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電子マガジン・中国最新情報
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電子マガジン《中国最新情報》  No.244 2004年1月27日
発行: 《中国最新情報》編集部 http://www.jckc.com
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:大衆消費の高まり】
●中国食品工業協会 食品業売り上げ1兆元を突破
●飲食業売り上げ額6000億を突破 13年間連続で成長
●中産階級が2003年消費の成長を牽引
●2003年の農村・都市間物流 軽トラックが増加

┏【国内経済:一次産品需給状況】
●中国は世界第2の石油消費国 国際エネルギー機構のレポート
●中国石油 2003年石油、天然ガスの年間総生産量2.2%増
●世界全体の3分の1を生産 中国は世界最大のカラーコットンの生産基地

┏【科学技術】
●中国ハイエンドICチップの研究

┏【観光】
●2003年中国大陸国民の私的海外出国数50%増
●2003年の中国観光総収入は4800億
●中国大陸から香港へ ツアー2000団体
●北京、上海、広州都市住民の春節旅行 トップは香港で買い物

┏【経済データ】
●外国為替(1月21日)

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……【特集:大衆消費の高まり】………………………………………………………
●中国食品工業協会 食品業売り上げ1兆元を突破
 国家統計局、中国食品工業協会は1月13日の中国食品工業経営発表会で、2003年
の中国食品工業市場売り上げ規模は物すごい勢いで上昇しており、1―11月の製品
売り上げ収入は1兆1007.68億元、前年同期比20.52%増と初めて1兆元を突破したこ
とを発表した。

 1―11月、食品工業の累計工業生産額は1兆1595.38億元に達し、前年同期比19.08%
増、予想工業総生産額は1兆2390.85億元で、前年同期比2割の成長となり、食品業
界における第十次5カ年計画の発展計画の同期目標を上回る見通し。

 中国食品工業協会の王文哲会長は、消費市場の需要に引っ張られ、2003年の中
国の主要食品製品、生産量は大幅にふえ、その中でも、液体乳加工製品が5割増、
乳加工製品、ビスケット製品がそれぞれ3割増、米、小麦、食用油、肉加工品、水
産加工品がそれぞれ2割増となっていると語った。

 中国食品工業の収益は安定的に上昇しており、2003年利潤総額は690.8億元に達
し、前年同期比30.13%増、粗利は2298.03億元に達し、18.15%増になっている。
〔中国工業報1月18日〕

●飲食業売り上げ額6000億を突破 13年間連続で成長
 中国ホテル協会は14日、2003年の飲食業売り上げ額が6060億元を突破し、前年
同期比11.5%増加したことを発表した。中国の飲食業売り上げ額は13年間連続2け
たの速い速度で成長している。

〈2003年の飲食市場の主な特徴〉
1) 大衆化消費が主体
 便利なコミュニティー内での飲食、レジャーとしての飲食が増加の傾向にあり、
年越しディナー、テイクアウトが急速に上昇している。特色がある飲食やファー
ストフードが経営業態の主体となっている。
 また、ファーストフード、出前、総菜が一般の家庭に入り込んでいる。

2) 飲食業界内の構造調整が活発化
 チェーン店経営を初めとする近代的な飲食業が、伝統的な飲食業の特徴である
手づくり受注生産、ファミリー経営、経験に頼る経営から急速に取ってかわり、
産業化、チェーン化、グループ化、近代化に向かっている。
 中国飲食業ベスト100企業のうち、79社がチェーン経営を行っている。

3) 安全、健康、衛生的な場所を好む消費者志向
 SARSによって、飲食市場は、伝統的な色・香りを強調し味を重視したものから、
衛生的で、健康によく、栄養価のある飲食へとさま変わりしている。
 国が「緑色飯店」の創設と普及を行い始めたことに伴い、飲食企業と市民が安
全で健康な飲食を求めるようになっている。

4) 飲食業の職業マネージャー制度による飲食市場の秩序構築
 現在、全国3000人余りの高級管理者が資格認定され、飲食企業経営者としての
行為規範となり、飲食業の調和と持続的発展を促進し、飲食業界の質の向上を図
っている。

