CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

中秋節+国慶節の長期休暇で消費喚起

各地の政策 観光消費増に照準 1000元目標

 全域観光が、各地の安定成長による消費促進の重要な突破口になりつつある。多
くの地域が、観光の年間生産額の数千億元超え、1兆元という目標さえ明確にして
いる。専門家は、今年、国内観光産業が高い成長を維持すると予想している。
 上海が最近発表した「観光30条」では、全域観光の展開、「黄浦江遊覧」の育成、
建築物の来歴がわかる街区の建設、農村観光の質の向上、国際観光リゾート区の建
設等を含む観光計画を打ち出し、2020年までに観光総収入6000億元を突破する目標
を定めている。
 黒龍江省が目下打ち出している観光強省建設の意見では、2025年までに、省全体
で年間受入れ観光客数を延べ5億人以上、年間観光総収入を5800億元以上とする。
 江西省も類似の目標を明確にした。江西省では、2020年までに、観光総受入れ数
を延べ8億人、年平均成長率16%、観光総合収入を1兆元、年平均成長率23%、観光生
産額を省GDPの12%以上とする。
 地方でも積極的に地域間観光協力を探っている。先日、東北観光普及連盟と福州
市観光発展委員会との協力協議が成立し、客源の相互交換を強化する。新疆と山西
等では地域間観光協力を展開し、各地が観光による新疆支援を推進している。
 「これらのことは各省とも観光消費の成長は良好と見ている」中国観光研究院の
唐暁雲研究員は取材に対し、国内観光需要は安定的に成長しており、政策立案は人
々の需要を反映していると答えた。
 ここ数年、住民収入向上に伴い、観光消費は既に住民消費レベル向上の一つの重
要なものとなった。
 国家文化観光部のデータによると、上半期の国内観光客数は延べ28.26億人、観
光収入は2.45兆元に達し、観光客数及び収入の伸びはそれぞれ10%を上回った。
 海外旅行の発展を促進するため、国家移民管理局は先日、「移民及び出入境分野
の行政サービス最適化改革の促進加速に関する実施意見」を発出し、各地は出入国
の利便化措置を着実に実行している。
 唐暁雲研究員は、モニタリングデータでは、重慶、成都、長沙等での直行便が入
国観光者数増をもたらしていることははっきりしている、今後、国のビザの利便性
が最適化され、航空路線増加等の措置が実行されれば、更に海外旅行ブームになる
と分析している。
 中国観光研究院が4半期ごとに展開している中国都市及び農村住民旅行意向調査
データによると、第3四半期の住民の旅行意欲は86.4%に達した。
 唐暁雲研究員は、今後の文化と旅行のさらなる融合、高品質な旅行商品の開発が
更に旅行人数増加を促進すると見ている。
 「国内政策の推進、安定的な経済発展がもたらす収入予測、及び観光に対する根
強い需要が年間の観光産業の発展を推進し、比較的良好な伸び幅を維持すると予想
される」〔上海証券報2018年9月13日〕

90後が黄金周旅行の主力

 9月19日、民航外出データ研究センターがチューナーと共同で発表した「2018年
国慶節黄金周民航外出データ報告」によると、90後が今年の黄金周の旅行の主力だ
った。また、家族みんなで旅行する割合が上昇している。
 報告によると、若年化が今年の国慶節黄金周旅行市場のキーワードで、19―28歳
の90後が旅行の主力層となり、全体の37%を占める。
 同時に、中国人の経済力がついてきたことにより、家族みんなで飛行機で旅行す
る割合も上昇している。子供2人、高齢者を伴っての旅行の割合も全体の2.39%、
4.98%を占め、前年より倍増している。
 このほか、黄金周期間の国内線航空券価格は上昇しているものの、一線都市を出
発し非一線都市に向かう航空券の価格はやや安くなっている。
 人気の目的地を避け、人気のない、マイナーな目的地に向かう、あるいはマイナ
ー航空路線を選択することは、煩わしくなく、節約できる休みを享受できる。
〔中国経済網2018年9月21日〕

