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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子マガジン《中国最新情報》　　No.456　2008年8月26日
発行：《中国最新情報》編集部　http://www.bizchina.jp/
登録/解除：http://www.bizchina.jp/modules/nweek/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ホームページリニューアル！「ビジネス企業研修＠中国」http://www.bizchina.jp/
★今週の読者数合計：6,314名（2008年8月25日現在）

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集：中小企業への資金問題解決への糸口】
●四川省　800億元で観光業復興
●オリンピック開幕日夜のホテル宿泊料金は4倍に上昇
●7月の北京入国観光客は30.2%減

┏【観光業】
●国家財政による中小企業の支援強化　35億の特定資金を設定
●山東省農村信用聨社　300億元の信用貸付で中小企業を支援
●中小企業の融資解　浙江省嘉興市で外来住居者に貸付実施

┏【金融】
●ビザ　中国での消費額　1日88.8%急増　オリンピック経済を推進
●北京オリンピックの重点地域　人民元と外貨カード取り扱いは90%へ

┏【国内経済】
●震災後マイナス成長も　四川経済7月に成長回帰
●広東省東莞の外資導入は30年来初めてマイナスに
●2008年上半期　四大地域の固定資産、消費市場、貿易指標

┏【経済データ】
●外国為替(8月25日)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……【特集：中小企業への資金問題解決への糸口】…………………………………
●国家財政による中小企業の支援強化　35億の特定資金を設定
　財政部関係者は8月19日、中小企業が成長の過程で直面する障害や問題の解決を
援助するため、国家財政による支援を強化し、中小企業特定資金35億1000万元を設
定すると明らかにした。

　財政部によると、近年、国家財政は、科学技術型中小企業技術創新基金、中小企
業国際市場開拓資金、農業科学技術成果転化資金、中小企業サービスシステム特定
補助資金、中小企業発展特定資金、中小企業プラットホーム式サービスシステム特
定補助資金の6つの特定資金が相次いで設定、中小企業の発展を支援している。
　2007年末現在、中央財政はこれら6特定資金へ170億元近くを手当てしている。

　中小企業の成長過程での税負担を軽減するため、近年、国家財政で中小企業に対
する優遇税制を打ち出すなど、中小企業の発展支援に力を入れている。さらに、中
小企業への融資保証体系を改善するため、国家財政では、2006年から、中小企業発
展特定資金内に中小企業向け信用保証業務開拓支援の特定資金を設定し、中小企業
向けの貸付保証に伴う損失補償制度づくりを進めてきた。

　国家財政では、2006―2007年に2億3800万元を投じ、266の保証機関の支援に充てた。
　2006年の中小企業保証の実施総額は700億元と、全国の保証機関による保証総額
の22%に及んだ。また、2007年には国家財政から1億8800万元を投じ、188の保証機
関（全国の保証機関の約5%）の支援に充当した。
　国家財政の2008年予算では、2億元が中小企業信用保証の支援に充てられる。こ
のほか、全国の試験地域で導入されている非営利性の中小企業信用保証機構や中小
企業再保証機構に対しては、保証業務に伴う収入にかかる営業税が3年間免除される。

　財務部によると、保証事業に対する財務・税務政策の充実がプラスに働き、保証
機関のリスク回避力を高め、保証機関が中小企業向け保証・貸付金の提供に積極的
になってきているほか、保証事業の規模拡大の促進につながっている。中小企業の
信用力の向上、金融機関の中小企業向け貸付規模の拡大や中小企業向け貸し渋り・
保証渋りの緩和にもプラスに働いたという。

　国家財政の就職・再就職の促進政策・施策は、労働集約型小企業の発展も促進した。
　財政部のデータによると、2002年以降、中国は下崗・失業者に対して小口保証貸
付政策を実施している。2007年末時点の全国の小口信用貸付残高は98億5200万元で、
国家財政による小口保証貸付利払額は累計で11億6300万元に上った。
　労働集約型小企業に対する利息貸付限度額は2008年現在、200万元に拡大されて
おり、同時に制定された貸付奨励制度やリスク補償制度によって、小口保証貸付政
策の効果がさらに高められている。〔金融時報2008年8月19日〕

●山東省農村信用聨社　300億元の信用貸付で中小企業を支援
　8月18日から開催されている「山東省万家小企業培育計画起動会議」で、今後3年
にわたり、山東省農村信用聨社は中小企業に対し300億元の貸付による支援を実施
し、中小企業の速やかで健全な発展を支援することが明らかになった。

