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電子マガジン・中国最新情報
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電子マガジン《中国最新情報》 No.164 2002年5月9日
発行: 《中国最新情報》編集部
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┏【特集:三都市 インフラ整備と外資誘致の新動向】
●重慶市 都市建設に10年以内6000億元を投資
●広州、深せん 外資投資の分野を拡大へ
●上海 浦東開発に次ぎ規模の大型建設プロジェクト始動

┏【マクロ経済】
●中国経済、10年間6%以上の成長維持 

┏【文化】
●2001年の流行語を公布
●滕穎著『謎のミイラ佛を追って十万里!』 
 日本僑報出版社刊行

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……【特集:三都市 インフラ整備と外資誘致の新動向】…………………………
●重慶市 都市建設に10年以内6000億元を投資
 5月6日の中央テレビ放送によると、重慶市は都市インフラ整備のため、これ
から十年以内に6000億元を投入すると決まった。主な投資プロジェクトは、都市
面積を600平方キロ拡大させ、市内人口を600万人増やしていく都市改造プロジェ
クトである。
 統計によると、重慶市の都市化比率は低く、3000万の重慶地区人口の中で市内
人口は三分の一に達せず、全国の平均比率37%より低いという。同市の十年発展
計画としては、都市面積を1万5000平方キロに増加し、市内人口を1600万人に増
やし、都市化の比率を50%までに引き上げることである。
同市の政府関係者の話によると、この計画の実行に伴い、年間2倍の成長率で
域内消費を拡大させることが期待できるという。

●上海 浦東開発に次ぎ規模の大型建設プロジェクト始動
 上海市副市長楊暁渡氏の話によると、今年から建設開始した黄浦江沿岸地域の総
合開発プロジェクトは、開発面積が2260ヘクタール、沿岸20キロの範囲に及び、
投資総額は1000億元に達する。
 同氏によると、ここ十年間、上海の都市インフラ整備に投入した資金は3100億
元に達しており、年平均33%の増加率を保っている。
 インフラ整備の加速に伴い、世界各国からの投資も急増している。最近の調査に
よると、世界ベスト500社の内、146社は浦東区で合計800件のプロジェクトに投資
しているという。

●広州、深せん 外資投資の分野を拡大へ
新たに拡大する外資投資の許可分野は銀行、保険、商業、旅行、運輸および電信
業である。これは先日、広州市対外経済貿易局副局長羅兆慈氏の話で明らかなった。
外資投資の奨励分野を拡大するため、広州進出の外資企業は設備投資についてより
多くの免税優遇策を享有できるようになる。製品が全品輸出される企業の場合は、
政府の奨励投資項目にあたる生産設備に対して、関税が免除される。外国企業が輸
出用の自動車、移動通信製品、鉄鋼などはすべて奨励項目にあたるという。
深セン市もサービス業の外資企業により一層優遇的な政策を与えることを検討し
ている。同市衛生局の官員によると、台湾のある有名の医療機構がいま市政府と商
談を重ね、同市内の台湾企業が集中している地域で投資総額5億人民元を上回る病
院の設立について交渉している。

……【マクロ経済】………………………………………………………………………
●中国経済、10年間6%以上の成長維持 
中国国務院発展研究センター、世界銀行、アジア開発銀行、米ゴールドマンサッ
クス社は中国経済の今後の成長について、10年間は6%以上を維持するとみている。
 各機関の予測をみてみると、国務院発展研究センターは、2000年から2005年まで
が6.9%から8.1%の間、2005年から2010年が6.4%から7.8%としている。世銀は
2010年まで6.9%を維持するとしている。アジア開銀はこの期間、6%は下らない
とみている。ゴールドマンサックスは2001年から2010年まで、7.2%を維持すると
している。
 中国経済は2010年まで高成長を維持するとの見方で、これらの機関は一致してい
る。こうした予測はいくつかの根拠がある。中国経済は2000年に大きな転機があっ
て以来、好転している。昨年の成長率は鈍化したが、依然として高い伸びを維持し
た。輸出は昨年第4四半期がマイナスだったが、年間ではプラスとなった。投資状
況も過去最高の水準に達している。外資利用実績は過去最高の452億ドルを超え、
468億ドルに達した。外資利用契約は692億ドルに達し、それまでの最高を59億ドル
上回った。これは今後数年、外国からの直接投資が一層増えることを示している。

