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電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
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電子マガジン《中国最新情報》  No.528 2011年3月15日
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
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★今週の読者数合計:6,003名(2011年3月14日現在)

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:中国のグローバル展開、内陸市場への注目】
●メード・イン・チャイナ価格上昇傾向 海外バイヤーは多様なルートで対処
●外資企業は華南地域の投資を減少 中国経済の内陸シフトを実証
●海外M&Aの8割が央企 プロジェクトの8割がエネルギー関連

┏【社会】
●中国男女恋愛・結婚観調査 省別の傾向

┏【国内政策】
●中国省域経済競争力発展報告

┏【経済データ】
●外国為替(3月14日)

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……【特集:中国のグローバル展開、内陸市場への注目】…………………………
●メード・イン・チャイナ価格上昇傾向 海外バイヤーは多様なルートで対処
 原材料価格の上昇、人的コストの上昇などなどの一連の要因で、中国の商品価
格が上昇している。上海で開催されてい
 る第21回中国華東輸出商品交易会(華交会)では、メード・イン・チャイナの
価格上昇傾向が中国の商店、海外バイヤーの注目点となっている。
 華交会は、中国対外貿易の春先最初の交易会として、国家商務部からの支援に
より、上海、江蘇、浙江、安徽、福建、江西、山東、南京、寧波などの9省市が
共同で主催し、その毎年の注目度は業界関係者が中国対外貿易展望をはかる一つ
となっている。

 イタリア企業SIPECのフランク・ハンセン氏は、ほぼ毎年華交会に来ているが、
今年は商品価格の上昇をはっきりと感じている。通常で1―3割、甚だしくは5割
上昇しているとし、目下インド、パキスタン等に調達を移しているという。

 浙江省工芸品輸出入有限公司の夏才良業務経理は、原材料上昇、従業員待遇の
向上等が対外貿易企業の目下の「負担」となっており、去年上半期から、幾つか
の日本の顧客が注文をキャンセルし、ベトナム、インドネシア等コストに優位性
のある国へ移したほか、注文数を減少させていると述べた。 

 夏才良業務経理の所属する対外貿易企業では主に靴、帽子等各種用品の業務を
主体とし、日本、韓国、シンガポール、香港、台湾等の国及び地域に販売してい
る。目下バイヤーがほかの国家で調達している現象は移転し始めたが、まだ多く
はなく、全体業務に占める割合はなお小さいという。

 スロバキアから来たBranislau Kmot氏は、メード・イン・チャイナは目下価格
が上昇しているが、ほかの国に比べると依然として優位性があると考えている。

 江蘇陽光昇輸出入有限公司の顧玉業務補佐は、今年春節以降、当社は日本のげ
た等の製品の工場としておおむね値上げを提示している、目下海外バイヤーの注
文キャンセルは多くないが、対外貿易企業値上げ価格負担の分かち合いを求める
顧客も少なくなく、利益が圧縮されているという。〔中国新聞網2011年3月3日〕

●外資企業は華南地域の投資を減少 中国経済の内陸シフトを実証
 華南アメリカ商工会議所が1日に発表した「2011年華南地区経済状況特別報
告」では、中国南方地方の労働力及び原材料コストは大幅上昇し、多くの海外投
資会社は中国の内陸地域にシフトし、今年華南地域での外商投資は8%減になると
予想している。

 商工会議所の数百名会員企業における今年の投資総額は86億米ドルに減少し、
昨年の95億米ドルを下回る。
 その原因の一つは、沿海地域製造業の内陸シフトである。外商投資はコストの
より低い内陸地域に移転している。
 アメリカ商工会議所のHarley Seyedin会頭は、「多くの企業はほかの拠点への
投資をふやしているところだ」「彼らは華南で既に多くの市場シェアを持ち、現
在内陸市場へと広げようとしている――多くの企業では依然として広東工場が内
陸の供給チェーンを支える必要があるが、ここでの投資はそれほど多くない」な
どとしている。

 今年の調査は400社をカバーし、そのうち3分の1は珠海デルタに集中し、年間
収入が5000万米ドルを超える多国籍企業である。
 4分の3の企業が目下主に注目しているのは中国内陸市場であって、輸出ではな
い。中国の消費型経済への移行で利益を得られると確信している。(これら企業
には、P&Gやウォルマート等巨大企業も含まれているかもしれない)