5) 中国の飲食業界の国際的発展が速まる
 対外との往来がますます頻繁になり、中国の国力全体が向上し続けることによ
って、世界の飲食業と中国の伝統飲食業の融合がさらに深まっている。
 国際飲食業界のトップが中国への投資と拡張を引き続き強めており、ケンタッ
キーは中国で1000軒近くのチェーン店を持つようになった。

 中国ホテル協会の韓明会長は、2003年、中国飲食業がSARSの影響を受けたが、
業界1700万人が努力し、商業部全国飲食業、宿泊業新興計画を積極的に実施し、
飲食業の構造調整を進め、飲食業のチェーン経営と技術革新を促進し、「安全、
衛生、健康」な「緑色飯店」の設立に努めたことで、飲食業売り上げ額損失を最
小に食いとめたと語った。
 中国飯店協会の予想では、2004年飲食業は引き続き成長を見せ、年間売り上げ
額が7000億元を突破するものと見ている。〔商務部1月14日〕


●中産階級が2003年消費の成長を牽引
 中国商業聯合会、中華全国商業情報センターは、12日に発表した「2003年消費
品市場と物価運営の特徴並びに2004年成長展望分析」で、2003年の消費品市場は
中産階級による消費成長の牽引等、5つの特徴を明らかにした。

〈5つの特徴〉
1) 都市住民の消費が強まり、都市住民の消費経済の基礎がさらに安定的に固ま
っている。
 主に分譲住宅、旅行など都市住民の消費支出が急速に成長する中、消費財の小
売総額の伸びも一定のレベルを保っているか、比較的早い成長を見せており、成
長速度が速まっている。
 自動車、通信など電子商品、分譲住宅など人気のある消費財は、これからも上
昇が続くものと見られる。

2) 都市部と農村部の発展がアンバランスで、地域発展のアンバランスが突出し
てあらわれている。
 1―11月、農村消費財小売額は消費財小売総額の34.9%を占め、前年より1.8%下
落した。農村消費財小売額は前年同期比6%の伸びを見せているものの、都市部の
3.4%におくれをとっている。

3) 人気消費財は消費財小売総額の増加に貢献している。
 1―11月、乗用車(輸入車は含めない)は173.17万台販売され、前年同期比69.95%
増となった。
 中華全国商業情報センターが全国重点大型小売企業に対して調査を行い、統計
をとった50品目の商品の中で、1―10月、通信機器の小売額は前年同期比80.4%増、
統計を行った企業小売額増加額の総計に占める小売額増加額は7.5%となった。

4) 飲食業の増加傾向が高い。
 1―11月、飲食業小売額は前年同期比11%増となり、消費財小売総額を1.4ポイ
ント押し上げた。

5) 中産階級が消費成長の重要な牽引役となっている。
 現在、中国都市住民の収入格差は拡大し続けている。国家統計局の調査では、
2003年第3四半期のデータを5つのランクに分けた全体の上位20%の都市住民の高収
入家庭の一人当たり平均収入は1万3120元、前年同期比12.4%増となった。
 都市住民の収入格差の拡大は、社会の安定を脅かすだけでなく、消費の成長に
対しても大きな足かせとなっている。
〔商務部1月12日〕

●2003年農村都市間物流 軽トラックが増加
 2003年1―11月、自動車企業の自動車生産総数は400万5321台(前年同期比35.04%
増)、自動車販売台数は391万7546台(前年同期比31.25%増)であった。
 そのうち、トラックの生産は112万8574台(前年同期累計8.43%増)、販売は110万
4930台(前年同期累計8.44%増)であった。そして、軽トラックの生産は62万2386台
(前年同期比21.67%増)、販売は61万5197台(前年同期比23.06%増)で、全トラック
市場の55.68%を占め、2003年のトラック市場での注目点となった。
 軽トラックの成長速度は自動車業界全体の伸び幅に比べれば緩やかではあるが、
今年の大型トラック市場が停滞し、中・小型トラックの市場が引き続き縮小して
いる状況を見ると、やはりトラック業界全体の成長維持に決定的な作用を及ぼし
ていると言える。

 2003年1―11月は、軽トラック会社の北京汽車工業輸出入公司(BAIEC) 、東
風汽車公司(DFM)、安徽江淮汽車股ブン有限公司(JAC)、江鈴汽車股ブン有限公
司(JMC)、南京汽車集団有限公司、一汽紅塔雲南汽車制造有限公司、中国第一汽
車集団公司(FAW)の7企業で45万6706台を販売しており、軽トラック市場の74.24%
を占めている。
 1位の北京汽車の販売台数は第2位の東風汽車の3倍以上であった。軽トラック
販売数の上位7社の中で東風汽車1社のみが販売数を減少させているが、北京汽車、
安徽江淮汽車、第一汽車の販売台数は自動車業界全体の伸び幅の10%以上であった。

