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電子マガジン・中国最新情報
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電子マガジン《中国最新情報》  No.703 2018年10月9日
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:中秋節+国慶節の長期休暇で消費喚起】
●各地の政策 観光消費増に照準 1000元目標
●90後が黄金周旅行の主力
●半数以上の観光客が国慶節に7日以上の長距離旅行を選択

┏【観光】
●中秋期間 国内旅行収入435億元
●国慶節休暇期間 延べ7億人が旅行すると予想
●黄金周の旺盛な旅行意欲 高速鉄道、短距離が新トレンド

┏【国内政策】
●昨年の紅色観光の観光客数延べ13億人 国内観光客の27%

┏【経済データ】
●外国為替(10月8日)

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……【特集:中秋節+国慶節の長期休暇で消費喚起】………………………………
●各地の政策 観光消費増に照準 1000元目標
 全域観光が、各地の安定成長による消費促進の重要な突破口になりつつある。多
くの地域が、観光の年間生産額の数千億元超え、1兆元という目標さえ明確にして
いる。専門家は、今年、国内観光産業が高い成長を維持すると予想している。

 上海が最近発表した「観光30条」では、全域観光の展開、「黄浦江遊覧」の育成、
建築物の来歴がわかる街区の建設、農村観光の質の向上、国際観光リゾート区の建
設等を含む観光計画を打ち出し、2020年までに観光総収入6000億元を突破する目標
を定めている。

 黒龍江省が目下打ち出している観光強省建設の意見では、2025年までに、省全体
で年間受入れ観光客数を延べ5億人以上、年間観光総収入を5800億元以上とする。

 江西省も類似の目標を明確にした。江西省では、2020年までに、観光総受入れ数
を延べ8億人、年平均成長率16%、観光総合収入を1兆元、年平均成長率23%、観光生
産額を省GDPの12%以上とする。

 地方でも積極的に地域間観光協力を探っている。先日、東北観光普及連盟と福州
市観光発展委員会との協力協議が成立し、客源の相互交換を強化する。新疆と山西
等では地域間観光協力を展開し、各地が観光による新疆支援を推進している。

 「これらのことは各省とも観光消費の成長は良好と見ている」中国観光研究院の
唐暁雲研究員は取材に対し、国内観光需要は安定的に成長しており、政策立案は人
々の需要を反映していると答えた。

 ここ数年、住民収入向上に伴い、観光消費は既に住民消費レベル向上の一つの重
要なものとなった。
 国家文化観光部のデータによると、上半期の国内観光客数は延べ28.26億人、観
光収入は2.45兆元に達し、観光客数及び収入の伸びはそれぞれ10%を上回った。

 海外旅行の発展を促進するため、国家移民管理局は先日、「移民及び出入境分野
の行政サービス最適化改革の促進加速に関する実施意見」を発出し、各地は出入国
の利便化措置を着実に実行している。

 唐暁雲研究員は、モニタリングデータでは、重慶、成都、長沙等での直行便が入
国観光者数増をもたらしていることははっきりしている、今後、国のビザの利便性
が最適化され、航空路線増加等の措置が実行されれば、更に海外旅行ブームになる
と分析している。

 中国観光研究院が4半期ごとに展開している中国都市及び農村住民旅行意向調査
データによると、第3四半期の住民の旅行意欲は86.4%に達した。

 唐暁雲研究員は、今後の文化と旅行のさらなる融合、高品質な旅行商品の開発が
更に旅行人数増加を促進すると見ている。
 「国内政策の推進、安定的な経済発展がもたらす収入予測、及び観光に対する根
強い需要が年間の観光産業の発展を推進し、比較的良好な伸び幅を維持すると予想
される」〔上海証券報2018年9月13日〕

●90後が黄金周旅行の主力
 9月19日、民航外出データ研究センターがチューナーと共同で発表した「2018年
国慶節黄金周民航外出データ報告」によると、90後が今年の黄金周の旅行の主力だ
った。また、家族みんなで旅行する割合が上昇している。

 報告によると、若年化が今年の国慶節黄金周旅行市場のキーワードで、19―28歳
の90後が旅行の主力層となり、全体の37%を占める。
 同時に、中国人の経済力がついてきたことにより、家族みんなで飛行機で旅行す
る割合も上昇している。子供2人、高齢者を伴っての旅行の割合も全体の2.39%、
4.98%を占め、前年より倍増している。

