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ブランド側から見た若者とのかかわり方

70後は貯金、80後は返済、90後は消費 その3

二、WHAT:製品の若年齢化の解釈
2. 若者の15種類の消費心理構造
(前々号より続く)
8) 若者たちは反抗ではなく、ある種の孤独感を追求し始めた
 現在、多くの若者たちは孤独感を享受しているが、それは集団的な孤独感であ
って、その集団で独特の価値観を持つことを求めている。
 一般的に、この種の集団的独立感と孤独感があると結束力と存在感が非常に強
くなり、それぞれがつながると反対するもの全てに対抗する、それこそが力となる。
 本当によい商品IPは、このような集団を突き動かす力を持つ。
9) 伝統的な悲痛的恩義から、平等・気楽・楽しい家族愛に
 現在の若者は父母や家族を連れて娯楽活動を行い、一緒に楽しむことが好きで
ある。過去のような苦難による感情接触方法はできる限り避け、説教しなくてよ
いことはできるだけ説教せず、全てを気楽な方法で処理する。
10) 若者の価値観を誘導し、IP自身の価値観へと転換する
 例えば、個人向けローンのプラットフォーム「微粒子」の価値観は、小口でも
改変の力をもたらすということである。その広告は、ローンによって願望を実現
するという価値観を伝えるものであり、このようにしてそのブランドが覚えられた。
 マンネリ化したサービスばかりを推すのでは、それはブランドの商法であって、
IPではなくなる。ブランド商法は消費者にとっては知名度があるものなので、IP
の概念の中に取り入れても問題はない。
 しかし、より高度には、価値観を真に高め、顧客の需要状態をつくり出し、顧
客の価値観を変えることである。
11) 商品から興味まで
 現在多くのブランドロゴは、ユーザーの興味を出発点としたものであり、興味
への接触が商品の伝達とはならないことを私たちは知らなければならない。
 何を買うかということは本質的にはそれほど重要ではなく、なぜそれを選ぶか
というところに核心がある。
12) コミュニケーションは情報から体験まで
 ネットでナッツ等を販売する「三只松鼠」の特によいところは、初めに食べ方
を教えた点である。その後、殻割り器、お手ふき、ごみ袋を送ればOKで、文字化
された情報を情景化された体験に変えた。
13) 商品販売から習慣の構築まで
 配車アプリ「滴滴」が真に変えたのは外出習慣であり、商品システムのIPの考
え方は「人が車を探す」から「車が人を待つ」に変えたことである。この一点を
変えただけだが、もたらされた成果は非常に大きい。
 習慣を構築する最もよい方法は支配欲である。例えば、毎回の双11の前日の11
時59分、皆が携帯を持って注文準備をすることは既に習慣となった。この習慣の
本質は、ユーザーの結果に対する支配能力である。
14) 弱いグループへの関心から身の回りの問題解決まで
 公益プラットフォーム「水滴籌」が急速な発展を遂げられた本質は、身の回り
の人の問題解決である。友人が困っているとき、あなたの少額の支出と支援をあ
らわすことができる。
 それによって、あなたは反響と感情で自身を満たせ、引き続き支出を行うこと
になる。また、もし自分がいつか助けられることになったら、このブランドへの
感情はより濃くなるはずだ。
15) 社会改造から自己改造まで
 かつて、若者は社会改変という大きな夢を持っていた。現在、若者は内心では
そういう考えがあるものの、他人を変えようとはしない。
 この時代の中でもなお、他人を変えることで内心を動かそうとするなら、よい
商品を生み出すことは難しい。
〔聯商網2019年12月30日〕