　山東省中小企業弁公室と山東省農村信用聨社は18日、「万家中小企業培育（育
成）活動全面合作協議」を締結した。
　山東省農村信用聨社は、今回の会議で、この活動への参加に伴い、小企業に対す
る優遇金利を設定し、現行利率をベースに10―20%優遇することに同意した。

　山東省農村信用聨社の責任者は会議の席上で次のように述べた。「プロジェクト
は政府のマクロコントロールや産業政策にかなうもの。企業は合法かつ真摯な経営
によって、貸付の元利金を期日どおりに返済できる。県レベルの聯社や中小企業の
主管部門のすべてを育成対象とし、重点的に支援していく」

　山東省農村信用聨社の山東省全省の小企業に対する与信残高は、前年比113億4000
万元増の859億8000万元に上る。〔新華網2008年8月18日〕

●中小企業の融資解　浙江省嘉興市で外来住居者に貸付実施
　最近、全国各地で中小企業の資金調達が困難な局面を打開するため、いろいろな
工夫がなされているが、多くの政策はただ当地の企業を優遇しているだけである。
　浙江省嘉興で実施された新しい施策は、住宅ローンや創業資金繰りの面で、外来
の居住者に便宜を与えている。

　この間、温嶺から来た陳美秋さんは、嘉善県魏塘信用合作社から流動資金として
100万元余りの貸し付けを得た。
　陳さんは2006年、嘉善県で工場を設立した。しかし、これまでは、当地でこれぐ
らいの大金の融資を受けることは不可能だった。「以前、融資のため温嶺に行かな
ければならなかったが、現在、嘉善県に工場を持ち、商売も繁盛、また温嶺と同じ
融資が受けられる」と陳さんは語った。

　陳さんがこのように簡単に融資が受けられるのは、嘉興市銀行監督部門が嘉善県
で「外来の人に対し金融サービスに関する指導意見」を実施したからだ。
　この「指導意見」によると、嘉善県のすべての金融機関は、新旧住民を問わず、
貸し付ける時、同じく扱うと規定されている。
　そして、創業資金が不足している新住民は、金融機関から、信用融資、抵当貸付、
担保貸し及び異郷の住宅担保貸付が得られる。
　また、栽培や養殖などを請け負っている新住民に対し、「五戸聯保貸款」（五つ
の家庭が連帯して互いに担保する貸し付け）の方式を採用することができ、金融機
関から最多10万元の貸し付けが得られる。

　定住したい新住民に対しては、一定の条件を満たせば中古住宅の担保貸し付けが
申請できると定められている。
　この「一定の条件」について、嘉興銀行監督支局嘉善事務所主任・王躍生氏はこ
う話した。「第一に、5年以上居住したこと、第二に、企業が信用証明書を作成し
なければならないこと、第三に、彼らの収入が当地住民の平均収入水準に達しなけ
ればならないこと」。
　「指導意見」が実施されて以来、嘉善県金融機関が新住民に貸し出した中古住宅
の担保貸付金額は累計1億3000万元余り、各種の創業貸し付けは2億元余りであった。
〔経済信息聯播2008年8月16日〕

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……【観光業】……………………………………………………………………………
●四川省　800億元で観光業復興
　四川省観光局の張谷局長は19日北京で、四川省観光局の観光業震災後復興計画で
は、合わせて300の観光プロジェクトに800億元以上が投じられ、そのうち国家投資
が30%を占めることを明らかにした。
　これらの資金の用途は、被災地の有形資産の復旧・復興であり、観光地区、観光
名所、ホテル、インフラ、道路等である。

　「四川震災後復旧及び経済社会発展記者会見」に出席した張谷局長は、地震災害
の観光客への心理的ダメージは大きく、災害は局地的であっても影響は全面的なも
のになっていると述べた。
　地震災害によって、四川省の観光損失は500億元を上回っているとも分析されて
おり、「国内外の観光客を四川に呼び戻すことは、極めて困難な課題である」という。

　張谷局長によると、現在、四川旅行は安全である。四川には181の県があり、観
光地区は4000カ所以上あるが、被災したのはわずか360カ所であり、現在までで大
部分の被災した観光地区も復旧を済ましているという。

