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電子マガジン・中国最新情報
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教育・文化ウオッチ@中国最新情報 No.797 2023年6月5週号
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:コロナ後の中国の富の集中と住宅価格】
●富裕層518万世帯はどの都市に集中しているのか
●56都市の住宅価格は1年前より下落 東北部都市で軒並み下落

┏【李年古の日中異文化交流術】
●沖縄の印象 3

┏【国際】
●米国における人種差別の文化的シンボルをどう見るか

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……【特集:コロナ後の中国の富の集中と住宅価格】………………………………
●富裕層518万世帯はどの都市に集中しているのか
 胡潤研究所が3月10日に発表した「2022意才・胡潤報告」によると、中国で資産600
万元を保有する富裕層数は518万世帯、資産1000万元を保有する資産家数は211万世
帯、資産1億元を保有する超資産家数は13.8万世帯に上る。

〈富裕層は518万世帯、北京が第1位〉
 2022年1月1日時点で中国で資産600万元を保有する富裕層数は518万世帯に達し、
前年比10万世帯増加、伸び率は2.1%となった。このうち、投資可能な資産600万元
を保有する富裕層数は186万世帯に達し、増加率は1.9%となった。

 2021年には中国の富裕層世帯数は10万世帯増加したが、最も増加したのは上海、
北京、広東、浙江で全体の6割を占めた。
 中国の富裕層世帯が最も集中している上位30都市で国内の富裕層世帯総数の68%
を占める。北京は中国第1位で、30都市に含まれる他の北部都市は天津、大連、青
島、徐州、瀋陽である。

 さらに、特に一線都市における不動産市場の動きについては、「投機ではなく住
むための住宅」という政策のもとで、国内不動産市場全体の発展速度は鈍化してい
るが、高級住宅市場は活況を呈している。単価15万元以上の高級住宅の取引量は上
海、蘇州、北京、深セン、広州で倍増している。
 国内の株式市場も富裕層世帯数の増加に連動している。コロナの影響や米FRBの
利上げ、地政学などさまざまな要因の影響で金融投資への圧力は高まっているが、
上海総合株価指数と深セン成分指数はそれぞれ5%、3%上昇し、創業版は12%上昇した。
〔財経2023年3月14日〕

●56都市の住宅価格は1年前より下落 東北部都市で軒並み下落
 56都市の新築住宅価格と63都市の中古住宅価格が2022年2月よりも下落した。
 国家統計局はこのほど、2023年2月の大中都市70都市の商業住宅販売価格の推移
を発表した。
 それによると、全国の新築住宅の2023年1月と2月の平均価格は1平方メートル当
たり1万558元で、これは2022年12月と基本的に同じで、2022年の同時期と比べると
4%上昇し、2021年の同時期と比べると6%減少した。

 全国の新築住宅の2023年1月と2月の販売額は総額1.4兆元で、2022年の同時期と
比べて3.5%増加した。2021年7月以来、売上高は初めて前年同期を上回った。
 これ以前は18カ月連続で減少していた。2021年7月は前年同月比7%減となり、連
続的な下降が始まった。2021年8月から12月と2022年の12カ月間では、毎月の下落
幅は約20%だった。

 全国の新築住宅の2022年販売額は11.67兆元にとどまり、2017年の水準まで落ち
込んだ。2018年から2021年にかけて、全国の新築住宅の年間販売額は12兆元以上で、
2021年には16.3兆元に達した。
 具体的には、大中都市70都市のうち、56都市の新築住宅、53都市の中古住宅で、
今年2月の価格が2022年2月よりも低かった。1年間で新築住宅と中古住宅の価格は
ともに下落した。

 省都のうち、2022年2月―2023年2月、新築住宅価格が下落した上位5都市のうち、
3都市が東北部都市だった。ハルビンは下落幅が最も大きく、6%下降し、次いで長
春で5%下降し、瀋陽は第5位で4.6%下降した。蘭州と武漢はそれぞれ第3位と第4位
で、4.8%、4.7%下降した。
 上位5都市と対比されるのは、長江デルタの杭州、上海、合肥で、これら3都市の
新築住宅価格は過去1年間にそれぞれ6.2%、3.9%、3.3%上昇した。
〔中国経済週刊・経済ネットニュース2023年3月16日〕
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……【李年古の日中異文化交流術】……………………………………………………
●沖縄の印象 3
(前号より続く)
 最も怖かったのが山頂だ。周囲は高く険しく、転落防止柵のような手すりはない。
高所恐怖症の人が足元の深淵を見たら、深淵もまた自分を凝視しているような感覚
に陥るだろう。
 遠くを見渡せば、景色はただただよく、全ての島々を一望に臨むことができる。

