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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 教育・文化ウオッチ@中国最新情報 No.800 2023年8月3週号 発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/ 登録/解除:http://www.bizchina.jp/modules/nweek/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 回回800回回800回回800回回800回回800回回800回回800回回800回回800回回800回回
祝800号発行 御愛読ありがとうございます 中国最新情報編集部
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━【お知らせ】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「中国最新情報」は夏休みのため、休刊します。 次回配信は2023年10月1週の予定です。
━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏【特集:零細経済がつくり出す新しい活気】 ●2023年の零細経済の新たなハイライト ●サイバー性犯罪者を児童わいせつ又は強制わいせつ罪で処罰 ●ビジネス関係者の一時入国に便宜 在留期限2年に緩和
┏【李年古の日中異文化交流術】 ●小さい花を咲かせ続けるために――800号を迎える《中国最新情報》を祝して
┏【国際】 ●ドイツにもある長城――中国とドイツはさらなる交流を ●米国は率先して対中政策戦略緩和の第一歩を踏み出すべきだ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ……【特集:零細経済がつくり出す新しい活気】…………………………………… ●2023年の零細経済の新たなハイライト 零細企業数は中国市場本体の90%を占め、消費回復の温度計でありバロメーター となっている。 6月26日、網商銀行は中国中央電視台財経と共同で2023年の零細経済の8つの新た なハイライトを発表した。ナイトタイムエコノミー、気軽な旅行、顔面偏差値経済 等が消費の新たなトレンドとなっている。
▽ナイトタイムエコノミーは1日の半分を支える 2022年の中国のナイトタイムエコノミーの市場規模は前年比16.7%を超えると見 られ、長沙などの都市では夜間消費が1日の消費の6割以上を占めることもある。小 規模外食業者の半数以上が、ナイトタイムエコノミーを取り込むために営業時間を 午後9時以降まで延長する計画を立てている。
▽気軽な旅行が人気沸騰中 旅行関連の零細事業者が受け入れる観光客のうち、省内からの観光客が80%を占 め、短距離かつ低予算の小旅行が人気の選択肢となっている。例えば、2泊3日の 「シ博でバーベキュー」「鶴崗で何もしない」などだ。 飛豚(fliggy)(アリババの傘下のオンライン旅行サービスプラットフォーム) のデータによると、今年の売上高伸び率上位20都市のうち、13都市が鄂州や海北な どの新興都市となっている。
▽高齢化でシルバー経済がレベルアップ 高齢者の購買力は急速に伸びている。過去3年間の複合成長率は20.9%で、80年代 生まれや90年代生まれよりも高い。
▽犬猫の世話はペット経済のホットスポット 家族の一員であるペットは、更に新たな需要を生み出している。ペット経済の年 間複合成長率は18%を超え、ペットフードに加えて医療美容サービスも台頭、市場 の40%近くを占め、オフラインの零細店舗での消費の伸び率は60%を超えている。
▽男性の顔面偏差値経済の台頭で、美容医療の男性顧客単価は女性以上 タオバオのプラットフォームにおいて、男性に特化したブランドの店舗の売上高 の伸び率が60%に達しており、それだけでなく、男性は美容医療もし始めており、 その客単価は女性の2.75倍となっている。
