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水利事業

西北部の大規模な導水事業に反対

西北部の水資源の開発と利用について、中国の専門家は近年、多くの提案を行って
おり、一部の専門家は西南部のヤルンズアンボ川などの河川から西北部に導水するよ
う提案している。
 これに対し中国科学院と中国工程院のアカデミー会員である張宗祐氏は18日、西
安で開かれている中国科学技術協会の2000年学術年次総会で、この観点に反対する
意見を述べた。張氏は「経済的にみると、導水事業は巨額の資金が必要だ。工事条件
をみると、導水ルートはすべて中国でも地形が最も複雑な地帯や地震と地質災害が多
発する地区を通っている。このため、工事の安全を保証することは難しい」と語った。
 張氏は大会の特別報告の中で、「中国西北地区に存在する水資源の需給矛盾は主に、
天然水資源を不合理かつ無秩序に開発利用し、多くの水資源を浪費していることがも
たらしているものである」と指摘し、「節水が水資源問題を解決するための根本措置
である」と語った。
 また「中国西北部は乾燥地区に属し、水資源は豊富ではないが、土地が広いうえ、
人口も少なく、1人当たりの水資源量は東部地区よりはるかに多い。西北地区は地元
の水資源を十分に開発利用することを踏まえ、科学的管理を強化し、合理的に水資源
を利用するべきである」と語った。
 張氏は、農業用水が西北地区の用水総量の90%以上を占めているため、農業用水
の節水が水資源の利用にとって、非常に重要な意義を持っていると強調した。
 科学者の計算によると、中国西北地区の水資源総量は年間で2070億立方メートル
に上り、利用できるのは、このうちの1390億立方メートルだが、開発利用されてい
るのは利用できる資源の59.2%にすぎず、水資源利用の潜在力は大きい。

新疆最大のウルワト水利センターが完成

 中央政府、新疆ウイグル自治区、新疆生産建設兵団が14億4000万元の資金を共
同出資した国家重点プロジェクト、新疆ホータンのウルワト水利センターが18日、
5年に及んだ工程を終え全面的に竣工した。。
 堤高が新疆で最も高いウルワト水利センターはタクラマカン砂漠南部のホータン
河の西側の支流であるカラカシ河中流にある。最も高い部分の堤高は138メートル、
通常時の水位は海抜1962メートル、総貯水量は3億4700万立方メートルで、7
万5000ヘクタールに上る農地のかんがい条件を改善でき、かんがい面積を4万6000
ヘクタール拡大できる。発電所の出力は6万キロワットで、かんがい・発電・洪水調
節・生態環境改善などの機能を備えた多目的の重点プロジェクトである。
 ホータンは乾燥しているため、氷河が融けてできた地表の川と地下水がオアシス農
業の主なかんがい水源となっている。新疆貧困対策助成開発弁公室のクラシ・ハウリ
副主任は「貧困の主な原因は水量の制約によって1人当たりの耕地が少ないことにあ
る。ウルワト水利センターが完成すれば、同地区の主な河川の水を十分かつ総合的に
利用することができるようになる。」と語った。

ミャンマー向け発電所設備輸出に融資

 18日昆明で、中国輸出入銀行と雲南省機械設備輸出入公司が、中西部地区に供与
するサプライヤーズ・クレジットとしては最大の、総額10億元をミャンマーのバン
ラン発電発向けの輸出に提供する契約に調印した。
 中国輸銀は、このミャンマー最大のバンラン発電所が銀行設立以来最大の融資を提
供するプロジェクトの1つとなった。
 雲南省機械設備輸出入公司は、この10億元の融資を使って、バンラン発電所に発
電機を納入する。今回の融資に先立ち、中国輸銀はバンラン発電所に施工機械を提供
するための資金として、6000万元を同公司に貸し付けている。
 同発電所は雲南省最大の対外貿易プロジェクト。中国が水力発電プラントと技術を
東南アジアに輸出するプロジェクトとしては最大になる。、バンラン発電所の出力は
28万キロワットで、完成すると、ミャンマーの発電所の総出力の3分の1を占める
ことになる。

三峡ダム移転住民、住宅条件良好

 長江の三峡ダム建設に伴う住民移転で、地元から離れた省・直轄市に移転した人々
は1人当たり住居面積が25平方メートルで、住宅条件は移転先の平均水準か中の
上の水準に達している。
 国務院三峡建設委員会移民局の説明によると、今年は住民移転試行の年で、6600
人が11の省・直轄市に移転する。移転先の省・直轄市は移転住民のための住宅建設
を重視し、建設に取り組んでいる。これまでに完成した住宅は大多数がレンガとコン
クリートを合わせた構造で、半数が2階建て以上の建物。関係部門の品質検査にもパ
スしている。
 移転住民住宅の建設資金不足を解消するため、移転先の省・直轄市はさまざまな支
援策をとっている。上海、山東、福建、湖南、広東などは地元の住宅建設コストに基
づき、移転住民に対して1人当たり1000元から5000元を支給している。四川、江
西、江蘇、安徽などは移転住民が自ら住宅を建てたり、購入する場合、地元政府が基
盤整備費から一部資金を移転住民に補助金として支給し、また関係の租税を免除して
いる。さらに移転住民が良質で廉価な建材を購入できるよう協力している。このため
住宅の建設費が地元農民より安くなっている。これらの措置で、移転住民はかなり良
い住宅を手に入れ、基本的に借金をせずに住宅を建設している。