 ここ数年、農村・都市間物流の2大市場は急激に発展しており、軽トラックの
生産企業の成長の主な牽引役となっている。

 農村経済レベルの向上と農村の都市化の進展が加速するにつれ、都市・農村間
の流通は日増しに活発化している。中国農村地域は広大であり、農民の購買力は
さらに強くなっており、輸送手段のニーズは次第に高まっている。
 また、国家が農業用車と乗用車を同一管理に組み入れ始めてから、多くの農民
が乗用車、農業用車を中・低級軽トラックへに買いかえ始めている。農村は中・
低級軽トラックの巨大な潜在的市場であり、各軽トラック会社の競争目標になっ
ている。この市場は軽トラック市場の70%以上を占めている。
 軽トラック会社同士の残酷な市場競争の中で先行チャンスをつかむためには、
この市場を軽視することはできない。農村市場をつかんだ会社が、軽トラック市
場の天下を勝ち取ることになるからだ。

 同時に、都市経済の発展が物流業の巨大なビジネスチャンスであることは、だ
れの目にも明白である。現代の物流ニーズと標準的な輸送手段が合わさって、巨
大な市場空間が生じている。
 この市場需要の中心は、中・高級の軽トラックを改装したバンタイプの貨物ト
ラックで、およそ全軽トラック市場の20%である。しかも、毎年25%のスピード
で徐々に増加しており、この市場は比較的高利潤でもある。
 軽トラック会社にとってみれば、よいタイミングで都市の現代の物流ニーズに
適応した専用の配送用車を生産できれば、非常に大きな市場展望を持てるだろう。
 さらに重要なことは、多くの都市のハイエンド市場を占領することができれば、
高品質のブランドイメージを確立することができる。このことは、軽トラック会
社が各市場の地位を強固にするためにはとりわけ重要である。
〔中国交通報1月16日〕

……【国内経済:一次産品需給状況】…………………………………………………
●中国は世界第2の石油消費国 国際エネルギー機構のレポート
 国際エネルギー機構が近日公表したレポートによると、中国は既に2003年世界
石油消費量の3分の1を占め、2004年には、日本に取ってかわり、アメリカに次ぐ
世界第2位の石油消費国になるという。
 このレポートでは、中国の石油消費量は2002年日量495万バレルから、2003年
539万にバレルにふえ、2004年は570万バレルにふえると見ている。

 中国における2003年石油需要成長は全世界の需要上昇幅の35%を占め、2004年
は30%を占める見通し。
 レポートによると、中国は現在、全世界石油需要成長の激しい地域となってお
り、工業と輸送業ではいまだに大きな成長が見込まれている。

 1993年に中国が石油輸入国となって以来、石油の対外依存度は上昇し続けてお
り、2002年の石油対外依存度は既に33%に達している。
 中国エネルギー機構の予測では、2020年には、この数字が現在のアメリカの依
存度58%に相当する50~60%になると見ている。〔中国国土資源報1月18日〕

●中国石油 2003年石油、天然ガスの年間総生産量2.2%増
 中国最大の石油、天然ガス生産会社である中国石油天然汽股ブン有限公司は1
月15日、2003年の年間の石油と天然ガスの総生産量は8.897億バレルで、前年比
2.2%増であったと発表した。
 原油生産高は年間7.74億バレルで前年比0.6%増、天然ガスの生産高は前年比
14.3%増であった。
 2003年の年間累計価格は1バレル当たり27.19ドルで、2002年の1バレル当たり
22.48ドルに比べ21%高くなっている。〔商務部1月18日〕

●世界全体の3分の1を生産 中国は世界最大のカラーコットンの生産基地
 17日の関係部門の情報によると、中国は既に世界最大のカラーコットンの生産
基地となっており、その生産量は世界のカラーコットン総生産量の約3分の1を占
めている。

