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電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
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電子マガジン《中国最新情報》 No.98 2001年1月17日
発行:  《中国最新情報》編集部
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*中国情報センターの所属会社は店頭公開企業。「中国経済週刊」は中国第二の規
模の通信社、中国新聞社と共同編集している日本唯一の週刊中国経済関連専門誌。

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━━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:苦境から脱出しつつある国有企業】
●国有赤字企業が七割減少
● 小型国有企業も昨年純益へ
● 中国海洋石油有限公司、香港、米国で上場へ

┏【マクロ経済】  
●中国、今年も8%の成長率を維持と予測
●中国の企業、経営状況は上昇傾向を維持
●郷鎮企業の生産額、昨年2兆7000億元の見込み

┏【国際貿易・海外投資】
●上海で世界的な化学工業区の建設スタート
●中国の昨年の輸出入総額、過去最高の4743億ドル

┏【出版情報】
● 中国インターネット概覧出版

┏【観光と考古】
●昨年の観光業総収入 4500億元を突破
●楼蘭王族の墓地、ロプノール「小河遺跡」再び発見 

┏【人事変動】
●王栄軒氏が成都市党委書記に
● 陸浩氏が甘粛省長代行、石秀詩氏が貴州省長代行に
● 石秀詩氏が貴州省副省長兼省長代行に

┏【経済データ】
●外国為替(1月11日)
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…【特集:苦境から脱出しつつある国有企業】……………………………………………
●国有赤字企業が七割減少
 中国国家経済貿易委員会の盛華仁主任は9日、内外記者会見で、「国有企業の改革
と苦境脱却を3年で実現する目標を基本的に達成した。しかし、国有企業改革は今後
5年から10年、経済体制改革の中心である」と強調し、次のように述べた。
 昨年末、国有および政府過半出資企業は利益が97年の2.85倍の2300億元に達す
る見込みである。14の重点業種のうち12が赤字から黒字転換を実現した。31の省・
直轄市・自治区ですべて黒字を実現した。97年当時、赤字だった国有大中型企業6599
社のうち70%前後が赤字を解消した。このほか国の重点企業520社のうち84%が会
社制への改革に移行、その中の282社が株式会社となった。
 国有企業が3年間で苦境脱却を実現した3つの要因として、次の点が挙げられる。
第1に国のマクロ環境が改善された。積極財政策と安定した通貨政策で、投資と消費
を効果的に引っ張った。第2に国の技術改造に対する利子補給融資、債務の株式化な
どの政策が企業改革を支援した。第3に企業内部の改革深化と管理強化が進んだ。
 一方、多くの国有企業が苦境を脱却したのと同時に、一部企業が新たに赤字に陥っ
た。
大まかな統計によると、昨年末現在、全国でまた2000社余りの国有企業が苦境に陥
り、現在、国有企業の全体的状況は好転したものの、「段階的」成果にすぎず、国有
企業の改革と発展には多くの根深い矛盾と問題があり、まだ解決されていない。

●小型国有企業も昨年純益へ
 中国の小型国有企業は昨年、6年続きの赤字に終止符を打ち、初めて純益を出した。
 小型国有企業は2000年1-11月に25億7300万元の利益をあげており、年間で
はもっと大きくなる見込みだという。
 小型国有企業を活性化するため、中国政府は再編、合併、賃貸、請け負い、株式会
社化や売却などを進めてきた。
 盛華仁国家経済貿易委主任が9日の記者会見で上記の情報を明らかにした。

●中国海洋石油有限公司、香港、米国で上場へ
 中国海洋石油有限公司(中海油)は既に香港および米国の証券取引機関に上場を申
請しており、今年第1四半期に上場する予定であると発表した。
 中海油は中国海洋石油総公司傘下の企業で、主に海底原油・天然ガスの探査、開発
、生産を行い、国内最大の生産者。また中国で唯一、海外の企業と共同で中国の海
洋で探査、生産を行うことを認められている。
 現在、同社は従業員1000人余りで、45カ所で石油・天然ガスの開発権を持ってい
る。生産は主に渤海湾、南中国海西部と東部および東中国海の4区域。昨年9月末現
在、同公司の確認埋蔵量は18億バレル。昨年1-9月、1日平均約24万バレルを
生産した。