▽ライブコマース人気は県域では更に人気 県域でのライブ放送は、多くの零細起業家の選択肢となっている。2022年には、 主流のライブコマース通販プラットフォームの県域における販売業者の増加は150% 以上で、通常のライブコマースより3倍高かった。
▽越境EC、専精特新(専門化・精密化・特徴化・斬新化)の特徴を持つ小さな企業 も、零細経済の新たなハイライトとなっている。 〔中国消費者報2023年6月27日〕
●サイバー性犯罪者を児童わいせつ又は強制わいせつ罪で処罰 中国政府は、サイバーわいせつを行った者は、児童わいせつ又は強制わいせつ罪 で処罰されることになると宣言した。
中国中央電視台のニュース及び「法治日報」の報道をまとめると、サイバーわい せつとは、行為者が性的刺激を満たす目的で、インターネットを介し、パーソナル 交際、子役スター募集等の名目で、未成年者に対し裸でのチャットや裸の写真の送 付を誘惑、脅迫させる方法によりわいせつ行為をすることをいう。
中国最高人民法院と最高人民検察院が5月25日に発表した「未成年人の強姦、わ いせつ刑事事件の取り扱いの適用法律の若干問題に関する解釈」によると、未成年 者に対し、インターネットでの裸のチャットを脅迫、誘惑する、未成年者に対し裸 の写真・動画等を要求する、特殊わいせつ行為について、児童わいせつ又は強制わ いせつ罪をもって罪を定め処罰し、同時にその他犯罪を構成する場合、処罰のより 重い方の規定に従い罪を定め処罰するとされている。〔聯合早報2023年5月25日〕
●ビジネス関係者の一時入国に便宜 在留期限2年に緩和 国務院は先ごろ「条件を満たす自由貿易試験区、自由貿易港の試験地域で国際的 な高水準と接続し、制度型の開放を推進する若干の措置」を発表した。 その中で、ビジネス関係者の一時入国の便宜を図り、試験地域内の外商投資企業 の内部異動する専門家に同行する配偶者や家族も、専門家と同様の入国・一時滞在 期間を享受できるようにすることが提案されている。 試験地域に支店や子会社を設立する予定の外国企業の経営幹部の場合、一時入国 の滞在有効期間が2年間に緩和され、同伴する配偶者や家族も同様の入国・一時滞 在期間を享受できる。〔券中社2023年6月29日〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ……【李年古の日中異文化交流術】…………………………………………………… ●小さい花を咲かせ続けるために――800号を迎える《中国最新情報》を祝して 全ての存在するものは、命があると思います。 私たちが、育ってきたこのメールマガジンも、命があって、しかも30年の歳月を 経て、今でも静かに小さい花を咲かせています。 この電子媒体を生んできた私たちさえ、その生命力の強さに少し驚いています。
90年代ごろ、私は、当時、頭角をあらわす電子媒体に興味を持ち、軽い気持ちで この電子媒体の発行に手をつけました。その後、2000年代に入り、副編集長の前野 さんが加わり、彼女を中心に、献身的ボランティアの翻訳者たちとチームを結成し ました。中でも、今も活躍している竹内さん、澤田さん、楊桃さん、村井さんと力 を合わせて、この電子媒体を育てていました。皆は、それぞれ本業の仕事を立派に こなす一方、記事の翻訳に精力を注ぎ続けてきました。
だから、この記念すべき号の発行日に、私はまず上記の仲間に最大の敬意と感謝 の気持ちを伝えたいと思います。あなたたちこそ、この媒体を育ってくれる親であ り、とても誇りを持つべき仲間だと思います。
もちろん、私たちを支えているのは、読者の皆さんです。長い歳月を経て、この 情報誌を見守り続けてくれた皆さんがいる限り、私たちは仕事に意義を感じ、勇気 づけられています。
または、小誌の特別協力者、(株)アジア太平洋観光社の劉莉生社長に深い謝意 を申したい。彼は、発行の最初から現在までに、記事の提供などに大いにサポート してくれました。
今、このメールマガジンは、中国現地のマスコミ情報を抜粋し、特に社会の流行 事情や教育事情、または若者の価値観や消費観に焦点を絞り、そこから見たビジネ スチャンスを提供しようとしています。 または、私たちの目で見つかった日中文化の異同点、体感した現地事情を中心に、 エッセイなどのオリジナル情報をも送っています。
