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中国のグローバル展開、内陸市場への注目

メード・イン・チャイナ価格上昇傾向 海外バイヤーは多様なルートで対処

 原材料価格の上昇、人的コストの上昇などなどの一連の要因で、中国の商品価
格が上昇している。上海で開催されてい
 る第21回中国華東輸出商品交易会(華交会)では、メード・イン・チャイナの
価格上昇傾向が中国の商店、海外バイヤーの注目点となっている。
 華交会は、中国対外貿易の春先最初の交易会として、国家商務部からの支援に
より、上海、江蘇、浙江、安徽、福建、江西、山東、南京、寧波などの9省市が
共同で主催し、その毎年の注目度は業界関係者が中国対外貿易展望をはかる一つ
となっている。
 イタリア企業SIPECのフランク・ハンセン氏は、ほぼ毎年華交会に来ているが、
今年は商品価格の上昇をはっきりと感じている。通常で1―3割、甚だしくは5割
上昇しているとし、目下インド、パキスタン等に調達を移しているという。
 浙江省工芸品輸出入有限公司の夏才良業務経理は、原材料上昇、従業員待遇の
向上等が対外貿易企業の目下の「負担」となっており、去年上半期から、幾つか
の日本の顧客が注文をキャンセルし、ベトナム、インドネシア等コストに優位性
のある国へ移したほか、注文数を減少させていると述べた。 
 夏才良業務経理の所属する対外貿易企業では主に靴、帽子等各種用品の業務を
主体とし、日本、韓国、シンガポール、香港、台湾等の国及び地域に販売してい
る。目下バイヤーがほかの国家で調達している現象は移転し始めたが、まだ多く
はなく、全体業務に占める割合はなお小さいという。
 スロバキアから来たBranislau Kmot氏は、メード・イン・チャイナは目下価格
が上昇しているが、ほかの国に比べると依然として優位性があると考えている。
 江蘇陽光昇輸出入有限公司の顧玉業務補佐は、今年春節以降、当社は日本のげ
た等の製品の工場としておおむね値上げを提示している、目下海外バイヤーの注
文キャンセルは多くないが、対外貿易企業値上げ価格負担の分かち合いを求める
顧客も少なくなく、利益が圧縮されているという。〔中国新聞網2011年3月3日〕

外資企業は華南地域の投資を減少 中国経済の内陸シフトを実証

 華南アメリカ商工会議所が1日に発表した「2011年華南地区経済状況特別報
告」では、中国南方地方の労働力及び原材料コストは大幅上昇し、多くの海外投
資会社は中国の内陸地域にシフトし、今年華南地域での外商投資は8%減になると
予想している。
 商工会議所の数百名会員企業における今年の投資総額は86億米ドルに減少し、
昨年の95億米ドルを下回る。
 その原因の一つは、沿海地域製造業の内陸シフトである。外商投資はコストの
より低い内陸地域に移転している。
 アメリカ商工会議所のHarley Seyedin会頭は、「多くの企業はほかの拠点への
投資をふやしているところだ」「彼らは華南で既に多くの市場シェアを持ち、現
在内陸市場へと広げようとしている――多くの企業では依然として広東工場が内
陸の供給チェーンを支える必要があるが、ここでの投資はそれほど多くない」な
どとしている。
 今年の調査は400社をカバーし、そのうち3分の1は珠海デルタに集中し、年間
収入が5000万米ドルを超える多国籍企業である。
 4分の3の企業が目下主に注目しているのは中国内陸市場であって、輸出ではな
い。中国の消費型経済への移行で利益を得られると確信している。(これら企業
には、P&Gやウォルマート等巨大企業も含まれているかもしれない)
 事実上、昨年3四半期末、天津濱海新区地区生産額が初めて上海の浦東新区を
超え、既にベンチマークとなった。中国経済の大規模な内陸シフト、全面的な内
需転換は既に幕が切って落とされた。沿海地域製造業の大規模な内陸シフトに伴
い、第12次五カ年計画における中西部経済崛起は既に実現が大きいと予想できよ
う。〔南方都市報2011年3月3日〕

海外M&Aの8割が央企 プロジェクトの8割がエネルギー関連

 発展改革委員会外資・境外投資司の孔令龍司長は3月1日、北京で開催されたフ
ォーラムにて、国家発展改革委員会で近年批准された重要プロジェクトから見て、
目下海外進出の主力は央企(中央政府直轄大型国営企業)であり、プロジェクト
の80%は央企により運営されていると語った。
 批准されたプロジェクトを見ると、近年の重要プロジェクトには2つの80%とい
う特徴がある。
 1つ目に、ほぼ80%のプロジェクトが央企によって運営されていること。2つ目
に、プロジェクトの80%がエネルギーに関連しているということである。
 孔令龍司長は、これら2つの80%があらわれたのは、主に目下中国市場が急激に
発展し、エネルギー需要が一層高まってきている中、央企がエネルギー分野にお
いて明らかに優位性を持ち、実力もあるため、より多くのプロジェクトを獲得で
きているからであるとしている。〔大洋網―広州日報2011年3月2日〕
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