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電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
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電子マガジン《中国最新情報》  No.533 2011年5月24日
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
登録/解除:http://www.bizchina.jp/modules/nweek/
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◎「ビジネス企業研修@中国」http://www.bizchina.jp/
★今週の読者数合計:6,039名(2011年5月23日現在)

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:求められる科学的思考の涵養】
●9割の食品に添加物 成人1日に8―90種摂取
●広東 最も子供につかせたい職業は起業家、官僚
●中国人はなぜ幸福でないのか?

┏【国内経済】
●ニューヨーク・タイムズ 中国の高インフレが世界を脅かす
●胡潤上海富豪報告 地元出身では葉立培氏が上海一の富豪に

┏【統計:第6回全国人口センサス】
●北京市 2010年第6回全国人口センサス主要データ公報
●上海市 第6回人口センサス主要データ状況紹介

┏【経済データ】
●外国為替(5月23日)

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    TEL:03-3434-1955 FAX:03-3434-6387
【URL】http://school.jma.or.jp/search/detail.php?seminer_no=1895

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……【特集:求められる科学的思考の涵養】…………………………………………
●9割の食品に添加物 成人1日に8―90種摂取
 「人民日報」の報道によると、中国の養殖業者及び食品メーカーが利益追求の
ために添加物を乱用する問題が非常に深刻となっている。中国の9割の食品に添
加物が使用されており、直接、間接を問わず、成人が1日に摂取する添加物はお
よそ8―90種類に及ぶ。

 多くの場合、食品添加物は食品の安全性と鮮度の維持に有効である。中国で添
加物の使用されている食品は1万種類以上である。
 例えば、アイスキャンデー1本で16種類、インスタントラーメンでは1袋で14種
類の食品添加物が使用されており、増味剤、消泡剤、膨張剤、着色料、防腐剤等
を含め、常用されている食品添加物は計35種類に上る。

 しかし、独自の判断による添加物の使用範囲拡大と、過剰使用、非食用物質あ
るいは品質自体に問題のある食品添加物等の違法使用は、目下中国の食品添加物
使用における3大難題となっており、このうち、乱用され最も大きな危険をもた
らすのが違法添加物であると専門家は指摘する。

 中国農業大学動物科学技術学院の〓仕彦教授は、「養殖、酪農業者の多くは農
家や小規模企業であり、その生産量は全体の7割を超える。飼料原料や運輸コス
トの絶え間ない上昇や、変動の大きい市場価格に直面し、一部の社会的責任感の
欠如した企業は、仕入れから販売まで何カ所も中継するという特徴を利用し、運
輸や販売の過程でメラミンなどの非食用化学添加物を違法に使用する」と指摘し
ている。

 中国国務院食品安全委員会弁公室は4月23日、食物に違法に添加されたと思わ
れる非食用物質47種及び乱用されがちな食品添加物22種を含む、既に明らかとな
っている151種の食品、飼料に違法に添加された物質のリストを公表した。 

 これを受け、中国国務院食品安全委員会はこのほど、食品安全監督・管理人員、
生産経営団体責任者、主要従業員に対し、食品安全に関する法律法規、科学知識、
職業道徳倫理等分野の集中トレーニングを年に40時間以上受け、トレーニング後
に勤務に入るよう求めた。〔聯合早報2011年5月11日〕
注)〓は、ごんべんに「焦」

●広東 最も子供につかせたい職業は起業家、官僚
 広東省科学技術協会は10日、2010年広東国民科学素養調査報告を発表した。
 調査によれば、2010年、広東省における基本的な科学的素養を持つ国民の比率
は3.3%であり、2005年に比べ1.7%上昇し、全国の平均レベル3.27%をわずかに上
回った。しかし、その値は、比率4.6%の東部地域に比べると依然として低い。

 興味深いことは、広東住民と東部地域住民とでは子供につかせたい職業が異な
るという点である。
 広東住民の子供に望む職業は以下のとおり。
1) 起業家  2) 官僚  3) 医者  4) 教師  5) 科学者  6) 裁判官  
7) エンジニア  8) スポーツ選手  9) 記者  10) 弁護士  11) 芸術家
 ランキングでは、起業家及び官僚が科学技術職の上位に、また教師が4位、科
学者が5位にランクしており、全国の調査結果と異なった。

