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国慶節黄金周の人の移動と消費活動

中国人客　香港での1人当たりの消費は25%減

　中秋と国慶節黄金周8連休が間もなく終わる。
　香港観光業議会の董耀中事務局長は予想として、香港を訪れる中国人旅行客数
は昨年に比べて10―15%増加するが、彼らの高額商品消費が減少するために1人当
たりの消費は増加するどころか減少し、わずか5000―6000元と約25%減になると
表明した。
　香港小売り管理協会の麦瑞瓊主席は、8月の観光客数は28%増加したが、小売売
上高はわずか4.5%の上昇で、今回の黄金周長期休暇全体の売り上げも前年同時期
に比べてわずか10%に満たない増加になると予想している。10%値引きして「客を
呼び込む」ホテルもあるという。
　毎年、国慶節黄金周は押しなべて飲食と小売市場の最盛期であるが、中国人旅
行客の消費態度が変化するに従い、宝石や時計店で狂乱したように「商品を買い
あさる」かつてのような光景は既に見られなくなっており、香港を訪れる中国の
旅行客人数は上昇しているが1人当たりの消費は減少するという現象があらわれ
ている。
　激光影音の譚学昌社長は、中国人客の勘定ごとの平均的消費はなおも増加して
いるが、1回当たりの購買商品数は減少していると述べる。
　太子珠宝鐘表の朱継陶CEOは、中国からの大富豪客が減少し、高価な腕時計の
売り上げ状況も鈍化している、会社の上半期の売上額はさらに20%以上減少し、
年間の営業実績も最多で横ばいだろうと指摘する。
　麦瑞瓊主席は8月の観光客数が28%増加したが、小売売上額はわずか4.5%の上昇
だったことに驚き、今回の黄金周の小売市場に対しても楽観的ではいられないと
話した。
　「データは、中国の旅行客の1人当たりの消費が低下していることを反映して
おり、特に時計、真珠や宝石業などの高額消費は明らかに減少し、今回の黄金周
全体の売上高も前年同時期に比べると10%未満の増加になると予想される」
〈小売の増加は7%まで低下〉
　麦瑞瓊主席はまた、香港の小売業は経済の下降、賃貸料及び給料の出費が絶え
ず上昇する状況に直面し、ハードランディングのリスクがあるとして、小売商は
在庫と資金繰りに注意しなければ、将来、人員削減をするか、甚だしきは破産に
至ると呼びかけている。
　また、7―9月の第3四半期の小売販売がわずか5%増で、売上高はマイナス成長
を呈しているので、小売商は冬季に大型の販売促進を行い、在庫品を整理するだ
ろうと予想している。
　協会は今年になって既に2度小売販売予測を引き下げており、当初予測の15%増
幅を、今現在は7%増幅にまで引き下げている。これは2004年に中国人の個人旅行
が開放されるようになってから、最少の増幅である。
〔中国新聞網2012年10月6日〕

香港での消費が庶民化　中国富豪がオークション業に転戦

　国慶節休暇中の香港はきらびやかで、多少なりとも人々に目がくらむ思いをさ
せる。
　期間中、香港を訪れた中国（大陸）の旅行客数は記録を再度更新したが、平均
消費額は大幅に下落した。これは香港の小売市場を細分化させ、宝飾品やぜいた
く品による商売は以前には遠く及ばなくなり、中低レベルの服飾、化粧品が中国
の旅行客に受けるようになっている。
　先ごろ香港統計処の公布したデータでは、この傾向の一端が既にあらわれてい
た。香港を訪れる旅行客数の増加は加速し、8月の香港小売業総売り上げは引き
続き増加しているものの、増加の歩幅は今年の上半期より小さくなっている。商
店のタイプ別分析によると、上げ幅は7.3%だが、宝飾品、時計及びブランド贈答
品は4.9%下落している。
　8日間にもわたる黄金周終了後、多くの香港の店主は喝采を浴びるものの人気
を呼ぶことはないと、商売の難しさにため息をついた。
　周六福、六福珠宝は黄金周期間中の販売状況について語りたがらない。太子珠
宝鐘表の黄金周期間中の売り上げは6、7月より5、6割伸びたが、高級時計を購入
する顧客は以前ほど多くはなく、100万香港ドルを超える高級腕時計の販売額は
半分に落ち、中レベルの腕時計の販売額が昨年と同等レベルである。
　高級品の売り上げは冷え込んだが、消費の平民化は莎莎、卓悦等のチェーン店
に有利に働いた。大ざっぱな統計によると、莎莎は10月1日からの7日間で香港、
マカオの販売が年度幅の12.4%増を記録し、販売額は2倍近くとなった。
　市場研究家は、これらの状況は中国の旅行客の消費習慣に大きな変化が出てき
たことのあらわれであると考える。これはまた、小売店が往年の「中国富豪」の
影が見えなくなったことを恨む原因でもある。
　では、一攫千金の富豪たちと彼らの資金はどこへ行ったのか。あるいは、サザ
ビーズオークションの結果の中にその手がかりを見い出せるのかもしれない。
　国慶節黄金周期間中に開催された香港サザビーズ秋季コレクション中国画オー
クションを例にとると、8日当日の総成約額は4.148億香港ドルであり、オークシ
ョン前の予想額の2倍を優に超えた。
　そのうち、最高成約額となったのは張大千の「スイス奇峰」「行書詩」、博抱石の「春詞」で、それぞれ2300万香港ドルでの成約であった。
　ある友人によると、近年、中国の株式は低迷を続けており、資金を早々に株式
市場から引き揚げたものの、その資金をどこへ投入するかは彼らにとって頭の痛
いことである。銀行に預けると利息が低く、不動産に投資すると制約が多く換金
に不便であるため、考えた末の投資先はオークション市場となったとのことである。
　同様の考え方を持つ人が多くなってきていることは、恐らく近年来国内外のオ
ークション会場で「中国富豪」が抜きん出てきている原因の一つではないだろう
か。サザビーズの担当者によると、今秋シーズンのオークションの買い手の多く
は中国から来ており、企業家またはその代理人が少なくないとのことである。
　今年の国慶節期間の香港の伝統的な消費市場の没落と、オークション市場の明
らかな盛り上がりの対比からも見てとれるとおり、中国住民の個人旅行は引き続
き香港経済を牽引することをあらわしつつ、このような牽引作用の程度と方向に
は変化が生じていることをもあらわしている。〔証券時報2012年10月12日］