 事実上、昨年3四半期末、天津濱海新区地区生産額が初めて上海の浦東新区を
超え、既にベンチマークとなった。中国経済の大規模な内陸シフト、全面的な内
需転換は既に幕が切って落とされた。沿海地域製造業の大規模な内陸シフトに伴
い、第12次五カ年計画における中西部経済崛起は既に実現が大きいと予想できよ
う。〔南方都市報2011年3月3日〕

●海外M&Aの8割が央企 プロジェクトの8割がエネルギー関連
 発展改革委員会外資・境外投資司の孔令龍司長は3月1日、北京で開催されたフ
ォーラムにて、国家発展改革委員会で近年批准された重要プロジェクトから見て、
目下海外進出の主力は央企(中央政府直轄大型国営企業)であり、プロジェクト
の80%は央企により運営されていると語った。

 批准されたプロジェクトを見ると、近年の重要プロジェクトには2つの80%とい
う特徴がある。
 1つ目に、ほぼ80%のプロジェクトが央企によって運営されていること。2つ目
に、プロジェクトの80%がエネルギーに関連しているということである。

 孔令龍司長は、これら2つの80%があらわれたのは、主に目下中国市場が急激に
発展し、エネルギー需要が一層高まってきている中、央企がエネルギー分野にお
いて明らかに優位性を持ち、実力もあるため、より多くのプロジェクトを獲得で
きているからであるとしている。〔大洋網―広州日報2011年3月2日〕

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……【社会】………………………………………………………………………………
●中国男女恋愛・結婚観調査 省別の傾向
 恋愛・結婚についていえば、家庭背景を最も重視するのは黒龍江人、拝金女性
を最も受け入れるのが浙江人、金持ちになると浮気しやすくなると考えているの
が江蘇人である。

 2月14日、2010―2011年中国男女恋愛・結婚観調査報告白書が正式に発布された。
 中国国内大手の恋愛・結婚出会い系サイト「世紀佳縁」が発端となり、社会科
学院も参加した調査報告で、バレンタインデーの日に合わせて発表された。本当
の愛を求めている人にはちょうどいい参考になるだろう。

 今回の調査対象は全国16地域を含み、北京、上海、広東の3地域だけで3割を占
め、23―35歳の結婚適齢年齢を主としている。基本的に1970、1980年代生まれの
男女の恋愛・結婚価値観をあらわしている。

 調査によると、30歳が婚姻の分岐点とされている。都市では全国平均より2歳
遅いが、「大人になったらすぐ結婚する」という伝統的な考え方がいまだ主流と
なっているようだ。
 2010年の中国全国の恋愛・結婚状況のうち特質した点は、独身人口の性別のア
ンバランスが明らかなことであると世紀佳縁のCEOであり心理アナリストの〓海
燕氏は語る。

 「中国人口及び就職統計年鑑2010」のサンプリング調査によると、2009年、19
歳以下の中国全国の人口における男女性別比率は118対100、都市では115対100と
なっており、既に正常な男女性別比率から相当かけ離れている。
 今後数年、これらの人々が恋愛婚姻のピークに達するにつれ、男性が相手を選
ぶことがさらに困難となる。
 多くの市民は身近にいる独身女性に対象を求めるが、結婚しそびれた女性(剰
女)というイメージが強いようだ。

 20―34歳の独身人口は、年齢が高まるにつれ男性の比率も上がる。世紀佳縁総
責任者の任佳男氏は、目下、男性の結婚しそびれは、女性のそれよりも深刻であ
ると述べている。
 中国全国の人口における未婚男女の比率は、27歳では199対100、33歳では293対
100、都市ではややましで、27―34歳では平均162対100となっている。

 また、昨今「電撃結婚」「電撃離婚」は珍しくなくなった。この状況は近年の
中国の結婚率及び離婚率が上昇している状況と一致する。
 ここ10年間で全国の結婚人数を分析した結果、2001―2005年の結婚率は小幅な
変動状態で800万組前後を推移していたが、2005年から結婚組数は急上昇、2009年
末には1200数万組に達した。
 一方、報告では、結婚年齢が遅くなっていることを特に取り上げている。
 2005年、中国の20―24歳の結婚人数が47%を占め、2009年には37%に下落、この
年齢層の証明書受領比率が減少している。
 ほぼ同じくして、40歳以上の結婚人数は2005年の3.9%から2009年には12.2%、
5年間で1割以上増加している。

