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春節到来 子供に教えたいお金の価値

浙江 子供のお年玉全国最多

 黒龍江人は最も酒を飲み、広東人は「春晩」(年越し番組)を見ない、浙江の子
供のお年玉は最も多い。
 先日、モバイル・ソーシャルアプリの陌陌がユーザーから収集した4万近い回答
から分析したところでは、「帰省してみんなで集まり、年越しの食事をしながら
「春晩」を見る」という伝統的な年越しモデルがありふれたものである。
 一方、若年層は年越しに旅行するようになり、自分の御褒美としている。35歳以
上の中年層では、多くの時間、精力、財力を家庭に注ぎ、年越しを疲れるものだと
感じている。
 「子供に上げるお年玉の額は幾らか」という問いでは、71%のユーザーが100―500
元、選択肢で最高額の「1万元以上」を選択した割合が最も高かった3省は浙江、上
海、北京だった。〔新浪網2015年2月11日〕

大連 お年玉に入れるため ATM前でピン札が出るまで粘る

 春節が迫り、大連の多くの銀行にお年玉に入れるためのピン札を交換する人々が
訪れ、一部の支店では毎日お昼ごろにはピン札が逼迫する状況さえ出ている。
 銀行の無人店舗のATMで、人々は頻繁にお金の出し入れをする方法で新札を取り
出している。銀行側は、このような方法には一定の安全上の問題が存在すると注意
を発している。
 「先週から、ピン札への交換を求める顧客が出始めた」大連市新開路近くのある
商業銀行のフロアマネジャーによると、先日より、毎日十数人ぐらいから、ピン札
にはどこで交換できるのかと質問されるという。
 今まさに年末の預金の引き出しのピークで、銀行は十分なピン札を用意しておら
ず、支店ではお昼ごろになるとピン札に交換できなくなっている。
 このホールマネジャーによれば、市民がピン札に交換する主目的は、子供のお年
玉のためである。
 中高年の顧客がお札の交換をする額は通常1、2万元と多い。この種の大口のお札
の交換は、多くの銀行の規定では1日前に予約する必要があり、いきなり交換に来
ても無駄足になりがちだ。
 記者が顧客を装って複数の銀行に問い合わせたところでは、もうけにはならない
取引だが、銀行側はできるだけ市民のニーズを満たしたいとしている。そういうニ
ーズのある顧客には、無料でお年玉袋を進呈していると答える銀行もあった。
 過去の経験からすると、春節前の1週間はお札の交換のピークであるが、窓口で
は正常業務の顧客対応が主体であり、銀行はわざわざピン札の量をふやすことはし
ていない。したがって、お札の交換をしたいときは、列に並ぶ前にフロアの行員に
聞くと時間の無駄を避けられる。
 「現在の顧客が交換したいお札は主に100元札」
 ある行員によると、市民のお札の交換額から感じられるのは、近年のお年玉相場
の高騰ぶりだ。例年需要が大きい50元や20元という額面の小さいピン札は、ことし
は少ない。
 ある五十歳過ぎた顧客によると、4、5年前、子供に上げるのは200元で、春節当
たり1500元ぐらいのお札を交換しておけば足りた。
 ここ2年、親戚の何人かの年少者には子供がいるが、お年玉は500元にはね上がり、
進学したばかりの子供の場合は倍増しなければならなくなっている。
 今年は4000元のお札を交換したが、足りなくなったら古いお札で補うという。
 ある銀行のカウンターマネジャーによると、ここ2日ほど、ATMの前で数十分も出
し入れの操作をして、ピン札が出てくるのを待っている人がいるという。
 銀行側は、「現在は祝日前で預金引き出しのピークに当たり、機械を占用するこ
とは顧客間のトラブルを生みやすい」としている。
 このカウンターマネジャーは、顧客が機械で反復して暗証番号を入力することは、
不心得者に暗証番号を読み取られる確率が増加し、自分の金融の安全にリスクをも
たらすと話す。
 目下、既に上級銀行に申請し、ここ数日はピン札の割り当てめどをつけた。しか
し、「続き番号」等の特殊な要求については、銀行側は実情に応じて処理せざるを
得ないとしている。 〔東北新聞網2015年2月11日〕

2015年全国小学生お年玉調査研究を全面着手

 春節が到来し、最もうれしいのは、お年玉を受け取れる子供たちではないか。
 一方、近年、お年玉が上昇し続けるにつれ、小学生が金額を自慢したり、無駄遣
いしたりして、社会の心配を引き起こしている。お年玉のことを「現代の一種のゆ
がんだ祝日の文化」と形容するメディアもある。
 では、相場の高騰激しいお年玉に、我々はどのように対処すればいいのだろうか。
 上海百特教育諮詢センターの王勝理事長は、以下のように提案している。
 「社会全体のお年玉の高騰がとまらない状況下で、角度を変え、お年玉は今日の
小学生の年に1度の最大の収入であるのだから、この機に、社会全体が小学生の資
産管理に関心を持つべきである」
 2014年、上海百特教育が、浦東金融サービス局の支援のもと、教育、金融専門家
数名とともに、北京、上海、広州、重慶、天津、済南の6都市の小学生のお年玉の
現状について調査研究を行い、中国国内で初めての「2014年小学生お年玉調査研究
報告」を発表した。
 報告によると、祖父母の溺愛がお年玉を引き上げる最たるものである。
 2014年春節、1人の小学生が手にしたお年玉の平均総額は、現地の世帯1人当たり
可処分所得の10%前後を占めた。そのうち、上海、天津では11%以上、最も低い北京
でも7.79%だった。
 上海、天津では、小学生の7%以上が1口当たり5000元以上のお年玉を手にしていた。
 調査研究によると、小学生の1口当たりのお年玉「収入」が高くなればなるほど、
子供はその中に含まれる祝福の意味合いを理解することは少なくなっていく。
 小学生の資産管理教育が広まっていないため、小学生はお年玉を自分で管理する
能力に欠け、自分で受け取ったお年玉の記録でさえも行っているかも怪しい。多く
の小学生に言わせれば、受け取ってうれしいのはプレゼントで、あぶく銭で失って
しまうお年玉は好きではない。
 逆に、小学生の60%が50元以下のお年玉しか受け取っていない広州では、小学生
がお年玉の本来持つ意味を理解し、お年玉を使う自主性もほかの都市より高い。
 以上のことから、上海百特教育は「2014年小学生お年玉調査研究報告」において、
教師、保護者、学生向けに、お年玉に関する提案として、皆がお年玉の金額を幾ら
にするかに関心を持つときには、子供たちに対する資産管理教育にも関心を持って
試してほしいとした。
 2015年、上海百特教育は、中国銀監会上海管監局、浦東金融サービス局の指導の
もと、上海市中小学徳育研究協会、天津市中小学徳育工作者協会等の機関と共同で、
北京、上海、天津、重慶、広州等10都市で小学生のお年玉現状調査研究を展開し、
調査研究データに基づいてお年玉指数を設定する。「2015年小学生お年玉調査研究
報告」は2015年3月、正式に発表される。
 上海百特教育は、子供たちが、お年玉の自慢や親の溺愛の中で、苦労なしに得た
高額なお年玉によって金銭に対する価値をゆがませてしまわないように社会全体に
も協力を呼びかけるとしている。〔東方網2015年2月9日〕
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