私たちは、このメールマガジンを通して、日中の真の理解を深めるために、この 小さい花を咲かせ続けたらいいなあ、と思っています。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
……【国際】……………………………………………………………………………… ●ドイツにもある長城――中国とドイツはさらなる交流を 「道の道とすべきは、常に道にあらず」 「器、術、道」は道教思想の精髄であるが、中国と海外との文化的対話において どのような意義を持っているのか。文化の融合が加速する新時代において、中国文 化を語り継ぎ、すぐれた文化と中国の哲学的思想を海外へ広めるにはどのようにし たらいいのか。
このことについて、中新社の「東西問・中外対話」は、ユネスコ自然・文化遺産 のための国際宇宙技術センターの副所長である王心源教授と、ドイツの中国学者で トリーア大学名誉教授の卜松山(カール・ハインツ・ポール)氏を招いて対談を行 った。
王心源教授は、中国文化には豊かな含意があり、中国文化をよりよく発信するた めにはデジタル技術、仮想現実技術、メタバース技術などを活用する必要があると 述べた。 卜松山(カール・ハインツ・ポール)名誉教授は、異文化間の相互理解の度合い が非対称であるため、中国文化を海外の人々に浸透させる必要があるとしている。 中国文化は「和して同ぜず」を重視しており、異なる文明間の紛争を避けるための 多くの教訓を与えてくれると語った。
対談の概要は以下のとおり。
中新社記者:中国の伝統文化における「器、術、道」をどのように理解すればいい のでしょうか。
卜松山:「器」は、あることを達成するためのツールであり、個人の能力によって 決まります。「術」は、「技のある手段」であり、「芸術」の術のようなものです。 「道」については、「道の道とすべきは、常の道にあらず」とよく言われますが、 これは少し説明が難しく、道教や儒教の「道」に対する理解も含まれています。
私見では、道教における「道」に対する理解は「道は自然に従う」であり、奥深 くはかり知れず、捉えどころのないものですが、万物の循環や四季がめぐる中にか いま見ることができます。儒教における「道」に対する理解は「仁愛の理念」です。 これが私の考える「器、術、道」です。
王心源:「易経」には、「形而上なる者これ道といい、形而下なる者これ器とい う」とあります。「器」は、「道」を具現化したものです。 「易伝 繋辞伝」第十一章には、「見(あら)わるるはすなわちこれを象といい、 形あるはすなわち器といい、制してこれを用うるはこれを法といい、利用出入して 民みなこれを用うるはこれを神という」とあります。したがって、「術」というの は実は「制してこれを用うるはこれを法といい」のことなのです。 「術」は、有形無形で、スキル(技能)、テクノロジー(技術)あるいは科学研 究におけるメソドロジー(方法論)のようなものです。
卜松山名誉教授が言われたように、「道」はときに捉えどころのないものですが、 中国文化において、「道」は人々に使われ、人々に見られなければならないものです。 つまり、「道」は地道(大地にそなわる道理)、人道(人間として踏み行うべき 道)、天道(天地自然の道理)に分けられ、中国文化においては「天に在りては象 を成し、地に在りては形を成し」と言われます。例えば、太陽、月、星が示すイメ ージも「道」の姿です。地上では、地形や山や川なども形成されます。 中国語にはそれをあらわす「文」という漢字があります。学問的研究において、 中国人が地文(地理)、天文、人文と呼ぶのは、「文」が「道」の具現化だからです。
中新社記者:ドイツの人々にとって、中国文化の最も興味深い部分は何でしょうか。
卜松山:ドイツで中国文化について知られていることは、基本的に中華料理や近年 人気の中国医学、中国カンフーなどに限られています。ドイツの人々は基本的に孔 子については何も知らず、恐らく名前を聞いたことがある程度かもしれません。ま してや、道教や仏教についてはなおさらです。
中新社記者:中国文化が中華料理やカンフーにとどまらないことはだれもが知って います。では、王心源教授は、より深く、よりすぐれた中国文化や中国的哲学思想 をどのように海外に広めていくべきだとお考えですか。
