CI Image
バックナンバー
2024/04/19
2024/03/29
2024/03/15
2024/02/02
2024/01/19
2023/12/21
2023/12/08
2023/11/24
2023/11/09
2023/10/19
2023/10/06
2023/08/18
2023/07/28
2023/07/14
2023/06/30
2023/06/16
2023/06/02
2023/05/19
2023/04/28
2023/04/14
2023/03/31
2023/03/17
2023/01/27
2023/01/13
2022/12/30
2022/12/16
2022/12/02
2022/11/18
2022/10/28
2022/10/14
2022/08/19
2022/07/29
2022/07/15
2022/06/30
2022/06/17
2022/06/03
2022/05/20
2022/04/29
2022/04/15
2022/03/25
2022/03/10
2022/02/24
2022/02/11
2021/12/23
2021/12/10
2021/11/26
2021/11/12
2021/10/29
2021/10/14
2021/10/01
2021/09/17
2021/07/30
2021/07/16
2021/07/02
2021/06/18
2021/05/28
2021/05/14
2021/04/29
2021/04/16
2021/03/25
2021/03/11
2021/02/25
2021/01/15
2020/12/25
2020/12/11
2020/11/26
2020/11/13
2020/10/30
2020/10/16
2020/10/01
2020/09/18
2020/07/29
2020/07/18
2020/07/04
2020/06/20
2020/05/28
2020/05/15
2020/05/01
2020/04/17
2020/03/27
2020/03/13
2020/02/29
2020/02/14
2020/01/30
2019/12/19
2019/11/27
2019/11/14
2019/10/31
2019/10/17
2019/09/26
2019/08/16
2019/07/23
2019/07/10
2019/06/27
2019/06/12
2019/05/31
2019/05/16
2019/04/25
2019/04/12
2019/03/12
2019/02/26
2019/02/13
2019/01/30
2018/12/18
2018/12/05
2018/11/20
2018/11/07
2018/10/24
2018/10/10
2018/08/29
2018/08/15
2018/08/01
2018/07/18
2018/07/03
2018/06/19
2018/06/05
2018/05/22
2018/05/08
2018/04/17
2018/04/03
2018/03/20
2018/03/07
2018/02/21
2018/02/06
2018/01/23
2017/12/19
2017/12/06
2017/11/21
2017/11/07
2017/10/25
2017/10/10
2017/08/30
2017/08/15
2017/08/02
2017/07/18
2017/07/05
2017/06/20
2017/06/07
2017/05/23
2017/05/09
2017/04/25
2017/04/12
2017/03/28
2017/03/15
2017/03/01
2017/02/15
2017/01/31
2016/12/20
2016/12/06
2016/11/23
2016/11/09
2016/10/25
2016/10/12
2016/09/27
2016/09/14
2016/08/02
2016/07/20
2016/07/05
2016/06/22
2016/06/08
2016/05/24
2016/05/10
2016/04/27
2016/04/12
2016/03/30
2016/03/16
2016/03/02
2016/02/16
2016/02/02
2016/01/19
2015/12/15
2015/12/02
2015/11/18
2015/11/04
2015/10/20
2015/10/07
2015/09/02
2015/08/25
2015/08/05
2015/07/22
2015/07/08
2015/06/23
2015/06/09
2015/05/26