 このほか、黄金周期間の国内線航空券価格は上昇しているものの、一線都市を出
発し非一線都市に向かう航空券の価格はやや安くなっている。
 人気の目的地を避け、人気のない、マイナーな目的地に向かう、あるいはマイナ
ー航空路線を選択することは、煩わしくなく、節約できる休みを享受できる。
〔中国経済網2018年9月21日〕

●半数以上の観光客が国慶節に7日以上の長距離旅行を選択
 夏季の旅行ピークが終わったばかりだが、また次の旅行集中期を迎えようとして
いる、それは国慶節長期休暇である。
 複数のオンライン旅行会社、旅行会社、予約プラットフォーム等が、今年の国慶
節長期休暇の中国における旅行需要及びトレンドについての予測を相次いで発表し
ている。
 これらの発表を見ると、総じて、今年の中秋節と国慶節休暇との間の日数が短い
ことから、業界では、両方の休みを合わせて旅行日数を延ばして長距離旅行とし、
相対的に遠い目的地へ向かう観光客が増加すると見ている。

 昨年の「国慶節+中秋」の8日間の長期休暇は、昨年の中国の旅行ピーク期とな
った。
 旧国家観光局データセンターの推計では、昨年の国慶節休暇期間、全国で受け入
れた国内観光客は延べ7.05億人、国内観光収入は5836億元、それぞれ11.9%増、13.9%
増だった。その期間において、中国の海外旅行客は延べ600万人を上回った。

 昨年の「国慶節+中秋」の8日間の休暇期間と異なり、今年の中秋、国慶節は6日
間あいているが、年次休暇等を組み合わせ、多くの長期休暇がつくれる。
 ある観光攻略プラットフォームが発表した攻略方法によると、国慶節前の休みを
計画するのなら、9月17日―21日で連続5日間年次休暇を取れば、9月15日から連続10
日間の休みになる。一方、9月25日―30日の連続6日間年次休暇を取れば、中秋節休
暇期間の3日、国慶節黄金周の7日をつなげられ、史上最長の国慶節休暇と呼ばれる
16日間になる。このほか、国慶節後の休みを計画するのなら、10月8日―12日で連
続5日間休めば、国慶節黄金周と国慶節後の週末まで14日間の長い休みになる。

 このこともあり、携程、驢媽媽などは、今年、国慶節長期休暇での新しい長距離
旅行ブーム到来を予想していた。
 携程が発表したデータによると、今年の中秋、国慶節期間、56%の観光客は1週間
以上の長距離旅行を選択しており、目下、当該旅行プラットフォームではヨーロッ
パ周遊、東ヨーロッパ周遊、アメリカ、カナダ、オーストラリアやニュージーラン
ド長距離路線商品の予約がヒートアップ、人気商品の多くに売り切れが出た。
 驢媽媽の統計によると、今年7月初めから、中国では既に国慶節海外長距離旅行
商品の予約増加期に入っており、8月が国内長距離旅行の予約ピークとなった。
 具体的には、国内長距離観光では、驢媽媽は、北京、三亜、厦門、麗江、西安な
どが人気目的地と予想する。

 これと同時に、長期休暇には海外旅行を押し上げる効果がはっきりしていること
に鑑み、携程では、今年の国慶節休暇期間では、中国の海外旅行客は延べ700万人
に達し、年間の海外旅行延べ観光客数の5%前後を占めると予想している。

 9月17日現在の携程出国業務データ統計によると、日本、タイ、香港、韓国、シ
ンガポール、ロシアなどは、今年の国慶節観光商品の予約が集中している国及び地
域で、中でも日本は国慶節休暇期間で最も人気が高い観光目的地となっている。
 「9月に日本は台風や地震が起き、多くの空港でフライトが減少し、多くの観光
客の行程に影響を与えているが、現地の関連施設やサービスは急速に回復してきて
いることにより、日本が持つ豊富な観光資源、多様化した目的地の選択、便利なビ
ザ政策は、依然として多くの中国人観光客を引きつけている」携程の担当者は話す。

