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電子マガジン・中国最新情報
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中国国力の拡大に伴う諸外国の動き

90カ国が中国人ビザ免除実施 中国パスポートの「価値が増す」

 APEC会議期間、各国のビザの発給緩和というよいニュースが絶えず伝わってきた
が、これは中国のパスポートの「価値」が増してきたことを意味している。
〈中国人ビザ免除は90カ国 米英仏等がビザ申請緩和〉
 先週、外交部スポークスマンの秦剛氏は、記者の質問に対し、中国とアメリカの
ビザ発給の相互緩和は国内外の人々の往来の利便性を高めると答えた上で、近年、
中国外交部は積極的に整然と国内外の人々の往来の円滑化を推進し、中国パスポー
トの「価値」を高める努力し、積極的な進展を得ていると述べた。
1) 90カ国と各種の相互ビザ免除の協定(多くは外交とビジネスパスポートに対し
 て)を締結し、39カ国と53のビザ手続簡略化の協定を締結した。
2) 積極的な努力を通じて、37カ国・地域は中国市民に片務的な到着ビザ待遇、8カ
 国・地域は片務的にビザ免除待遇を行っている。
3) 中国市民のAPEC・ビジネス・トラベル・カード(国・地域への入国・入域につ
 いて査証免除または査証手続免除される)保有枚数拡大に努め、現在カード参加
 国・地域中トップを占めている。
 「中国人の手にあるパスポートはますます重みを増した!」
 記者がシートリップ(携程)から得た情報によると、今年、アメリカ、フランス、
イギリスなどの国は中国市民に対してビザ申請政策を緩和した。緩和方式には、到
着ビザの免除政策、ビザ手続時間の短縮、ビザ手続の簡略化、ビザ要件の引き下げ、
ビザ有効期限の延長などを含む。
 アメリカがビザ有効期限を延長、日本がビザ政策緩和、インドネシアがビザ費用
免除というニュースも聞かれ、目下、領事館の最終的な発信文書を待つだけだ。
〈ビザ要件緩和はトレンド 「ビザ免除」は観光客を引き付ける便利な道具〉
 「各国の中国に対するビザ免除は大勢の赴くところである」観光業界の関係者は
次のように分析する。
 例えば、今回、中国にビザ免除したインドネシアを例とすると、観光業はインド
ネシアの基幹産業の一つであり、インドネシアの国民経済の新しい成長点でもある。
 2013年、インドネシアの観光業は全部で100億米ドルの外貨収入を生み出し、イ
ンドネシアの外貨収入の第4位に位置する。
 外部の競争環境から見ると、タイは今年、中国人観光客に対して、8月9日から11
月8日の3カ月にわたり短期のビザ費用免除政策を推進した。
 タイのメディアの報道によると、ビザ費用免除期間中、バンコクのスワンナープ
国際空港は毎日3000―5000人の中国人観光客を迎えたが、それ以前は1000人前後で
あった。
 ビザ費用免除政策が中国人観光客を引き付ける作用は非常に明確である。今年8
月、マレーシア政府も、今年の年末か来年初めから、中国人観光客のビザ費用免除
を考慮すると表明している。
 「これまでの経験によると、ビザの緩和は現地の観光に対して明らかに促進作用
があり、例えば、済州島のビザ免除、タイの段階的なビザ費用免除は旅行者数を爆
発的に増加させた。アメリカのビザ延長はわずか数日だが、アメリカの団体旅行と
自由旅行の人数は既に明らかに上昇しており、クリスマス旅行の売れ筋団体旅行パ
ックの一部は既に定員いっぱいであると案内が出ている」とシートリップの観光専
門家は分析する。
 「各大陸の目的地となる国・地域は、中国人観光客を引き付けるため、さらにビ
ザ要件の緩和を行ったり、ビザ免除、到着ビザを実施したりすることもますます多
くなるだろう」
 国力が絶えず高まるにつれ、各国の大使館や領事館も中国の観光客に対してビザ
を緩和する政策を打ち出し、手続が簡略化し、費用が引き下げられ、ビザ要件も徐
々に取り除かれている。
 そして、国内のビザ手続の代理費用も引き下げられ、インターネットや携帯電話
のビザ手続の技術革新がさらに進めば、中国人のビザ手続の難易度はさらに低くな
るだろう。
〈ビザ機関にチャンスと挑戦 出入国検査は通達がないと通行許可しない〉
 中国国際旅行社のビザ担当者は、中国のビザの価値が増すことは、ビザ代理申請
機関にチャンスと挑戦をもたらすと見ている。
 「よい影響と悪い影響の両方がある。例えば、ビザ免除になれば、出国時にビザ
手続をする必要がなくなる。また、ビザの有効期限が延長されれば、ビザ手続回数
が減少する。これは、実質的にはビザ代理申請機関の業務が減少するということだ。
 しかし、以前はビザ手続には管轄地域区分があって、領事館は当該地域の常住人
口のビザ手続のみを取り扱う、上海であれば上海とその周辺都市のビザのみ。
 しかし、現在は管轄地域の規制を撤廃していることが少なくなく、上海の領事館
で全国各地の住民、外国人のビザでさえも取り扱っており、またビザ代理申請機構
の数が大きくなっていて、さらに中国のビザ申請がたやすくなっていけば、外国に
行きたいと思う人は以前よりも多くなるだろう」
 しかし、出入国検査部門が注意喚起しているように、外国が中国パスポートに対
してビザ免除を行うことは、航空券とパスポートを持っていれば海外に行けるとい
う意味ではない。
 公安部が出入国検査部門に通達しないと、出入国検査は政策に照らして通行を許
可することができないのだから、片務的にビザ政策を行っている国家が実質的なビ
ザ免除あるいは到着ビザ国家とは言えない。
 まず、中国と関連国家が双務的あるいは多角的な相互免除、ビザ免除の交渉を行
った後、外交部が関連国との覚書に了解する等で協議に達する必要があり、協議し
た関連状況は公安部に通達される。
 公安部は、この協議に基づいて出国検査標準を制定あるいは他の国と共同で制定
し、かつ下部機関の各出入国検査機関に通達する。
 つまり、もし出入国検査機関が公安部からの通達を受けていなければ、例えば先
方が既に片務的なビザ免除あるいは到着ビザ政策を実行していたとしても、中国の
出入国検査は通行許可ができないのである。
〔青年報2014年11月19日〕