2015/05/13
2015/04/28
2015/04/15
2015/03/31
2015/03/18
2015/03/03
2015/02/18
2015/02/03
2015/01/20
2014/12/16
2014/12/03
2014/11/18
2014/11/05
2014/10/21
2014/09/17
2014/09/02
2014/08/20
2014/08/05
2014/07/23
2014/07/09
2014/06/24
2014/06/11
2014/06/10
2014/05/27
2014/05/14
2014/04/30
2014/04/16
2014/04/02
2014/03/19
2014/03/05
2014/02/19
2014/02/05
2014/01/22
2013/12/10
2013/11/26
2013/11/13
2013/10/29
2013/10/17
2013/10/02
2013/09/04
2013/08/27
2013/08/21
2013/08/07
2013/07/24
2013/07/10
2013/06/25
2013/06/11
2013/05/29
2013/05/15
2013/05/01
2013/04/17
2013/04/03
2013/03/20
2013/03/05
2013/02/19
2013/02/13
2013/02/06
2013/01/22
2012/12/19
2012/12/12
2012/11/21
2012/11/06
2012/10/23
2012/10/10
2012/09/26
2012/08/28
2012/08/14
2012/08/01
2012/07/18
2012/07/04
2012/06/19
2012/06/06
2012/05/23
2012/05/09
2012/04/17
2012/04/03
2012/03/21
2012/03/07
2012/02/22
2012/02/07
2012/01/24
2011/12/14
2011/11/29
2011/11/15
2011/11/01
2011/10/19
2011/10/05
2011/08/30
2011/08/16
2011/08/03
2011/07/20
2011/07/05
2011/06/21
2011/06/08
2011/05/25
2011/05/11
2011/04/27
2011/04/13
2011/03/30
2011/03/16
2011/03/01
2011/02/15
2011/02/09
2011/02/01
2011/01/18
2010/12/21
2010/12/07
2010/11/24
2010/11/10
2010/10/27
2010/10/12
2010/09/28
2010/09/14
2010/08/17
2010/08/04
2010/07/20
2010/07/06
2010/06/23
2010/06/11
2010/06/01
2010/05/26
2010/05/11
2010/04/20
2010/04/06
2010/03/23
2010/03/09
2010/02/23
2010/02/09
2010/01/26
2009/12/22
2009/12/16
2009/12/08
2009/11/26
2009/11/11
2009/10/28
2009/10/14
2009/09/29
2009/09/09
2009/08/25
2009/08/08
2009/07/22
2009/07/08
2009/06/24
2009/06/09
2009/05/26
2009/05/13
2009/04/29
2009/04/22
2009/04/01
2009/03/17
2009/03/04
2009/02/17
2009/02/04
2009/01/21
2008/12/24
2008/12/17
2008/12/10
2008/12/02
2008/11/25
2008/11/18
2008/11/11
2008/11/05
2008/10/29
2008/10/22
2008/10/15
2008/10/08
2008/10/01
2008/09/23
2008/09/17
2008/09/11
2008/09/02
2008/08/26
2008/08/21
2008/08/13
2008/08/08
2008/08/01
2008/07/09
2008/07/02
2008/06/25
2008/06/18
2008/06/11
2008/06/04
2008/05/28
2008/05/21
2008/05/14
2008/05/07