 このほか、中国旅行社協会、美団旅行が発表した報告では、海外旅行においては、
消費者の個性的な需要が上昇し、遊ぶだけでなく、食べる、泊まる、移動する、買
う、楽しむ等の旅行要素が行程にあることの重要性が強くなっている。初めて訪れ
る消費者の消費は、高い順に、食事、名所の入場、レジャー娯楽、買い物、イベン
トだった。〔北京商報2018年9月25日〕

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……【観光】………………………………………………………………………………
●中秋期間 国内旅行収入435億元
 24日夜、文化観光部から得た情報によると、中秋休暇期間、全国の観光市場の需
給は安定していた。
 中国観光研究院(文化観光部データセンター)が通信キャリア、オンライン旅行
サービス業、各地の観光部門のデータを取りまとめたところ、中秋休暇期間の全国
の国内観光客受入れ数は延べ9790万人、国内観光収入は435億元だった。

 文化観光部の関連担当者は、中秋期間では、中長距離旅行が減少し、短距離の家
族旅行の割合が高くなったと指摘する。
 各地の景勝地、古い町並み等伝統的な民俗色が豊かな観光目的地が大量の周辺観
光客を迎え入れた。第1回「中国農民豊作節」が開かれ、農業旅行も新トレンドに
なった。

 北京市の中秋休暇の観光客受入れ総数は395.4万人、前期比4.7%増だった。観光
景勝地の収入は1.27億元、前期比11.5%増だった。そのうち、歴史文化観光タイプ
の観光景勝地の観光客受入れ数は延べ122.2万人、前期比9.7%増だった。
 貴州省が省内で重点観測を行っている97観光地の観光客受入れ総数は延べ254.72
万人、入場料収入は4184.35万元、総収入は16.85億元だった。

 携程のデータによると、今年の中秋の小休暇期間では、ホテル予約件数は前年比
300%増だった。観光客の多くは周辺観光を選択し、高速鉄道が移動手段として最も
多く選ばれた。

 ホテル予約件数ランキング人気上位10都市は、北京、上海、杭州、厦門、南京、
西安、成都、広州、蘇州、重慶。そのうち、南京のホテルの予約件数は前期比450%
を上回り、杭州、西安、蘇州、重慶のホテルの予約件数は前期比300%を上回った。

 交通機関の選択では、周辺観光の観光客は通常、高速鉄道か車で外出する。中で
も、高速鉄道に乗る観光客の割合が高かった。
 携程の創業者で執行董事会の梁建章主席によると、長期的に見て、高速鉄道の旅
行は国内旅行の5分の1を占めるようになり、価格が市場に委ねられ、システム環境
が整えば、高速鉄道旅行は1―2兆元規模の観光経済を動かすようになるという。

 広深港高速鉄道が9月23日、正式に開業したことは注目すべき点である。開通が
中秋と重なり、広深港高速鉄道の観光牽引効果がはっきりあらわれた。
 携程ホテル大学データ研究センターが提供したデータによると、9月23日―9月25
日、中国大陸の観光客の香港のホテルへの宿泊者延べ総数は前期比約30%増で、中
秋では最高を更新した。これは広深港高速鉄道の開通による増加が最も主要な原因
と分析されている。〔経済参考報2018年9月25日〕

●国慶節休暇期間 延べ7億人が旅行すると予想
 国慶節黄金周が近づき、人々の旅行熱が高まり続けている。
 今年の国慶節長期休暇の国内旅行は急成長を維持し、延べ約7億人が旅行するこ
とが予想されている。海外旅行の小ピークも再び起こり、海外旅行者数は新記録と
なる延べ700万人に達すると見られる。

 携程のデータによると、国慶節休暇期間における国内旅行の10大人気目的地は三
亜、厦門、北京、杭州、成都、西安、南京、重慶、上海、昆明。
 海外旅行では、日本、バリ島、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、香
港等の短距離が主体で、日本、タイは依然として最も人気がある2大海外旅行目的
地で、香港旅行は広深港高速鉄道の開通でブームが起き、オクトーバーフェストも
後押ししている。

 広深港高速鉄道が香港旅行を後押ししていると同時に、香港のホテル価格も大幅
に上がっている。国慶節休暇期間では、香港のホテルの平均1部屋当たりの価格は
前年同期比16%増で、前の期比では70%増となっている。〔経済参考報2018年9月28日〕