王心源:中国は、南北、東西にそれぞれ5000キロメートル以上もある広大な国土と 豊富な資源を有しています。気候は、熱帯から寒温帯まで多岐にわたります。地形 に関しては、海洋、大陸、山、川、砂漠もあります。 自然環境の多様性によって生物多様性が形成され、それがこの地域における人々 の豊かで多様な生産と生活を確立したのです。56の全ての民族がその中で生活する ことができ、豊かで多彩な文化が生まれました。
中国文化には悠久の歴史があり、絶えず古いものを捨てて新しいものを吸収して います。中国のすぐれた伝統文化は、儒教、仏教、道教の3つの思想に基づいてお り、中国の伝統文化全体を形成しています。では、中国のすぐれた文化の普及を促 進するにはどのようにすればいいでしょうか。
例えば、玉について言えば、玉は中国の伝統文化の非常に重要な部分であり、玉 文化は中国文明を他の文明と区別する特徴の一つです。 円形の玉璧は天の象徴であり、方形の玉〓は地の象徴であるため、「天円地方」 (天は円く地は方形である)という伝統的な哲学思想が含まれています。 それだけでなく、玉には文化的な意味も含まれています。玉のように人柄が温か く潤いがあるということから、古代の人々は君子を玉にたとえ、玉が「仁、義、智、 勇、潔」の5つの伝統的な美徳をあらわすと信じていました。
玉器には、このように非常に多くの意味が含まれています。かつて博物館に展示 される場合、玉器には文字による説明が加えられるだけで、文化の普及を促進する ことは困難でした。現在、デジタル技術、仮想現実技術、メタバース技術が、私た ちを手助けしてくれるのです。 専門家の研究による、玉の産地、制作工程、象徴的な意味をメタバースや3D形式 で展示し、更に音響・光学・電子技術、文字説明などを加えると、外国人にもわか りやすくなると思います。
中新社記者:中国文化を世界や海外の人々に広めるには、どのような手法が役に立 つのでしょうか。
王心源:まず、お互いに関心のある話題から始めることです。 「器」や「術」のレベルでは、中国には「長城」があり、ドイツにも「長城」が あります。私たちはそれらの素材を比較研究することにより、よりよい保存方法に ついて話し合い、修復や保存の経験を交換し、相互訪問することなどができます。 考古学の分野でも、中国とドイツは綿密な交流を行うことができます。
哲学的な観点から見ると、中国人はドイツ人の哲学的思想についてよく知ってい ます。「マルクス、ヘーゲル、カントなどの哲学思想と中国の伝統文化との類似点 は何か」「マルクス主義はどのように中国人に受け入れられ、社会統治に利用され てきたのか」「今日の中国の特色ある社会主義は中国式の近代化を構築しているが、 私たちはマルクス主義から何を学ぶべきか」私たちは、これに関してディスカッシ ョンすることができるのです。
卜松山:まず、異文化間の相互理解の度合いは非対称です。中国の知識人は西洋の 文化的伝統をよく理解しています。中国人は西洋の哲学書に精通しており、中国の 学生は高校からこれらの哲学書を読み始めますが、ドイツの学生は中国の哲学につ いてほとんど知りません。私たちは更に多くの中国の哲学書をドイツ語に翻訳し、 中国文化をドイツの人々に紹介する必要があります。
さらに、中国と西洋諸国は観光交流を促進すべきです。中国に旅行をしたことの ある人は、中国に行ったことがなくメディアを通じてしか中国について知らない人 とでは、中国に対する見方が全く異なります。 したがって、人々が中国を理解し、興味を持ってもらうためには、観光交流を促 進することが非常に重要です。中国に旅行をしたことのある人、あるいは中国から 帰国した人は、中国に対してよりよい印象を持っています。それが人と人の絆を高 める「術」なのです。
さらに、交換留学生プログラムの推進やメディアによるプロモーションも必要で す。中国人はメディアを通じて中国をドイツの人々に広め、同様に私のような中国 学者も役割を果たさなければなりません。
中新社記者:現在、海外において中国学はどのように発展しているのでしょうか。 今後はどのような方向性になりますか。