〈江蘇人はお金があると浮気しやすくなると思っている〉
 今回の調査では、地域別の独身男女の恋愛・結婚観に関しても言及し、大変興
味深い地域別によるランキングを発表した。
 ランキングに上った16省市区のうち、最も家庭背景を重んじるのが黒龍江人で、
最も浮気を許さないのも黒龍江人である。最もスタイルを重んじ、見栄を嫌うの
は河北人である。拝金女性を受け入れる度合いが最も高いのが浙江人であるが、
この数字は浙江人が金銭に強い関心を抱いているということかもしれない。金銭
と婚姻関係の重要性に関しては、江蘇人が最も的確な感覚を持っているかもしれ
ない。経済的要素が浮気につながる最も大きな要因であると考えているのが江蘇
人である。

〈今年独身人口 1.8億人に達する見込み〉
 世紀佳縁は今年の全国恋愛・結婚状況に関して予測を行った。18―34歳の独身
男女は1.8億人に達し、そのうち都市では約6000万人を占める。

 昨年はちょうど伝統でいうところの「寡婦年」であったため、全国の結婚した
カップル数の増加率はやや低めであった。
 2008年全国結婚登記数は1098万組で、2009年には1212万組となり、114万組の
増加であった。しかし、2010年に結婚登記したのは約1250万組で、わずか38万組
の増加であった。

 よって、去年の「寡婦年」から来る増加の低迷により、今年の結婚登記数は小
幅な反動が来ると予測している。
 今年は2011.11.11という数字になる日があり、多くの独身男女が今年を「光棍
年」と呼び、そのためさらに多くの独身者が「脱光」を期待している。
 目下、独身男女比率のバランスが崩れ、相手を選ぶ情報がつり合わず、異性と
の知り合うチャンスも限られ、独身男女の「脱光」の成就を妨げている。伴侶を
求めている独身男女には、この1年で永久に強く信じ合う相手が見つかることを
願いたい。

〈2010年男女恋愛・結婚観 ランキングのトップ〉
 家庭背景を最も重視するのは、黒龍江。
 最も容姿、スタイルを重視するのは、河北。
 最も収入を重視するのは、重慶、広東。
 デートで最も演出を喜ぶのは、北京、上海。
 デートで最もアウトドアを好むのは、広東。
 拝金女性を最も受け入れるのは、浙江。
 経済的要素が浮気につながる最も大きな要因と考えているのは、江蘇。
 最も浮気を許さないのは、黒龍江。
 最も見栄を嫌うのは、河北。
 最も向上心のないことを嫌うのは、広東。
 最も責任感のなさを嫌うのは、湖南、重慶。
 最も親不孝を嫌うのは、山東、河北。
 最も家なし、車なしを嫌うのは、北京、上海。
 最も不誠実を嫌うのは、四川。
 最もディンクスを嫌うのは、福建。
 最も浮気を嫌うのは、陝西。
〔聯合早報2010年6月16日〕
注)〓は、「龍」の下に「共」

……【国内政策】…………………………………………………………………………
●中国省域経済競争力発展報告
 中国社会科学院は先日、中国省域競争力白書「中国省域経済競争力発展報告
(2009―2010)」を発表した。
 それぞれの競争力評価結果は、各種指標体系、数字モデルをもとに、2008―2009
年中国全国31省市区から集めた関連資料について整理、合成したものである。

〈全国省域発展水準競争力 上位3位は浙江、江蘇、広東〉
 省域発展水準競争力評価指標には、工業化プロセス競争力、都市化プロセス競
争力、市場化プロセス競争力が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の発展水準競争力は以下のとおり。
 上位(1―10位)――浙江省、江蘇省、広東省、福建省、重慶市、上海市、天津
市、山東省、湖北省、北京市。
 中位(11―20位)――河北省、江西省、寧夏回族自治区、安徽省、遼寧省、湖南
省、河南省、四川省、広西チワン族自治区、内モンゴル自治区。
 下位(21―31位)――吉林省、雲南省、チベット自治区、海南省、陝西省、青海
省、山西省、黒龍江省、新疆ウイグル自治区、甘粛省、貴州省。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは11省市区で、上昇幅
最大がチベット自治区(+4)、その後、安徽省(+3)、重慶市(+3)、福建省(+2)、寧
夏回族自治区(+2)、黒龍江省(+1)、河南省(+1)、湖北省(+1)、江西省(+1)、広西
チワン族自治区(+1)、甘粛省(+1)が続いた。
 ランキングが変化しなかったのは8省市区だった。
 ランキングが下落したのは12省市区で、下落幅最大が天津市、山西省、遼寧省
で-3だった。その後、湖南省(-2)、四川省(-2)、北京市(-1)、上海市(-1)、内モ
ンゴル自治区(-1)、海南省(-1)、貴州省(-1)、山東省(-1)、新疆ウイグル自治区
(-1)が続いた。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 工業化競争力――重慶市、湖北省、浙江省、江蘇省、福建省、天津市、広東省、
河南省、安徽省、江西省。
 都市化プロセス競争力――北京市、上海市、江蘇省、浙江省、広東省、天津市、
山東省、福建省、寧夏回族自治区、重慶市。
 市場化プロセス競争力――浙江省、江蘇省、広東省、山東省、福建省、北京市、
河北省、重慶市、上海市、遼寧省。

