は人々の仕事及び生活にどのような変化をもたらすのだろうか。5年間
日本で働き生活をした王さんは、記者に対しこのように感想を述べている。
 世界で初めての高速鉄道は日本の新幹線であり、まるで我々が北京の西直門から
東直門まで地下鉄に乗るのと同じように、新幹線は日本の各都市間に多くのショー
トカットルートをつくり、同じ都市にいるような状態を形成し、人々は都市の区分
を感じなくなっている。したがって、新幹線の切符と航空券は似たり寄ったりであ
ったとしても、多くの人は鉄道の方を外出の第一の選択肢にしている。
 目下、時速250キロメートルの合肥―南京、合肥―武漢、済南―青島、石家荘―
太原等旅客専用鉄道が既に開通、営業している。
 今年年末前には、時速350キロメートルの武漢―広州、鄭州―西安、時速250キロ
メートルの寧波―台州―温州、温州―福州、福州―厦門旅客専用鉄道も相次いで開
通する。
 北京から上海、北京から石家荘、ハルピンから大連、上海から南京、貴陽―広州
等時速200―350キロメートルの旅客専用鉄道と都市間鉄道もまさに建設が強化され、
2012年前には営業開始される。
 「2008年―2012年は中国鉄道ネットワーク建設規模がかつてない段階に入り、同
時に収穫を刈り入れる段階でもある。毎年平均7000億元以上の資金を投じ、5000キ
ロメートル以上の新路線の営業を始める」
 王志国副部長によると、2012年までで、中国の鉄道営業総距離は現在の8万キロ
メートルから11万キロメートル以上となり、鉄道の主要ルートも旅客と貨物の分離
輸送を実現させ、鉄道ネットワークの大体の形を整え、1枚の切符をとるのが難し
いという鉄道輸送のボトルネックを基本的に緩和させるとしている。
〔中国財経報2009年8月11日〕

北京から全国8時間鉄道交通圏建設 2020年までに5兆元 総距離12万キロ

 中国は3年内に北京を中心とした1―8時間の鉄道交通圏を全国に建設することを
計画している。つまり、北京から全国の圧倒的部分の省都・都市に向かう列車はす
べて8時間以内に到着することができるということだ。
 新華社が11日、重点的に報道したこのニュースは、しばらく前の業界内の関連情
報を証明したものである。それによると、全国で3省都のみが北京を中心とした8時
間鉄道交通圏に組み入れられていなかった。西部に位置する新疆ウイグル自治区省
都のウルムチ、青蔵高原上のチベット省都のラサ市、海を隔てた海南省海口市である。
 中国鉄道部の王志国副部長は10日、中国のメディアに対し、この計画表に従い、
今後3年間の鉄道建設分野投資は毎年平均7000億元以上になることを明らかにした。
 中国は1949年の建国以来最大の鉄道建設ブームに入っており、2012年までに鉄道
総距離は2008年の8万キロメートルから大幅に引き上げられて11万キロメートルに
なり、そのうち時速200キロメートル以上の高速鉄道は1万3000キロメートルに達し
ている。
 事実、昨年11月末、中国政府は金融危機に対応すべく内需拡大と経済刺激に力を
尽くしており、鉄道部は2020年を期限とした「中長期鉄道網計画」を外部に公表し
た。目標は、2020年までに5兆元を投資して鉄道を建設し、全国の鉄道の総距離を
12万キロメートル以上に引き上げることである。
 四方八方に通じる鉄道輸送システムも、外部では中国経済の飛躍、現代化、国家
技術能力の高度化のシンボルとみなされる。1949年に中国鉄道総距離はたった2万
2000キロメートルだったが、この数字は今までに4倍に高まった。
 2008年の北京オリンピック前には、中国は完全に自主的な知的所有権、世界一流
レベルの高速鉄道、すなわち北京から天津までの120キロメートルの道のりを30分
以内に圧縮する京津都市間鉄道を備えることを国内の最優先事項としてスタートさ
せていた。
 また、同年には、2209億元を費やす世界トップレベルの高速鉄道、京滬高速鉄道
(北京―上海)も正式に建設を開始している。〔聯合早報2009年8月12日〕

西部鉄道全面スピードアップ 年末には北京―西安をわずか5時間

 中国鉄道建設が高度成長期に入り、中国西部地域の鉄道建設も全面スピードアッ
プする。北京―西安、成都、重慶等西部大都市との所要時間は5年以内に3分の2に
短縮される。
 中国鉄道部が最近発表した情報によると、西部地域は今年新規に2路線が着工さ
れている。
 一つは、中部都市の鄭州と西部都市の西安を結ぶ鄭西専用鉄道で、時速350キロ
メートルで設計されている。目下この専用鉄道には既にレールが敷設され、今年年
末に正式に開通する計画である。
 これによって、西安―鄭州はわずか2時間で結ばれる。北京―西安の所要時間も
11時間から5時間へと大幅に短縮され、そして上海―西安の所要時間も15時間から5
時間へと短縮される。
 それからもう一つの新規着工されている襄渝二線鉄道は目下最終段階に入ってお
り、10月末に全線開通する。開通後、旅客列車は営業時速が現在の時速110キロメ
ートルから時速140―160キロメートルへとスピードアップする。
 これによって、西安―重慶、成都の所要時間は現在の14時間、17時間から、8時
間、10時間へと短縮され、それぞれ6時間、7時間短縮される。
 このほか、西北、西南地域の交通のボトルネック解消に力を入れており、西安―
成都鉄道の旅客専用鉄道の前期実地測量調査が完了し、現在既に設計段階に入り、
今年11月に正式に建設着工される計画である。
 西成旅客専用鉄道は2013年に開通し、開通後は西安―成都をわずか2時間、北京
から成都まで所要時間は8時間以内に短縮される。
 西部地域と華北地域間の旅客、貨物運送能力を増強するため、大同―西安鉄道も
先ごろ中国政府から許可がおり、2013年に開通する。それは鉄道幹線網のネットワ
ーク拠点整備に有益で、地域経済の協調的な発展を促進するものである。
 中国西部地域は土地が広く、都市が遠方に偏在しており、天然資源が豊富で、風
光明媚、歴史名所も数多い。しかし、経済社会発展は比較的おくれており、その重
要な原因の一つが鉄道交通等インフラ建設のおくれである。
 目下、中国西部と東部地域とを結ぶ鉄道の数は少なく、ネットワークは希薄で、
輸送能力は弱く、北京、上海から西部地域の各主要都市への鉄道交通は20時間以上
かかっている。このような現状は、現地と先進地域との往来、交流、経済協力を極
めて制約することとなっている。
 中国政府の新しい鉄道建設計画に基づき、数年のうちに西部地域に鉄道を相次い
で建設、開通させ、東西の人々の物資の往来の利便を最大限引き上げ、西部各省の
経済社会発展を推し進める。〔新華網2009年8月14日〕
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