 広東省科学技術協会の呉煥泉主席によれば、全国的な状況では、教師、科学者、
医者が名声のある職業の上位3位を占めており、子供に望む職業もまたこれと同
様であった。
 「2007年の調査では、広東省の状況もこれと同様であった。2010年の結果は、
民衆が子供に望む職業に大きな変化があったことを反映している」と呉煥泉主席
は語る。〔大洋網―広州日報2011年5月11日〕

●中国人はなぜ幸福でないのか?
 「金銭で幸福は買えないが、苦しみを和らげることはできる」――コメディア
ンのスパイク・ミリガンのこの有名な名言は「中国特有の共産主義」を簡潔に描
写しているように見える。
 中国の経済は急激に発展し、給料は大幅にふえ、人々はあまねく中国が「まさ
に飛躍している」のを感じているが、最新のギャラップ社の「生活の幸福度調
査」では、多くの中国人の情緒が低下していることをあらわしている。

 回答者の生活に対する描写をもとにして、世界124カ国をカバーしたこの調査
は、回答者を3種類、「日々向上している」「どうにかどうにか暮らしを立てて
いる」「とても苦しい」に区分けした。

 中国は世界でも最も急速に成長している主要な経済体で、よろよろ歩きのEUや
米国にうらやましがられているにもかかわらず、調査結果は決して理想的ではな
かった。
 生活感覚で「日々向上している」はたったの12%で、「どうにか暮らしを立て
ている」が71%を占め、「とても苦しい」は17%であった。

 諸外国と比較すると、これらの数字をさらに感覚的に理解できる。
 中国では12%の人が生活は「日々向上している」と感じているが、これはアフ
ガニスタンやイエメンと同じであった。(しかし、今回の調査は2010年に完成し
たもので、そのとき、イエメンではまだ動乱が発生していなかった。)
 71%の「どうにか暮らしを立てている」割合は、ハイチ、アゼルバイジャン、
ネパールと大差がなかった。
 また、「とても苦しい」と感じている人の割合は17%で、スーダン、パレスチ
ナ地区、イラクよりさらに高かった。

 上述した結果は、最近のほかの調査結果と一致している。
 例えば、中国社会科学院の昨年12月の調査結果では、中国で絶えず成長してい
る中産階級で、圧倒的多数の人が生活に決して満足していないことが明らかとな
った。
 当時、チャイナ・デイリーは、人々の情緒が低下している一部の原因は、現代
生活の厳しさ、競争の激しさ、失業のおそれ、ローンの圧力、日増しに増大する
物質主義によると指摘している。

 貧富の差が日増しに拡大するのも、恐らく原因の一つである。
 チャイナ・デイリーの報道によると、中国のジニ係数はここ数年ずっと上昇し
ており、現在は既に心配なほど高くなっている。ジニ係数は、収入の公平度合い
をはかる一つの指標である。〔英ファイナンシャル・タイムズ2011年4月21日〕
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……【国内経済】…………………………………………………………………………
●ニューヨーク・タイムズ 中国の高インフレが世界を脅かす
 欧米では、経済成長を推進する際、中国とは違う側面、すなわちどうやって経
済成長によるインフレを引き起こさないかに努めている。インフレは、中国が現
在、直面している最も深刻な課題である。
 ニューヨーク・タイムズは18日文章を掲載して、中国の高インフレは世界貿易
を脅かすだろうと指摘した。

 中国人民銀行は17日、経済過熱を冷ますために再度預金準備率を上げたが、一
連の調整措置に全面的な効果はなかった。経済成長率は10%前後から幾らか速度
を緩めているが、過熱したインフレを冷ましているように見えない。

 中国は世界第2の巨大な経済体であり、その上、世界の過去2年間の成長の主要
エンジンであることから見て、中国が直面する問題は世界も見過ごせない。
 実際、高インフレは既に中国の「世界の安価な工場」としての地位を脅かして
いるが、もし中国政府が過重な負担を手放し、経済が過度に鈍化すれば、GEなど
の国際企業だけでなく、チリの銅産業ビジネスの運営見通しさえも皆マイナスに
なる。