…【マクロ経済】………………………………………………………………………………
●中国、今年も8%の成長率を維持と予測
 中国経済の成長率は昨年並みの8%前後に達する見通しだ。国家統計局の邱暁華副
局長がこのような考えを示した。
 経済成長の余地を見ると、今年はいくつかの新しい材料がある。西部大開発が実質
的段階を迎える。ハイテクの産業化と在来産業のハイテク化で、経済構造が一層改善
される。都市化戦略の実施で、農村経済の発展が大きく促進される。都市では、人民
の生活が全面的に小康(1人当たり国民所得1000ドルの段階)に入るのに伴って、
住宅、自動車が新しい消費の目玉になる。
 今年は中国の世界貿易機関(WTO)加盟が予想され、これが外資利用額のかなり
の増加をもたらす。また昨年民間投資の伸びが小さかったことから、政府は今年、民
間投資のハードルを低くし、投資環境を改善する措置を講じるだろう。これらによっ
て投資の経済けん引機能が強まるだろう。
 昨年、中国経済に影響した大きな問題は農民の所得の伸びが遅かったことで、政府
はこれを重視している。一連の措置が打ち出される見通しだ。公務員と事業体職員の
給与引き上げで、都市の消費需要の安定が保たれる。これらによって内需は一層改善
されるだろう。

●中国の企業、経営状況は上昇傾向を維持
 国家統計局が5日発表した企業景気指数で明らかになった情報によると、2000年
第4四半期、企業景気指数は125.4 ポイントと第3四半期より2.2ポイント上
昇し、前年同期より10ポイント上昇した。
 国家統計局の関係者は、国有企業の生産・経営状況は4期連続で上昇しており、昨
年第4四半期の景気指数は121.1ポイントで、第3四半期と比べて2.6ポイン
ト上昇したと語った。
 昨年の第4四半期、工業企業の景気指数は5期連続で各業種のトップを維持し、建
築業、卸売・小売業、飲食業、不動産業は安定した上昇を続けている。公共サービス
業の景気指数は第3四半期と比べ横ばいで、交通運輸、倉庫業、郵便・通信業の景気
指数は第3四半期と比べて3ポイント下落した。石炭採掘業は苦境を脱し始めており、
企業の景気指数はこの数年で初めて好景気の状態を示し、石油・天然ガス採掘業の景
気指数は依然として高いレベルを維持している。
 統計によると、昨年第4四半期、企業の生産と製品販売の伸びにかげりが見られ、
製品の受注が減少し、企業の在庫は若干増加した。しかし企業の税引き利益指数は近
年の最高に達し、昨年第2四半期以降の上昇傾向を維持し、107.1ポイントに達
した。
 国家統計局は、2001年の企業全体の生産・経営状況は安定した状況を維持し、企
業景気指数は122ポイント前後で、2000年第4四半期と比べ、わずかに下落する
だろうと予測した。
 また、昨年第4四半期の企業家自信指数は117.9ポイントで、第3四半期より
1ポイント上昇し、4期連続で近年の最高を維持した。統計局は今年第1四半期の企
業家自信指数について、115ポイント前後になると予測した。

●郷鎮企業の生産額、昨年2兆7000億元の見込み
 昨年、中国の郷鎮企業は生産額(付加価値ベース、以下同)が2兆7300億元に達
し、95年に比べ1兆2700億元増え、国内総生産(GDP)の増加分の37%を占め
る見込みとなった。
 昨年、郷鎮企業の生産額は農村社会生産額に占める割合が95年に比べ10ポイン
ト上昇した。農民が郷鎮企業から得る賃金収入は農民の1人当たり純収入(総収入か
ら必要経費を引いたもの)の34%を占めている。一部経済発達地区では40%以上に
達し、農民の収入増の要因になっている。
 郷鎮企業は農村の余剰労働力の主要な吸収先で、中国の就業圧力を大きく緩和して
いる。現在、農村余剰労働力は1億6000万人で、うち1億2700万人は郷鎮企業で
働いている。
 昨年、郷鎮企業の工業生産額は1兆8950億元に上り、中国の工業生産額の半分近
くを占めている。郷鎮企業の多くの製品、特に日用品はかなり大きなシェアがある。
 郷鎮企業の輸出商品出荷額は昨年、8783億元で、全国の40%前後を占めると見ら
れている。郷鎮企業の納税額も1950億元に達した。江蘇、浙江両省一帯では郷鎮企
業が政府の財政収入の3分の2を支えている。