2008/05/01
2008/04/23
2008/04/16
2008/04/09
2008/04/02
2008/03/26
2008/03/19
2008/03/13
2008/03/10
2008/02/27
2008/02/20
2008/02/13
2008/02/06
2008/01/31
2008/01/23
2008/01/16
2007/12/19
2007/12/12
2007/12/05
2007/11/28
2007/11/20
2007/11/14
2007/11/07
2007/10/31
2007/10/24
2007/10/17
2007/10/11
2007/10/03
2007/09/27
2007/09/19
2007/09/12
2007/09/05
2007/08/29
2007/08/22
2007/08/15
2007/08/08
2007/08/01
2007/07/11
2007/07/04
2007/06/27
2007/06/20
2007/06/13
2007/06/06
2007/05/29
2007/05/23
2007/05/16
2007/05/08
2007/05/02
2007/04/25
2007/04/17
2007/04/11
2007/04/04
2007/03/27
2007/03/21
2007/03/13
2007/03/06
2007/02/27
2007/02/20
2007/02/13
2007/02/06
2007/01/30
2007/01/24
2007/01/05
2006/12/26
2006/12/20
2006/12/12
2006/12/06
2006/11/29
2006/11/21
2006/11/16
2006/11/08
2006/11/01
2006/10/24
2006/10/17
2006/10/10
2006/10/03
2006/09/26
2006/09/19
2006/08/30
2006/08/22
2006/08/15
2006/07/25
2006/07/18
2006/07/11
2006/07/04
2006/06/27
2006/06/21
2006/06/14
2006/06/07
2006/05/30
2006/05/23
2006/05/17
2006/05/09
2006/05/02
2006/04/25
2006/04/18
2006/04/12
2006/04/04
2006/03/28
2006/03/22
2006/03/15
2006/03/08
2006/03/01
2006/02/21
2006/02/15
2006/02/07
2006/01/31
2006/01/24
2006/01/17
2005/12/13
2005/12/06
2005/11/29
2005/11/22
2005/11/16
2005/11/08
2005/11/01
2005/10/26
2005/10/19
2005/10/11
2005/10/04
2005/09/28
2005/09/21
2005/09/14
2005/08/16
2005/08/09
2005/08/02
2005/07/27
2005/07/19
2005/07/12
2005/07/05
  
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見！
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

経済発展に息切れする庶民

新ホワイトカラー10大基準に議論

　2012年中国新ホワイトカラー10大基準が最近、大衆メディア関係者やネットで
熱い議論となっている。専門家によると、高等教育を受け、幹部としての身分を
有し、月収5000元以上という3大要素のうちの一つがあれば、ほかの人に比べて
自分がホワイトカラーだとより思えるとしている。現在の中国のホワイトカラー
が最も必要としているのは休みであり、高い給料や高価な商品ではなかった。
〈月給で多くの会社員が淘汰される〉
　最近「生活小智慧」というアカウントのミニブログのユーザーが「2012中国
新ホワイトカラー10大基準」を発表し、春節で自宅にいたネットユーザーたち
の熱心な議論を巻き起こした。
　2012年中国の新ホワイトカラー10大基準とは、月給2万元以上、フィットネス
やスポーツをしている、少なくとも部屋は2LDKである、15万元前後の足がわりの
車がある、固定的な友達のネットワークがある、仕事がオフィスだけにとどまら
ず、遠方への出張や転勤も今後ありそう、仕事は朝9時から夕方5時までで、十分