 中国紡績工業協会の関係責任者は、このたび開催された新疆生産建設兵団国有
資産経営公司の中国カラーコットン集団合併式典において、世界で環境保全が叫
ばれている中、環境に優しい製品がますます注目され、カラーコットンの生産と
紡績は新興産業として成長していると語った。
 中国カラーコットン集団は中国最大のカラーコットン生産企業で、2002年生産
量は1.4万トンで、中国カラーコットン総生産量の95%を占め、カラーコットン王
と称されている。既に9シリーズ400種余りのカラーコットン製品を開発している。
 新疆生産建設兵団国有資産経営公司が今回、カラーコットン集団に1億6000万
元の資金を投入し、組織再編したことによって、カラーコットン集団の総資産は
10億元を超え、新疆で数少ない国有企業が民間企業を合併した事例の一つとなっ
た。
 業界関係者は、今回の合併によって、新疆のカラーコットンが中国あるいは世
界で競争力を強めていくものと見ている。

 中国カラーコットンの産業化が始まったのは8年前。現在、新疆、湖北、山東
等多くの省や区にカラーコットンの生産基地がある。交配や選種などの手段で新
たなカラーコットンの品種が生み出され、その品質は世界をリードしている。
 専門家は、カラーコットン紡績製品は簡単に環境障壁を突破し、中国紡績製品
輸出を牽引していく新たな成長株になると見ている。〔中国新聞網1月18日〕

……【科学技術】…………………………………………………………………………
●中国ハイエンドICチップの研究
 中国が知的所有権を完全に有している、ハイエンドIC「漢芯」DSPチップファ
ミリーにまた新しいメンバーが加わった。
 上海市スポークスマンは18日、「漢芯2号」24ビット、「漢芯3号」32ビットDSP
(デジタル信号処理プロセッサー)チップが続々と誕生し、中でも高速度・低消費
電力の「漢芯3号」は国際ハイエンドDSP設計レベルに到達したと発表した。
 科学時報の報道によると、これは「漢芯1号」16ビットDSPチップが1年前に登
場したのに続く、上海DSPチップ研究分野における一つの重大な研究成果である。

 上海交通大学の陳進教授によると、「漢芯2号」は、0.18ミクロン半導体の技術
設計による24ビット高性能DSPのIPカーネルを採用し、毎秒1.5億回のデータ演算
処理能力と150MHzの高クロック周波数を備えている。

 「漢芯3号」は、「第十次5カ年計画」の国家「863計画」の重点プロジェクト、
上海市科学技術委員会のPDC重点プロジェクトのそれぞれに入っている。
 動作周波数は300MHzで、「863計画」で予定していた200MHzを上回っており、
毎秒6億回以上の命令を実行できる。平均消費電力は0.3mW/MHzで、「863計画」
で予定していた数値より低い消費電力を実現している。
 「漢芯3号」は、データ通信、レーダーシステム、デジタル製品、指紋認識シ
ステム、画像の識別やネットワークなどの幅広い応用が期待されている。

 現在、「漢芯2号」は、既に国際的に有名なIC設計企業のシステム集積チップに
直接応用されている。「漢芯3号」は、「記憶体予備キャッシュ最適化ハードウ
エアスタック」などの6件の特許を申請しており、既に国内外の大手メーカーと
の提携先を探し始めている。〔1月19日〕

……【観光】………………………………………………………………………………
●2003年中国大陸国民の私的海外出国数50%増
 新華網の報道によると、SARSの影響を受け、2003年の中国全国の出入国数はマ
イナス成長になったにもかかわらず、中国大陸国民の出入国者数は急速な成長傾
向にあり、年間延べ3973.31万人(前年比20.74%増)となった。特に、大陸国民の
私的出入国が大幅に増加し、延べ1482.54万人(前年比47.17%)となった。

 公安部出入境管理局が11日発表した統計データによると、2003年の中国大陸国
民の香港・マカオ地域への私的な往来は、合計延べ1040.65万人で、私的な出入国
者数のうちの70.19%(前年比79.32%増)を占め、出入国者数増の主要な要因であ
ったことが明らかになった。

 統計によると、2003年の中国大陸国民の出国者数は延べ2020.46人(前年比
21.70%増)となった。中国国民の出国先は236の国及び地域に及び、上位10位は、
香港、マカオ、日本、ロシア、ベトナム、韓国、タイ、アメリカ、シンガポール、
マレーシアとなっている。
 出国理由の上位3位は、会議・ビジネスが延べ465.46万人(23.04%)、観光・レ
クリエーションが延べ401.05万人(19.85%)、サービス業務が延べ321.28万人
(15.90%)。

