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電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
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電子マガジン《中国最新情報》  No.441 2008年4月22日
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
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★今週の読者数合計:6,941名(2008年4月21日現在)

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:カルフール不買運動の言い分】
●カルフール本部が商務部と不買運動で情報交換

┏【国内経済】
●北京の薬局2店で初めて「緑十字」マーク
●中国ハイテク製品市場シェア世界一
●浙江ブランド建設強化 新たに18の有名商標追加

┏【社会】
●上海 高学歴者の失業率上昇の理由 「コウ老族」増加

┏【経済データ】
●外国為替(4月21日)

┏【お知らせ】
●57人の在日中国人学者・芸術家、中国メディア責任者の共同呼びかけ

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 弊誌は、1999年創刊以来9年間、430回に及ぶ中国関連の情報を送信し続け、
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編集はすべてボランティアによって運営されています。
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                  中国最新情報編集部 hotnews@jckc.com
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……【特集:カルフール不買運動の言い分】…………………………………………
●カルフール本部が商務部と不買運動で情報交換
 「北京オリンピックまであと3カ月に迫る5月8日―24日、カルフールに買い物に
行ってはいけない。なぜなら、カルフールの株主がダライ・ラマに巨額の資金援助
をし、「チベット独立」を支持しているからだ。我々は今、カルフールをボイコッ
トしよう。期限はオリンピックの期間と同じで17日間前後だ。彼らに中国人と中国
ネットワークの力を見せてやろう。すべての携帯電話、QQ(インスタントメッセー
ジの一つ)等に転送してください。家族も一緒に参加すれば、カルフールは17日間
閑古鳥が鳴くことになる」
 このショートメッセージは、携帯電話、QQ、BBS等を通じて瞬く間に広まった。
わずか3日で、「労働節休暇にはカルフールに行くな」「フランス製品ボイコッ
ト」といった書き込みがネットワークに広がり、書き込む人も非常に多くなった。

 「ボイコット」を呼びかける理由は、このショートメッセージで述べられている
ことのほか、フランス人の一部がチベット独立派を支援していること、北京オリン
ピックのボイコットを唱えていること、パリでオリンピック聖火リレーをチベット
独立派が妨害したことからである。
 連日にわたって、北京、青島、昆明、福州等では、カルフールの店の前で「カル
フールボイコット」の横断幕を掲げ、少人数の人が集まってきている。
 この騒ぎに対し16日、カルフール中国区は、「カルフールがチベット独立を支持
する」との事実を否定、これらのうわさは「完全にでっち上げであり、いかなる根
拠もない」とし、「カルフールグループは終始一貫北京2008年オリンピックを支持
している」との声明を発表した。
 この声明後、騒ぎは今なお静まる気配を見せていない。このため、カルフールの
于剣公共事務部長は近日中に記者会見を開く用意をしており、今回の事件について
中国のメディアとの情報交換を行う。

〈困り果てる公共事務部長〉
 「皆さんの愛国心は我々も理解できる。しかし、その気持ちをカルフールにぶつ
けることは、対象を間違えている。なぜなら、カルフールは一貫して北京オリンピ
ックを支持し、ダライ・ラマを支持したことはないからだ」于剣公共事務部長は本
紙記者に対してこのように述べた。
 「ショートメッセージでは大株主がダライ・ラマグループに援助しているとある
が、株主はただカルフールの株を買うだけ、一般大衆だれもがカルフールの株を買
うことができる」于剣公共事務部長は、これはカルフールの罪ではないと考えている。
 カルフールの中国における従業員の99%は中国人で、中国で売られている商品の
95%は中国でつくられたものである。カルフールのボイコットを行えば、カルフー
ルへの損害だけでなく、中国人従業員や中国のサプライヤーの利益も損害をこうむ
りかねない。
 「カルフールの商品が売れなくなれば、最大の被害者は中国のサプライヤーであ
る」于剣公共事務部長は、中国においてカルフールは多くが合資会社であり、例え
ば上海であれば聯華超市が45%の株式を保有し、中国の会社もカルフールから利益
配当を受けているという。「みんながボイコットできないし、最後には中国人自身
の首を絞めることになる」

