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電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
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電子マガジン《中国最新情報》  No.575 2013年3月5日
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
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★今週の読者数合計:5,681名(2013年3月4日現在)

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:観光産業の競争環境整備と強化】
●国内旅行市場規模30億人に迫る 世界トップ
●空港課金の内外差4月より統一化 中国国際航空は年間10億近くの費用増
●2012年 国内航空サービスにおけるクレームが5割増
●2012年 全国717ホテルで星取り消し

┏【観光】
●IALA 2012年世界航空旅客輸送量5.3%増
●春節帰省ラッシュ 延べ34億人予想
●春節期間 高速道路の料金免除8.46億元 流量80.1%増

┏【国内経済】
●2012年度各省区市GDP成長率ランキング 貴州がトップ 上海はラスト
●大気汚染が空気清浄機市場販売額を倍増させる

┏【経済データ】
●外国為替(3月4日)

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……【特集:観光産業の競争環境整備と強化】………………………………………
●国内旅行市場規模30億人に迫る 世界トップ
 中国「国民観光レジャー綱要」が18日、正式に発表され、中国人のレジャー享
受という課題解決に努める。
 2012年、中国の海外旅行者数は延べ8000万人を超え、世界第3位、世界観光市
場への貢献率は7%を超えた。中国人の法定休暇は毎年115日あり、中進国レベル
に達している。2012年、中国は延べ30億人近い国内観光市場規模を持ち世界第1
位となった。入国宿泊観光客数は延べ5772万人に達し、世界第3位を維持した。
〔証券日報2013年2月19日〕

●空港課金4月より統一化 中国国際航空は年間10億近くの費用増
 今年4月1日より、中国の国内航空会社は出(入)国時の空港課金で優遇待遇を
受けられなくなり、国外の航空会社と空港課金が統一化される。これは空港を喜
ばせるが、航空会社を心配させることになるのは疑いようがない。

 航空会社の多くは、国家発展改革委員会と民航局が合同で発布した「国内航空
会社の国際及び香港・マカオフライトの民用空港課金標準の調整に関する通知」
を既に受け取っており、国内航空会社の国際及び香港・マカオフライトの民用空
港課金標準は4月1日より調整が始まる。

 国内航空会社の国際及び香港・マカオフライト(外国及び香港・マカオの航空
会社との共同運航便のオペレーション運航を含む)の、国内の出(入)国空港に
おける航空性業務課金項目の課金標準基準価格は、外国及び香港・マカオの航空
会社のフライト課金標準基準価格に基づき執行される。
 つまり、今年4月1日より、内外の航空会社の空港課金の統一化が実行される。

 これと同時に、中国大陸部に出(入)国手続をしない空港において、旅客、貨
物郵便物の目的地が外国都市及び香港、マカオであるとき、旅客サービス費、旅
客荷物安全検査費、貨物郵便物安全検査費に対する課金標準基準価格も同様に、
外国及び香港・マカオの航空会社のフライト課金標準基準価格に基づき執行される。

 数年前、中国国内の空港課金は航空会社が国内であるか国外であるかにより区
分され、国外航空会社には国内航空会社より非常に高い課金が行われていた。
 例えば、空港課金のうち比較的多くを占める空港使用料については、国外航空
会社の1回当たりの使用料は国内航空会社の2.1倍であった。そのため、内外の課
金標準を徐々に統一化することは、国外航空会社全ての希望するところであった。

 2008年3月に出された「民用空港課金改革方案」の中で、5年以内に2回に分け
て国内航空会社の国際及び香港・マカオフライトの課金標準と外国及び香港・マ
カオの航空会社のフライト課金標準とを統一化させていくことが既に明確に提示
されていたが、これは国内の航空会社、特に国際線を比較的多く持つ航空会社に
とっては少なくないコストアップとなる。

 航空会社にとっては、空港課金は燃油と機材に次ぐ第三の支出で、空港使用料
が空港課金の主要な部分である。2008年以降、1回目の空港課金標準調整は実施
しているが、現在の国内航空会社の国内空港から国外に飛ぶ際の関連コストは依
然として国外航空会社より40%安い。