●黄金周の旺盛な旅行意欲 高速鉄道、短距離が新トレンド
 9月20日、中国旅行社協会と美団旅行が共同で「国慶黄金周旅行トレンド報告」
を発表した。
 2018年の国慶節黄金周の消費者の旅行意欲は旺盛で、黄金周における旅行ピーク
を更新し、中でも高速鉄道旅行、短距離旅行が著しく成長し、消費の新スタイルに
なると見込まれる。

 今年の国慶節黄金周の期間、旅行需要が芽生え、みんなが旅行するようになって
いる。特に「八縦八横」の高速鉄道網の建設が続き、旅行が更に便利になっている。
 地元では消費は成熟し、外来の観光客は更に消費する。交通、オンライン予約等
サービスの利便性が向上していく中で、観光客は地域をまたいだ旅行をする傾向に
あり、他地域への短距離旅行は地元での外出や他地域への長距離旅行より増加の伸
びが高くなっている。

 高速鉄道は人々の移動時間を効果的に短縮し、もともと地元で休むことを計画し
ていた需要を、高速鉄道で3時間前後の範囲の旅行へと変えた。
 これについて、国慶節期間において、高速鉄道での移動で人気がある往復路線は
短距離が主体で、ハブ都市の役割が際立ち、成都―重慶、深セン―広州、蘇州―上
海等の路線の需要が最も旺盛であると予想される。
 このほか、鄭州、武漢、南京、広州等の都市は高速鉄道ネットワークの縦横の接
続点に位置し、同時に国家級の総合交通ハブであり、かつ中原都市群、長江中流都
市群、長江デルタ及び珠江デルタ都市群にアクセスできるので、高速鉄道旅行や短
距離旅行の人気目的地となっている。

 広深港高速鉄道の香港区間が9月23日に開通することにより、香港への中国大陸
観光客の移動が相当程度便利になり、国慶節期間、香港旅行には高速鉄道開通効果
があらわれると見られる。
 美団旅行ビッグデータによると、2018年、香港旅行は一昨年より急増し、今年か
ら9月20日現在、計500万ユーザーが香港現地で美団アプリあるいは大衆点評アプリ
を使用しており、使用量は前年同期をはるかに上回る。〔経済参考網2018年9月21日〕

……【国内政策】…………………………………………………………………………
●昨年の紅色観光の観光客数延べ13億人 国内観光客の27%
 国慶節長期休暇が間もなく到来するが、あなたは家で休むだろうか、外出するだ
ろうか、あるいは残業するだろうか。
 国慶節休暇が来ると、新中国誕生の革命地をめぐる紅色観光がクローズアップさ
れる。

 文化観光部の公式サイトで発表された「2018年上半期観光経済主要データ報告」
によると、2018年上半期、国民の旅行消費需要は旺盛で、国内観光客数は延べ28.26
億人と前年同期比11.4%増だった。中でも、紅色観光業の動きは相当目立っていた。

 報告によると、紅色観光旅行情報申告システムにある紅色観光情報申告重点18都
市及びデータの報告を上げる436カ所の紅色観光代表観光地の観光客は延べ4.84億
人、比較可能なデータに基づけば前期比4.83%増と国内の観光客数の17.13%に相当
し、観光収入は2524.98億元、比較可能なデータに基づけば前期比5.73%増と国内の
観光収入の10.32%に相当する。

 事実上、紅色観光の台頭は政府の大きな支援と密接に関係している。
 1999年、江西で初めて「紅色観光」という概念が提唱された。
 2004年、中国共産党中央弁公庁、国務院弁公庁が「2004―2010年全国紅色観光発
展規画綱要」を発出し、中央政府は紅色観光の発展を強力に提唱し始めた。
 2005年、全国紅色観光工作協調チームがつくられた。同年、財政部が7億元を計
上し、48の紅色観光プロジェクトを建設、改造した。
 その後、国家は紅色観光業の支援をとめることなく続けている。

 2016年末、国家発展改革委員会等14部門は「全国紅色観光代表観光地名録」を発
出し、300カ所の全国紅色観光代表観光地を発表した。
 昨年、中央宣伝部は全国愛国主義教育模範基地リストに新たに41カ所載せ、総数
を428カ所にした。5カ月後、交通運輸部は、総延長約2442キロメートルの紅色観光
道路建設に総額約231億元を投じると発表した。