な時間的余裕がある、ユニークな娯楽を持っている、低炭素生活を重視する、特
定の好きな流行ブランドがある。
　あるウエブサイト管理人の阿石さんは、この基準を見た後、「まず月給2万元
というこの基準は、目下多くのホワイトカラーには到達するのが難しいものだ。
2万ベトナム・ドンならばできるが」とコメントした。
　国内のある航空会社の客室乗務員の胡さんはこの新ホワイトカラー基準を見て、
この基準に照らせば、私はホワイトカラーではないだろうとし、「この基準に基
づけば、誰がホワイトカラーになるのだろう」と反論した。
　小売企業で電子商取引と人事の2部門で管理者をしている謝さんは、新ホワイ
トカラー基準を見て「私は一つも合わないわ……」と言った。
　多くの会社員が、基準をもとに、次々とこの基準に到達しないとコメントした。
〈中国の都市ホワイトカラーは女性が多数〉
　では、中国のホワイトカラーとは、一体どういう基準であるべきなのだろう
か？
　華東師範大学人口研究所の専門家の梁翠玲さんらは、上海の白書の研究をもと
に、ホワイトカラーとは、年齢が若くて、平均年齢が30.8歳、男性の平均年齢は
33.3歳で、女性より3.6歳上だという。
　同時にまた、ホワイトカラーの性別比のうち、女性はホワイトカラー層の圧倒
的に優勢を占めている。このことが、女性ホワイトカラーが相手を探しにくくさ
せ、「剰女」の一因になった。すべての未婚ホワイトカラーのうち、女性は70.5%
を占めた。
　女性がどうして都市のホワイトカラー層の主体を占めるかについて、梁翠玲さ
んの研究では、女性の地位が向上する一方、サービス企業の事務の仕事の増加に
よって、女性は事務職の主体になっているためだという。しかし、男性ホワイト
カラーの賃金は普通は女性ホワイトカラーより高い。
　政治学者の陳天柱さんが香港科技大学が中国人民大学と収集した中国社会総合
調査資料研修を通じてわかったことは、高等教育を受け、幹部としての身分を有
し、月収5000元以上という3大要素のうちの一つがあれば、ほかの人に比べて自
分がホワイトカラーだとより思えるということだ。
〈車保有、家保有がホワイトカラー像ではない〉
　「仕事はとてもつまらないし、ひっきりなしに何かしらのレポートを書いてい
る。指導者は皆自分の子供を幼稚園に託し、1週間に7日すべてを残業している。
私のような下っ端は上がれず、暇なしだ。長くても来年には仕事をやめたい」
　広東のある国有通信会社のホワイトカラーをしている阿東さんは、報酬も限ら
れるし、上昇余地も小さい、仕事のストレスは大きい、達成感がない、これらが
高等教育を受けた阿東さんには挫折感をより感じさせるのだという。
　ホワイトカラーとは現代商業社会の産物であり、商業上の成功や多くの商品を
得ることを彼らの「事業」である。より高いポスト、より大きな家、より豪華な
車、より多くのチャンスや資格が、ホワイトカラー成功を判断する唯一の基準で
ある。
　伝統的な農民に比べ、商業時代に身を置くホワイトカラーの社会生活は複雑、
苦難に満ち、せわしない。多くのホワイトカラーはお金はあっても食事をする時
間はなく、結婚、育児さえも顧みる暇がないこともあり、安心感は農民工よりも
ない。
　「2012年中国新ホワイトカラー10大基準」は、ホワイトカラーとはどうあるべ
きかについての調査を誘発した。
　「あなたは「2012中国新ホワイトカラー基準」でどれが近いと思うか」という
調査では、調査に参加した108人のホワイトカラーのうち、「仕事に余裕があ
る」を72%が選んだ。続いて、固定的な友達のネットワークがあるで、61%は固定
的な友達のネットワークは現代社会でとても重要だと見ていた。そして、部屋は
2LDKが第3位で、49%が選んだ。月給2万元以上、特定の好きな流行ブランドがあ
る、15万元前後の足がわりの車があるは、ホワイトカラー像に「近くない」基準
だった。
　343人が回答した別のホワイトカラー基準調査では、「毎日少なくとも2時間の
時間がある」は69%で、ホワイトカラーの各基準の中でトップだった。次の、ホ
ワイトカラー基準は、「自分の娯楽がある」「異性の理解者を持っている」「仕
事がオフィスだけにとどまらない」だった。家保有、車保有という2つは、ホワ
イトカラー基準としての支持は少なかった。
〔財経2012年2月21日〕

私は三亜人としてとてもつらい

　このごろ、立て続けに明るみに出たぼったくり事件によって、三亜は世間の関
心の的となり、多くの非難を受けることになった。
　三亜の地元人がみずからの体験をもって、急速に発展する観光業が三亜の人々
とにもたらす「痛み」を表現した。ぼったくり事件の背後にある、知られざる観
光市場の利益配分の問題を我々が理解するのに役立つだろう。（編者）
　こんにちは。