半数以上の観光客が国慶節に7日以上の長距離旅行を選択

 夏季の旅行ピークが終わったばかりだが、また次の旅行集中期を迎えようとして
いる、それは国慶節長期休暇である。
 複数のオンライン旅行会社、旅行会社、予約プラットフォーム等が、今年の国慶
節長期休暇の中国における旅行需要及びトレンドについての予測を相次いで発表し
ている。
 これらの発表を見ると、総じて、今年の中秋節と国慶節休暇との間の日数が短い
ことから、業界では、両方の休みを合わせて旅行日数を延ばして長距離旅行とし、
相対的に遠い目的地へ向かう観光客が増加すると見ている。
 昨年の「国慶節+中秋」の8日間の長期休暇は、昨年の中国の旅行ピーク期とな
った。
 旧国家観光局データセンターの推計では、昨年の国慶節休暇期間、全国で受け入
れた国内観光客は延べ7.05億人、国内観光収入は5836億元、それぞれ11.9%増、13.9%
増だった。その期間において、中国の海外旅行客は延べ600万人を上回った。
 昨年の「国慶節+中秋」の8日間の休暇期間と異なり、今年の中秋、国慶節は6日
間あいているが、年次休暇等を組み合わせ、多くの長期休暇がつくれる。
 ある観光攻略プラットフォームが発表した攻略方法によると、国慶節前の休みを
計画するのなら、9月17日―21日で連続5日間年次休暇を取れば、9月15日から連続10
日間の休みになる。一方、9月25日―30日の連続6日間年次休暇を取れば、中秋節休
暇期間の3日、国慶節黄金周の7日をつなげられ、史上最長の国慶節休暇と呼ばれる
16日間になる。このほか、国慶節後の休みを計画するのなら、10月8日―12日で連
続5日間休めば、国慶節黄金周と国慶節後の週末まで14日間の長い休みになる。
 このこともあり、携程、驢媽媽などは、今年、国慶節長期休暇での新しい長距離
旅行ブーム到来を予想していた。
 携程が発表したデータによると、今年の中秋、国慶節期間、56%の観光客は1週間
以上の長距離旅行を選択しており、目下、当該旅行プラットフォームではヨーロッ
パ周遊、東ヨーロッパ周遊、アメリカ、カナダ、オーストラリアやニュージーラン
ド長距離路線商品の予約がヒートアップ、人気商品の多くに売り切れが出た。
 驢媽媽の統計によると、今年7月初めから、中国では既に国慶節海外長距離旅行
商品の予約増加期に入っており、8月が国内長距離旅行の予約ピークとなった。
 具体的には、国内長距離観光では、驢媽媽は、北京、三亜、厦門、麗江、西安な
どが人気目的地と予想する。
 これと同時に、長期休暇には海外旅行を押し上げる効果がはっきりしていること
に鑑み、携程では、今年の国慶節休暇期間では、中国の海外旅行客は延べ700万人
に達し、年間の海外旅行延べ観光客数の5%前後を占めると予想している。
 9月17日現在の携程出国業務データ統計によると、日本、タイ、香港、韓国、シ
ンガポール、ロシアなどは、今年の国慶節観光商品の予約が集中している国及び地
域で、中でも日本は国慶節休暇期間で最も人気が高い観光目的地となっている。
 「9月に日本は台風や地震が起き、多くの空港でフライトが減少し、多くの観光
客の行程に影響を与えているが、現地の関連施設やサービスは急速に回復してきて
いることにより、日本が持つ豊富な観光資源、多様化した目的地の選択、便利なビ
ザ政策は、依然として多くの中国人観光客を引きつけている」携程の担当者は話す。
 このほか、中国旅行社協会、美団旅行が発表した報告では、海外旅行においては、
消費者の個性的な需要が上昇し、遊ぶだけでなく、食べる、泊まる、移動する、買
う、楽しむ等の旅行要素が行程にあることの重要性が強くなっている。初めて訪れ
る消費者の消費は、高い順に、食事、名所の入場、レジャー娯楽、買い物、イベン
トだった。〔北京商報2018年9月25日〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━