 政府関係者とメディア関係を担当する于剣公共事務部長は、ここ数日間、この事
件の対応に奔走し、各種チャネルを通じてカルフールの擁護と立場を明確にしてい
る。その一方、上海のオフィスで働くホワイトカラーはMSNに表示される名前に
「ハート」のアイコンを追加し、「カルフールボイコット」の情報を伝達、議論し
続けている。
 「別のスーパーで買い物する」上海のある広告会社に勤める羅さんは「家で世話
しているお年寄りも行かせない」と話す。
 「私はもう10日間カルフールに行っていない。今後もしばらくは行かない」上海
の陳さんはこのように話す。中国のサプライヤーは商品をカルフールに供給してい
るが、同様に、世紀聯華のような中国のスーパーに販売することもできるし、消費
者がどのスーパーで買い物をしたとしても、すべて中国が供給したものである。カ
ルフールに行かないことが中国の商品の販売に影響することは決してないとしている。
 「カルフールが言うようにダライ・ラマに援助していないとしても、カルフール
は中国でもうけた後、やっぱり株主に配当するはずだ。大株主がカルフールの配当
金をダライ・ラマに援助すれば、この利益の流れははっきりしている」上海の鮑さ
んはオフィスでこのように言い、周りの同僚に「ボイコット」継続を説得する。

 15日午前10時、30人の青年が昆明南屏歩行者天国のカルフール前で、20メートル
の横断幕を広げた。そこにはこのように大書してあった。「オリンピック支持、チ
ベット独立反対、フランス製品ボイコット、カルフールボイコット」。この活動を
する者、一部の市民はその横断幕に支持を表明した。
 当然、ボイコットを支持しない人もいる。中央テレビの有名キャスター、白岩松
さんだ。
 「5月1日は私はカルフールには行かないが、それはボイコットのためではなく、
三亜へ聖火が来る準備をするために行かなければならないからだ」。白岩松さんが
ネットに投稿した文章にはこう書かれている。カルフールの職員の多くは中国人で
「相手の誤解で自分たちが非難される、これは相手に優しい行為だ」、「私たちは
冷静さを持って、相手(聖火リレーを妨害した人)を歴史に残してやろう!」。

〈商務部との緊急情報交換〉
 連日、「ボイコット」事件はカルフール中国区のハイレベル層が重点的に注目し
ているだけでなく、「カルフールの世界的なハイレベル層でも非常に注視している」
 于剣公共事務部長によると、カルフール総本部のハイレベル層はここ2日間で既
に中国商務部等政府所管部門と情報交換を行い、カルフール中国区に各支店の内部
管理業務を積極的にしっかり行うよう求め、特に従業員には「平静を保つ」よう求
め、抗議を行う群集との衝突が発生しないように求めている。
 これと同時に、カルフール中国区は16日、さらに中国国内メディアにこれに対応
した声明を出している。その声明によると、「カルフールグループはこれまでも、
これからも、いかなる中国人の感情を傷つけない」「カルフールグループが個別の
非合法政治組織を支持しているとのうわさは完全にでっち上げであり、いかなる根
拠もない」
 しかし、カルフールが火消しに躍起になっているころ、ショートメッセージは火
に油を注ぐ状態にあった。

 16日、あるカルフールに関係する対応措置の情報として、「カルフールで働く友
人」なる話が引用された。そのカルフールの対応措置とは「5月1日に全国で販売促
進、価格を1割下げるだけで、絶対お客さんがいっぱいになる」というものだ。民
意が注目しているこのとき、この刺激的なショートメッセージの影響は推して知る
べきである。
 「この情報は私も受け取ったが、カルフールの管理職層がこの種の話をすること
はあり得ないし、この程度に愚かとは思えない」于剣公共事務部長の口調は激しく、
本紙記者に特に、「これはだれかが悪意で流したものだ!」とはっきり言った。
 「カルフールの危機なのだ、我々は値下げをして販促するというような方法でこ
のような危機に対応するなんてことはあり得ないし、値下げ販促は何の効果もあり
得ない」于剣公共事務部長は、やはり主に政府部門とメディアと良好な情報交換を
することで、誤解を解きたいと話す。同時に、内部管理を強化し、消費者にしっか
りとしたサービスを行うという。
 このほか、于剣公共事務部長はここ数日でまた記者会見をし、この事件で中国メ
ディアとの情報交換を図ることを計画している。