　私は三亜で生まれ育ち、現在は武漢の大学院生です。この年越しは少しも楽し
くありませんでした。私がかつてよく知っていたあの青い空と白い雲、気楽での
んびりした三亜の町はもう跡形もなく、今日の三亜には不愉快で精神的な圧迫を
感じさせられます。
　私と友達5人が露天の屋台で海鮮料理を食べるのに1880元かかりましたが、数
年前に同じような食事をしたときには、最高でも300元でした。
　親戚との集まりに行ったところ、一族の中では、おじたちは当時大学へ行かな
かったため、祖母の土地を受け継いでいましたが、現在、土地は政府に徴用され、
彼らは多くの補償金を得て小さなビルに住んでいました。兄や姉は高卒で、仕事
は不安定でしたが、にもかかわらず、乗用車を持っていました。私は相変わらず
学生で前途は未定です。
　春節にネット上で加熱した三亜の「ぼったくり」事件では、しばらくの間すべ
ての矛先がこの町の人に向けられ、つらく感じていました。私たち、地元人の境
遇は、ぼったくり被害に遭った外からの観光客の比ではないからです。
　この2年、「国際旅行島」の名を冠せられ、三亜は急速に発展しました。イン
フラ施設は大幅に高度化しましたが、私たち地元人はこのために幸せでないばか
りか、悩みと精神的な圧迫は日増しにふえています。三亜人は都市の中心から郊
外に押し出され、中心部や沿海の住宅は基本的に地元以外の人に買われてしまい、
地元人の経済実力では高騰させられた住宅価格を負担することもできません。
　三亜は海に近いので、理屈から言えば海産物は安いはずです。しかし、新年前
にはスルメイカが500グラム60数元、サワラが150元にも値上がりました。
　三亜の地元住民の毎月の平均給料は約二千元です。観光客は法外な料金を要求
されますが、たまに三亜に来るだけです。私たち住民は毎日観光ビジネスの高い
生活コストをかぶらなければなりません。
　海南の基本環境は脆弱で、長い間、波乱を恐れ、安定を求め、現状に満足する
という文化的慣性があり、現地の住民の多くは冒険を恐れ、自発的に変わること
を望みません。
　そのため、観光ビジネスが競争する中、野心に乏しく、資金も不足している地
元の人は先行チャンスを得られず、ホテル、レストラン、タクシーなどの高収益
の産業は次々と外資に先を争われ、加熱するレストラン業などのサービス産業の
発展がもたらす就業ボーナスは十分に享受できません。三亜のレストランの60%
は、地元以外の人が経営しています。
　「211」重点大学を卒業した私の友達は、三亜に帰った後、長い間仕事を見つ
けられずにいました。三亜には会社や企業が少なく、地元の人の就職先は公務員
かサービス産業従事の2種類です。
　公務員や銀行員、教師などになって働く以外、旅行関係のサービス業に従事す
ることしかできません。前者は定員に限りがあり、後者は特定の人に利権を握ら
れ、ルールが整ったものではありません。その友人は「みな地元以外の人がやっ
ている」と言います。
　これらの現実的な問題のほか、三亜の若い人、及び三亜の都市全体の持続可能
な発展は、日に日に問題となっています。
　海南全体の教育水準は著しく低く、私のような大学院生は別として、祖父の世
代からすると、姉や妹には学歴より不動産と車があればいいというのが実情です。
　観光ビジネスの波の中で、政府は大量に土地を徴用し、住民は次から次へと土
地に頼って財を為してきましたが、政府は現地の住民に起業と再就職のよい機会
を提供せず、社会保障制度も改善されていません。これでは、若い人は1日じゅ
う車を運転して村内をぶらぶらするだけで、日々「貧困二代目」に成り果ててし
まいます。
　そうです。私たちは単調で安定した生活に慣れ切っており、いろいろなルート
を通じて財を為し、富をもたらすことは考えていないのです。このような怠惰で
気楽で多くを求めない文化に加えて、政府による適切な指導や激励がないままに、
三亜人は島の経済の中で見失われています。
　これから、私たちはどのようにするべきでしょうか？
〔斉魯晩報2012年2月8日〕

物価、不動産高が中国中産階層を押しつぶす　中

（前号より続く）
〈一つのマイホームが一人の中産階級を押し潰す〉
　昨今、前に進まずその場で足踏みしていると、中低階層に陥ってしまう。不動
産価格の急騰により、一部の中産階級が落ちぶれ出している。
　高位置で推移している都市での不動産価格は低所得者にとって高嶺の花になる
だけでなく、相当の中所得者も同様に相当の負担を強いられている。高騰する不
動産価格のせいで、大多数のホワイトカラーは、中級階層の隊列から蹴落とされ
てしまった。
　「じっと我慢すれば、あのよい日がきっと戻ってくる、なんて考えても無駄だ。
あなたはもう既に中級階層から下級社会に落ちて行った、そんなことも知らずに
