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データ経済時代における商品や企業のあり方

イマジネーション大会 大物が語る未来とは?

 全てのものが相互につながれば、デジタル化はバーチャルネットワーク世界から
リアルな工業にまで広がり始め、全てがデータ化される。データ世界が広がれば、
イノベーションの効率もロケットのような速さとなるだろう。このような新たな流
れの中で、未来のイノベーションはどこに向かうのか、未知なるすばらしさはどう
デザインされ実現されるのだろうか。
 このほど「すばらしい世界をデザインする」ことをテーマとするLKK2019第2回イ
マジネーション大会が北京で開催された。会場には約1500名の企業家及び業界の大
物ゲストが集まり、参加者は、新時代における産業変革やデザインが企業と製品に
与える重要な意義を目にすることになった。
〈洛可可創新設計集団(LKK) 李毅超総裁〉
 単一機能製品は今日では生存が難しくなっている。単一機能製品の背後で、きめ
細やかなサービスや研究開発、サプラーチェーンとつながっている。背後にいろい
ろあるから、製品の研究開発が複雑化し、周期も長くなる。LKKが着目するのは、
製品のデザインそれ自体でなく、製品の背後にある「デザイン+研究開発サプライ
チェーン」である。
 インダストリアルインターネットがユーザーに提供できるのは安価な製品ではな
く、オンリーワンの製品である。中国がインダストリアルインターネットで成し遂
げた功績は過去の個人向けインターネットにおける功績よりも大きい。今後10年は
創造がテーマの10年となる。
〈アリババグループ 劉松副総裁〉
 ビッグデータとAIがもたらしたデータインテリジェンスをイマジネーションとか
け合わせた際に生まれるのは、差別化やスマート化といった新たなオリジナリティ
ーであるとか、全く新しいものであるとか、各種新サービスの創造にとどまらない。
そして、より重要なのは、改めて未来を想像し創造することである。
 個人向けインターネットとインダストリアルインターネット間で必要なのは、イ
ンターネットと研究開発サプライチェーンを「つなぐ」ことである。個人向けイン
ターネットのニーズと新世代の消費者に対する理解を、デザイナーのイマジネーシ
ョンやデータインテリジェンス、研究開発サプライチェーンの知識共有、そして人
々の協力とつないで、インダストリアルインターネットを強化し高度化する、イン
ダストリアルインターネットがイマジネーションを現実にする。今日、アリクラウ
ドや釘釘等のデータインテリジェンス企業は、このプロセスでビッグデータ・AI・
組織のデジタル化を得ている。
〈阿里釘釘 陳航CEO〉
 デジタル経済時代に最も重要なことは企業がデジタル化することである。デジタ
ル化企業になる鍵は、その企業が必ずデジタル化した業務形態を持っていることに
ある。デジタル企業になる過程では、企業自体の人員や業務における変化は必要で
ない。企業の運営管理の方法が全てデジタル化していることが最も重要である。
 多くの伝統企業は多くのソフト面を整えることで効率性を上げている。しかし、
実際にはプロセスと細かい業務のパターン化にすぎず、決してデジタル化されてい
るわけではない。社員を作業ラインにはめこみ、機械と流れ作業の中で働くことは、
社員の生産能力が真に解放されているわけでは決してない。
 デジタル化企業の本質は、業務のオンライン化とデジタルオンライン化を実現し、
最終的にフラットで透明性のある管理方式を実現することである。
〈LKK 賈偉董事長〉
 LKKの目標は、10年以内に1000万人のデザイナーとつながり、エンジニア、ハー
ドウェア・ソフトウェアエンジニアともつながり、そしてLKKが1つのプラットフォ
ームをつくっていくことである。未来のデザイナーは一社の占有でなく、世界のユ
ーザーのために働き、未来はソーシャライズされたイノベーションの時代で、美し
さと興味がコアとなる創造力の時代となり、LKKの夢は更に大きく成長するだろう。
 よい商品とは何か。見た目がよく、有用で、求めやすいことである。
〔中国高新技術産業導報2020年5月13日〕