〈カルフールの大株主〉
 「目下、フランスのモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループは、(カ
ルフールの)第二の株主から第一の大株主へと昇格し………ルイ・ヴィトンはかつ
てダライ・ラマに多額のお金を援助したことがある………」これはネット上で広ま
っている「ボイコット」書き込みの内容である。

 ルイ・ヴィトンが援助に関係していることについては、今のところ事実関係がつ
かめていない。
 公開されている資料では、カルフールの大株主は、もともとは創業家であるハレ
ー家である。現在、創業家はカルフールの20%の議決権を保有し、株式保有比率は1
3%である。このような割合で株式の多くが創業家の手にあるが、ちょっと前、創業
家は家族契約を取り消すことで最大株主の地位を放棄した。
 そして、カルフールの第二株主であったブルーキャピタルがカルフールの第一株
主となり、ブルーキャピタルがカルフールの10.7%の株式及び取締役会のポストを2
席保有している。ブルーキャピタルはフランス投資者ベルナール・アルノーとプラ
イベートファンドのコロニーキャピタルが共同設立したものである。ベルナール・
アルノーはフランスで最も多くの資産を持つ資産家で、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴ
ィトン(LVMH)グループの保有者である。

 カルフールボイコットを呼びかけるネットユーザーは、カルフールが毎日100元
を稼ぐたびに10.7%の株式を保有するベルナール・アルノーには10元が転がり込む、
彼が中国でもうけたお金をダライ・ラマ支援に充てさせてはいけないと考えている。
〔21世紀経済報道4月17日〕

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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
 日本人には言えない
   中┃国┃人┃の┃価┃値┃観┃  中国人とつきあう68の法則
   ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
―――――――――――ISBN 4311603290 四六判 216頁 本体1680円 学生社
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……【国内経済】…………………………………………………………………………
●北京の薬局2店で初めて「緑十字」マーク
 記者が8日、中国医薬商業協会から得た情報によると、全国薬品小売企業の「緑
十字」統一マークが正式に実施開始され、許可を得ていない「緑十字」は徐々に市
場退出を迫られる。全国で初めて使用単位10社が確定した。北京では医薬企業ラン
キングに掲載されている2社である。

 現在、全国10社の信用等級A級以上の重点薬品チェーン企業が「緑十字」マーク
を初めて使用できる企業として確定し、そのうち、北京金象大薬房医薬チェーン有
限責任公司、北京王府井医薬商店有限公司の北京薬企業2社が初めて名簿の中に入
った。中国医薬商業協会は既に国家工商行政管理総局に申請、緑十字商標登記証を
得ており、許可を得ていない医薬企業は「緑十字」マークを使用することはできない。

 北京金象大薬房の関係担当者は記者に対し、「緑十字」取得は企業の社会に対す
るイメージ保持の助けになると話す。北京王府井医薬商店有限公司は、「緑十字」
統一マーク取得後は、企業は自己管理を向上するだろうとしている。
 中国医薬商業協会関連担当者の秘さんによると、目下市場には規定に合致しない
薬局が「緑十字」マークを掲げており、この種の行為は権利侵害になるという。
 なお、「緑十字」マークは終身制ではなく、3年を期限としている。有効期限内
に薬局で深刻な品質問題が発生したり、消費者の苦情あるいは業界監督部門からの
指導を受けた場合には、直ちに使用が停止される。〔北京商報4月9日〕

●中国ハイテク製品市場シェア世界一
 国家発展改革委員会は6日、2007年中国ハイテク産業が1.9兆元の付加価値を実現
し、国内総生産の7.8%を占め、ハイテク製品輸出総額は3478億米ドルに達している
とした。中国ハイテク製造業の規模は世界第2位の地位にあり、国際市場シェアは
世界一である。