卜松山:実際、中国の古典の多くは英語、フランス語、ドイツ語などに翻訳されて いますが、これらは学術向けの翻訳であり、一般的に影響を与えるものではありま せん。そこが問題なのです。 例えば、「美の歴程」という著書で1980年代の中国に多大な影響を与えた中国の 哲学者、李澤厚氏は、中国と西洋の両方の文化を熟知していますが、読者は非常に 限られています。したがって、これらの書籍をドイツ国内で更に広め、交換留学生 の育成、大学レベルでの交流、協力などを行う必要があります。
中新社記者:一国の文明の発展において、文化遺産が果たす役割は無視できません。 どのようにして文化財に語らせ、歴史に語らせ、文化に語らせるべきでしょうか。
王心源:まず、現実的な方法で文化遺産に関する綿密な研究を行わなければなりま せん。次に、文化財の科学的解析を成し遂げるには、デジタル技術、3D技術、音 響・光学・電子技術、仮想現実、メタバースなどのアプローチが使えます。 中国の文化遺産には、数千年にわたる文化が受け継がれています。オンラインや オフラインのツアーを通じて、文化財に語らせ、歴史に語らせ、最終的に人と人と のつながりを実現することが可能なのです。
中新社記者:文明は交流によって多彩になり、相互理解によって豊かになります。 しかし、長い歴史の中で、文明間に暴力や戦争といった激烈な状況が生まれ、「文 明衝突論」を唱える教授もいます。では、どのようにして文明は衝突を避け、調和 のとれた共存を達成すべきでしょうか。
王心源:サミュエル・ハンチントン氏は「文明の衝突と世界秩序の再編成」という 有名な本を書きました。 衝突を回避するにはどうすればよいかというと、第一に、異文化間のコミュニケ ーションを密にし、理解を深めていくことです。実際、対立はまず認識から起こり、 認識の違いが対立を引き起こすので、それでも腰を据えて話し合うことが必要です。 第二に、異文化間では互いに寛容であるべきです。中国人は、垣根を越えるため の文明交流、対立を超えるための文明的相互理解、単一の支配的勢力によるいわゆ る文明の優越性を超えるための多形態で多様な文明的共存を提唱しています。だか らこそ「和して同ぜず、全てあわせて蓄える」と呼ばれるのです。私たちは違いを 否定するのではなく、違いがある中で「調和」を受け入れなければならないのです。 第三に、紛争を減らすためには、「器、術、道」の3つのレベルで「人類運命共 同体」という理念を推進すべきだと思います。 世界各国の言語、文化、習慣は異なります。最後に、人類と地球全体の観点から 見ると、人類にとって地球は一つだけなのです。
卜松山:現在、私たちが対立に直面しているのも事実です。対立が起きたとき、一 方からだけ問題を見るだけでは十分ではありません。違う視点から見て、紛争の根 本的な原因や解決策を見つけなければならないのです。 中国文化は、そのための多くの教訓を与えてくれます。それが「和して同ぜず」 を重視するということです。私たちはお互いを理解し、もっとコミュニケーション をとらなければなりません。 注)〓は、おうへんに「宗」 〔中国新聞網2023年6月21日〕
●米国は率先して対中政策戦略緩和の第一歩を踏み出すべきだ 米国のバイデン政権が発足して1年半たつが(編集者注:2022年)、中米関係は いまだに「底入れし上昇に転じる」関係に至っていない。 米国のブリンケン国務長官は先ごろ対中政策に関する講演で「投資、連携、競 争」という論調を打ち出したが、国際秩序を深刻に損なっているのは一体誰なのか。 米国の対中政策はいかにして新たな道に踏み出すべきか。
中新社の「東西問・中外対話」では、先ごろ中国の曁南大学教授兼海国図智研究 院院長の陳定定氏、マレーシア太平洋センター主席顧問兼シンガポール国際問題研 究所上席研究員の胡逸山博士及び米国の「ジャーナル・オブ・チャイニーズ・ポリ ティカル・サイエンス」副編集長兼中国の華東師範大学政治・国際関係学院教授の ジョセフ・グレゴリー・マホニー氏の3氏による対談を行った。
中国が「国際秩序に対して最も深刻な長期的課題を突きつけている」という米国 のブリンケン国務長官の主張に対して、胡逸山氏は、米国は「脱退」したが「棄 権」したくないという国際的なジレンマに陥っており、国際秩序、国際的枠組みの 中で、依然として一定の役割を果たしたいと考えていると指摘した。また、このよ うな状況下では、米国の「既存の国際秩序を維持すべきである」というのは、説得 力に欠けると指摘した。