 「空港課金が内外で統一化されれば、国際線を比較的多く持つ航空会社のコス
トと収益に影響を与える」
 ある航空業アナリストによれば、現在、国内航空会社のうち、中国国際航空は
国際線と国内線の割合が約5対5で最も多いのに対し、東方航空と南方航空は約3
対7である。したがって、空港課金が統一化されれば、中国国際航空のコストへ
の影響が一番大きく、年間で8億から10億元の費用増が推定される。

 しかし、内外の課金が統一化されれば、国内空港、特に国際線を比較的多く持
つ空港にとっては業績上昇の触媒となる。例えば、上海空港、首都空港、また白
雲空港などだ。
 瑞銀証券の研究報告では、上海空港の国内航空の国際線比率は23%に達し、白
雲空港の国内航空の国際線比率は約9%である。もし、国内航空の国際線課金が統
一化に向かえば、2013年の上海空港と白雲空港の業績はそれぞれ12%と16%の増加
となる。上海空港の業績への影響が最も顕著で、その次が白雲空港となる。

 以前、首都空港や上海空港などの国際ハブ空港は、中国―日本線の旅客縮小と
世界経済の低迷がもたらした航空ニーズ鈍化の影響を受けた。
 しかし、業界内では、今年1月1日より開始された72時間以内での乗り継ぎビザ
免除政策が両空港の国際乗客量の反転を牽引し、空港内外課金の統一化にもさら
に花を添えることになると予想している。〔第一財経日報2013年2月1日〕

●2012年 国内航空サービスにおけるクレームが5割増
 中国消費者協会が先日提供したデータによると、2012年に受理した消費者クレ
ームは合計で54万3338件で、50万5304件が解決された。クレーム解決率は93.0%
となり、消費者は5億6843万元を取り戻している。
 そのうち、経営者による詐欺行為で多額の賠償を求めるクレームが7213件で、
賠償金額は1283万元であった。
 2012年、各レベルの消費者組織は1101件の消費者クレームをサポートし、延べ
215万人の消費者訪問とコンサルティングの対応を行った。

 クレーム全体では、サービス関連のクレーム数は依然として上昇傾向にあり、
2011年の33.2%から34.0%へと上昇した。そのうち、販売サービスとインターネッ
トサービスのクレーム数とクレーム割合が前年比で大きく増加している。
 サービス関連のクレームのうち、前列に来るのがメディアショッピング、携帯
電話サービス、ネットワーク接続サービス、美容などである。
 注目に値するのは、交通輸送における航空サービスのクレーム数が前年比51.4%
増と、2011年の757件から2012年には1146件に増加していることである。
〔証券時報網2013年2月19日〕

●2012年 全国717ホテルで星取り消し
 「国内の3つ星以下(星が中低ランク)のホテルの経営は日に日に苦しくなっ
ている」北京市昌平区のとある3つ星ホテルの接客サービス部の担当者はこのよ
うに述べる。

 全国観光星つきホテル評定委員会は2012年度、全国で計1281ホテルについて作
業を行ったと発表した。作業の結果、星が取り消されたのは717ホテル(5つ星17、
4つ星80、3つ星245、2つ星354、1つ星21)、期限つきの改善命令が出されたのは
564ホテル(5つ星31、4つ星79、3つ星299、2つ星148、1つ星7)だった。
 このことは、国内の3つ星以下のホテルには泣きっ面に蜂である。

 2つ星、3つ星等の星が中低ランクのホテルは中国のホテル市場の半分を占め、
その発展が中国の観光市場、観光業の発展全体を左右する決定的な重みがある。
 しかし、その経営管理には市場の運営やブランド競争の観念が欠如しており、
総じて比較的低レベルの経営状態にある」北京第二外国語学院中瑞酒店管理学院
専門家顧問委員会の孫葦萍顧問はこのように述べる。

 星が低いホテルも、多くは自身がホテル分野でほかよりも劣っていて、大事に
はされていない存在で、ブランド構築力が欠乏していて、サービスの質や利益も
理想的なものになっていないことを自覚している」前述のホテルの担当者は認め
ている。

