CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

隆盛きわめる中国域外での経済活動

中国昨年対外請負工事締結額6994億米ドル

 商務部は18日午前、2011年第1回目の定例記者会見を行った。
 商務部の姚堅報道官は、2010年末現在、中国の対外請負工事の累計営業額は4356
億米ドルで、契約締結額は6994億米ドルであったと述べた。
 
 2010年の中国対外請負工事は安定的に成長し、発展形態の転換期に入り始めた
重要な時期にある。
 年間の中国対外請負工事業務の営業額は922億米ドル(前年比18.7%増)で、う
ち12月期の営業額は183.5億米ドル(前年同期比41.9%増)であった。
 新規契約締結額は1344億米ドル(前年比6.5%増)で、うち12月期の新規契約締
結額は314.2億米ドル(前年同期比59.5%増)であった。BOT、PPP等高度なものを
試みる企業がますます多くなり、設計コンサルティング業務の新規契約締結額も
前年比で大幅増となった。
 2010年末現在、中国の対外請負工事の累計営業額は4356億米ドルで、契約締結
額は6994億米ドルであった。
 2010年、新規契約締結額が5000万米ドル以上のプロジェクトは488件(前年同
期は440件)、計1069億米ドルで、新規契約締結総額の79.5%を占めた。そのうち、1
億米ドル以上のプロジェクトは261件で、前年同期より21件ふえた。
 営業額の国及び地域分布では、アジア426.6億米ドル(前年比7.2%増、シェア
は46.3%)、アフリカ358.3億米ドル(前年比27.5%増、シェアは38.9%)、ラテン
アメリカ63億米ドル(前年比72.2%増、シェアは6.8%)、ヨーロッパ49.9億米ド
ル(前年比57.1増、シェアは5.4%)、オセアニアのシェアは1.6%、アングロアメ
リカのシェアは1%であった。
 新規契約締結額の国及び地域分布では、上位10カ国及び地域は、インド、イン
ドネシア、サウジアラビア、ベネズエラ、アルジェリア、ベトナム、ナイジェリ
ア、トルクメニスタン、スーダン、アンゴラであった。契約額は計548.7億米ド
ルで、新規契約締結総額の40.8%を占めた。
 新規契約締結額の産業分布で対外請負工事の新規契約締結額が主に集中してい
るのは、交通運輸業290.8億米ドル(21.6%)、不動産建設業280.8億米ドル(20.9%)、
電力工業279.8億米ドル(20.8%)、石油化学工業160.4億米ドル(11.9%)、電子
通信業112.6億米ドル(8.4%)、製造加工業5.7%、上下水道4.0%、鉱山建設1.0%、
環境保護産業建設0.2%、その他5.5%であった。〔中国経済網2011年1月18日〕