　目下、四川省観光局は、既に日本、韓国、台湾等の旅行会社を四川視察に招き、
メディアで四川旅行に関する情報を発信し、観光客のイメージ回復に全力を挙げて
いる。
　張谷局長は、目下の状況から見ると、四川省内の観光は基本的には震災前の水準
に戻っており、国内旅行も既に回復、海外旅行も行われていることを明らかにした。
〔新華網2008年8月19日〕

●オリンピック開幕日夜のホテル宿泊料金は4倍に上昇
　18日、世界四大会計事務所の一つであるデロイト&トウシュが発表したリポート
によると、オリンピック開幕日夜、北京市ホテルの平均宿泊料金は421%上昇し、451
米ドルに達し、前年同日比364米ドルの上昇だった。

　そのレポートは、オリンピック開幕後、北京のホテル業は宿泊客増で入室率及び
平均宿泊料金も著しく上昇し、高収益となっていると指摘した。
　オリンピック開幕日夜、北京市のホテルの1部屋当たりの宿泊収入は546%増加し、
390米ドルに達した。ホテルの入室率は86.3%に達し、平均宿泊料金は421%上昇し、
451米ドルに達した。〔京華時報2008年8月19日〕

●7月の北京入国観光客は30.2%減
　北京市統計局、国家統計局北京調査チームが19日に共同で発表した情報によると、
7月期における北京市の入国観光客数は延べ27万人で、前年同期比30.2%減となった。
　そのうち、香港、マカオ、台湾の観光客が延べ3.2万人で前年比38.7%減、外国人
観光客が延べ23.8万人で前年比28.8%減だった。

　北京市の三大主要国からの観光客数を見ると、7月期における入国観光客はひと
しく下降傾向を示している。アメリカからの観光客は延べ4.2万人（前年比29.6%
減）、韓国からの観光客は延べ2.9万人（前年比30.3%減）、日本からの観光客は延
べ2.6万人（前年比47.1%減）だった。
　世界のエリア別に見ると、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アフリ
カの観光客数はそれぞれ減少した。〔新華網2008年8月19日〕

……【金融】………………………………………………………………………………
●ビザ　中国での消費額　1日88.8%急増　オリンピック経済を推進
　オリンピックのTOPスポンサーのビザが15日発表した数字によると、2008年8月12
日ビザカードの所持者の中国での消費額は1580万ドルに達し、前月同期比88.8%増
となった。

　ビザインターナショナルのアジア太平洋地域の経営責任者兼中国地域総経理の張
楷淳氏は「2008年8月8日のオリンピック開幕式が世界に示したように、三つの8と
いう組み合わせは、確かに中国の選手団に幸運をもたらした。さらに、もうひとつ
の三つの8、つまり、ビザカードの所持者の消費増加の88.8%も、引き続き中国に幸
運をもたらすようお祈りする」と述べた。

　2008年8月12日、ビザカードの消費額ランキング上位5カ国・地域はアメリカ、香
港、日本、韓国、台湾である。この5カ国・地域の観光客のビザカード消費額は、7
月12日に外国人観光客が中国でビザカード消費した額に相当する。
〔和訊網2008年8月15日〕

●北京オリンピックの重点地域　人民元と外貨カード取り扱いは90%へ
　中国人民銀行の支付結算司の欧陽衛民司長は13日、「銀行カードの使用環境が整
い、オリンピックの試合開催都市6都市の特約店の普及率、店舗と端末台数は明ら
かに全国平均レベルを上回った。北京市のオリンピック重点地域での人民元と外貨
カード取り扱い店舗の普及率は90%に達した」と述べた。

　欧陽衛民司長が北京国際プレスセンターで行われた記者会見で述べたところによ
ると、現在、北京オリンピックの重点地域の人民元カード取り扱い店舗の普及率は
94%で、外貨カードは90%である。不動産や大型卸売取引を除くカード消費額は、同
期の社会消費品小売総額の50%を占めている。
　上海市のオリンピック重点地域の人民元と外貨カードの取り扱い店舗の普及率は
90%を超え、青島、天津、瀋陽、秦皇島のオリンピック重点地域の人民元カード取
り扱い店舗での普及率はいずれも90%、外貨カードはそれぞれ80%、55%、50%、46%
に達している。

　また、オリンピック重点地域の外貨両替サービスが一層便利になっている。現在、
北京では、外貨両替サービスの資格を持っている銀行は2000社を超え、全体の74%
を占めている。両替の看板を設置し、サービス受付特別カウンターを設置している。