…【国際貿易・海外投資】………………………………………………………………
●上海で世界的な化学工業区の建設スタート
 上海の近代的化学工業区が今年に、東中国海沿岸の杭州湾の畔に設立することにな
った。
 ドイツ・バイエル社のポリイソシアンエステル・プロジェクト、上海高橋石化公司
のフェニルアセトン・プロジェクト、上海天原化工集団のポリ塩化ビニル・プロジェ
クトが正式に着工し、公共施設とインフラ・プロジェクトも全面的にスタートした
。これで、上海
化学工業区が企業誘致・外資導入、プラットフォーム構築から実質的な大規模建設段
階に入った。
 上海化学工業区1期工事は総投資額1500億元。今後5年間に、同工業区では12
の大型の合弁または全額外資プロジェクトが進出し、操業を始める。6日着工した3
プロジェクトのほか、(1)上海石化股分有限公司(株式会社)、中国石化集団総公司
と英アモコ社が34億ドルを共同出資して建設する90万トンエチレン・プロジェク
ト(2)独BASF、米ヘンスマン、天原集団、華誼集団などが10億ドルを共同出
資して建設する世界的規模のウレタン・プロジェクト(3)独バイエル社と天原集団
が合弁で建設する、総投資額4億ドルのポリカーボネート・プロジェクト──がある。
バイエル社の代表は、同社が上海化学工業区に34億ドルを投資して7つのプロジェ
クトを進める包括的計画を立てていることを明らかにした。
 上海化学工業区は国際入札、共同建設、集中供給の方式をとった。化学工業区とベ
ルギー動力グループ、仏エール・リキド社、米プラックス社などの多国籍企業の合弁、
合作による熱電併給、工業ガス、天然ガス供給、海運ふ頭・倉庫、給水・汚水処理、
現代物流などのプロジェクトがすでにスタートしている。
 同化学工業区は上海南郊の漕ケイ地区にあり、敷地面積23.4平方キロで、南は杭
州湾に臨み、北は滬杭道路を境界とし、西は金山石化工業区、東は上海星火工業区に
隣接している。10キロ近い海岸線を擁し、万トン級の海運ふ頭建設と大型船航行の
条件を備えると同時に、発達した上海の交通網、整備された総合加工サービス・シス
テム、厚い技術陣、潜在力の大きい化学工業市場を拠り所にできる。
 上海化学工業区は6大シリーズ化学製品、すなわち石油化学高度加工・天然ガス化
学製品、塩化カルボニル(ホスゲン)派生製品、ファインケミカル製品、高分子材料
加工製品、総合的高度加工製品、ハイテク・バイオ医薬製品を重点的に発展させる計
画だ。