2010年 中国レアアース輸出割り当て額総量30%減

 商務部は18日午前、2011年1回目の定例記者会見を行った。
 商務部の姚堅報道官は、2010年中国レアアース輸出割り当て額総量は2009年比
で30%前後減少したと述べた。そして、アメリカ、オーストラリア、中央アジア
といった幾つかの国では最近、レアアースの生産を拡大し、レアアースの世界供
給の逼迫緩和の有効な保障となっていると指摘した。
 姚堅報道官は、2011年中国のレアアース輸出についての幾つかの基本的状況に
ついて紹介した。
 まず、12月28日に発表されたレアアース輸出は第1回割り当て額だけで、年間
割り当てではないこと、年間割り当てが確定した後、中国は速やかに公表するこ
と、年間の割り当てについては商務部が現在関連部門と協議中であることを示した。
 2010年1―11月、中国はレアアースを計3.5万トン輸出し、その数量は14.5%増、
金額は171%増、単位当たりの価格は130%強増であった。輸出した地域は主に日本、
EU、米国に集中し、全体輸出規模の86%を占めた。2010年の中国レアアース輸出
割り当て額総量は2009年比で約30%減であった。
 レアアース輸出について、中国は、輸出政策だけでなく、レアアースの生産政
策、製錬政策の共同研究も可能であるという態度を示すと同時に、引き続き国際
市場にレアアースを供給し続け、WTO規則に基づきレアアースの輸出割り当て額
を管理するとしている。
 次に、中国は、これまでの間、関連国が参画及び国際協力し、レアアースの採
掘と世界的な供給の一層の強化を図っていることに注視しているとした。
 例えば、アメリカ、オーストラリア、中央アジアの幾つかの国家ではレアアー
スの生産を一層拡大しており、それはレアアースの世界供給緩和の有効な保障と
なると見ている。
 中国は現在、世界レアアース埋蔵量の36%を占めるにすぎないが、世界の90%の
レアアースの供給を担っている。
 姚堅報道官は、中国自身はさらなる持続的な発展、技術水準の向上等の問題を
抱えており、中国は、レアアースの輸出及び生産政策も含めて、世界の協力の中
でレアアースの管理制度をさらに整備できると述べた。
 このほか、姚堅報道官は、中国はレアアースの価格設定権を得られるのかとの
質問があり、以下のように答えた。
 2010年、中国のレアアース輸出の単位当たりの価格は130%以上の増となった。
資源は有限であり、レアアースの価格は国際市場の需要及び供給の変化に伴って
変化するのが正常な現象である。最も重要なことは、過去1年において、レアア
ース電子産業応用方面の需要を含め、レアアースの輸出で関連産業の需要を有効
に保障したということである。
 そのほか、一方で、中国はレアアース輸出調整の過程で、国内的措置を一層整
備し、国際協力を強化し、レアアース生産、製錬、輸出プロセスにおける環境保
護措置の足並みをそろえている。
 姚堅報道官は、これらのことは、価格に反映できるとは限らないが、中国が国
際社会と協力し、さらに一層レアアースの採掘、生産、分離技術を高め、汚染を
低減し、集積度を高めることが全体的な環境保護強化のプロセスであると見てい
る。〔中国経済網2011年1月18日〕

2010年 中国域外M&A総額は294億米ドル

 投中集団が20日発表した統計データによると、2010年の中国企業が参画し完了
したM&A件数は1832件で、公表取引規模総額は833.1億元であった。
 そのうち、中国企業による域外M&A件数は57件で、公表取引規模は294.3億米ド
ルと史上最高を記録した。エネルギー、鉱業等が中国企業の海外M&Aを進める際
のターゲットのトップである。
 中国企業の域外M&A規模は、2005年の3.6%から2010年の35.3%に上昇している。
 1月14日、中央銀行が人民元域外直接投資テストを開始したことで、中国企業
による人民元での域外で資産及び会社の買収が見込まれる。
 投中集団は、中国企業にとっては、中央銀行が開始した人民元域外直接投資テ
ストは為替レート変動の影響を避けられ、企業の為替決済コストの低減、企業資
金出入境手続の簡素化、取引効率の向上につながると分析している。
 投中集団のアナリストは、2011年中国企業の域外M&A規模を500―700億米ドル
と見込んでいる。〔新京報2011年1月21日〕

2010年9月末 中国外債残高5000億米ドル超

 国家外国為替管理局が発表した最新データによると、2010年9月末現在、中国
の外債残高は5464.49億米ドルであった。(香港、マカオ及び台湾の対外負債を
除く。以下同様)そのうち、記名国債残高は3265.49億米ドル、貿易信用残高は
2199億米ドルであった。
 債務期限別に、中長期外債残高は1770.08億米ドルで、外債残高の32.39%を占
めた。短期外債残高は3694.41億米ドルで、外債残高の67.61%を占めた。
 2010年9月末の短期外債残高のうち、貿易信用及び貿易金融(銀行のように輸
出入貿易で与信提供を行うこと)の合計は短期外債残高の78.17%を占めたが、こ
れは主に中国との数年来の対外貿易の劇的な発展と緊密に関連している。
 貿易信用及び貿易金融は実際の輸出入貿易取引を背景としており、一般的に余
計な外債リスク増加にはならない。〔北京日報2011年1月20日〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━