 このほか、中国内部にとっては、現在の北アフリカや中東の民主化運動も背景
にあり、インフレも社会動乱の主要な脅威となっている。
 中国の各レベルの政府は、貧富の差を縮めるために最低賃金を引き上げたが、
これはこの先数年間のインフレ圧力の主要な根源になると見られている。

 クレディ・スイスのエコノミストの陶冬氏は「中国は一つの新たな世代、新た
な形態に入っており、過去10年間にインフレは毎年1.8%上昇し、この先10年間で
恐らく5%に近づくだろう」と述べた。

 高インフレ時代の到来は、輸出に対して重大な影響がある。賃金と生産コスト
が上昇することに従い、中国沿海の工場は製品の輸出価格を引き上げるだろう。
このことは、米国、EUなどの国の輸入コストも上がることをあらわしているし、
さもなければ、別の安価な供給業者を探さなければならないということである。
 陶冬氏の見方によれば、既に一部の事例では、ある中国の輸出業者が、価格の
低過ぎることを理由に、ウォルマートなどの西洋の小売り業者の注文を拒絶する
という前代未聞のことが起きているという。 〔聯合早報2011年4月19日〕

●胡潤上海富豪報告 地元出身では葉立培氏が上海一の富豪に
 12日発布された胡潤上海富豪報告によると、東方希望集団の劉永行氏一族が上
海一の富豪になり、仲盛集団の葉立培氏は「その土地で生まれ育った」上海一の
富豪となった。
 また、上海不動産業、金融投資業における富豪の割合は全国平均より高かった。
これは、4つのセンター建設を大きな背景として、上海の第3次産業「造富」が最
大であったことを意味している。

 「高傳2011胡潤上海財富白書」によれば、企業本社の登記住所が上海にあるこ
とを統計基準として、東方希望集団の劉永行氏一族が350億元で上海一の富豪と
なった。2位の世茂集団の許栄茂氏一族は330億元、3位の美特斯邦威の周成建一
族は230億元であった。

 しかし、上海生まれの「その土地で生まれ育ったタイプの」上海富豪である点
もまた考慮すれば、仲盛集団の葉立培氏、新理益の劉益謙氏、分傘伝媒の江南春
氏こそが上海地元の三大富豪となる。
 さらに、31歳の姚明氏が、10億元の財産で上海地区最年少、かつ全国最年少で
ランクインした富豪となった。

 実際のところ、ランクインした109人の富豪のうち、78人が上海市外の出身者
で、その中でも浙江出身者が最も多かった。比較的良好な投資環境と政府業務が
効率的な上海が、起業者にとっての楽園となっている。

〈175人に1人が千万長者〉
 上海地区の千万長者数は既に13.2万人に達しており、昨年から8.2%(1万人)
の伸び、そのうち億万長者が7800人で、昨年から6.8%の伸びとなったことが明ら
かとなった。2010年の上海GDP9.9%の伸びより低い成長である。
 その他の都市と比較すると、上海地区の千万長者の数は全国第2位で、北京が
第1位の17万人。上海の千万長者は中国全国総数の13.8%、億万長者数は13%を占
めている。

 今年5月初め、上海市統計局が示した第6回全国人口センサスのデータによると、
上海市の常住人口は2300万を突破した。この計算に基づけば、上海地区では175
人に1人が千万長者ということになる。

 胡潤報告上の富裕者とは、千万人民元以上の資産を持つ個人であり、その資産
には、投資可能な資産(現金、株式等)と投資不可能な資産(個人企業、個人住
宅、所蔵芸術品)が含まれる。
 美林銀行と招商銀行の「財富報告」は投資可能な資産のみの統計であり、これ
とは異なる。

 上海の千万長者数の伸びは、主に、2010年、上海GDPが9.9%の伸びを示したこ
とと、不動産価格上昇、特に高級不動産価格の伸び幅がより大きくなったことに
起因する。今年4月の英ナイト・フランク社の報告に基づけば、上海高級不動産
価格は昨年より21%上昇した。億万長者数増加の原因には、さらに芸術品コレク
ションや古い洋館等の高級不動産への投資が含まれている。
 なお、2010年の株式市場にはほとんど大きな変動は見られなかった。