　中国では資金が高速に移動するネットワークが既に構築されている。支払いシス
テムは世界先進水準に達し、1日当たりの処理能力は3万億元、すなわち、2日間で
中国の歳入、7日間で中国の国内総生産額を処理することができる。今年の第2四半
期、各種支払いシステムが取り扱った金額は計278億元で、同期比56%増であった。
　また、中国では非現金支払い方式が広がり、銀行カードは発展盛んな産業となっ
ている。今年6月末現在、中国の銀行カードの発行枚数は16.2億枚で、同期比25%増
であった。特約店も90万戸を超え、POSは150万台、ATMは14万台になった。
〔証券時報2008年8月14日〕

……【国内経済】…………………………………………………………………………
●震災後マイナス成長も　四川経済7月に成長回帰
　四川省政府の黄彦蓉省長は19日の記者会見の席上、地震の影響を受け、5、6月に
おける四川省の域内総生産はマイナス成長が続いたものの、全体の生産能力が損害
を受けたわけではなく、7月以降は四川省全体の経済は再び上昇の兆しがあらわれ
ていると示した。

　黄彦蓉省長は、8月12日現在、四川省全体の一定規模以上の被災工業企業のうち
既に93.4%は生産を回復していること、農業は引き続き良好な発展傾向を維持して
おり、旧暦10月にも若干の増産を図ることにしていること、テントやバラック、臨
時店舗や屋台等で、被災地域の商店ネットワークは過渡的には既に92%以上回復し
ていることを明らかにした。

　今現在までで、四川省内のセメント企業の生産能力は既に震災前の87%に達して
おり、年内には全面回復する見込みである。同時に、鉄鋼の生産能力は既に基本的
に回復したという。〔財華社2008年8月20日〕

●広東省東莞の外資導入は30年来初めてマイナスに
　広東省東莞市対外経済貿易局の最新統計数字によると、今年上半期、東莞市の外
資導入は30年来初めてマイナスになり、その成長幅はマイナス13.96%であった。

　この現象の出現は、目下外資系企業の憂慮・傍観的な態度を反映しており、投資
者の信念が揺らいでいることによるほか、東莞市自体にある原因が外資の利用を制
約していると言われている。
　例えば、東莞市の工業用地が緊迫しているため、47件の投資や500万米ドル超の
増資項目などが成立していなかった。また、電力供給が不足のため、24億米ドルの
輸出額が減少した。

　東莞市委員会書記・劉志庚は、外資利用が大幅減少した原因は「この間、仕事が
だらけている」と話した。したがって、彼は今年下半期の外資導入目標を各鎮・町
に割り当て、各鎮・町は毎月少なくとも1000万米ドルを導入するという。

　東莞市長の李毓全は、鎮・村の外資導入の方法に問題があることが外資利用減少
の主な原因であり、「外資導入の広告を出してから、パートナーが相談に来きたら
応じるが、来なければあきらめる」というように、以前の苦労をいとわず、積極的
に外資を導入するやり方を失ったことにあると表明した。彼は「会社ごとに訪問す
る」という対応策を提案している。

　東莞市の幹部たちは、下半期の外資導入状況がよくなることを期待している。
〔中国新聞網2008年8月18日〕

●2008年上半期　四大地域の固定資産、消費市場、貿易指標
〈2008年上半期各地域固定資産投資運営状況〉
1　都市（城鎮）固定資産投資
1) 西部、東北、中部は高速成長、地域別シェアは増加も、増加幅は下落している。
　上半期、四大地域の固定資産投資は、西部28.62%増、東北36.36%増、中部35.11%
増、東部22.08%増だった。前年同期比では、西部1.59ポイント減、東北1.29ポイン
ト減、中部0.18ポイント減であったが、東部は1.11ポイント増だった。
　東部地域の全体シェアは46.44%で、前年比2.04ポイント減だった。残りの西部、
東北、中部地域は、西部0.2ポイント増、東北0.59ポイント増、中部1.25ポイント
増だった。

