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個人に合わせた新しい能力開発手法

キャンプ教育発展はこれから巨大な産業潜在力

 中国の保護者の子供に対する教育の考え方が変化しつつあり、子供の資質教育を
保護者が重視するようになってきた。例えば、趣味や心身の健康等、青少年の全面
的な成長を培えるキャンプ教育産業が徐々に人々の視野に入ってきている。
 キャンプ教育とは屋外での団体生活の一種で、創造性、娯楽性と教育的な意義の
ある持続的な体験ができる。そして、リーダーシップの育成や自然環境の影響で、
一人一人の生理的、心理的、社交能力及び心身の成長を後押しする。
 中国キャンプ教育研究院の理事長兼院長で、第12回世界キャンプ教育大会組織委
員会主席の聶愛軍氏は、取材に対して次のように述べた。
 2018年現在、中国には各種キャンプ地が約1500カ所存在し、毎年キャンプ教育に
参加する学生は約20万人である。国内全体の青少年人口と比較すると参加度は非常
に低い段階で、国際平均水準をはるかに下回るが、今後とも比較的大きい成長余地
が存在する。
 中国のキャンプ教育プログラムには特徴がある。キャンプ教育ガイドである張旭
氏は取材に対して、次のように述べた。
 キャンプ教育のテーマは多様で、芸術、スポーツ、科学技術、探検、文化交流等
もある。青少年が一つの小さい社会をつくり、小さい社会の中で、対立を解決し、
挑戦に立ち向かい、団体で協力し合う能力を鍛える。
 同時に、キャンプ教育は青少年の観察、模倣、内省、修正等の一連の行為を通じ
て正確な自己認知の形成を支援し、良好な思考方法の形成を後押しし、良好な行為
習慣等の各方面の能力を培うことができる。
 関連データによると、2018年、中国の遊学とキャンプ教育の利用者は延べ3121万
人レベル、そのうち国内の研学やキャンプ教育の参加者は延べ約3016万で、国際遊
学の参加者数は約105万だった。
 中国の小中学生は、キャンプ教育産業の主要なサービスターゲット群である。
2018年、中国で研学旅行(短いものは半日の近場の旅行、長いものは3、5日遠距離
研学)に参加した小中学生数は既に5000万に達した。キャンプ教育の将来性を期待
できると言えそうだ。
 キャンプ教育産業の市場潜在力は巨大ではあるが、目下のところは直面する課題
がある程度存在する。
 張旭氏によると、普通の保護者はキャンプ教育への認知度はそれほど高くなく、
キャンプ教育を夏キャンプと理解し、保護者の大多数がキャンプ教育という概念を
知らないでいる。
 もちろん、このことは国内のキャンプ地の発展とも関係していて、真の意味で質
の高いキャンプ組織はとても少ない。皆がこのチャンスに飛びつき行動を起こすが、
中国青少年の未来の責任を担うものはわずかでしかない。
〔中国産業経済信息網2019年6月14日〕

教育業界にスマート化の波

 「AIはここ5―10年で急速に発展し、エコシステム各方面に入り込み、革新を続
けている。教育業界では、データを通したスマート化の波を迎えている」
 先日、第3回世界AI+智適応教育フォーラムにおいて、デロイト中国教育業界指導
共同パートナーの盧瑩氏はこのように述べた。
 デロイトが発表したAI適応教育レポートによると、AI適応はAI教育商品の主要な
トレンドになりつつあるが、目下、応用を手がける多くの企業は最も優秀な実践レ
ベルには到達していない。
 AI適応学習システムではシステムの学習能力の自立的な向上が鍵となる。学習シ
ーン、教育サポートシーン、プラットフォームの3つの応用シーンの中で、AI適応
学習プラットフォームの技術的な要求は最も高い。
 国内外のAI適応学習分野では、既に幾つかの花形サイエンス企業があらわれてい
る。例えば、海外のIBMワトソンエデュケーションや、国内のリスAI智適応プラッ
トフォームである。
 AI教育発展推進の加速のため、同フォーラムでは、カーネギーメロン大学と乂学
教育・リスAIとの共同実験室が正式に調印され、リスAIは1000万米ドルを投じる。
これはリスAIのスタンフォード研究院(SRI)、中国科学院との共同実験室に次ぐ、
世界トップクラスのAI教育実験室である。
 乂学教育・リスAIの創業者の栗浩洋氏は、AIの使用が真の教育革命をもたらし、
世界でAI教育が普及し、AI技術が教育の変革と発展を推進し、教育の公平性や教育
の効果がよりよく実現することを希望すると述べた。
〔中国産業経済信息網2019年6月11日〕