●中国の昨年の輸出入総額、過去最高の4743億ドル
 昨年、中国の輸出入総額は前年比31.5%増の4743億ドルで、中国成立以来の最高
水準を記録し、改革開放以降の輸出入総額と増加率の2つでも過去最高を記録したこ
とが税関総署の最新集計で明らかになった。輸出は27.8%増の2492億ドル、輸入は
35.8%増の2251億ドルで、241億ドルの貿易黒字となった。
 昨年の中国の貿易の主な特徴には以下のことがあげられる。
 輸出入総額と伸び率はともにこの20年間での最高を記録した。この20年間、中
国の対外貿易は年間13.4%の割合で伸びた。昨年、輸出総額は2492億ドル、輸入総
額は2251億ドル、税関収入は2421億元に達した。
 主要貿易相手との輸出入総額はいずれも2けたの伸びを記録した。昨年の10大貿
易相手は、日本、米国、EU、香港、ASEAN(東南アジア諸国連合)、韓国、台
湾、オーストラリア、ロシア、カナダの順だった。この10大貿易相手との貿易総額
は4085億ドルに達し、中国の輸出入総額の86%を占めた。なかでも経済が力強く回
復しているASEAN、韓国、ロシアへの輸出の伸びはともに40%を超えており、
対日輸出も平均水準を上回った。
 通常貿易の輸出入増加が著しい。昨年、通常貿易の輸出は32.9%増の1052億ドル、
輸入は49.3%増の1001億ドルに達した。加工貿易は安定した伸びを保っており、輸
出は24.1%増の1377億ドル、輸入は25.8%増の926億ドルだった。
 輸出製品構成は明らかに改善し、1次産品の輸入が大幅に増加した。昨年の輸出製
品中、機械電気製品は36.9%増の1053億ドルで、伸び率は輸出総額を9.1ポイント
上回り、輸出総額に占める割合は42.3%に上昇した。ハイテク製品の輸出は50%増
の370億ドルで、輸出総額の伸び率を22ポイント上回り、中国の輸出製品構成の改
善を力強く促進した。このほか衣服(アパレル)、紡織繊維と同製品、靴類、おもち
ゃ、プラスチック製品などの輸出も一定の伸びを示している。輸入製品では、1次産
品の輸入が74.1%増の467億ドルに達した。主に原油、大豆などの輸入が多く、増
加率は91%から140%に達した。機械電気製品、ハイテク製品の輸入も30%以上増
加している。

……【出版情報】…………………………………………………………………………
●中国インターネット概覧出版
 中国のインターネット事業の現状を初めて全面的に紹介した大型図書、「中国イン
ターネット概覧」が先ごろ北京で出版され、国内外に向けて発売された。
 この数年、インターネットは中国で急速に発展し、その速度と規模の大きさは世界
の注目を集めている。
 新華毎日電訊社と新華出版社が共同で編集した「中国インターネット概覧」は、写
真と文章が豊富で、中国語と英語を対照させる方式により、業界の専門家による論文、
特色のあるサイト、インターネットに関連した優れた人物、インターネット関連の政
策と法律など各分野から、中国インターネット事業の現状を全面的に紹介した。
 「中国インターネット概覧」編集部を母体にした、「中国インターネット年鑑」編
集部もすでに正式に成立している。今年から、中国インターネット事業の足跡は順次
この年鑑に記されることになる。

……【観光と考古】…………………………………………………………………………
●昨年の観光業総収入 4500億元を突破
 昨年の中国の観光業総収入は4518億9500万元で、前年と比べ13%増加した。
 海外(域外)から中国を訪れた観光客は延べ8348万人で、前年と比べ15%近く増
加した。外国人観光客は初めて1000万の大台を突破し、延べ1019万6900人に達し、
前年比20%増加した。観光による外貨収入は620億ドルを超え、前年比15%増加し
た。一方、昨年の国内の観光収入は3回の大型連休の実施により、3175億元を超え、
前年比12%増加した。
 国家観光局の何局長は、「昨年の観光業は全面的に第9次5カ年計画(1996-2000
年)の目標を超過達成したと宣言。なかでも海外(域外)からの観光客数は目標数を
51.8%上回り、観光外貨収入、国内観光収入、観光総収入も目標額を16%から25%
上回った」と語った。
 国家観光局は、今年も海外(域外)からの観光客数は延べ9000万人、観光外貨収
入は180億ドル、観光業総収入は5000億元を目標として提起している。