〈全国省域財政金融競争力 上位3位は北京、上海、広東〉
 省域財政金融競争力評価体系には、財政競争力、金融競争力が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の財政金融競争力は以下のとおり。
 上位(1―10位)――北京市、上海市、広東省、江蘇省、天津市、浙江省、四川
省、海南省、遼寧省、山西省。
 中位(11―20位)――内モンゴル自治区、チベット自治区、雲南省、安徽省、陝
西省、新疆ウイグル自治区、山東省、貴州省、青海省、吉林省。
 下位(21―31位)――重慶市、黒龍江省、寧夏回族自治区、福建省、湖北省、広
西チワン族自治区、河北省、江西省、甘粛省、湖南省、河南省。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは8省市区で、黒龍江
省(+2)、広西チワン族自治区(+2)、海南省(+2)、青海省(+2)、寧夏回族自治区
(+2)、天津市(+1)、江西省(+1)、湖南省(+1)だった。
 ランキングが変化しなかったのは9省市区だった。
 ランキングが下落したのは9省市区で、甘粛省(-3)、福建省(-3)、湖北省(-2)、
山西省(-1)、遼寧省(-1)、吉林省(-1)、浙江省(-1)、河南省(-1)だった。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 財政競争力――北京市、上海市、海南省、江蘇省、広東省、内モンゴル自治区、
天津市、チベット自治区、遼寧省、四川省。
 金融競争力――北京市、上海市、広東省、江蘇省、浙江省、天津市、山西省、
四川省、重慶市、山東省。

〈全国省域政府作用競争力 上位3位は広東、上海、江蘇〉
 省域政府作用競争力評価指標には、政府発展経済競争力、政府規調経済競争力、
政府保障経済競争力等が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の政府作用競争力は、以下のとおり。
 上位(1―10位)――広東省、上海市、江蘇省、浙江省、北京市、遼寧省、山東
省、天津市、福建省、河北省。
 中位(11―20位)――湖北省、安徽省、吉林省、江西省、河南省、内モンゴル自
治区、湖南省、黒龍江省、山西省、海南省。
 下位(21―31位)――陝西省、四川省、重慶市、広西チワン族自治区、新疆ウイ
グル自治区、寧夏回族自治区、甘粛省、雲南省、青海省、貴州省、チベット自治区。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは13省市区で、上昇幅
最大が安徽省、海南省、広西チワン族自治区で、+3だった。その後、内モンゴル
自治区(+2)、湖南省(+2)、河南省(+2)、広東省(+2)、甘粛省(+2)、北京市(+1)、
天津市(+1)、河北省(+1)、山西省(++1)、新疆ウイグル自治区(1)が続いた。
 ランキングが変化しなかったのは7省市区だった。
 ランキングが下落したのは11省市区で、下落幅最大が黒龍江省(-6)だった。そ
の後、陝西省(-5)、雲南省(-4)、江蘇省(-2)、遼寧省(-1)、福建省(-1)、重慶市
(-1)、湖北省(-1)、四川省(-1)、青海省(-1)、寧夏回族自治区(-1)が続いた。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 政府発展経済競争力――広東省、江蘇省、上海市、山東省、福建省、天津市、
浙江省、安徽省、遼寧陵、湖南省。
 政府計画調整経済競争力――北京市、上海市、浙江省、遼寧省、敢闘賞、江蘇
省、福建省、黒龍江省、天津市、山西省。
 政府保障経済競争力――広東省、江蘇省、上海市、遼寧省、浙江省、北京市、
山東省、海南省、江西省、天津市。