〈第三次産業における富豪の割合が全国最大〉
 上海地区では、不動産業、金融投資業における富豪の割合が全国平均よりも高
かった。
 上海地区では、不動産業でランクインする富豪が最も多く46人(30%)だが、
それは「2010胡潤富豪ベスト100」全国ランキングの20%より高かった。金融投資
業は第3位で20人(13%)だが、全国ランキングの7%より高かった。製造業は第2
位で28人(18%)だが、全国ランキングの19.5%より低かった。

 言及に値するのは、上海地区でランクインした富豪8人は政治家だが、全国ラ
ンキングより13%より低い、わずか7%だということである。このうちの2人は全国
人民大会代表、6人は全国の中国政治協商会議委員である。
 全国ランキングの1363人のランク入りした富豪のうち、180人(13%)が政治家
で、92人が全国人民大会代表、また81人が全国の中国政治協商会議委員である。
〔解放網―新聞晩報2011年5月13日〕

……【統計:第6回全国人口センサス】………………………………………………
●北京市 2010年第6回全国人口センサス主要データ公報
 全国人口センサス条例に基づき、中国は2010年11月1日0時を基準時として第6
回全国人口センサスを行った。国務院、北京市政府、地方各レベル政府の統一し
た指導、センサス対象全体の支援協力のもと、広大なセンサス調査員の苦労と努
力を通じ、北京市では、第6次全国人口センサスの各項目の準備、現場登録、再
チェック、主要データ集計等の業務は順調に終了した。現時点の北京市第6回全
国人口センサス主要データを発表する。

1) 全市常住人口は1961.2万人
 今回の人口センサスの北京市で登記された常住人口は1961.2万人、2000年の第
5回人口センサスと比較して、10年で604.3万人増、44.5%増となった。毎年平均
60.4万人増、年平均成長率3.8%となった。
 全市常住人口のうち、他省市から北京に来た人口は704.5万人で、2000年の第5
回人口センサスと比較して447.7万人増加し、毎年平均で44.8万人増加、年平均
増加率は10.6%となった。流入人口が常住人口の占める割合は、2000年の18.9%か
ら2010年の35.9%に上昇した。流入人口の増加は、北京市常住人口増加の主要因
である。

2) 平均世帯規模引き続き縮小
 全市常住人口の世帯数は668.1万戸、世帯人口は1639.0万人、常住人口の83.6%
を占めた。世帯当たり人数は2.45人、2000年第5回人口センサスの2.91人より0.46
人減少した。世帯規模が縮小したのは、主に出産水準の継続的な減少、ライフス
タイルの変化、人口移転・流動の増加等の要素の影響によるものである。

3) 常住人口の性別比は若干減少
 全市常住人口のうち、男性は1012.6万人で51.6%を占め、女性は948.6万人で
48.4%を占めた。常住人口の男女比(女性を100としたときの、男性の女性に対す
る比率)は、2000年の第5次全国人口センサスの108.9から若干減少した。

4) 人口年齢構成に変化
 全市常住人口のうち、0―14歳の人口は168.7万人で8.6%を占めた。15―64歳の
人口は1621.6万人で82.7%を占めた。65歳以上の人口は170.9万人で8.7%を占めた。
2000年の第5回人口センサスと比較して、0―14歳の人口の割合は15.7万人減少し、
5ポイント減少した。15―64歳の人口は563.4万人増加し、4.7ポイント上昇した。
65歳以上の人口の割合は56.6万人増加し、0.3ポイント上昇した。
 なお、60歳以上の人口は246万人で12.5%を占め、2000年の第5回人口センサス
と比較して75.9万人増加したが、割合に変化はなかった。

5) 各少数民族人口は常住人口の4.1%
 北京市には56の民族がいる。全市常住人口のうち、漢族の人口は1881.1万人で
95.9%を占め、各少数民族人口は80.1万人で4.1%を占めた。2000年の第5回人口セ
ンサスと比較して、漢族の人口は582.7万人増加、44.9%増加した。各少数民族人
口は21.6万人増加、36.8%増加した。各少数人口のうち、上位4民族は、満族、回
族、モンゴル族、朝鮮族で、この4民族の人口は少数民族人口総数の87.3%を占めた。