〈「80対20の法則」2つ星、3つ星ホテルはますます弱くなる?〉
 「観光ホテル星ランク区分評定」(GB/T14308-2010)という国家標準の公布、
施行後、2012年、全国の省レベル星ランク評定事務所32カ所が合計延べ2万2000
人以上の星ランク評定員を組織して、1万248の星つきホテルに年次再調査で評定
を行った。その内訳は、1つ星176、2つ星3118、3つ星4931、4つ星1645、5つ星378
だった。
 そして、上記1281ホテル(取り消し717と改善546)という作業結果を、全国星
ランク評定事務所及び省レベル星ランク評定事務所32カ所が統計として出した。

 多くの分析で、近年来の国内の3つ星以下のホテルは坂を転げ落ち続けている
ことがわかったが、これは中小型ホテルのうちで独特なグループ――経済型ホテ
ルの強い攻勢を受けているためである。
 業界の競争環境はまちまちだが、「如家」「七天」等幾つかの大ブランドがひ
ときわ目立っており、「80対20の法則」の様相になっている。

 「これは客観的な要素だけで、さらに大きな問題としては、中国の2つ星、3つ
星自身にある」
 孫葦萍顧問は、これらの経営者が通常、ブランド問題は存在しないと考え、主
に短期的な利潤追求を主体にし、小さな利益のために、評判を重視せず、サービ
スの質を下げ、消費者を苦しめることで、ホテルの長期的な利益を犠牲にしてい
る。特に、国有ホテルはこれらの問題があらわやすいと指摘する。

 3つ星国有ホテルである上海航天大廈賓館(アストロナウティクスホテル)の
ある従業員によると、目下、中国の国有ホテルは真の近代的企業制度とはなって
おらず、政府と企業とが分離しておらず、ホテルの管理は上級組織の命令により、
管理の重点は在任期間内での利益追求であり、長期的な利益やブランド建設では
ないのだという。

 「幾つかのホテルでは競争意識が生まれ、ブランド経営、資本経営の領域に踏
み込み始めたとはいえ、往々にしてブランドイメージが不十分で、主要営業成績
が弱くてブランド効果を発揮できない、あるいはブランド意識の観念を持ち、経
営管理、サービスの質、サービス意識等の方面を非常に重視しても、ブランドの
普及と保護の方面が不十分であれば、悪循環に陥る」孫葦萍顧問はこのように分
析する。

〈優位性をはっきり見分ければ春が来る〉
 「中国の3つ星以下のホテルは決して優位性がないわけではなく、さまざまな
客に狙いを絞り、それらの客に特化したサービスの提供を重視すべきである」

 中国観光ホテル国家星ランク評定員で、中国観光ホテル協会の辛濤副会長は本
紙のインタビューに対し、「中華人民共和国 観光渉外ホテル星ランク標準」の
要求とは、1つ星ホテルにはレストランがあること、2つ星ホテルには大き目のホ
テル、ショップ、郵便・電信、理髪室があり、基本的に観光客の滞在ニーズを満
たすこと、3つ星ホテルには大小のレストランで中華及び洋食を提供し、さらに
会議室、娯楽ホール、バー、喫茶室、美容室、フィットネスルーム等の施設があ
ることであるとした。

 記者が調べた「観光ホテル星ランクの区分と評定」(GB/T14308−2010)の中
の「星ランク評定の標準と基本要求」にも、各星ランクが備えなければならない
ハード施設及びサービス項目について相応の規定を設けられている。

 「会議や展覧会旅行は大ブームで、レストランや会議室は、団体客向けに、普
通のレストランや経済型ホテルとは比較することができない利便性を提供できる。
先述の標準や規定に合致する3つ星以下のホテルは核心的な競争力を持っている
のだから、自己のターゲットとなる顧客市場を探すべきである」辛濤副会長はこ
のように述べた。