 公安部出入境管理局の関係者によると、中国大陸国民の出入国者数は急速な成
長傾向にある。一部地域の香港・マカオへの個人旅行が解禁になり、パスポート
申請手続きが早くなり、海外旅行の目的地が増加しつつあるなど、出入国する国
民に便利な措置が整備されている。
 出入国者の往来の利便を向上させるため、今後、公安部出入境管理部門はさら
に出入国イミグレーション事務を改正し、より早い通関環境を整備に努めるとい
う。〔中新網1月11日〕

●2003年の中国観光総収入は4800億
 国家観光局局長は、1月12日に開催された2004年全国旅行工作会議の席上で、
2003年は、中国観光業は回復、振興策で段階的に成果を得るという尋常でない1年
であったと述べた。2003年の中国観光業の総収入は4874億元が予想され、前年比
12.4%減となる。

 国家観光局局長は、昨年は中国観光業の発展史上尋常でない1年であったとし、
観光業は、一方では新型肺炎の予防・治療、一方では回復と振興と、積極的にそ
れぞれの業務に努め、新しく進展してきたと述べている。

 年間観光入国者数は延べ9100万人と予想され、そのうち外国人が延べ1130万人、
入国し宿泊した観光客は延べ3270万人で、それぞれ昨年に比べて7.1%、15.9%、
11.1%減少している。
 国内旅行者数は延べ8.7億人、国内旅行収入は3442億元で、それぞれ前年比0.9%、
11.2%減であった。国内の国際観光業総収入は4874億元で前年比12.4%減であった。
 しかし、業績はいずれもすべて予想を上回った。〔商務部1月12日〕

●中国大陸から香港へ ツアー2000団体
 北京晨報の報道によると、香港旅行業協会は、旧暦年末30日から7日までで中
国大陸から2000の団体ツアーが香港を訪れると発表した。この中には個人自由旅
行で香港を訪れる中国観光客数は含まれていない。
 北京の出入境管理処は、先月だけで既に2万近い香港ビザの申請を受けている。
これは、昨年の国慶節ゴールデンウイークより86%増加している。毎日800から1000
の旅行申請があり、残業しなければ処理し切れないという。

 中国大陸部都市住民の香港旅行のブームに、香港のホテル業や小売業は歓迎ム
ードである。
 香港ホテル業連合会の李漢城事務局長によると、旧正月の香港のホテル稼動率
は75%で、旧暦2日から4日までの稼動率は85%に達している。一部の三つ星ホテ
ルでは90%にも達しているという。
 「現在、香港のホテル業は既に1000人以上の新規雇用を創出している」李漢城
事務局長は、CEPA効果によって、香港ホテル業は今年2000から3000人の雇用の増
加が望めると予想している。

 さらに、銀聯カードが使用できるようになり、観光客の香港でのショッピング
が便利になった。ある旅行社によれば、顧客の要望にこたえるため、既に一部の
日程を変更して、ショッピングの時間を増加しているという。〔中新網1月19日〕

●北京、上海、広州都市住民 春節旅行のトップは香港で買い物
 中国青年報の報道によると、今年中国大陸部の香港旅行政策がさらに緩和され
たことに伴い、北京、上海、広州の3市都市住民の今年春節の外出先のトップに
香港で買い物が選ばれた。これは、ニールセンが発表した調査結果で明らかにな
った。

 今回の調査は、3000人を超す消費者に電話アンケートを行ったもので、68%の
広州住民が旅行計画は香港で買い物と回答した。このほか、49%の上海住民と33%
の北京住民も香港で買い物と回答している。
 回答者のうち、香港へ観光をすると回答した住民の平均予算は8000元前後であ
った。
 調査によると、買いたいものとしては、洋服がそれぞれの年齢層でトップであ
り、化粧品は若者及び女性層で第2位であった。また、音響設備、真珠や宝石の
アクセサリーに年配の消費者は興味を持っている。〔中新網1月20日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                        (中国人民銀行1月21日発表)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     7.6986  827.70  106.52   1023.68
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻 訳:荘小波 神谷哲司
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