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ファストフード急拡大と人材育成

2009年飲食業営業収入1.8兆元

 中国烹〓協会会長、ファストフード専門委員会の蘇秋成主任は9日、「中国現代
ファストフード産業大会・第1回全国大衆化飲食フォーラム」の席上、次のように
述べた。
 ファストフードは今日、中国飲食産業の先頭を走り、大衆消費への対応能力をも
ってますます広く消費者の支持を集め、徐々に飲食市場の主力となっている。
 2009年、中国ファストフード業は危機と闘いながらも打ちかち、絶えずイノベー
ションを続けた。かつ、変化の中で急速な発展を遂げるとともに、今後のイノベー
ションのための基礎固めをもしている。
 中国のファストフード業は1987年に始まり、その年の4月、ケンタッキーのファ
ストフードチェーン店が北京市場に参入したことを契機に、中国の現代ファストフ
ード発展の幕が切って落とされた。
 1990年代、GDP対前年比7、8%成長の中、中国ファストフード業は20%ペースで急
激に成長し、業界利潤率は15%―25%、ファストフード業は飲食業の持続発展を支え
る主要となり、新しい経済成長分野となった。
 2005年までのファストフード業の発展は目覚ましく、中華ファストフードは専門
化、チェーン化に向かい始めた。
 2009年、飲食業市場は引き続き高度成長を続け、年間営業収入は1.8兆元を上回
った。
 飲食業の高度成長という好状況のもと、ファストフード業も成長を加速している。
 東部地域の省市のファストフードの営業規模は明らかにレストランを上回ってお
り、広東を例にとると、ファストフードは飲食業市場シェアの90%を占めている。
江蘇、上海、遼寧、北京、浙江、山東等東部地域の省市でも既に50%に達している。
 中国人の1人当たりGDPは既に1000米ドルを上回り、経済システムや成長方式も引
き続き改善し、工業化、都市化、現代化のプロセスは日に日に加速している。ファ
ストフードの発展はこれまでにないチャンスに遭遇している。
 専門家は、次のように指摘する。
 中国のファストフード業が誕生してこれまで、全体的な発展傾向は良好で、社会
の発展のニーズに応じて、ファストフード業は持続的に発展し、市場は着実に成長
している。
 ファストフード業の発展プロセスの中で幾つかの挫折はあったとはいえ、これら
は決してファストフード業全体の発展の方向に影響はない。
 2010年から、中国ファストフード業の黄金期が到来し、北京等大都市や先進地域
を中心に、次第に全国に広がり、成熟した発展段階へと向かうであろう。
 専門家は、中華ファストフード企業が急速に成長するには、旧来の経営方式を変
えることが求められ、旧来の経営で存在した弱点を克服し、洋食ファストフード企
業の経営マネジメントの優位な点を参考、吸収するとともに、みずからの特色を保
持し、「中華の特徴の持つ」発展へと進むことだと分析している。
 中華ファストフードは、中国5000年の飲食文化を強力な後ろ盾として、巨大な市
場潜在力を有する。
 中華ファストフードは多方面での市場潜在力を掘り起こすものであり、関連する
工業、農業、教育、科学技術研究等方面の力を集中し、協力分担、相互補完し、人
々が好む郷土料理を掘り起こすこと、かつまた、西洋ファストフード企業が成功し
た経営理念、経営システムを「中華ファストフード」に取り入れ、できるだけ早く、
手作りでできた分だけ販売、一店舗での手作り、旧来の経験則に基づく方式から標
準化へと転換することで、規模の経営や産業としての発展を実現できる。
 業界関係者は、中国ファストフード業は製品の研究開発の方面で科学技術を導入
するべきで、先進的な生産ラインを開発し、中華おかずの完成品や半製品の工業化
生産を実現し、絶えずファストフードの工業化レベルを向上させ、中国人消費習慣
に応じた現代化製品システムと供給モデルを構築することが急がれていると見てい
る。〔中国新聞網2010年4月9日〕
注)〓は、しょくへんに「壬」

ファストフード50強企業 年間売上高1億元超

 中国烹〓協会ファストフード専門委員会が9日発表した調査によれば、昨年、中
国ファストフード50強企業の売上高はひとしく1億元以上となり、そのうち46企業
は2008年の売上高を上回り、国際金融危機にあっても良好なリスク対応力を示すこ
ととなった。
 中国烹〓協会ファストフード専門委員会は「2010年中国現代ファストフード業大
会」において「2009年ファストフード50強企業分析報告」を発表した。その売上総
額は598.8億元に達し、全国ホテル飲食業小売額の3.3%を占め、店舗数は1万2932カ
所であった。
 50強企業の上位10社の売上高は471.9億元で50社合計の78.8%を占め、業界におけ
る集中度は不断に上昇している。50社中売上高3億元以上は58%で、5億元以上は32%
を占めた。
 全体的に見れば、2009年中国ファストフード50強企業のうち、90%は省や市をま
たぐチェーン展開をしており、チェーン店経営モデルの76%が直営を主体としてお
り、着実な拡大策をとっている。
 このほか、50強企業における平均消費額は1人当たり40元以内で、廉価、中級、
高級の分類中、中級の消費レベルが主体であった。〔新華網2010年4月9日〕
注)〓は、しょくへんに「壬」

ファストフード50強企業 ベスト5に中国企業1社

 8日開催された中国現代ファストフード業大会第1回全国大衆化飲食フォーラムに
おいて、中国烹〓協会は初めて中国のファストフード上位50社のリストを公開した。
 ベスト3は、ケンタッキーとピザハットを所有する百勝餐飲、マクドナルド、そ
して徳克士。5位は真巧夫で、ベスト5のうち唯一の中国ブランドであった。
 折しも、真巧夫は一昨日、「米飯大学」を設立し、少なくとも3000人のマネージ
ャーに5年の研修を課し、店舗の広範な拡大計画に対応させると発表していた。
 調査によれば、2009年の中国ファストフード上位50社の売上高は598.8億元に達
し、全国ホテル飲食業小売額の3.3%を占め、うち半数はブレックファストサービス
を始めている。
〈中国ファストフード上位50社中上位10社〉
1) 百勝    2) マクドナルド  3) 徳克士  4) 味千
5) 真巧夫   6) 合興      7) 狗不理
8) 聚徳華天  9) 大娘水餃    10) 千喜鶴
〔北京晩報2010年4月9日〕

マクドナルド 上海に世界で7番目のハンバーガー大学

 5日の本誌記者によるマクドナルド中国における取材によれば、先週、マクドナ
ルドは世界で7番目のハンバーガー大学を上海に開くこととした。
 5年以内にこの大学に2.5億元の投資を行い、中国市場におけるマクドナルドの拡
大に向けてマネージャー層の教育を行う。
 「今年、マクドナルドは150―170店舗を新設する」とマクドナルド中国公司の曹
啓山CEOは明らかにした。急速なる業容の発展に対する準備や人材提供のため、も
ともと香港にあったハンバーガー大学を上海に移す。
 マクドナルドハンバーガー大学は1961年マクドナルド上席役員であったフレッ
ド・ターナーが創立したものである。現在世界に7か所、アメリカ、ドイツ、英国、
ブラジル、オーストラリア、日本、中国(香港)にある。〔京華時報2010年4月6日〕
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