 6日、西安で開催された「ハイテク産業発展と西部大開発推進工作座談会」の席
上、国家発展改革委員会高技術司の許勤司長は、2000―2007年、中国ハイテク製品
輸出額は年平均38%増だったと述べた。目下、国際市場シェアは既に20%に達してい
る。コンピューター、モバイル通信端末、抗生物質、ワクチン等製品の生産量は世
界一である。中国は世界ハイテク製品の重要生産基地となっており、研究開発製造
基地へと変貌し始めている。

 許勤司長は、昨年までで、中国のハイテク製品輸出額は全国の対外貿易輸出総額
の30%を占めていると述べた。ネットワーク産業、デジタルコンテンツ産業等ハイ
テク技術サービス業が急速に発展し、情報、バイオ等ハイテク技術が広範に応用、
浸透し、伝統的な産業は高度化が加速し、生産様式を絶えず変化させている。
〔証券時報4月7日〕

●浙江ブランド建設強化 新たに18の有名商標追加
 2008年第1四半期も過ぎ、浙江ブランド建設の知らせが続々と届いている。
 3月5日、国家工商行政管理総局商標局、商標評審委員会の回答と裁定を経て、浙
江省ではまた中国の有名商標18件が新たに追加された。新しく認定された商標一つ
一つが、多くの浙江企業の模範となった。
 最近、「ブランド強省」戦略のさらなる実施のため、浙江省工商局では浙江省十
大商標ブランド基地を新たに認定し、浙江省全域でブランドづくりに新しい力を投
じ、ブランド建設強化を図っている。〔市場導報4月11日〕

……【社会】………………………………………………………………………………
●上海 高学歴者の失業率上昇の理由 「コウ老族」増加
 文匯報の報道によると、現在、上海市全体で失業登録している者のうち、短期大
学及びそれ以上の学歴を持つ失業青年が失業青年の23.4%を占めている。
 この原因は、統計規格によるものほか、「2030」高学歴者グループの失業率の上
昇と、かなりの程度において現代の一人っ子グループの成長過程で形成された特徴
と欠陥に関連性があるものとされている。

〈高学歴未就業者「コウ老」〉
 教育部が現在行っている統計規格によると、未就業者グループとは、主に失業中、
就業せずに進学、当面就業しないという3種類の状況にある者を含む。
 卒業当年の年末を統計の締め切り期限とすると、就業願望はあるが失業中という
卒業生は多くないが、卒業生グループ全体の就業は安定しており大幅な下降は見ら
れない。
 2001年から2006年までの上海の大学卒業生のうち、伝統的なエントリーをする就
業者の割合は既に78.54%から58.61%に下降している。
 以前働いていた単位での労働関係を保持したまま、別のところで報酬を伴う就業
をする隠性就業者数及びその割合は大幅に上昇している。
 そして、上海が供給する卒業生のうち、約10.6%に当たる当面就業しない者は自
発的に就業の放棄を選択し、「コウ老族」となっていることは、特に注目すべきこ
とである。

 農工党上海市委員会の関係プロジェクトグループ責任者は、「コウ老族」の出現
や就業の安定性が下降するというのは大学生の就業に関する新たな問題で、一人っ
子グループの成長過程における特徴と欠陥に密接に関連性があるものと説明する。

〈「コウ老族」就業への切迫性弱く〉
 プロジェクトグループが未就業グループに対して行った調査結果では、「経済収
入と福利待遇」「会社組織の名声」は一部の卒業生が仕事を選ぶときに最も重視す
る点で、それぞれ57.9%と57.7%を占めている。また、個人が才能を伸ばすことを強
調するのは39.3%だった。
 このほか、卒業生の半数以上は政府機関と事業単位を仕事選びのトップにしてい
る。そのうち、上海が供給する卒業生の割合は70.7%に達し、それ以外の卒業生は
54.5%である。