 目下、中国の「如家」「錦江之星」等のごく少数のブランド以外、星つきホテ
ルの全体件数の90.51%の3つ星以下のホテルは長い間単体で存在し、ホテル間で
の低価格競争に頼る悪循環に陥っている。
 孫葦萍顧問はこのことに対して同意し「目下、大部分の2つ星、3つ星ホテルは
目の前に見える利益を求めることに焦り、ホテルブランドの建設を無視すること
から、知名度は低迷するに至り、現地市場においてさえ、ホテルが3つ星ホテル
であるということが知られていないのだから、外部の顧客にはわからないだろう」

 孫葦萍顧問は、3つ星以下のホテルが合併再編を通じてグループブランドをつ
くり、グループの普及と宣伝を通じて傘下ホテルの宣伝をするとともに、キャン
ペーンを強化して、ネットワークでのマーケティングプラットホームや広範囲で
のネットワークを形成し、人的資源、管理、マーケティング等の方面で緊密なや
りとりと経験のシェアをすることを提案する。
 「2007年、江蘇省内の星つきホテル9軒が「(中豪)友好ホテルマーケティン
グ連盟」を設立し、国際ホテル管理グループが中国都市の立地戦略と熾烈な市場
競争への対処に成功している。これは既に中国ホテル業のよく知られた事例であ
り、見本となっている」
〔中国経済時報2013年2月19日〕

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……【観光】………………………………………………………………………………
●IALA 2012年世界航空旅客輸送量5.3%増
 IALA(International Association of Lighthouse Authorities)は、2012年、
世界の航空旅客輸送量は前年比5.3%増加したが、2011年の5.9%より若干低かった
と発表した。
 国際航空市場は国内航空市場に比べ優秀な成績だった。また、国内航空市場の
中では、中国の成長の勢いが最も強かった。

 2012年、国際市場における航空旅客輸送量は6%増加したが、大部分は新興市場
からのものだった。
 ユーロ危機と米航空会社の合併により、欧州と北米の航空会社の国際旅客輸送
量の成長は明らかにスローダウンし、2012年の伸び幅はそれぞれ5.3%と1.3%にと
どまった。2011年はそれぞれ9.5%と4.1%であった。

 2012年、国内市場における航空旅客輸送量は前年比4%増加した。そのうち、中
国の成長の勢いが最も強かった。2012年中から中国の航空旅行に好転の兆しがあ
らわれ始め、年間の旅客輸送量は9.5%増加した。

 旅客輸送市場の成長と比較し、2012年の世界の航空貨物輸送市場は委縮したま
まだ。2011年に貨物輸送量が前年比0.6%下降したのに続き、2012年にはまた1.5%
下降した。そのうち、アジア太平洋地域の航空会社の受けた影響が最大で、2012
年貨物輸送量は前年比5.5%縮小した。

 しかし、IALAの統計によれば、輸送量増加に加え、航空会社がさらなる厳格な
輸送力管理を行ったことにより、2012年旅客搭乗率は史上最高レベルに近づいて、
貨物搭載率は第4四半期には上昇に転じている。IALAは、このことは航空会社の
石油高騰への対応の助けとなり、業績が改善すると見込んでいる。
〔中国証券報2013年2月21日〕

●春節帰省ラッシュ 延べ34億人予想
 交通部の何建中報道官は1月17日の定例記者会見で、2013年春節帰省ラッシュ
における中国全国の道路の帰省客の輸送量は延べ31億人、1日平均で前年同期比9%
増の延べ7741万人になると予想した。

 何建中報道官は、今年の春節帰省ラッシュの主要な特徴として3点挙げた。
1) 短距離、中距離の帰省客が大幅増になること。
2) 農村地域の帰省客がはっきりと増加し、通常の輸送量に比べ大幅上昇すること。
3) 島や海峡間での帰省客の輸送で水運が注目されていること。

 国家発展改革委員会が先日発表した「2013年春運工作の誠実実行に関する通
知」では、今年の帰省ラッシュ期間の全国の帰省客の輸送量は延べ34.07億人に
達すると予想されている。
 そのうち、鉄道は延べ約2.25億人で前年比4.6%増、道路は延べ約31.04億人で9%
増、水運は延べ約4308万人で1.5%増、航空は延べ約3550万人で5.2%だった。
〔大衆証券報2013年1月18日〕