 城山から一番離れた場所にある大きな土地は米軍演習基地だ。島の4分の1の面積
を占める。
 島の「反戦平和資料館」を観覧後、第二次世界大戦時、この地では島民が米軍と
日本軍によってとてつもなくじゅうりんされていたということを知った。
 現在、この資料室は誰も訪ねて来ず、とても寂しい場所となっており、ただ私一
人がその場を去ろうとしないのだった。

 改めてこの美しい島の写真を見返し、この地が地球上の全ての島々と同様に、明
け方、地平線上の最初の朝日の下で、ただ鳥の鳴く声だけで目覚められる場所であ
るよう祈った。
 島にあるこの巨大な石には「非核平和宣言」と大きく書かれていた。

(写真をツイッターに投稿しますので、ぜひごらんください)
(このコーナーは、日中異文化コミュニケーションの経験を中心テーマとした文章
を紹介していきます。)

……【国際】………………………………………………………………………………
●米国における人種差別の文化的シンボルをどう見るか
 2022年9月、米国エモリー大学の研究者であるケリー・スミス氏は、南北戦争後、
黒人は統合失調症と誤診されて隔離され、多重の虐待、暴力や強制労働の被害者と
なったと「ジム・クロウ・イン・ザ・アサイラム」の中で指摘している。
 米国のソーシャルメディアでは、フー・マンチューのイメージに由来する「キツ
ネ目」が話題となった。2013年には米国の某自動車メーカーが中国を「フー・マン
チューの国」と宣伝した。
 米国のパース記号論によれば、思考が記号を生成し、解釈するとしている。人種
差別主義から生まれた文化的シンボルとしてのジム・クロウとフー・マンチューは、
歴史が長く、保守的で狡猾である。

〈ジム・クロウというシンボルは、米国における黒人の血と涙の歴史を反映〉
 ジム・クロウは、1830年に白人コメディアンであるトーマス・ダートマス・ライ
スによってつくられた黒人の吟遊詩人のイメージである。
 「クロウ」は英語で「カラス」を意味し、その姿は黒く凶悪な顔、ぼろぼろの服、
独特なアクセント、コミカルな動作で、言動や気性について黒人を嘲笑する。
 ライスのジム・クロウのパフォーマンスは、人種差別主義のウイルスを急速に蔓
延させ、ジム・クロウ法が登場するためのイデオロギーと世論の基盤を築いた。

 ジム・クロウ法は、1876年から1975年まで、米国で、黒人に対する人種隔離や差
別を実施するための法的または制度的手段を指す。この法律は、黒人を教育、観光、
交通、生活施設、公共の場から隔離し、選挙権、労働権、教育を受ける権利、公平
な居住権、平等な交通権などの権利を剥奪した。
 国家機関は白人が黒人などのマイノリティーを抑圧するための道具と化し、1896
年の米国最高裁判所による「隔離は差別ではない」という判決により、黒人隔離は
合法化された。ジム・クロウ法はドイツのナチスにインスピレーションを与えた。

 ジム・クロウというシンボルは、法律、政策システムは、経済的、社会的な人種
間の対立を激化させ、黒人の大量虐殺と粛清の合図となった。
 1919年の「赤い夏」の間、白人の退役軍人が黒人を迫害する人種暴動が米国で少
なくとも25件発生した。1921年6月、白人の暴徒が「ブラック・ウオール・ストリ
ート」を血の海にした「タルサ人種虐殺」により300人の黒人が殺害され、約1万人
が家を失った。
 1918年、米国のウィルソン大統領が1889年から1918年の間に少なくとも2522人の
黒人がリンチされたことを認めた。バイデン大統領は、「制度的人種差別」は米国
という国家の魂の汚点であると認めた。

 ジム・クロウ法のもとで、人種抑圧や暴力から逃れ、経済的、教育的困難を脱す
るために、1916年から1970年にかけて、米国では600万人以上の黒人が南部から北
上する「黒人大移動」が起こった。
 イザベル・ウィルカーソンは著書「よその太陽の暖かさ:米国大移動史」で、大
移動によって1900年に90%だった南部の黒人の割合が1970年には50%に減少したと指
摘している。

 公民権運動が盛んになると、あからさまなジム・クロウは姿をひそめたが、ひそ
かに人を陥れる目に見えない差別へと変化した。2021年8月、米国共和党は難易度
の高い「ジム・クロウ2.0」投票に関する政策を打ち出した。
 米国の学者ミッシェル・アレクサンダーの著書「新たな黒人隔離:カラーブライ
ンド時代の大量投獄」の中で、大量収監を「新しいジム・クロウ」とみなしている。
1970年から2007年にかけて、黒人の収監率が約4倍になり、米国における黒人管理
の重点がプランテーションや社会隔離から刑務所へと移っていると述べている。