 「一部の一人っ子卒業生は就業しようという切迫性に欠け、直接彼らの競争力を
低下させている」プロジェクトチーム関係者は説明する。一人っ子の家庭環境は往
々にして比較的豊かで、快適で体面のある仕事を希望するため、仕事を選ぶとき、
職業選択が偏る傾向にある。
 しかし、仕事を選ぶときの強い物質的追求は必然的に職業選択の幅を狭くし、失
業という潜在的な危険を形成している。卒業前に就職契約しない卒業生のうち、
36.7%は「相手の提供する条件が理想的でない」ことを理由としている。
〔新快報4月7日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                       (中国人民銀行4月21日17:33)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     6.7409  700.78   89.91   1109.09
関連ページ:http://www.boc.cn/

……【おしらせ】…………………………………………………………………………
●57人の在日中国人学者・芸術家、中国メディア責任者の共同呼びかけ
中国と日本、手を携えてともに長野オリンピック聖火リレーを迎えよう!

 4月26日は歴史的な日である。この日、全世界の人々の平和・友好の夢を載せた
オリンピックの聖火が日本の長野県に到着し、聖火リレーが行われる。1998年、長
野で冬季オリンピックが開催され、2008年、オリンピックの聖火は再び長野の地に
到来する。これはすべての平和を愛する人々の栄誉と誇りである。日本のスポーツ
界はじめ各界の代表、みんなが広くよく知っている卓球の福原愛選手、世界的に有
名な野球監督の星野仙一氏ら数十人が聖火リレーに参加する予定で、長野県及び日
本の各界はこの一大イベントの準備に励んでいる。日本に生活する60万人以上の華
僑・華人として、我々も日本国民と同じ気持ちで、聖火の来臨を楽しみにしている。
我々は手を携えて、日本の友人たちと一緒に聖火を迎えよう!
 長い間、日本は政府から民間に至るまで、北京オリンピックひいては中国スポー
ツ事業に対して多大な支援を行ってきた。特に、長野県はかつて中国冬季スポーツ
の発展のために援助を惜しまず、現在も聖火の受け入れに多大な心血を注いでいる。
星野仙一監督は、いかなる状況においても聖火を高く掲げリレーをやり遂げるとテ
レビで表明している。我々は日本国民が示すこのようなオリンピック精神と、中国
人民への支持に対して、心から敬意を表するものである。
 我々は、オリンピック聖火が長野に到来するというこの千載一遇のときに、華
僑・華人の仲間に対して、長野に赴き、聖火の記憶を心に焼きつけ、北京オリンピ
ックを応援し、リレーに参加する日本人のみなさんに声援を送り、中日両国人民の
友情のため、ともに汗を流しともに歓喜することをアピールしたい。
 我々数十万の在日華僑・華人と日本人の皆さんは一緒になって、長野聖火リレー
の沿道両側いっぱいに立とう!

 我々のスローガンは、以下のとおりである。
 1998長野、2008北京、日中間でオリンピック精神を伝承しよう!
 福原愛選手、星野仙一監督、あなた方に声援を送りたい!
 すべての聖火リレー参加者、関係者、ボランティアの皆様、あなた方に敬意を表
する!
 在日華僑・華人たちよ、ともに参加し、長野で一緒に聖火を迎えよう!

 聖火リレーは、全世界がオリンピック開催の喜びをわかち合うためであり、世の
中に平和をもたらすものである。したがって、我々は長野で聖火を迎える際、日本
の法律を遵守し、現地の規定と指導に従うことを忘れてはならない。聖火を迎える
日本の友人たちと大いに交流、協力し、ともに聖火を迎えることで、中日間の民間
レベルの友情を一段と深めよう!
 長野の聖火リレーは4月26日午前8時に始まる。詳しい情報は、各中国メディアの
報道に注目していただきたい。