マホニー氏は、中国の政策の連続性と安定性に比べ、米国の外交政策は時間とと もに不安定さを増していくと述べた。この傾向は、トランプ政権時代に既に非常に 顕著であり、現在も続いているとした。欧州に存在する米国との溝がウクライナ危 機により消えたわけではなく、さらに、米国は新型コロナ感染症の最新のウイルス による混乱に備えることもできず、国としての不安定さを増していると指摘した。
対談の概要は以下のとおり。
陳定定:米国のブリンケン国務長官は、最近の対中政策に関する講演で「中国が国 際秩序に対して最も深刻な長期的課題を突きつけている」と主張しました。しかし、 中国は国連やWTOに代表される多国間主義体制を積極的に擁護し、グローバルガバ ナンスへの貢献度が高くなっていると国際的に認識されています。対象的に、米国 は国際法より国内法を優先して、次々に「脱退」し、一方的な制裁を行使している が、これこそ真の国際秩序の破壊ではないでしょうか。
胡逸山:現在、米国は国際的なジレンマに陥っているかもしれません。一方、第二 次世界大戦後の国際秩序全体が、主に米国によって決定され、主導されたことは否 定できません。しかし、時には、ホワイトハウス、米国上院下院議会の間で国際問 題に対する見解が異なることがあり、そのため、米国は過去数十年にわたってみず から構築した国際組織や国際的枠組みからの「脱退」という事態をもたらしました。 「脱退」は言いかえれば「棄権」ですが、米国は「脱退」したが「棄権」する気 はなく、このような国際秩序、国際的枠組みの中で、依然として一定の役割を果た したいと考えていることが問題なのです。 同時に、米国の主導により設立されたこれら組織や国際秩序において、中国はま すます積極的になっており、米国は当然狼狽しています。中国が積極的に役割を果 たす一方で、原加盟国である米国は「半脱退」の状態にあり、保護主義政策をとる など、WTOの全体的な方向性と相反しています。 このような状況下では、米国の「既存の国際秩序を維持すべきである」というの は、説得力に欠けると思います。
マホニー:以前、トランプ大統領が就任前でさえ、米国は多国間組織が「腐敗し過 ぎている」「非効率的だ」と主張して、多国間組織へのコミットメントを選択的に 関与し履行するだけでした。 ですから、米国が規則に基づく秩序を取り戻すと言い出したとき、何を言ってい るのかよくわかりませんでした。トランプ前大統領のたび重なる「脱退」の後、バ イデン大統領は多国間組織と再びかかわりを持ちました。しかし、バイデン大統領 は中国にとってより公平な方向に改革を推進することに興味がないと思います。さ らに、一方的な行動により小集団をつくっています。今後、このような事例が更に ふえていくと思います。
陳定定:米国国務省に新たに設置された「チャイナ・ハウス」は、いわゆる中国と の「競争と挑戦」に有効に対処できるのでしょうか。
マホニー:ある意味、これらの組織も一生懸命何かをやろうとしているという印象 を与えるために、それらしいふりをしているだけです。これまで中国情勢を扱う多 くの異なる部署が編成されたのを忘れてはなりません。 しかし、私が最も注目しているのは、米国中央情報局(CIA)と米国国防省の同 様の部署とが相互協力していると言われていることです。歴史的に見ても、これら の3つの組織は、極めて異なる組織文化を持っているので、非常に興味深いことだ と思います。少なくともトランプ政権になるまでは、中国に対する立場が大きく異 なっていました。このような異なる立場での争いは、ある程度、対中政策の策定に バランスをとるのに役立っていると思います。 しかし、現在懸念しているのは、米国政府全体がこのような中国問題におけるグ ループ・シンク(集団浅慮)の影響を受けており、実際には、誰が最も急進的であ るかを確認するために互いに競争している可能性があるということです。
陳定定:「台湾支援」をめぐる最近の米国の一連の動きをどのように見ていますか。