〈全国省域持続可能発展競争力 上位3位は内モンゴル、北京、浙江〉
 省域持続可能発展競争力評価指標には、資源競争力、環境競争力、人的資源競
争力が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の持続可能発展競争力は、以下のとおり。
 上位(1―10位)――内モンゴル自治区、北京市、浙江省、遼寧省、山西省、黒
龍江省、福建省、山東省、河南省、陝西省。
 中位(11―20位)――吉林署、四川省、湖北省、広東省、天津市、江蘇省、湖南
省、江西省、広西チワン族自治区、上海市。
 下位(21―31位)――雲南省、海南省、安徽省、重慶市、河北省、甘粛省、寧夏
回族自治区、貴州省、新疆ウイグル自治区、青海省、チベット自治区。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは11省市区で、上昇幅
最大が遼寧省(+12)、その後、甘粛省(+2)、雲南省(+2)、広西チワン族自治区(+2)、
浙江省(+2)、安徽省(+2)、福建省(+2)、湖北省(+2)、四川省(+2)、重慶市(+2)、
青海省(+2)。
 ランキングが変化しなかったのは11省市区だった。
 ランキングが下落したのは9省市区で、下落幅最大が江蘇省(-9)、その後、河
北省(-5)、山東省(-3)、山西省(-2)、広東省(-2)、貴州省(-1)、上海市(-1)、チ
ベット自治区(-1)、寧夏回族自治区(-1)。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 資源競争力――チベット自治区、内モンゴル自治区、山西省、黒龍江省、新疆
ウイグル自治区、山東省、遼寧省、吉林省、海南省、甘粛省。
 環境競争力――浙江省、江西省、福建省、雲南省、広西チワン族自治区、陝西
省、遼寧省、四川省、湖北省、山西省。
 人的資源競争力――北京市、上海市、浙江省、天津市、遼寧省、江蘇省、山東
省、河南省、広東省、湖北省。

〈全国省域経済競争力 上位3位は江蘇、山東、広東〉
 省域産業経済競争力評価指標には、農業競争力、工業競争力、サービス業競争
力、企業競争力が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の産業経済競争力は、以下のとおり。
 上位(1―10位)――江蘇省、山東省、広東省、上海市、浙江省、内モンゴル自
治区、北京市、天津市、遼寧省、河南省。
 中位(11―20位)――湖北省、四川省、福建省、新疆ウイグル自治区、湖南省、
河北省、海南省、陝西省、黒龍江省、吉林省。
 下位(21―31位)――安徽省、重慶市、江西省、雲南省、寧夏回族自治区、青海
省、広西チワン族自治区、チベット自治区、山西省、貴州省、甘粛省。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは12省市区で、上昇幅
最大が海南省(+9)、その後、福建省(+6)、四川省(+4)、湖北省(+4)、河南省(+4)、
広西チワン族自治区(+3)、チベット自治区(+3)、寧夏回族自治区(+3)、上海市(+2)、
河北省(+2)、北京市(+1)、重慶市(+1)が続いた。
 ランキングが変化しなかったのは7省市区だった。
 ランキングが下落したのは12省市区で、下落幅最大が黒龍江省と陝西省で-7だ
った。その後、新疆ウイグル自治区(-4)、山西省(-4)、青海省(-4)、貴州省(-3)、
吉林省(-3)、江西省(-3)、内モンゴル自治区(-2)、湖南省(-2)、甘粛省(-2)、天
津市(-1)が続いた。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 農業競争力――江蘇省、山東省、浙江省、上海市、新疆ウイグル自治区、北京
市、海南省、黒龍江省、福建省、遼寧省。
 工業競争力――山東省、江蘇省、天津市、内モンゴル自治区、広東省、河南省、
遼寧省、湖北省、陝西省、四川省。
 サービス業競争力――広東省、江蘇省、北京市、上海市、浙江省、山東省、内
モンゴル自治区、河北省、遼寧省、四川省。
 企業競争力――広東省、山西省、江蘇省、浙江省、新疆ウイグル自治区、内モ
ンゴル自治区、北京市、海南省、青海省、湖南省。

〈全国省域マクロ経済競争力 上位3位は広東、江蘇、上海〉
 省域マクロ経済競争力評価体系には、経済実力競争力、経済構造競争力、経済
外向度競争力の3つの指標が含まれている。