2008年4月20日

共同呼びかけ人(署名順)
▽学者・芸術家
朱建榮(東洋学園大学教授) 馬成三(静岡文化芸術大学教授) 王智新(聖トマ
ス大学教授) 魏大名(会津大学教授) 巨東英(埼玉工業大学教授) 金群(早
稲田大学教授) 金堅敏(経済学者・博士) 程子学(会津大学教授) 王敏(法
政大学教授) 斉琳(鉄道総研グループ(株)TESS中国事業部部長) 莫邦富(評
論家・作家) 葉金花(物質・材料研究機構部門長) 呉智深(茨城大学教授) 
段躍中(日中交流研究所所長) 王柯(神戸大学教授) 張偉雄(札幌大学教授)
劉岸偉(東京工業大学教授) 熊達雲(山梨学院大学教授) 張紀潯(城西大学教
授) 陳文権(早稲田大学教授) 李春利(愛知大学教授) 劉徳強(京都大学教
授) 周牧之(東京経済大学教授、マサチューセッツ工科大学客員教授) 沈国威
(関西大学教授) 苑志佳(立正大学教授) 宋立水(明治学院大学教授) 関乃
平(東洋美術学校主任教授) 〓(「刑」のりっとうをおおざとに)志強(国士舘
大学教授) 周建中(東京成徳大学教授) 李志東(長岡技術科学大学教授) 唐
艶鴻(国立環境研究所主任研究員) 李鋼哲(北陸大学教授) 任暁兵(物質・材
料研究機構グループ責任者) 凌星光(福井県立大学名誉教授) 朱世傑(福岡工
業大学教授) 陳肇斌(首都大学東京教授) 劉傑(早稲田大学教授) 趙軍(千
葉商科大学教授) 沈潔(浦和大学教授) 陳迎(東京大学准教授) 朱炎(富士
通総研主任研究員) 毛桂榮(明治学院大学教授) 趙宏偉(法政大学教授) 李
磊(法政大学大学院教授) 唐亜明(編集者・作家) 任福継(徳島大学教授) 
方如偉(九州女子大学教授) 王晨(大阪市立大学教授) 黄〓(「隣」のこざと
へんがいしへんに)(神戸大学教授) 岑智偉(京都産業大学准教授) 李為(京
都産業大学准教授) 區建英(新潟国際情報大学教授) 汪志平(札幌大学教授)
汪蕪生(写真芸術家) 陳仁端(元日本大学教授) 倪慶清(信州大学教授) 周
緯生(立命館大学教授) 

▽中国語メディア責任者
徐静波(アジア通信社社長) 呉暁楽(日本新華僑報社長) 羅怡文(中文産業
(株)社長) 楊文凱(中文導報社長) 張景子(日本僑報社社長) 周彬(聨合
週報社長) 傳冰(留学生新聞社長) 張麗玲(CCTV大富社長) 徐迪旻(東方衛
視日本総代表) 石川尚代(日中新聞社長) 何毅雲(東方時報社長) 李軍(華
風新聞社長)

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《編集者コラム――パンフレット》
 今週末、上野駅にスカイライナーの時刻表をもらいに行ったら、その横になぜか
上海国際博覧会のパンフレットが置いてあるのに気がつきました。
 以前、ここの場で(No.375 2006年11月28日)、上海国際博覧会のテーマは日本
語に翻訳するとどうなるのかという疑問を提起しましたが、そのパンフレットによ
れば、テーマは「より良き城市、より良き生活」となっていました。中国語の「城
市、譲生活更美好」よりも、英語の「Better City, Better Life」から引っ張って
きた翻訳のようですね。私は中国語から訳出されると思っていたので、少し残念に
感じました。「城市」は何と読ませるのでしょう。
 それはさておき、このパンフレットにある博覧会のテーマや理念を見ていると、
その内容はとても美しいなと思いました。それは今は紙で理念だけを見ているから
美しいのか、博覧会が近づいて多くの現実的な情勢に遭遇してもなお、美しく輝き
続けているのか。中国が博覧会までにたどり着くプロセスにおいて発生したさまざ
まな出来事、英知を結集し、今ここでパンフレットを見て思ったこの期待のまま、
そのまま開催されていくことを祈りたいと思います。(ま)
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●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/
●バックナンバーの入手(記事検索も行えます)
(200号以降 2003/2/18―) http://www.bizchina.jp/modules/nweek/
(199号まで) http://www.jckc.com/nweek/view.php?no=1
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻 訳:リン 呂君 澤田裕子
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