マホニー:ワシントン(米国政府)は、新疆、チベット、香港や台湾にそんなに関 心があるわけでなく、米ドルの覇権を維持することだけを考えていると思います。 気にかけているのは、米国の長年にわたる管理の不備の後で、どのように経済シ ステムの運用を維持するかということです。事実、政治的には米国国内の多くの問 題は既に解決が困難です。 したがって、米国はある程度現状を維持するという非常に強い意志を持っていま す。正直に言うと、この重要な目標を維持するためには、必要な人を犠牲にするこ とをいとわないと思います。
陳定定:歴史学者のニーアル・ファーガソン氏は、中米関係は1970年代に行われた 戦略緩和のようなことを復活させる時期に来ているという考えを示しています。こ の主張をどのように捉えますか。
胡逸山:米国は現在、社会経済面で大きな課題にぶつかっており、インフレ率が高 く、経済発展も以前ほど理想的ではないと思われます。ですから、その解決法の一 つはもちろん、トランプ政権時代に中国などに課した高い関税を徐々に引き下げ、 自由貿易をより円滑に行うことです。これによる最大の受益者は米国なのです。 戦略緩和や相違の解消が必要なら、関税の引き下げから始めることが最良の方法 です。我々東南アジア諸国の長年の経験から、貿易がふえれば両国間の衝突の可能 性は大きく減少します。ですから、戦略緩和を行うには、米国は率先して一歩を踏 み出し、本来課すべきでなかった関税を徐々に引き下げるべきで、できることなら 撤廃するのが望ましいと思います。
陳定定:中国共産党第20回全国代表大会後、中国はどのように発展するのでしょう か。中国の世界的な影響力はどのように拡大していくのでしょうか。
マホニー:中国には連続性と安定性があり、米国と同じ外交政策を展開しようとは していません。米国の外交政策は時間とともにますます不安定になっていくと思い ます。この傾向は、トランプ政権時代に既に非常に顕著であり、現在も続いていま す。しかし、欧州に存在する米国との溝がウクライナ危機により消えたわけではあ りません。米国とその最も親密な同盟国の立場は、全体として深刻に損なわれてい ます。 新型コロナウイルスのオミクロン変異株BA.4とBA.5の脅威とこの2つのウイルス の免疫逃避能力を世界が本当に感知しているとは思えません。そして米国自身がこ れに対する準備がまだ十分にできていません。実際、私が話をしている米国の友人 たちは、新型コロナウイルスに既に3回感染しています。私の故郷では、日本企業 の米国現地法人で働く友人から、新型コロナの影響で従業員の25%が失業したと聞 きました。
胡逸山:中国は引き続き世界経済の発展のために主導的な役割を果たすことが期待 されています。先ほども議論しましたが、米国は経済、貿易、ビジネスの分野で自 分を顧みる暇すらないように見えます。自国の経済を維持していくことができるの はとてもいいことです。しかし、世界各地、特に私たち発展途上国では、依然とし て外貨投資を必要としていると考えられます。 このような状況下で、中国は「一帯一路」構想などの取り組みが今後も続くこと を改めて強調しており、中国共産党第20回全国代表大会以降、中国独自のこれらの 大規模な取り組みが強化されることを期待しています。世界経済を発展させる取り 組みがあれば、それも歓迎します。 〔中国新聞網2022年6月24日〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/ ●バッグナンバーの入手 (83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/ ●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/ ●ツイッター https://twitter.com/bizchina_jckc ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生 翻訳:竹内はる菜 澤田裕子 楊桃 村井好子 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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