……」これは日本社会情勢を描く大前研一が語った一言である。
　徐卓飛さんは自分自身が「下流社会」に落ちぶれていったという観点を受け入
れ、「上海のサラリーマンは犬のような生活を送っている」という表題でインタ
ーネットに掲載したことがある。この言葉は、徐卓飛さんにとって自分の現状を
最も適切に表している表現方法だと思っている。
　上海の男性、徐卓飛さんは70年後半生まれ、就職して10年、現在は金融会社の
職員で、月収は1万2000元である。これは一見最も理想的な収入に見える、しか
し、生活上に「家」という資産を加えたときから、徐卓飛さんのかつての裕福な
生活は、次々と緊縮せざるを得ないようになった。
　1年前、徐卓飛さんは長年つき合った女性と結婚の準備をしていた。上海の女
性からすると、家のあるなしは結婚の基本で、高騰する不動産価格は、徐卓飛さ
んの肩に瞬時に重くのしかかった。ここ10年くらいは不動産価格が徐々に値上が
りし、徐卓飛さんの標準的な収入では、家を購入することが、逆に一種のぜいた
くとなってしまった。
　データの統計によると、2011年上海全市の新築商品住宅の面積は1067平方メー
トルで、2010年から比べると14.8%の減少である、取引平均値は1平方メートル当
たり2万2012元で、2010年から2.05%上昇した。
　長い間値下がりしない不動産価格のため、徐卓飛さんはついに2011年初め、思
い切って2LDKのマイホームを購入した。約100平米の新居と内装を含めて200万元
かかった。頭金として支払った100万元は、徐卓飛さんが10年間貯蓄した50万元
と、残り50万元は徐卓飛さんの両親が援助したものだ。
　頭金は解決したが、100万元のローンは支払っていかなければならない。徐卓
飛さんの生活はこのときから一変してしまった。
　彼には中産階級の優越感は全くなくなり、マイホームのローンは彼の生活のあ
りとあらゆるところまで影響を及ぼした。彼はブランドのスーツを買うことも、
友人との食事もめっきり減ってしまい、ひいては、彼が最も好きな旅行も、生活
の中から排除しなければならなくなった。
　2012年1月、徐卓飛さんは長年一番心を悩ましていた「元日のお土産」を受け
取った。
　「親愛なるお客様へ、弊行は2012年1月1日より中央銀行の新利率を執行します。
それに合わせ月額の利子返済額を増加させていただきますので、詳細につきまし
ては借り入れた銀行にお問い合わせください」
　徐卓飛さんは銀行から送られてきた短い通知を見て、頭を悩ましていた。
　2011年、中央銀行は2月8日、4月5日、7月6日の計3回、商業貸付利子を引き上
げた。今年の元日から、「年による利子の調整を選択しているマイホームローン
の顧客に対し、各銀行は昨年3回利子調整をした分を執行し始めた。
　規定により、3年期以上のローンで、2月9日以前にローンの手続をした場合、
基準利率は6.40%から7.05%に引き上げられ、0.65%の上昇となった。
　100万元のローン30年払いを例にとり計算すると、2月9日までに申請した住宅
ローン購入者は、返済執行利率が6.40%の際には毎月6255元の返済額であったの
が、3度の調整を経て7.05%になった後は、毎月6687元の返済額となる。
　つまり、来年から、徐卓飛さんは毎月432元多くかかり、1年では5184元の支出
がふえる。
　いら立った心境は一切の物事をだめにしてしまう。
　こんなとき、徐卓飛さんの未来の義理の母は、彼に結婚披露宴の準備をさせて
いるが、見えっ張りの上海の義母は、五つ星ホテルの会場の予約を彼に希望して
いる。
　「数万元用意しないと困ったことになる、しかし、どこにそんな金があるだろ
うか」このため、徐卓飛さんは彼女と意見が合わず、大げんかをしてしまった。
　彼女が怒ってドアをドンと閉め出て行ってしまった瞬間、徐卓飛さんは大変な
疲れを感じた。一つの家によって彼は押し潰されようとしている。
　1月4日、中国民政部中国社会工作協会の結婚相談業界委員会及び百合網が共同
で「2011年中国人婚姻・恋愛状況調査報告」を発表した。
　80%近い独身女性が、男性に4000元以上の月収がなければ恋愛の対象にならな
いと答えているが、2010年の調査結果と比べ10ポイントほど高かった。
　テレビドラマ「カタツムリの家」の中で、海萍は「私たちの人生と夢はどうし
て一つの家に縛られてしまうのか？この数字を見ると、1日たりとも怠けること
が許されない思いに駆られ、この先10年をゆっくり楽しむ時間は全くないだろ
う」と自分に問うている。（次号に続く）
〔小康2012年2月10日〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━