甘粛省 シルクロード沿線国との貿易総額17億元に

 中国の「一帯一路」戦略を受け、甘粛省はシルクロード経済帯の建設を推し進め、
2014年沿線国との貿易総額17億ドルという前代未聞の好成績を上げた。
 甘粛省商務庁の統計によれば、これまでに、甘粛省の企業9社が、西アジア、東
欧8カ国に境外投資企業13社を設立し、省直轄の国外プロジェクト請負企業7社が、
西アジア、東欧10カ国で25のプロジェクトを請け負った。
 2014年は、甘粛省がシルクロード沿線国との経済、貿易に最も力を入れた1年で
あった。
 甘粛省は昨年から相次いでべラルーシのミンスク、イランのテヘラン、中国新疆
ウイグルのコルガス口岸の3カ所に営業所を設立し、また2014年6月には西側諸国と
の経済貿易協力に特化した弁公室を発足させた。
 その上、甘粛省商務庁は企業の自主的な海外進出を支援し、シルクロード沿線国
において商品展示即売会、推薦会を実施し、2014年8月以降は、イラン、ベラルー
シ、カザフスタン、キルギス等沿線国との間に83もの経済貿易協力プロジェクトを
締結した。
 甘粛省商務庁の楊志武長官によれば、イランで開催した展示即売会における契約
の履行状況が良好である。税関の統計によれば、現時点で甘粛企業のイランに対す
る輸出額は2013年全体の倍に当たる9800万米ドルに達している。
 シルクロード沿線国との経済貿易協力は、2014年甘粛省の輸入全体の減速傾向を
一部カバーした。
 2014年輸入全体が低迷している状況において、甘粛企業は西アジア市場を注視し、
鉱産資源の輸入を拡大した。甘粛白銀公司は1―10月、カザフスタンから銅精鉱、
亜鉛精鉱等を輸入し、輸入額は前年同期比54%増の4.93億元に達した。
〔新華網2014年12月5日〕