 スイスの記号学者であるソシュールは、言語文化は記号の集合体であるとしてい
る。米国の黒人に対する人種差別の文化的シンボル体系において、ジム・クロウは
代表的なシンボルである。
 ジム・クロウ以外にも、従順なアンクル・トム、アフリカ系とネーティブアメリ
カンとの混血の奴隷「サンボ」、太って騒々しい黒人乳母の「マミー」、プランテ
ーションの奴隷「ゼップ・コーエン」など、米国には人種差別のシンボルが存在する。

〈フー・マンチューは米国のアジア系への傲慢と偏見の象徴〉
 1913年、作家アーサー・ヘンリー・ウォードは、サックス・ローマー名義で小説
「フー・マンチュー博士の謎」を発表し、「細い目、つり上がった眉、高い頬骨、
ヤギのようなひげ、痩せたはげ頭、官服」の「中国の悪党」としてでっち上げられ
たのがフー・マンチューである。
 ローマーの目には、フー・マンチューは「黄禍」の擬人化であり、西洋世界の全
ての不幸の元凶は黄色人種であると映った。
 「フー・マンチュー博士の謎」は100万部以上売り上げ、10カ国以上の言語に翻
訳された。また、同様の小説が欧州、米国、アジアの30カ国以上に広がり、中国に
対する疑惑、恐怖、ブラックなイメージをあおった。

 ローマーの6篇の小説「フー・マンチュー博士」は数々の米国映画やアニメーシ
ョンとなり、文字記号からマルチメディア記号へと進化し、ハリウッド映画により
数十年にわたり誇張され、深く影響を及ぼしている。
 現在でも、ハリウッド映画における中国人のイメージは「フー・マンチュー」の
影響を受けており、チャイナタウンはマフィアが横行し、麻薬が蔓延るなど法の及
ばない場所として描かれている。2007年の「パイレーツ・オブ・カリビアン3」に
登場する海賊サオ・フェンの山羊ひげは、フー・マンチューの名残りである。

 フー・マンチュー、義和団、東南アジアの病人、纒足女性などの記号はいずれも
「黄禍」の色彩を帯びている。米国の作家ジャック・ロンドンは「比類なき侵略」
等の作品で「中国脅威論」を唱え、中国人を「劣等民族」と中傷し、「黄禍」を排
除するために中国人に対する「ジェノサイド」を唱えた。

 公民権運動と関連するアファーマティブアクション法案の導入により、人種差別
は法的及び世論のリスクに直面し、より隠蔽されるようになった。名前の変更、衣
装の変更、肌の色の変更などにより、米国の人種差別的作品は再構築され、他のア
ジア人の差別的イメージをつくり出した。
 「フー・マンチュー」は「マン・ダーレン」「ジェン・ズー」「ウェンウー」等
の新たな「ソックパペット」として生まれ変わった。2021年の映画「シャン・チー
とテンリングスの伝説」で、「シャン・チー」等のイメージも、細い目などフー・
マンチューの要素を残している。

 反アジア系の文化的シンボルがアジア人への憎悪と迫害を助長し、1871年には500
人の白人の暴徒がロサンゼルスで18人の中国人を虐殺した。ハーバード大学のベ
ス・ルー・ウィリアムズ教授(歴史学)は、1885年から1887年の間に、米国で86件
の中国人の殺害と168件以上の中国人追放があったと指摘した。
 1863年から1869年にかけて、中国人労働者が米国大陸横断鉄道を建設した。第一
次世界大戦中、10万人以上の中国人クーリーが連合国の塹壕を掘り、多くの死傷者
を出した。1882年の中国人排斥法は反中国人運動の波をあおり、今、米国はいわゆ
る「ウイグル強制労働防止法」で再び同じことをやろうとしている。

 アジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)を擁護する非営利団体(STOP AAPI HATE)
の統計によると、2020年3月19日から2021年12月31日までに、米国でアジア・太平
洋諸島系の人々に対する差別やヘイトクライムが1万905件報告され、その中で中国
系へのヘイトクライムが最も多かった(42.8%)。
 2021年5月、米国のバイデン大統領が、アジア系への偏見、外国人排斥、人種差
別、排外主義が米国に深く根づいていることを認めた。新型コロナウイルスパンデ
ミックでは、反アジアのヘイトクライムの増加が多くのアジア・太平洋諸島系の人
々のコミュニティーに恐怖と悲しみの影を落としている。