6) 教育水準は一段と向上
 2000年の第5回人口センサスと比較して、全市常住人口の教育水準ははっきり
と向上し、平均教育年限は2000年の10年から2010年には11.5年になった。10万人
当たりの大学の教育水準の人口は16839人から31499人に上昇、高校は23165人か
ら21220人に上昇、中学は34380人から31396人に上昇、小学は16963人から9956人
に減少した。
 北京市の非識字人口(15歳以上の字のわからない人)は33.3万人、非識字率
(常住人口のうち15歳以上の非識字人口の占める割合)は1.7%であった。2000年
と比較して、非識字人口は24.5万人減少し、非識字率は2.6ポイント減少した。

7) 都市人口の割合が一段と向上
 全市常住人口のうち、都市に居住する人口は1685.9万人で86.0%を占め、農村
に居住する人口は275.3万人で14.0%を占めた。2000年の第5回人口センサスと比
較して、都市人口が常住人口に占める割合は8.5ポイント上昇した。2000年以降、
北京市の経済社会及び都市建設の発展に伴い、都市化水準は一段と向上した。

8) 79.5%の人口が都市機能開拓区、都市発展新区に集中
 都市機能エリア別では、都市機能開拓区(朝陽区、豊台区、石景山区、海淀
区)の常住人口は最も多く、全市常住人口の48.7%を占めた。次に、都市発展新
区(房山区、通州区、順義区、昌平区、大興区)は30.8%を占めた。首都機能核
心区(東城区、西城区)は11%、生態涵養発展区(門頭溝区、平谷区、懐柔区、
密雲区、延慶県)は9.5%で、それぞれ常住人口は少なかった。
 区県別に見ると、朝陽区の常住人口が最も多く354.5万人、以下、海淀区328.1
万人、豊台区211.2万人で、この3区に全市の45.6%の常住人口が集中している。
なお、昌平区、大興区、西城区、通州区の常住人口は百万人を超えていた。

9) センサスで登録された香港、マカオ、台湾人と外国人の状況
 今回のセンサスは、初めて中国域内に居住する香港、マカオ、台湾人及び外国
人をセンサス範囲に含めた。センサスに登録された人口とは、センサス基準時で
北京市に3カ月以上居住しているか、3カ月以上居住することが確定できる香港、
マカオ、台湾人及び外国人を指すが、出張、旅行等の域内短期滞在の香港、マカ
オ、台湾人及び外国人を含まない。
 今回のセンサスのうち、北京市に居住し、センサス登録を受け取った香港、マ
カオ、台湾人及び外国人は107445人、そのうち香港人8045人、マカオ人500人、
台湾人7772人、外国人91128人であった。

〈北京市常住人口の地区分布〉
東城区 91.9万人(うち元東城区57.3万人、元崇文区34.6万人)
西城区 124.3万人(うち元西城区67.4万人、元宣武区56.9万人)
朝陽区 354.5万人
豊台区 211.2万人
石景山区 61.6万人
海淀区 328.1万人
門頭溝区 29.0万人
房山区 94.5万人
通州区 118.4万人
順義区 87.7万人
昌平区 166.1万人
大興区 136.5万人
懐柔区 37.3万人
平谷区 41.6万人
密雲県 46.8万人
延慶県 31.7万人
〔北京市統計局ウエブサイト2011年5月5日〕

●上海市 第6回人口センサス主要データ状況紹介
 国務院、上海市政府の統一した指導、市民全体の支持、各ニュースメディアの
密接な協力のもと、上海市12万人のセンサス調査員の苦労と努力を通じ、円満に
上海市人口センサスの現場登録、再チェックを終了し、上海の人口総量、資質、
構造、分布、移転・流動等大量の基礎データを取得した。これは極めて貴重な情
報財産であり、上海の経済社会発展政策の制定の参考になる重要な価値を有する。
 目下の人口センサス主要データの速報集計状況(*1)に基づき、2010年11月1日0
時を基準時(*2)とし、全市常住人口(*3)は2301.91万人だった。2000年11月1日0
時を基準時とした上海市第5回人口センサスの1673.77万人と比較して、10年で
628.14万人増加、増加率は37.53%。毎年平均62.81万人増、年平均成長率は3.24%。
2000年の第5回人口センサスと比較して、上海の人口の発展変化は、以下のとお
りの特徴があった。