韓国メディア 中国で働く朝鮮人は9万人 平均月給1500元前後

 鳳凰財経総合が聯合ニュースの報道を引用したところによると、韓国貿易協会北
京支社は11日、朝鮮からの労働力が現在急速に中国国内に流入しており、その数は
2010年の5.4万人から2013年の9.3万人へと増加、年平均伸び幅が19.9%であるとの
報告を発表した。前年同期に中国国内に流入した外国労働者の年平均増加幅(9.1%)
の倍以上となる。
 今年上半期に中国に入国した朝鮮人は9.2万人で、そのうち労働者は4.4万人で
47.8%も占める。同期に中国に入国した外国人のうち、労働者が占める割合はわず
か12.5%である。
 分析によれば、朝鮮は現在労働力の輸出に頼って外貨を稼いでいるが、それは朝
鮮の労働力輸出が朝鮮と中国双方にとってウイン・ウインとなるからだという。
 朝鮮にとっては、労働力の輸出は商品の輸出以上に価値あることであり、中国に
とっては、朝鮮からの労働力輸入が労働力不足を解決するだけでなく、人件費が企
業に与える負担を軽減することができる。
 現在、朝鮮労働者の平均月給は1500―1600元で、中国労働者の平均月給2500―3000
元よりはるかに低い。
 2012年、朝鮮と、中国遼寧省丹東、吉林省図門、琿春など朝鮮と中国の国境都市
は労務派遣業務に関する協議に署名し、これも中国国内に朝鮮労働者が激増する重
要な原因となった。
 しかし、中国の一部世論は、中国国内の朝鮮労働者の激増が中国の就職市場に不
利益な影響を与えると考えており、そのため、中国政府は技術者以外の朝鮮労働者
に対するビザ発給を慎重にすべきとしている。〔鳳凰網2014年11月13日〕

上海成人の英語熟練度が香港を超える

 全世界63の国と地域、75万人の満18歳を対象としたEF英語熟練度テスト結果が19
日公布された。
 デンマークは69.3の高得点で、初めてこれまで3回連続トップのスイスを抜き、
成人の英語熟練度の最も高い非英語国家となった。
 中国大陸は50.15。そのうち、上海成人の英語熟練度は香港を抜き、報告の中で
「驚きの発見の一つ」とされた。
 報告では、中国大陸全体(50.15)では、やはり香港(52.50)や日本(52.88)、
ひいては台湾(52.56)、ベトナム(51.57)にも劣る低レベルではあるものの、中
国各都市の英語熟練度指標は注目を集めるものであるとしている。
 上海成人の英語熟練度は始めて香港を抜き、議論を呼んでいる。事実上、報告デ
ータによると、北京(52.86)や天津(52.73)も少々ではあるが香港を超えている。
 ここ数年、全世界の母語が英語でない国家の約75万人がEF英語熟練度指標テスト
を受けており、このテストはインターネットで無料公開されている。テストを受け
る者はパソコンで回答をする。
 テストには文法、単語、読解、ヒアリングの4つが含まれるが、ネットユーザー
の最も注目するスピーキングはまだ行われていない。
 2007年来、香港の英語レベルは落ち続けている。2012年以降、アジアのその他の
都市、ソウル、東京及び京都の英語熟練度も下降を続けている。
 一方、中国大陸の英語熟練度は上昇を続けており、北京、上海等の中国大陸の主
要都市は今まさにアジア地区屈指の国際ビジネスの中心に発展しつつある。
 全世界の年齢別レベルからいうと、ビジネス中堅世代(35―44歳)の英語が最も
よいが、中国では若いビジネス世代(25―34歳)がトップレベルとなり、年齢が上
になるにつれ、徐々に下降している。
 中国クロスボーダー文化交流研究会上海分会会長、上海師範大学党委書記陸建非
教授は次のように考える。
 上海でテストに参加した人たちの英語教育は中堅であり、25―34歳の若い職場世
代が主となっている。国際化が進む中、ビジネス用語及び国外旅行等の需要が彼ら
の英語レベルの向上を加速させている。
 しかし、テストは書面のものに限られるため、スピーキングについては表されて
おらず、香港の大学生の英語表現への自信、正確性は上海の学生には劣らないと考
える。〔青年報2014年11月20日〕
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