〈米国の人種差別文化記号のメカニズム論理〉
 ジム・クロウやフー・マンチューは人種差別や迫害の氷山の一角であり、その背
後にあるメカニズムは「白人至上主義」の内外の秩序と利益の維持である。

 まず、「白人至上主義」と「白人支配」を守ることが必要である。「白人至上主
義者」は、マイノリティーに「おだてる」「滑稽な顔をする」という「アメとム
チ」戦略を実行し、忠実な使用人と悪魔というイメージをつくり出した。
 モスクワ・タルトゥ学派の第一人者であるユーリー・ロトマンは、記号圏は民族
文化の担体であり、記号の存在と活動の空間であると考えている。ジム・クロウや
フー・マンチューといった文化的シンボルが広まったのは、米国の人種差別的な社
会的、文化的生態の土壌で育ったからである。
 フー・マンチューは、米国における中国恐怖症と中国排斥の象徴的な文化的シン
ボルとなり、人々に長期的な心理的影響と認知誘導をもたらし、社会的(文化的)
ダーウィニズム、植民地主義、人種差別を具現化している。

 第二に、利益集団は保守的な「白人至上主義者」の市場に迎合している。ハリウ
ッド等の利益集団は、ジム・クロウとフー・マンチューを白人の人種差別の低俗趣
味に迎合し、収益コンテンツとみなし、政治的利益を不正に入手し、興行収入を稼
いでいる。
 ジム・クロウのような人種差別の文化的シンボルは、当局の政治的ニーズに合わ
せ、関係する利益団体の経済的ニーズを満たすために、黒人の苦しみの上に白人の
娯楽とおごりを構築している。
 ローマーらは、フー・マンチュー方式の「病態文学」によって、「黒い中国人」
の産業連鎖と利益連鎖を形成している。人種差別のシンボルを生み出すパターンは、
主に猿や、ジム・クロウ方式の「擬物化」、フー・マンチュー方式の「擬悪魔化」、
チャーリー・チャン方式の「擬奴隷化」である。
 人種差別のシンボルを生み出している人々は、観客が暗黙のうちに理解できる狡
猾なフィクションの方式をとっている。そのため、被差別者に長い間法的権利保護
を行うことが困難であり、平気で人にダメージを与えて大もうけしてきた。
 何年たっても利益集団はフー・マンチューから利益を得ている。1985年には米国
でロックバンドフー・マンチューが結成され、2019年にはパンチ・シガーがフー・
マンチューシガーを発売した。

 第三に、白人文化と世界覇権を維持する必要性である。エドワード・サイードは
著書「オリエンタリズム」の中で、オリエンタリズムは人種差別の一形態であり、
異質性や野蛮性によって東洋と西洋の違いを誇張し、西洋の基準で東洋を測定して
いると主張している。
 フー・マンチューのような人種差別的な文化的シンボルの盛衰は、米国の内政や
覇権を守る必要性と密接に結びついている。米国でフー・マンチュー映画が台頭し
たのは、1930年代にモンロー・ドクトリンが流行した時期と一致しており、米国は
失業や経済不況などの問題は中国人にあると非難した。1970年代、中米関係は氷解
し、フー・マンチューのようなイメージがブルース・リーのようなカンフーイメー
ジに変わった。
 2017年以降、米中関係は悪化する中、米国の人種ポピュリストはアジア人や移民
へのヘイトクライムを扇動し、世界で白人の覇権を維持するための「中国脅威論」
を推進した。

 人種差別の文化的シンボルを排除するのは簡単だが、人々の心の中にある差別意
識、分離主義的な考え方を取り除くのは難しく、心理的文化的平等への道は任重く
道遠しである。マイノリティーに対する固定観念や差別の象徴の撤廃は、白人の慈
悲に頼るべきでない。マイノリティーは協力して白人の覇権を打破し、自分たちの
役割、言葉、文化を白人に乗っ取られているという普通でない状況を変えなければ
ならない。

 アリストテレスは、言語文化は精神的印象の表現記号であると指摘した。世紀の
変化と東洋の台頭と西洋の没落という中で、オリエンタリズムと西洋中心主義の脱
神秘化を進める必要がある。東洋と西洋の文化の区別はなく、傲慢で偏狭な西洋は
謙虚に内省し東洋文化に敬意を払い、東洋と西洋の文化交流と相互学習を促進しな
ければならない。
(筆者:程春華中国中央民族大学准教授)
〔中国新聞網2023年2月12日〕
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻訳:竹内はる菜 澤田裕子 楊桃 村井好子
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