1) 外来常住人口の急速増
 全市常住人口のうち、他省市から上海に来た人口は897.70万人で、39.00%を占
め、第5回人口センサスの346.49万人と比較して、10年間で551.21万人増、159.08%
となった。毎年平均55.12万人増、年平均成長率9.99%となった。上海の常住人口
が急速に増加している要因は、上海市の社会経済の持続的で急速な発展である。
中心都市の上海として、都市インフラの完備、比較的整った高いレベルの公共サ
ービスが、外来人口を絶えず強く引き寄せ、他省市から上海に来る人口が急速に
拡大している。これら外来人口も上海の社会経済の発展に巨大な貢献をしている。
人口増加数の構造を分析すると、第5回人口センサスと比較して、全市常住人口
増加数のうち87.75%は他の省市から上海に来た人口である。

2) 平均世帯規模引き続き縮小
 今回の人口センサスで、全市常住人口の世帯数は825.12万戸、世帯人口は2058.14
万人。世帯当たり人数は2.49人で、第5回人口センサスの2.79人より0.3人減少し、
3人家族、2人家族の世帯規模が上海市世帯の主体となっている。これは上海が実
行した計画出産政策による積極的な効果が、人々の生活の質のさらなる向上に反
映したものである。

3) 常住人口の性別比は若干減少
 全市常住人口のうち、男性は1185.47万人で51.50%を占め、女性は1116.44万人
で48.50%を占めた。男性人口は女性人口より69.03万人多かった。常住人口の男
女比(女性を100としたときの、男性の女性に対する比率)は、2000年の第5次全
国人口センサスの105.68から106.18に上昇し、男性人口の増加は女性人口より高
かった。近年来の大量に増加している、他省市から上海に来た常住人口の性別比
(118.70)は、上海市戸籍人口より明らかに高く、一定程度上海市常住人口の性
別比を引き上げている。

4) 労働人口比率が上昇し、高齢化の歩みが遅くなったところも
 年齢別人口のうち、15―59歳の人口は1756.38万人で常住人口の76.30%を占め、
3.54ポイント上昇した。60歳以上の人口は346.97万人で15.07%を占め、0.09ポイ
ント微増となった。うち65歳以上の高齢者人口は232.98万人で10.12%占め、1.34
ポイント減少した。上海は極めて活力のある大都市として、外来人口を強く引き
寄せている。労働年齢を主とする外来人口の急速な流入は労働年齢人口の常住人
口に占める割合を素早く増加させ、ある程度近年来の上海人口高齢化の漸増の趨
勢を鈍化させている。しかし、養老保険制度のさらなる強化と整備、医療衛生事
業の発展、老人ホーム等の改善は依然として上海市各レベル政府及び全社会が直
面する一つの重大な懸案である。

5) 少数民族人口が急増
 全市常住人口のうち、漢族の人口は2274.33万人で98.80%を占め、各少数民族
人口は27.58万人で1.20%を占めた。第5回人口センサスと比較して、漢族の人口
は610.95万人増加、36.73%増加し、0.58ポイント減少した。各少数民族人口は
17.19万人増加、165.54%増加し、0.58ポイント増加した。上海経済の急速な発展、
大都市の魅力を反映し、周辺地域の少数民族人口をも引き寄せている。

6) 人口の文化素養はさらに向上、高学歴人口は急成長
 全市常住人口のうち、大学(短大以上)の教育水準の人口は505.31万人、高校
(中等専門学校を含む)は482.61万人、中学は839.30万人、小学は311.56万人
(以上各種教育水準の人、各種学校の卒業生、修了生、在校生を含む)。2000年
の第5回人口センサスと比較して、10万人当たりの大学の教育水準の人口は10940
人から21952人に増加、高校は23018人から20966人に増加、中学は36803人から
36461人に増加、小学は18934人から13535人に減少した。これらの変化は、上海
人口の文化素養が引き続き向上していることを明確にした。特に、大学の教育水
準の人口の急成長は、上海の9年制義務教育普及と高等教育発展の強化を十分反
映しており、他省市から優秀な人材を引き寄せ、上海に来て就職をする等の措置
が大きな成果を上げている。