 2009年中国全国各省市区のマクロ経済競争力は、以下のとおり。
 上位(1―10位)――広東省、浙江省、上海市、北京市、天津市、山東省、浙江
省、遼寧省、四川省、福建省。
 中位(11―20位)――湖北省、河北省、内モンゴル自治区、吉林省、江西省、重
慶市、陝西省、安徽省、湖南省、河南省。
 下位(21―31位)――黒龍江省、山西省、広西チワン族自治区、青海省、海南省、
寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、雲南省、甘粛省、貴州省、チベット自治区。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは12省市区で、上昇幅
最大が四川省(+7)、その後、青海省(+6)、陝西省(+5)、重慶市(+4)、北京市(+3)、
湖北省(+2)、甘粛省(+2)、海南省(+1)、安徽省(+1)、内モンゴル自治区(+1)、天
津市(+1)、広西チワン族自治区(+1)が続いた。
 ランキングが変化しなかったのは7省市区だった。
 ランキングが下落したのは12省市区で、下落幅最大が河南省(-9)、その後、チ
ベット自治区(-4)、新疆ウイグル自治区(-4)、河北省(-3)、黒龍江省(-3)、浙江
省(-3)、吉林省(-2)、湖南省(-2)、山西省(-1)、山東省(-1)、貴州省(-1)、寧夏
回族自治区(-1)が続いた。

 なお、2009年の個別指標のランキング上位10位の省市区は、以下のとおり。
 経済実力競争力――江蘇省、広東省、山東省、天津市、上海市、北京市、内モ
ンゴル自治区、遼寧省、浙江省、四川省。
 経済構造競争力――上海市、北京市、天津市、浙江省、江蘇省、広東省、黒龍
江省、山西省、吉林省、遼寧省。
 経済外向度競争力――広東省、江蘇省、上海市、北京市、浙江省、山東省、天
津市、遼寧省、四川省、福建省。

〈全国省域経済総合競争力 上位3位は上海、北京、江蘇〉
 全国省域経済総合競争力評価体系は、マクロ経済競争力、産業経済競争力、持
続可能発展競争力、財政金融競争力、知識経済競争力、発展環境競争力、政府作
用力競争力、発展水準競争力、統括協調競争力等の9つの指標が含まれる。

 2009年中国全国各省市区の経済総合競争力は、以下のとおり。
 上位(1―10位)――上海市、北京市、江蘇省、広東省、浙江省、天津市、山東
省、遼寧省、福建省、内モンゴル自治区。
 中位(11―20位)――湖北省、四川省、河北省、河南省、安徽省、吉林省、陝西
省、重慶市、黒龍江省、江西省。
 下位(21―31位)――湖南省、山西省、海南省、広西チワン族自治区、新疆ウイ
グル自治区、寧夏回族自治区、青海省、雲南省、甘粛省、貴州省、チベット自治区。

 2009年と2008年を比較すると、ランキングが上昇したのは7省市区で、上昇幅
最大が安徽省(+5)、その後、重慶市(+4)、広西チワン族自治区(+2)、四川省(+2)、
河南省(+1)、甘粛省(+1)、青海省(+1)が続いた。
 ランキングが変化しなかったのは15省市区で、北京市、天津市、内モンゴル自
治区、遼寧省、吉林省、上海市、江蘇省、浙江省、福建省、山東省、湖北省、広
東省、海南省、チベット自治区、陝西省だった。
 ランキングが下落したのは9省市区で、下落幅最大が黒龍江省(-6)、その後、
江西省(-2)、湖南省(-2)、河北省(-1)、山西省(-1)、貴州省(-1)、雲南省(-1)、
寧夏回族自治区(-1)、新疆ウイグル自治区(-1)が続いた。
〔人民網をもとに再構成2011年3月1日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                          (中国人民銀行3月14日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     8.0128  657.01    84.34  915.12
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
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《編集者コラム――大変》
 皆さん御存じのように、大変なことが起こってしまいました。読者様は無事で
しょうか。今回の災害に遭われた方に御冥福を申し上げるとともに、奮闘中の方
にお見舞いを申し上げる次第です。
 恐らくだれもが地震はいつか来るだろうことはわかっていましたが、その予想
&想定さえも上回る状況の今です。地震とは直接関係ない場所にいらっしゃる読
者様も大変なことになっていると思います。それぞれの持ち場でどうぞ健康に御
留意しながらお過ごしください。
 このメールマガジンは相変わらずリリースしていく予定ですが、当分の間は予
告なしで休刊することがあるかもしれません。その際は御了承ください。(ま)
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●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/
●バッグナンバーの入手
(83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻 訳:竹内はる菜 荒木千春 澤田裕子 奥谷道弘
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