 地方政府の紅色観光における投資も同じように大きい。
 紅色観光代表観光地が最も多い北京を例にとると、中広網の報道によると、紅色
観光建設推進のため、2011年―2017年で、北京市財政観光産業発展資金において紅
色観光観光地に充てられた投資額は1億元を超えた。

 紅色観光資源及び関連産業の地域分布はまちまちで、人民網世論データセンター
の「2017年紅色観光影響力報告」によると、世論の伝播、検索指数、観光客評価等
の複数項目のデータを総合したところ、北京、上海、延安、遵義、西安等5都市の
紅色観光ブランドの影響力が最も大きかった。

 注目すべきは、紅色観光は一貫して革命老区の経済発展向上の手段の一つであり、
革命老区における観光業の占める割合が大きな影響力を持つことである。
 江西省観光規画研究院が発表した「江西及び全国紅色観光発展ビッグデータ報
告」によると、2016年の江西省全体の観光客総数は延べ4.71億人で、そのうち紅色
観光の観光客は延べ1.43億人と江西省全体の観光客の30.36%を占めた。
 江西省全体の観光総合収入は4993.29億元で、そのうち紅色観光の総合収入は
1156.8億元で、江西省全体の23.16%を占めた。同年の、全国の紅色観光総合収入は
3060.9億元で、江西がその中の3分の1以上を占めた。

 江西省関連部門が発出した「江西省が徹底実行する「2016―2020年の全国紅色観
光発展規画綱要」実施方案」によると、2020年、江西全省の紅色観光年間規模は延
べ2.4億人、紅色観光総合収入は2500億元に達する。紅色観光代表観光地及び優良
路線を重点建設するほか、江西省では15カ所の紅色観光道路を建設する。

 しかし、紅色観光の発展には幾つかの現実的な課題が存在する。人民網世論デー
タセンターの調査によると、目下、観光客の紅色観光の観光地の環境や観光体験は
「費用対効果が低い」「内容が少ない」といったマイナスの言葉が依然として多く
を占めている。

▽紅色観光が好きな中国人
 観光客数(延べ、億人) 国内観光客数に占める割合 観光地収入(延べ、億
元) 国内観光収入に占める割合
2007年 2.3   14.3%  917   11.8%
2008年 2.72  15.9%  1239   14.2%
2009年 3.53  18.6%  1385   13.6%
2010年 4.3   20.4%  1302   10.3%
2011年 5.4   20.4%  1450   7.5%
2012年 6.7   22.7%  1667.5  7.3%
2013年 7.86  24.1%  1985.6  7.6%
2014年 9.07  25.1%  2264.2  7.5%
2015年 10.07  25.2%  2611.7  7.6%
2016年 11.47  25%   3060.9  7.8%
2017年 13.24  26.5%  3622.4  7.9%

▽全国紅色観光代表観光地(カ所)
北京  15    安徽  8    四川  9
天津  6     福建  9    貴州  8
河北  14    江西  11    雲南  9
山西  9     山東  13    チベット  5
内モンゴル  8  河南  14    陝西  13
遼寧  12    湖北  14    甘粛  10
吉林  8     湖南  14    青海  5
黒龍江  12   広東  13    寧夏  4
上海  7     広西  5    新疆  12
江蘇  11    海南  8
浙江  10    重慶  4


▽全国紅色観光道路計画
  プロジェクト数  総延長
東部  20  224
中部  50  873
西部  56  1345
総数  126  2412

▽紅色観光都市影響力 トップ15
北京  95.81    井岡山  73064   深セン  69.17
上海  90.83    長沙  72.88    中山  64.25
延安  89.41    重慶  72.12    杭州  61.17
遵義  84.71    南京  81.96    武漢  58.74
西安  80.14    杭州  70.7     赤水  56.84
〔新京報2018年9月29日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                         (中国人民銀行10月8日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
      6.071  689.57       88  795.29
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
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《編集者コラム――再開》
 1カ月ぶりになりました。また年末年始まで隔週で発行します。先月はあちこち
レジャーして遊び回ったり、テレビやネットで野球を見まくったりして楽しく過ご
していました。そして野球はひいきのチームが優勝したので幸せでした。(ま)
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(83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻訳:竹内はる菜 澤田裕子 楊桃
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