2) 都市固定資産投資は24省で20%以上増、15省では前年比で増加幅が上昇した。
　固定資産投資は30省で10%を上回り増加し、19省（西部7、東北3、中部4、東部4）
では中国全国26.8%の増加速度よりも高く、また上位13省は30%を超えた。
　上位13省は、寧夏54.4%増、海南 48.5%増、江西45.1%増、安徽44.9%増、陝西40.8%
増、吉林40.2%増、天津38.2%増、遼寧36.3%増、河北34.9%増、広西33.9%増、河南
33.1%増、湖北31.6%増、甘粛30.7%増だった。
　前年同期比では、16省の投資増加幅はそれぞれ上昇か安定に推移し、そのうち上
位8省の投資増加幅は6ポイント以上だった。この6省は、寧夏（36.6）、海南（35.7）、
江西（15.3）、甘粛（9.9）、浙江（9.5）、天津（8.8）、新疆ウイグル（7.8）、
河北（6.4）だった。

2　固定資産投資構成
　四大地域の設備投資増は建設工事投資増を上回った。上半期、四大地域の建築投
資は、西部27.09%増、東北38.75%増、中部33.22%増、東部22.94%増で、東北及び中
部地域の建設投資増加は他の地域より明らかに高かった。前年同期比では、西部1.06
ポイント減、東北2.45ポイント減、中部2.47ポイント減であったが、東部は4.08ポ
イント増だった。
　四大地域の設備投資は、西部33.63%増、東北48.32%増、中部38.88%増、東部19.19%
増であり、西部、東北、中部地域は東部地域よりも、西部14.44ポイント、東北29.12
ポイント、中部19.68ポイント上回った。前年同期比では、東北地域の設備投資14.7
ポイント増のほかは、3地域では、西部1.06ポイント減、 中部2.18ポイント減、東
部6.37ポイント減だった。

〈2008年上半期消費市場運営状況〉
1) 東部、東北、中部地域の社会消費品小売総額増は東部地域を上回り、増加幅も
上昇が目立った。
　上半期、四大地域の社会消費品小売総額は、西部21.65%増、東北21.39%増、中部
22.47%増、東部21.10%増で、中部地域が上半期トップとなった。前年同期比では、
四大地域の消費増加幅は4ポイント以上の大幅増であり、西部5.6ポイント増、東北
4.86ポイント増、中部5.8ポイント増、東部4.98ポイント増だった。

2) 社会消費品小売総額は25省で20%以上増加した。
　上半期、全国31省のうち、チベット自治区を除く30省の消費は16%以上増加し、
そのうち25省は20%以上増、天津と陝西の2省がトップで24.7%増だった。
　上位10省は、重慶24.5%増、吉林24.1%増、海南24.0%増、江蘇23.9%増、内モンゴ
ル23.8%増、山西及び山東23.4%増、河南23.3%増だった。
　チベット自治区は2年連続で消費ランキング全国1位、2位であったが、今年の風
雪害及び四川大地震等の自然災害により、観光業が大きな打撃を受け、消費はわず
か9.6%増にとどまった。消費増が比較的緩慢な省はほかに、上海16.7%増、四川18.6%
増があった。
　前年同期比では、チベット自治区の消費減少17ポイント減を除く、残り30省の消
費増加幅は2ポイント以上であった。7ポイントを上回った省は、天津（9.0）、海
南（8.4）、陝西（8.3）、重慶（7.7）、内モンゴル（7.3）、新疆ウイグル（7.2）、
江蘇（7.0）の7省だった。

〈2008年上半期各地域輸出入貿易状況〉
1) 西部及び中部地域の輸出入貿易は42%増以上で、東部地域の全体シェアは下落し
ている。
　上半期、四大地域の輸出入貿易は、西部45.35%増、東北25.86%増、中部42.26%増、
東部24.26%であり、西部及び中部地域の輸出入貿易成長は力強く、明らかに東部地
域を上回った。前年同期比では、東北地域の2.91ポイント減を除くと、残りの3地
域は、西部12.78ポイント増、中部1.04ポイント増、東部2.16ポイント増で、西部
地域の増加幅が目立った。
　西部、東北、中部地域の輸出入貿易総額の全国シェアは西部0.54ポイント増、東
北0.01ポイント増、中部0.45ポイント増で、東部地域の全国シェアは1.0ポイント
減少した。

2) 西部、中部地域の輸出貿易は40%以上増、西部地域の増加幅が高まった。
　上半期、四大地域の輸出貿易は、西部46.02%増、東北17.46%増、中部40.78%増、
東部20.18%増で、最も増加した西部地域と最も増加が緩慢な東北地域との差は28.56
ポイントあった。前年同期では、最も増加した中部地域と最も緩慢であった東部地
域との差は14.43ポイントだった。
　前年同期比では、西部地域の増加幅は8.93ポイント増であったが、東北18.88ポ
イント減、中部0.02ポイント減、東部6.19ポイント減だった。
　西部と中部地域の輸出貿易総額の全国シェアは、西部0.72ポイント増、中部0.56
ポイント増となり、東北0.15ポイント減、東部1.14ポイント減だった。