●春節期間 高速道路の料金免除8.46億元分 流量80.1%増
 2月15日24時で、春節休暇中の小型車への全国道路通行料金免除が終了した。
 交通運輸部の統計によると、春節期間、全国の通行料金を徴収する一般道路
(四川、チベット、海南を除く)における通行料金免除額は計8.46億元で、その
うち小型車の通行料金免除額は8.05億元、高速道路では7.82億元だった。

〈小型車の春節外出は前年比倍増〉
 春節期間中、全国の高速道路及び国道、省道幹線道路の通行状況は正常で、各
大中都市の道路の主要な出入り口及び料金所の通行も順調で、一部の区間での車
両通行量は多かったが、長時間の渋滞はなかった。
 道路ネットワークセンターのモニタリング状況では、15日24時に近くなって、
江蘇、浙江、広東等の一部の高速道路での車両通行量が多くなったが、全国の高
速道路全体は順調だった。16日零時から、全国の高速道路では正常の料金徴収に
戻ったが、徴収免除と徴収開始との時間帯も平穏に推移した。

 春節期間中、全国の高速道路の総交通量は前年比80.1%増だった。小型車(7座
席以下)の車両通行量は全車両の92.7%を占め、前年比92.1%となった。
 このほか、春節休暇期間の交通事故は交通寸断を引き起こしたが、前年の国慶
節休暇に比べてはっきりと減少した。

〈15日の高速道路車両通行量は前年比70%増〉
 2月15日、全国の高速道路(チベット、海南を除く)の車両通行量は延べ2341
万台で前年比70%増、前四半期比で13%増だった。そのうち、小型車の通行量は前
年比84%増、前四半期比で11%増だった。
 重要高速道路の交通量では、2月15日の小型車の車両通行量は14日よりはっき
りと増加し、前年比でもはっきり増加した。

 冷たい空気の影響を受け、17日から、甘粛東南部、陝西南部、山西南部、黄淮
西部及び南部、江淮、江漢、江南北部の長江沿川地域では雨が雪に変わるかみぞ
れまじりの雨が続き、蘇皖中南部では局地的に暴風雪になる。東北地域の北部及
び東部の一部の地域では大雪になる。
 春節休暇が終了しても、Uターンラッシュはまた終わっておらず、降雪が道路
ネットワーク通行に影響を与える可能性がある。
〔新京報2013年2月17日〕

……【国内経済】…………………………………………………………………………
●2012年度各省区市GDP成長率ランキング 貴州がトップ 上海はラスト
 2012年全国31省区市経済データが出そろった。
 公開統計資料によると、各省区市のGDP成長率の地域分布の構造は、「西高東
低」がはっきりした。貴州が19.3%で全国トップに立ち、雲南が15.93%、陝西15.5%
だった。また、チベット、重慶、四川、新疆、青海、甘粛、内モンゴル、広西等
西部地域の省区市の経済成長率は11%以上だった。

 東部地域の省市のうち、上海はわずか4.72%で最下位となり、経済力が高い浙
江は最後から2番目の7.08%、広東は最後から3番目の7.25%だった。北京は最後か
ら7番目の9.53%、江蘇は最後から8番目の10.08%だった。

 このほか、湖北、湖南、安徽、河南、江西等中部地域の省は比較的経済成長が
突出し、湖北、湖南、安徽の成長率は12%以上だった。一方、構造転換期に来て
いる石炭産出の多い山西はわずか7.79%と振るわなかった。