高速道路料金無料　診療を求め北京へドライブ

〈整形外科の患者が自家用車で来京　駐車場は外地からの車で満杯〉
　今年高速道路料金無料により、車で北京の病院にかかる患者が例年より増加した。
祝日の4日前、北京の人気病院の駐車場には、至るところに「冀」（河北省）、
「魯」（山東省）、「蒙」（内モンゴル）ナンバープレートの車が見られる。
　もともと祝日に病院にかかるということは避けられてきたが、8日間という長
い連休に加え、高速道路料金が数十元だろうが数百元だろうが無料であること、
人混みを避けられるということ、多くの病院が休日も診療することなどが重なり、
静かであるはずの病院が、今回の祝日は人であふれ返った。
〈小児病院へ夜中に車で北京入り、午前中に診療して即帰郷〉
　3日、記者は北京児童医院の地下駐車場で子供を連れて病院にやってきた潘さ
んに出会った。潘さん一家は河北省衡水市に住んでいるが、専門医に診てもらえ
る受付番号を手に入れられるように、早朝4時に一家を連れて児童医院に到着し
たのだ。
　「大広高速道路を突っ走り、夜中の運転でとても順調だった」潘さんによると、
通常、高速道路の料金所を通るときは、往復40元かかる上にガソリン代もかかる
し、北京で1、2泊しなければならないときもあり、北京に子供を連れて病院にか
かるのは費用がとてもかかることである。
　ことしの国慶節での診療では、高速道路は無料、祝日連休中で患者は少ないし、
受付時間もとても短い。午前10時半、潘さんは医者に処方してもらった薬を手に
し、家族とともに帰郷するところだった。「早く来て早く診てもらい、午前中で
片づく、高速もただだし、とても便利だよ」潘さん一家は今回の診療にとても満
足している。
〈協和医院　車で北京に入り、事前に場所などの下見〉
　今年の国慶節期間中、協和医院の東単院区は1日から3日まで休診し、4日にな
ってから旧棟北側の新しい外来棟が試運転をスタートさせた。しかしながら、休
診中も患者たちの熱意を抑えることはできなかった。3日午前、記者が協和病院
の東単院区の新しい外来棟で瀋陽から来た程さん一家に出会った。
　「私たちはもともと祝日の後の一番混む時期を避けてから、休暇を取って北京
の病院にかかるつもりだったが、今年は高速道路が無料になることを知って、1
日早く車で無料の高速道路を使い、連休中に病気を診てもらい、子供を連れて北
京で2日ほどぶらぶらしてから帰郷する」
　程さんはかかったお金の金額を教えてくれた。瀋陽西から北京の出口までは650
キロメートル以上、自家用車で1キロごとに0.45元とすると、片道300元くらい、
往復だと600元かかる。
　1日早く北京に来たのは、協和医院の新しい外来棟が4日に開業していることを
事前にネットで調べ、朝7時の受付開始と同時に受付をするために、早めに環境
に慣れ、いの一番に内分泌科の専門医に診てもらうためだという。
　程さんのような考えを持つ外地から来る患者は少なくなく、3日の午前には協
和医院の新しい外来棟の外には地域方言を話しながら受付について質問する患者
が後を絶たなかった。その中には河北、山東、内モンゴルなど北京周辺地域から
はるばる車で来る人がいた。
〈積水潭医院　整形外科患者が車で来京多く〉
　その後、外地から来る患者が多く集まる積水潭医院にやってきた。病院の駐車
場の警備員によると、休日のこの2日間に外地から北京にやってくる車が例年と
比べて増加しているという。
　積水潭医院は主に整形外科とやけど科の患者が多い。骨折患者は動きがとりに
くいことから、北京に来る第一の交通手段は車である上に、今年は高速道路が料
金無料のため、一家挙げて車で積水潭整形外科に急患で来る患者もふえている。
午前9時過ぎ、200台近く停められる地上駐車場はほぼいっぱいとなった。
　記者が急患の小児整形外科の入り口を見たときには、10時前に10人ほどの列が
できていて、聞くところ、そのうち患者3人（河北省保定市、天津市、唐山市）
が両親が車を運転して北京に診療に来ていた。
〈お役立ちミニ知識〉
▽協和医院祝日診療情報
　東院区：10月4日―10月7日午前中診療
　西院区：10月5日―10月7日午前中診療
▽児童医院診療情報
　内科、漢方科、神経内科：9月30日―10月7日通常診療、各科医師が全日診療
〔千龍網2012年10月4日〕
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