3) 西部、東北、中部地域の輸入貿易は37%以上増、東部地域が目立って増加した。
　上半期、四大地域の輸入貿易は、西部44.43%増、東北37.53%増、中部44.36%増、
東部29.28%増で、最も増加した西部地域と最も緩慢な東部地域との差は15.15ポイ
ントだった。前年同期では、最も増加した中部地域と最も緩慢だった東部地域との
差は24.66ポイントだった。
　前年同期比では、西部17.76ポイント増、東北17.94ポイント増、中部2.54ポイン
ト増、東部12.12ポイント増となった。西部、東北、中部地域の輸入貿易総額の全
国シェアは、西部0.34ポイント増、東北0.2ポイント増、中部0.34ポイント増に対
し、東部地域は0.88ポイント減だった。

〈2008年上半期各地域工業経済運営状況〉
　西部、東北、中部地域の一定規模以上の企業の工業総生産は19%以上増加したが、
四大地域の増加幅は引き続き下落した。
　上半期、四大地域の工業総生産は、西部19.74%増、東北19.06%増、中部21.41%増、
東部15.73%増で、中部地域の増加速度は今年以来最高を記録したが、東部地域はこ
こ数年の最低となった。前年同期比では、西部2.45ポイント減、東北1.33ポイント
減、中部0.81ポイント減、東部3.24ポイント減で、東部地域の減少が目立った。
　四大地域の工業生産額の差は、前年同期では増加が最も高かった中部と最も緩慢
だった東部地域との間で最大3.26ポイントであったものが、今年は5.68ポイントと
2.4ポイントの開きとなった。
　四大地域の工業総生産（2006年価格）に占める割合は、西部14.45%、 東北9.41%、
中部16.24%、東部59.9%で、前年同期比では、西部0.27ポイント増、東北0.12ポイ
ント増、中部0.52ポイント増であったが、東部地域は0.92ポイント減だった。
〔中国証券網2008年8月14日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(中国人民銀行8月25日)
外貨名　　１００日本円　　１００米ドル　　１００香港ドル　　１００ユーロ
　　　　　６．２０３８　　６８３．９７　　　　８７．６　　　１００７．２８
関連ページ：http://www.boc.cn/
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《編集者コラム――メダル獲得数》
　野球が不調だったせいか、北京オリンピックは余韻もなく、私の中では終わって
しまいました。ただしかし、シーズン中に、オリンピックに焦点を合わせた調整も
せず、試合球やストライクゾーンやマウンドの対策もせずに、代表の人間関係も深
まらないまま、片手間で北京に乗り込んで勝利できたら本当に世界最強だなと思い
ます。日本はそういうことではないということがわかったのはいいことだと思いま
す。この手の勝利にはそれなりの準備が必要だということですね。
　さて、オリンピックが終わったころ、四川人友人や中国に興味のある日本人たち
と食事をしていて、メダル獲得数の話になりました。そこにいる一座の日本人たち
はだれ一人として日本が金メダルを幾つ獲得したかさえうろ覚えだったというのに、
四川人の彼女はすらすらと自国のメダル獲得数をそらんじます。
　こんなところまで中国人というのは覚えているものなのかと思ったのですが、彼
女自体は日本にいて余りオリンピックには関心がなかったそうです。ただ覚え方は
知っているということで、5月12日2時28分というまさに四川大地震の地震発生時間
の数字の配列から、金メダル51個、銀メダルは22個じゃなくて21個、銅メダル28個
と導き出し方を教えてくれました。
　一時期、1月25日が1＋2＋5＝8とか、5月12日が5＋1＋2＝8などという、今年の重
大事件発生を8の数字に結びつける話がありました。それは偶然にしてもすごいこ
じつけだと思ったものですが、今回もまた偶然にしては余り歓迎したくない数合わ
せに驚いています。（ま）
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●「ビジネス企業研修＠中国」　http://www.bizchina.jp/
●バッグナンバーの入手（記事検索も行えます）
（83号以降　2000/9/25―）　http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長：李年古／副編集長：前野貴子　特別協力：劉莉生
翻　訳：リン　呂君　澤田裕子　林学成　周英
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改頁：(1) 2 »