「中国人を管理するのは至難の業だ」と日系企業の現地赴任者は口を揃えて言います。中国に進出した日系企業の経営者や管理者にとって、これこそ最大の悩みであり、最大の課題とも言えます。
一方、調査によると、中国人の間でも、日本人管理者に対する不満・不評の声が欧米企業に比べてかなり高いという結果が出ています。この深刻な問題を放置したままでは、中国へ進出した日系企業の将来が危うい!
研修プログラムダウンロード(PDF 277KB)
ねらい
本研修では、「会社帰属意識と労働意欲が低い」、「自己主張が強い」、「無責任と責任回避」などの傾向が強い」と指摘される中国人を相手に、効果的な人事労務管理と相互信頼の人間関係の構築をめざすための知識とスキルを開発します。
受講対象者
- 中国人の人事労務管理を担当する方々
- 中国へ赴任される方々
- 中国人を部下に持つ可能性のある方々
- 中国とのビジネスに携わる方々
特徴
- 講義と実践演習がバランスよく配置され、習得しやすい
- 一方的な講義ではなく、参加者の体験や情報・意見が共有されやすい
- 講師は長年に渡る企業内研修の経験及び現地での調査から、日本人ビジネスパーソンの中国での悩みや弱みを熟知しており、適切なフィードバックが行える
- 講師の実体験を基にした様々な実例やケーススタディが織り込まれているため、興味や注意が持続する
期待効果
- 中国人特有の会社意識・仕事観・対人関係が理解できる
- 中国人をマネジメントするために必要な知識と実践的技法を学べる
- 中国人のモチベーションを高めるコツ、有能な人材の確保・育成のためのヒントが得られる
学習方法
- テキスト学習
- ビデオ学習:事例によるマネジメントの問題点の確認、分析
- ディスカッション:成功・失敗例に基づいて全員参加の討論
- ロールプレイ:実践的演習。講師によるフィードバック
主な内容
- 中国における日系企業が悩んできた様々な人事労務管理の問題点や失敗例を取り上げ、その背後にある文化的、社会的な要因を解析する。
- 中国人特有の会社意識(職場、同僚、上司などに対する認識)を理解し、中国人の人事労務管理を進める上で必要なコミュニケーション・スキルを開発する。
研修条件
- 人数:10~15 名/グループ (基本)
- 使用言語:日本語
- 形態:2日間集中(基本
研修スケジュール
1日目 | |
9:00 |
- イントロダクション
- 日系企業が悩む人事問題の実態
- 中国人の採用プロセス・雇用契約・採用に関する留意点
- 中国人の日系企業への入社の動機・会社意識・仕事観
- 中国人が求める理想的な管理者像
|
13:00 |
- 日本人の視点から見た中国人社員の不可解な行動様式とその対処策
- 中国人との効果的なコミュニケーションのやり方
- 労働紛争の発生原因と防止法
- ビデオプログラム
- -言い訳をする部下
- <グループディスカッション>
|
17:00 |
終了 |
2日目 | |
9:00 |
- 愛社精神を育てるポイント
- 中国人のモチベーションを高めるコツ
- ロールプレーの準備
|
13:00 |
- ロールプレーの実践
- -謝らない従業員
- -減給される営業スタッフとの面談
- -任せられない管理者の責任逃避問題
- -大事に育てた管理者の豹変
- <ロールプレーの振り返り>
|
16:50 |
全体のまとめ |
17:00 |
終了 |