●パイプライン建設に2000億元 中国石油天然ガス集団
 中国石油天然ガス集団公司(ペトロチャイナ)は国民経済発展の要請に対応するた
め、今後10年間に2000億元の資金を投じ、中国の石油天然ガス・パイプライン網を
建設する。
 河北省で25日開催した石油天然ガス・パイプライン建設・技術フォーラムで明らか
にされた。
 中国石油天然ガス・パイプライン局の蘇士峰局長の説明によると、現在、全国の石
油天然ガス・パイプラインの幹線は総延長2万キロ余りに達し、その大部分を同局が
完成させた。

●中国農民の収入、第1四半期7.2%増
 国家統計局のサンプル調査で明らかになったことによると、今年第1四半期、中国
農民の1人当たり現金収入は682元で、前年同期より46元増え、実質7.2%増となった。
 統計局が25日発表した報告によると、第1四半期、現金収入がかなり増えた主な理
由は昨年収穫して残っていた農産物を売却したことで、農産物売却による現金収入は
1人当たり252元で、前年同期より23元、10%増え、伸び率は前年同期を7ポイント
近く上回った。
 農民の農業以外での収入が安定して増えたことも第1四半期に収入が伸びた一因と
なった。農業以外からの現金収入は1人当たり376元で、前年同期より30元増え、8.7
%増となった。

……【文化】……………………………………………………………………………
●2001年の流行語を公布
中国新聞社ネット5月6日の報道によると、35歳以下のインターネット利用者を対象に
「2001年中国若者十大流行語」と題する調査活動が行われた。この調査活動の主催者
である中国青年研究雑誌社が、2000名にのぼる応募者から以下の十大流行語を選んで、
公表した。

順位  流行語                     提出率(%)

1、 9・11                  68.4

2、 本拉登(ビン・ラディン)          62.3

3、 申奥成功(オリンピック誘致成功)      60.7

4、 入世(WTO加盟)              56.7

5、 WTO                   53.8

6、 翠花上酸菜                 50.1

7、 出線(ワールドカップ出場資格獲得)     46.7

8、 QQ                    44.4

9、 反恐(反テロ)               38.6

10、 Flash3                   8.5


●中国の国会議員も務めた日本人女性の奮闘記    
 滕穎著『謎のミイラ佛を追って十万里!』 日本僑報出版社から刊行
『謎のミイラ佛を追って十万里!』内容紹介
この物語は筆者が1993年秋、中国五岳の一つ南岳を訪れた時、湖南省
の南岳区政府から、唐代の名僧で、曹洞宗の開祖ともいわれる石頭希遷
和尚入寂1205年記念行事を日中合同で挙行したいということで、日本曹
洞宗との連絡を依頼されるところから始まる。
筆者は持ち前の責任感で、二万円にも満たない中国の給料にもめげず、
自費で日本曹洞宗の四つの窓口や中国仏教協会の間を往復、連絡するう
ちに、驚くべきことを発見した。それは石頭和尚のミイラ佛が曹洞宗大
本山、総持寺に大切に祀られているということだった。
1200年も前のミイラ佛がなぜ日本に? いつ? だれが持ってきたの
か?筆者はことの重大さに驚き、早速北京に帰り中国仏教協会趙朴初会
長に報告する。しかし、上京してきた南岳区政府代表はその事をすで
に承知済みで、逆に彼らから数枚の新聞記事を手渡される。筆者はそれ
をみて又驚いた。それは中国国内の有力新聞が、2、3年前から掲載し
ていた、石頭和尚ミイラ佛に関する記事で、内容は、1930年代、歯科医
という名義で湖南省に潜伏していたスパイ渡辺四郎が、小僧を殺して千
年不朽のミイラ佛を盗み、日本に持ち帰ったというものである。
この「石頭和尚ミイラ佛」をめぐって、日中間で問題が複雑化し、真
相が二転三転してゆく中、筆者は、この誤解を解き、後世に問題を残さ
ないためにと、東奔西走、一つ一つ、ミイラ佛の真相を追求解明してゆ
き、筆者なりの結論を引き出した。
その間、8年の月日が流れ、苦労もあった。しかし、ミイラ佛をめぐっ
て、多くの人々との感動の出会いがあり、援助の手があった。本書はそ
の遍歴の真実の記録である。


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