●楼蘭王族の墓地、ロプノール「小河遺跡」再び発見
 双鴿タリム川下流科学調査チームはこのほど、66年もの間不明になっていた小河
遺跡5号墓地をついに捜し出した。
 ここは世界の考古学界によって楼蘭探検史と西域探検史上、最も神秘的で、謎の多
い古跡とされている。1934年の夏、スウェーデンの考古学者バーグマンは新疆ロプ
ノール地区の調査をしている時、この1000の棺おけのある古い墓を発見した。
 しかし、34年以降、2500平方メートル前後の古代の墓地はこの砂漠の中に埋もれ
ていた。
 双鴿タリム川下流科学調査隊は1月4日、タリム川下流の中程にある小さな町、ア
ラカンを出発、東南に向かい枯れた胡楊林を抜けた後、東北方向へ転じ、どこまでも
起伏の続くロプノール砂漠を走った。砂丘が次第に低く、緩やかになった時、科学調
査隊は突き出た小さな砂山を発見、砂山には枯れた胡楊のようなたくさんの木柱がび
っしりと立っていた。
 専門家は、この100本を超える巨大な木柱は「小河古墓」を最も顕著に示す目印
だと語っている。遠くから眺めただけで、これらの木柱は「ここに世界で唯一無二の
、これまで知られていない墓の形式がある」ことを指摘した。
 楊氏は小山の頂に立って、厳粛な表情で語った。「小河遺跡の規模はかつてないも
のだ。楼蘭王族の墓地であるにちがいなく、楼蘭文明の解読の過程で他に代われない
ものだ。その再発見はロプノールの環境の変遷と楼蘭王国の盛衰という世界的に注目
されるテーマの研究に重要な役割を果たすだろう」
 神秘な小山に近づた科学調査隊は数えきれないほどの船棺板が散乱して、およそ高
さ7メートルの小山を覆っているのを発見した。これら湾曲した木の板はすべて胡楊
の丸太から出来ており、船の形をし、両端にほぞが残されている。小山の平坦な頂に
は例の百本を超える胡楊の木柱が立っている。これらの木柱はすべて7角から13角
までのさまざまな多角柱で、なかには底部に赤い塗料の残った柱もある。
 小山の頂で、科学調査隊はまた子供の頭のミイラを見つけた。ミイラの保存状態は
極めて良好だ。片方が露出したもう1つの棺おけの入口に、遺体を包むのに使ったと
思われる厚い毛織物が見える。バーグマンはここで出土したミイラは今から4000年
前後前のもので、人種は典型的なインド・ヨーロッパ系だとしている。
 楊氏ら科学調査に携わった学者らは、バーグマンが作成した地図を基に小河の経
度・緯度を何度も修正して確定した。そして「砂漠の奥深く眠る」この古墓遺跡は、
新世紀の初めについに中国学術界の研究者たちを迎えることになった。

……【人事変動】…………………………………………………………………………
●王栄軒氏が成都市党委書記に
 中国共産党中央の承認を経て、王栄軒氏が四川省党委常務委員・成都市党委書記に
就任、前四川省党委常務委員・成都市党委書記の陶武先氏が、四川省党委常務委・副
書記に就任した。

●陸浩氏が甘粛省長代行、石秀詩氏が貴州省長代行に
 このほど開かれた中国の甘粛省第9期人民代表大会第20回会議の第1回全体会議
で、宋照粛省長の辞職願を受理し、陸浩氏を副省長兼省長代行に任命する省人代常務
委の決定が採択された。
 陸浩氏は第7期甘粛省党委常務委員・組織部長、蘭州市党委書記を歴任。1993年
12月、第8期甘粛省党委第1回会議で省党委常務委員に、98年11月、第9期甘粛
省党委副書記にそれぞれ選ばれた。第15期中央委員候補でもある。

● 石秀詩氏が貴州省副省長兼省長代行に
 中国の貴州省第九期人民代表大会(人代、省議会)常務委第20回会議で5日、石
秀詩氏が副省長兼省長代行に任命された。
 石秀詩氏は国務院副秘書長を務めた後、1997年5月首都計画建設委員会副主任に、
99年3月国務院「化学兵器禁止条約」工作指導小組副組長に、2001年1月、中国共
産党貴州省委員会常務委員・副書記にそれぞれ任命された。

…【経済データ】…………………………………………………………………………
●外国為替 (1月11日)
外貨名  100日本円   100米ドル   100香港ドル
人民元 7.0826   827.69     106.08
中国銀行データ。関連ページ:http://www.bank-of-china.com/whpj/
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