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ボリューム増す中国の中産階級

中国の中産階級以上家庭が1億を超す

 先日、ボストンコンサルティング社(BCG)の消費者・顧客分析センターが調査
研究を発表した。
 中国経済の成長には減速部分はあるものの、一部の消費力の高い家庭が2015年か
ら2020年の間に急速に消費支出を増加させる。これらの家庭が全国消費の成長総額
の90%を占め、現在から2020年までで総数が8100万家庭から1.42億家庭に増加する。
 この調査では、中国の家庭を5段階の所得等級に分けている。
 低収入・準中産階級(月収の5000元未満)、新興中産階級(月収5000―8000元)、
中産階級(月収8000―1.2万元)、上層中産階級(月収1.2万―2.3万元)、富裕家
庭(月収が2.3万元)。
 消費力の高い家庭は主に都市部の中産階級以上の家庭。さらに具体的には、一、
二、三線都市の上層中産階級、富裕家庭、四、五、六線都市の中産階級以上の家庭
である。
 目下、中国の都市消費総額は約3.2兆米ドルで、そのうち1.7兆米ドルはこれらの
家庭からのものである。
 全体的に収入が増加しているが、収入が高い家庭が得る利益の方が大きい。富裕
家庭の収入増加の伸びは11%近くに達すると予想されるが、中産階級家庭の平均の
増加の伸びはわずか6%である。
 富裕家庭と準中産階級家庭の収入水準には5%という顕著な差が存在するが、この
5%は約20倍の実質収入の増加量の格差を意味する。〔北青網―北京青年報2015年7月1日〕

2015年中産階級願望と夢調査報告 中国大陸の中産階級の特徴

 友邦保険(AIAグループ)は7月9日、「友邦保険2015年中産階級願望と夢調査報
告」を発表した。
〈中産階級48%「資産の安定には運が必要」〉
 当該調査は北アジア4地域(中国大陸、香港、韓国、台湾)の中産階級2500名を
対象に、生活品質、資産の安定性、退職後の生活、家庭と教育の考え方に対して分
析を行っている。
 個人資産が安定しているとの回答は4地域全体で69%と2013年に比べわずかに減少
したが、中国大陸単体では、資産上昇に対する期待から76%が安定していると回答、
香港(70%)、台湾(67%)、韓国(55%)を上回った。
 一方、飽くなき資産の安定を求める中国大陸の中産階級はわずか34%と、2013年
の31%よりわずかに上昇したものの、他の地域に比べ明らかに低かった。
 中国大陸の中産階級の多くは今現在の生活レベルを重視する傾向にあり、今現在
の生活レベルよりも資産運用計画を立てる方が重要と考える者の比率は4地域平均
の57%から10%以上低い43%と最も低かった。
 特筆すべきは、中国大陸の中産階級の半数近く(48%)が「資産の安定には運が
必要」としている点であり、その比率は2013年の42%から6ポイントも上昇し、4地
域で最も高かった。
 また、中国大陸の中産階級は、長期的な経済保障を得るためには770万元以上の
預金が必要であり、平均資産総額が1240万元以上が富裕層だと考えている。
〈中国大陸の中産階級は今後を楽観 健康重視〉
 調査対象者全体の約8割(79%)が現在の生活に満足していると回答しており、中
でも中国大陸の中産階級の満足度は85%と最も高い。
 また、4地域のうち、中国大陸の中産階級が今後の生活等に対して最も楽観的な
見方を示しており、今後1年間の生活は今現在よりもよくなると考える者がほとん
どであった。
 友邦保険中産階級指数(MCI)においても、中国大陸は69であり、韓国60.2、台
湾58.1、香港57.2を上回った。
 友邦保険中産階級指数(MCL)は、調査対象者の今後1年間に対する楽観の程度を
総合的に評価したものであり、今後12カ月の生活に改善が見込まれると50を超える。
 中国大陸の中産階級において今後改善が期待されるMCIとしては、資産価値77.7、
可処分資産75.1、家庭生活72.9が上位3位として挙げられた。
 これに対し、彼らの人生の第一目標は依然として「健康」(69%が回答)であり、
「楽しい婚姻生活・人間関係」(47%)、「キャリアライフの成功」(40%)、「安
心(精神的ゆとり、安定)」(39%)、「快適な退職後の生活」(32%)がこれに続
いている。
 「アジアは世界で最も活力と多様性にあふれた地域であり、アジアの中産階級は、
個人あるいは家庭生活の改善において新たな道標となり、成果を挙げているが、彼
らはその過程で多くの問題に直面している。急速に変化する顧客の現状、ニーズ、
要望を把握することで、顧客とその家族の人生の各ステージにおける保障ニーズに
より十分に応え、顧客に第一に選ばれる保険会社となる目標へと邁進していく」
 友邦中国の蔡強主席執行官は調査結果発表会においてこのように語った。
〔証券時報網2015年7月10日〕

香港中産階級の平均年次休暇20日 海外旅行で「携帯離さず」

 中産階級の「海外旅行三大アイテム」は携帯、クレジットカード、スキンケア用
品であった。
 ネットサイトの調査では、月収2.5万香港ドルあるいはそれ以上の香港人は去年
平均で20日の年次休暇を取得し、その平均海外旅行日数は14日であった。
 円安に牽引され、回答者の4分の1は日本に最近旅行している。日本で好んで購入
するものは、男女ともに洋服や薬、男性は特に電子機器購入、女性はスキンケア用
品であった。
 ビザは生活易(ESDlife)に委託し、香港人の海外旅行時における消費モデル調
査を行った。
 ネット上で815名の月収2.5万元以上のクレジットカード利用者にアンケートを行
った。回答者のうち70%強が既婚であった。
 その結果、回答した中産階級の平均年次休暇数は一般的に低学歴・低収入労働者
より多く、20日に上った。20日のうち約14日を海外旅行に費やしているのは、香港
人が長期休暇で「香港からの逃避行」旅行によってリラックスすることを好むから
である。
 短距離旅行でまず香港人の人気を得ているのは、円安に牽引されている、回答者
の23%が最近旅行している日本であり、その次が台湾(18%)で、タイや韓国への旅
行はそれぞれ10%であった。
 また、「携帯を肌身離さず持つ」習慣は海外旅行でも同じで、回答者の84%が海
外旅行でも携帯を使い、その多くが、家族や友人にショートメッセージを送信した
り、旅行情報や路線を確認したり、旅行写真をSNSサイトに載せたりしている。
 このほか、回答者の8割がクレジットカードを持って海外旅行をする。
 調査を委託された生活易の研究マネージャーの繆志華氏によると、クレジットカ
ード会社は海外でのカード精算優遇やポイントプレゼントを行うことが多く、賢い
消費者が各種優遇措置を利用している。〔中国新聞網2015年6月30日〕
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