豊かさ広がる中国農村
2017年全国農村ネット小売売上高1兆2448.8億元
商務部の高峰報道官によると、大まかな統計では、2017年全国農村ネット小売売
上高は実質ベースで1兆2448.8億元と前期比39.1%増だった。2017年末現在、農村に
おけるインターネット上の店舗は985.6万店に到達し、2016年比169.3万店、20.7%
増で、2800万人を超える雇用機会をもたらした。
農村の実物のネット小売売上高は7826.6億元と前期比35.1%増、農村のネット小
売総売上高の62.9%を占めた。そのうち、洋服・シューズ・バッグ、インテリア、
健康食品が人気上位3商品で、それぞれ1600.3億元、1129.5億元、1031億元に達し、
前期比30.5%増、6.4%増、61%増だった。
農村のサービスのネット小売売上高は4622.2億元と前期比46.6%増、農村のネッ
ト小売総売上高全体の37.1%を占めた。そのうち、旅行、レストラン、生活サービ
スが人気上位3サービスで、それぞれ1831.9億元、1625.8億元、180.7億元に達し、
前期比66.8%増、58.6%増、45.3%増だった。
旅行、レストランは突出しており、農村ネット小売売上高への貢献率は21%、17.2%
に達し、農村ネット小売総売上高全19品目中1位、2位だった。
地域別では、2017年東部、中部、西部、東北農村のネット小売売上高は実質ベー
スで7904.5億元、2562.1億元、1700.5億元、281.8億元で、前期比33.4%増、46.2%
増、55.4%増、60.9%増だった。東部農村のネット小売売上高が全体の63.5%を占め、
優位性ははっきりしている。
中部、西部及び東北農村のネット小売売上高の合計は4544.4億元と前期比50.4%
増で、東部農村より17ポイント高かった。
主要製品別では、健康食品は中部、西部、東北農村のネット小売増加の貢献が最
大の商品で、貢献率はそれぞれ11.5%、30.3%、29%だった。
旅行は、中部、西部農村ネット小売増加の貢献が最大のサービスで、貢献率はそ
れぞれ30.8%、24.3%だった。
レストランは、東北、東部農村ネット小売増加の貢献が最大のサービスで、貢献
率はそれぞれ14.2%、17.9%だった。
洋服・シューズ・バッグは、東部農村のネット小売増加の貢献が最大の商品で、
貢献率は16.8%だった。
2017年、全国の国家級貧困県832県でのネット小売額は実質ベースで1207.9億元、
前期比52.1%と、農村より13ポイント高かった。〔中国網財経2018年1月25日〕
2016年末 農家の99.5%が自己住宅を保有
国家統計局は12月16日「第三次全国農業全面調査主要データ公報」を発表した。
「公報」では、主に農民の生活条件を紹介している。
データによると、2016年末、農家の99.5%はみずからの住宅を保有しており、う
ち3カ所以上の住宅を保有する者は196万戸で0.9%を占めた。
第三次全国農業全面調査は、2万3027万の農家の生活条件に対し調査を行った。
データによると、2016年末、農家の99.5%はみずからの住宅を保有しており、う
ち、1カ所の住宅を保有する者は2万30万戸で87.0%、2カ所の住宅を保有する者は
2677万戸で11.6%、3カ所及びそれ以上の住宅を保有する者は196万戸で0.9%、分譲
住宅を保有する者は1997万戸で8.7%を占めた。
農家の住宅は、主にれんがコンクリートブロック(石)木材構造である。
住宅がコンクリートブロック構造であるものは1万3182万戸で57.2%、れんが(
石)木造構造のものは5993万戸で26.0%、鉄筋コンクリート構造のものは2884万戸
で12.5%、竹草日干れんが構造のものは640万戸で2.8%、その他の構造のものは329
万戸で1.4%を占めた。
飲用水の面では、1億95万戸の飲用水は浄化処理をされた水道水であり47.7%を占
めた。9572万戸の飲用水は保護を受けた井戸水及び泉水であり41.6%、2011万戸の
飲用水は保護を受けていない井戸水及び泉水であり8.7%、130万戸の飲用水は河川、
湖の水であり0.6%、155万戸の飲用水は雨水であり0.7%、67万戸の飲用水はミネラ
ルウオーターであり0.3%、96万戸の飲用水はその他水源であり0.4%を占めた。
衛生施設の面では、水洗式衛生便所の使用は8339万戸で36.2%、水洗式非衛生便
所の使用は721万戸で3.1%、衛生くみ取り式便所の使用は2859万戸で12.4%、普通く
み取り式便所の使用は1億639万戸で46.2%、便所なしは469万戸で2.0%を占めた。
耐久消費財の保有の面では、100戸平均で小型自動車24.8台、バイク・電動自転
車101.9台、シャワー温水器57.2台、エアコン52.8台、冷蔵庫85.9台、カラーテレ
ビ115.2台、パソコン32.2台、携帯電話244.3台だった。
このほか、農家が料理・暖房に使用するエネルギーのうち、主に電力を使用する
ものは1億3503万戸で58.6%、石炭ガス・天然ガス・液化石油ガスは1億1347万戸で
49.3%、薪や草は1億177万戸で44.2%、石炭は5506万戸で23.9%、メタンガスは156万
戸で0.7%、その他のエネルギーは126万戸で0.5%、太陽光エネルギーは56万戸で0.2%
を占めた。
国家統計局高級統計士の黄秉信氏は第三次全国農業全面調査主要データ公報(第
四号)を解説する際、農家の自己保有住宅数は増加し、住宅構造は改善され、農民
の飲用水がさらに安全になり、農家の保有する耐久消費財数が増加し、料理・暖房
に使用するエネルギーはさらにクリーンなものになっていると指摘した。
〔中国新聞網2017年12月16日〕
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