〈2012年各省区市GDP成長率ランキング〉
1) 貴州 19.30%    12) 青海 12.82%    23) 山東 10.25%
2) 雲南 15.93%    13) 湖南 12.63%    24) 江蘇 10.08%
3) 陝西 15.50%    14) 甘粛 12.55%    25) 北京 9.53%
4) チベット 14.81%  15) 安徽 12.49%    26) 黒龍江 8.82%
5) 重慶 14.46%    16) 福建 12.20%    27) 湖北 8.40%
6) 天津 13.95%    17) 遼寧 11.58%    28) 山西 7.79%
7) 四川 13.43%    18) 内モンゴル 11.34% 29) 広東 7.25%
8) 湖北 13.33%    19) 広西 11.18%    30) 浙江 7.08%
9) 海南 13.18%    20) 河南 10.69%    31) 上海 4.72%
10) 吉林 12.95%    21) 寧夏 10.68%
11) 新疆 12.95%    22) 江西 10.64%
〔和訊網2013年2月20日〕

●大気汚染が空気清浄機市場販売額を倍増させる
 大気汚染が深刻になり、中国の空気清浄市場は好調な滑り出しを見せている。
パナソニック、シャープ等のメーカーだけでなく、蘇寧、国美等の小売店におい
ても、18日に記者が調べたところでは、今年以降、空気清浄機の販売額が倍増し
ている。メーカーはどんどん増産し、膨らむ市場を奪い合っている。

 パナソニック中国の関係者によると、2012年12月のPM2.5の汚染状況で関心が
集まり始め、昨年12月以降、空気清浄機の販売が明らかに好転しているという。
今年1月、パナソニックの空気清浄機の中国市場における販売は前年同期の2.2倍
に達した。2013年の空気清浄機市場を楽観的に予測する。

 シャープ中国の関係者によると、2013年1月のシャープの中国における空気清
浄機の販売台数は前年同期の3倍だという。目下、中国市場におけるシャープの
空気清浄機販売額は白色家電販売額全体の約30%を占めた。シャープが中国市場
において販売している空気清浄機の90%は上海工場のものであり、上海工場で目
下増産を図っている。

 「今年1月から2月3日までで、広州の国美の空気清浄機の販売額は前年比25%増
となった」広州国美の担当者によると、主にパナソニック、フィリップス、美的
のブランドを販売していて、パナソニックの1200―1500元の間の空気清浄機が最
も売れていて、しかも安いものでは1台800元のものもあるという。

 広州蘇寧の関係者によると、今年1月17日―2月16日で、広州蘇寧での空気清浄
機販売額は300万元を超え、前年比120%増、フィリップス、パナソニックブラン
ドが最も人気があり、主な価格帯は2000―3000元だという。

 中怡康の彭副総裁は本紙の取材に対し、中怡康がモニタリングしたデータに
よると、2012年の空気清浄機の販売額は前年比23.6%増で、真冬のその他の家電
製品がマイナス成長か、小型家電の幾つかが小幅な成長水準にあることと比較し
て、空気清浄機の成長は非常にはっきりしていると紹介した。空気清浄機市場シ
ェアの上位3企業は、フィリップス37.53%、パナソニック21.76%、亜都17.76%で
ある。第4位が瑞宝で5.6%。

 広州の電気売り場や百貨店での空気清浄機の価格範囲は広範で、999元―5000
元以上である。目下外資ブランドのパナソニック、フィリップス、シャープ、ダ
イキン等が主力で、国産ブランドの美的、亜都等も頑張っている。全体的には、
外資ブランドが中高級市場を占めている。〔第一財経日報2013年2月19日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                          (中国人民銀行3月4日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     6.6989  628.22    81.01  817.28
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
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《編集者コラム――ウーロン茶》
 外を歩いていて、急に温かいウーロン茶が飲みたいと思って自販を探しました
が、見つかりませんでした。コンビニや自販の品ぞろえを見ていると、ウーロン
茶は重視されていないようで、同じ中国茶でもジャスミン茶の方が目立っている
ようにも思います。飲食店ではウーロン茶はよく見ますが、もはや特定のニーズ
や機能に限られて飲まれている飲み物になってしまったのでしょうか。人からも
らうウーロン茶のおいしさと商品との差がある気がするので、そこを工夫して特
保以外の何か売り出しようがある気がしますが、何かとても残念な現状だなと思
います。(ま)
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●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/
●バッグナンバーの入手
(83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻 訳:竹内はる菜 荒木千春 澤田裕子 奥谷道弘 楊桃
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