7) 人口分布が都市近郊に拡散
 上海市の18区(県)の常住人口のうち、第5回人口センサスと比較して、人口
総数の減少があったのは5区で、減少人口は計30.32万人。そのうち、黄浦区は人
口減少が最も多く14.46万人(25.18%)減少。以下、盧湾区8.01万人(24.36%)、
静安区5.85万人(19.17%)。このほか、虹口区、長寧区の常住人口もそれぞれ減
少した。都市中心の減少した人口と新規流入した外来人口は徐々に都市近郊に拡
散している。全市常住人口全体の増加幅が50%以上の区(県)は7区で、高い順に
松江区146.80%、閔行区99.57%、嘉定区95.36%、青浦区81.42%、奉賢区73.55%、
浦東新区(元南匯区を含む)58.26%、宝山区55.12%。絶対数から見ると、人口総
数の増加上位5区は、閔行区、浦東新区(元南匯区を含む)、松江区、嘉定区、
宝山区で、人口増加数は70万人以上あるいはそれに近かった。都市中心の人口減
少と都市近郊地域の人口増加は、主に、近年来上海の都市インフラ建設及び都市
近郊のニュータウン建設が不断に加速し、都市配置がさらに最適化、産業構造調
整が深化した等の一連の要素が人口の流れの誘導にはっきりとあらわれたもので
ある。また、外来常住人口は往々にして都市と郊外との境界の都市近郊地域に相
対的に集住している。

注釈:
1) 本稿のデータは速報集計値。
2) 国務院の決定に基づき、中国が2010年11月1日0時を基準時として第6回全国人
口センサスを行った。標準時とは、一つの時間点を規定したもので、センサス調
査員が1日のうちのどこで登録したかにかかわらず、登録の人口及び各種特徴は
その時間点上の状況を反映する。上記規定に基づき、調査員がどの日で登録を行
っても、センサス対象で申告されるのは2010年11月1日0時の状況である。この標
準時を通じて、すべてのセンサス調査員のセンサス登記が完成した後、集計を経
て2010年11月1日全市人口の総数及び各種人口状況のデータが得られた。
3) 常住人口は、センサスに登記された2010年11月1日0時の常住人口である。常
住人口に含まれるのは、当該郷、鎮、街道に居住し、かつ戸籍が当該郷、鎮、街
道にあるか、戸籍未定の人。当該郷、鎮、街道に居住し、かつ戸籍登録地の郷、
鎮、街道から離れて半年以上の人。戸籍が当該郷、鎮、街道にあり、かつ外に異
動して半年未満あるいは域外(境外)に仕事、勉強に行った人。

〈上海市常住人口の地区分布〉
黄浦区 429891人
閔行区 2429372人
盧湾区 248779人
宝山区 1904886人
徐匯区 1085130人
嘉定区 1471231人
長寧区 690571人
浦東新区 5044430人
静安区 246788人
金山区 732410人
普陀区 1288881人
松江区 1582398人
閘北区 830476人
青浦区 1081022人
虹口区 852476人
奉賢区 1083463人
楊浦区 1313222人
崇明県 703722人
〔上海市統計局ウエブサイトより編集2011年5月5日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                          (中国人民銀行5月23日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     7.9416  649.98    83.61  917.77
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
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《編集者コラム――よろしい》
 相変わらず募集していた翻訳ボランティアですが、以前やってくださった方が
復活してくださり、人数がふえました。目下のところの結果オーライなことでは
ありますが、参加する人は参加、やめたくなったら人はやめて、復活したい人が
いてもいい雰囲気に努めていきたいです。引き続き、やってみたい方がいらっし
ゃったら、連絡ください。
 ところで、最近、お店に行くと、「よろしかったですか」がなくなり、「大丈
夫ですか」と質問されることが多いなと思います。皆さんは、大丈夫ですかと質
問されても大丈夫ですか。こういう場合は「よろしいですか」と言えばいいと思
うんですが、「よろしかった」を「よろしい」に戻さず「大丈夫」にしてしまう、
何としても「よろしい」を使うまいと思う心理は、「よろしい」が偉そう?ださ
い?横柄?とでも感じるからなのでしょうか。私は「大丈夫ですか」と言われた
後、どう返答すればいいのか、よく迷います。(ま)
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